迷子猫 番外編

kotori

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後日談

3.

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「……てか、あんたフラれたの?」

ピスタチオを食いながら言う。

「だーかーらー、あたしがフッたんだってば!てゆうか年上に向かってあんたって…」
「浮気されたとか?」
「……なんでそう思うわけ?」

煙草に火をつけようとした女の手が止まる。

「当たりじゃん」
「……そうだけど。そうですけど、だから何よ」

女は憮然とした顔で言った。

「それで高校生の悩み相談なんか受けてるわけ、」
「どうせ暇ですからね!」
「じゃあさ、俺の悩みも聞いてくんね?」
「てかさっきからずっと聞いてんじゃん!」



「でさぁ、そいつがまた最低な奴で…」

三時間後、その変な女は焼酎のロックを片手に泥酔していた。

「……そこまでされてんのに、なんでつきあってたわけ?」
「好きだったから」
「つまりあんた、そういう最低な男がタイプってことか」
「んなわけないでしょ?!馬鹿じゃないのあんた」

うん、この女かなり面倒くせぇ。

……てゆうか、

「なんで俺があんたの話を聞いてんだよ…」

思わずそうボヤくと、それまで黙って話を聞いていた店主が吹き出した。

「そうよねぇ。ったく、この子はもう…」

呆れたような、でもすごく優しい表情を浮かべている。

「……この人いつもこうなんすか、」

そう言ってから普通に話し掛けてしまったことに気づいてはっとしたけど、その人は特に気にするでもなくそうねぇ、と言った。

「なんてゆうかこの子、いろいろ経験してるわりに純粋なのよね」
「純粋って…」

グラスを手に持ったまま、カウンターに突っ伏して眠りこけている女を見て彼女は笑う。

「いい大人のくせしてね。でもあたしはこの子のそういうところ、好きよ」
「………」

その時、女が不意に目を覚ました。

「……あれ、あたし今誰かに告られなかった?」
「可奈、あんた飲み過ぎ。ったく…、明日も仕事なんでしょ?」
「えー?全然平気だしぃ」
「最近二日酔いが酷いって言ってたじゃない。それに裕太くん、どうすんのよ」
「……あ、そうじゃん!」

あんたは帰んなきゃと言って、女はフラフラと立ちあがった。


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