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しおりを挟む「……え、何してんの?」
「何って、試合の帰り」
「あ、そうじゃん。勝った?」
余裕だよと答えつつ、多田はちらりと皐月の方を見る。
「あぁ、えっと…」
なんて紹介すればいいのか迷っていると。
「あれー?祐希じゃん」
「アキ、」
「何してんの?てゆうかなんで今日、来なかったんだよ。ダーリン大活躍だったのに」
「……だーりん?」
にやにや笑いながら昭宏が言う。
「まぁ俺は、そういうの偏見ないから」
ぽんぽんと俺の肩を叩くと、また明日なと言って昭宏はどこかに行ってしまった。
「意味わかんねー…」
「……おまえが余計なこと言ったからだろ」
「は?」
「仁科(ニシナ)だよ」
「誰それ」
「隣りのクラスの女」
「……?俺、その子になんかした? 」
そう言うと、多田は呆れた表情で俺を見た。
「………。まぁいいや、じゃあな」
「……?うん、また明日」
打ち上げでもあるのか、多田はバスケ部の連中の方へと戻っていく。
「友達?」
「あ、うん」
「ふうん…何おまえ、女の子にちょっかいだしたの?」
「はぁ?そんなわけ…」
ないじゃんと言いかけて、やっと思いだした。
仁科って確か…前に多田のことを訊いてきた子だ。
「……ところで、おまえにはダーリンが何人いるんだ?」
部屋に戻るなり、ベットに押し倒された。
「……や、それはちょっとした冗談で…」
「ふうん?」
笑顔が怖い。
「……別に、単なるノリっていうか、」
「ノリ、ねぇ」
「……俺が好きなのは、皐月だけだもん」
そう言うと、知ってると笑って皐月は俺の額にキスをした。
最近気づいたけど、皐月は意外と嫉妬深い。
「……あっ、も…そこばっか、ヤダ…」
「なんで?好きだろ、ここ弄られるの」
皐月は俺の胸に顔を埋めながら言う。
「…ん…んッ…、好き…、」
色づいた突起に軽く歯をたてられると、びくっと肩が震える。
思わず身を捩る俺を抱きかかえるようにして、皐月は愛撫を続けた。
時間をかけて与えられる刺激は、身体をどんどん敏感にしていく。
どうしようもないもどかしさと体内で生まれゆく熱が、俺の欲望を疼かせた。
「どうして欲しい?」
意地悪な顔で微笑む皐月。
悔しいけど、このままだと本当におかしくなりそうだった。
「……っ、さわ、って…」
小さな声でそう言うと、皐月はもうヌルヌルでベトベトになっていた俺のモノをぎゅっと掴む。
「……ん…ッ!」
皐月の手が動くたびに、蓄積されていた熱がそこに集中していくのがわかった。
「はぁ、あっ、んっ」
「ほら、どうして欲しい?」
「……ゆ、指…、いれて…」
「どこに、」
「……っ」
意地悪、と睨むと皐月は知らなかったのか?と笑った。……知ってたけど。
「……皐月…っ」
でもそこに愛を感じるから。
「……やだ、もうおねが…、欲し…っ、」
腕にしがみついて涙ながらにそう訴えると、皐月はようやくその気になってくれた。
「――あ、あああッ!」
一気に奥まで貫かれて、一瞬気が遠くなる。
「あっ、はぁ、ぁっ…!」
今度は感じすぎて、おかしくなりそうだった。
「……ん、あっ、気持ちい…っ…」
「……っあいつ、おまえがいつもこんなことしてるって知ったら、驚くだろうな」
「……!」
今度見せてやろうかと、腰を動かしながら皐月が言う。
「……バカ、ぁっ…!」
「なに興奮してんの?もしかして想像した?」
「……ちが…っ!」
「けど、さっきより締まってんじゃん」
「~~~っ!」
にやにや笑いながら、皐月は更に激しく突いてきた。
「……は、堪んね―…」
「やだぁ…!あっ、も、だめっ…!」
がくがくと腰が揺れ、抱えられた足が空を蹴る。
「あ、もう、イク…!イッちゃう…っ!」
ぎゅうっとしがみつくとイケよ、と皐月は俺の足を掴んで言った。
「あいつの前でイクの、想像しろ」
「……っ!!」
それから、数時間後。
いつものように行為の途中で意識を飛ばした俺は、皐月の腕のなかで目を覚ました。
「………」
全身がダルい。
いろんなトコが痛いし。
でも、なんだかすごく幸せな気分だった。
……あいされるって、こんな感じなのかな…
そんなことを思いながら、眠っている皐月の唇に触れる。
「……すき…」
何度そう伝えても、皐月は応えてくれないけど。
いつも適当に、はぐらかされてしまうけど。
……でも、それでもいい
この腕のなかにいられるのなら。求めてもらえるのなら。
……ほかには何もいらない
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