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第6章
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しばらく歩くと暗い森が見えてきた。異様な雰囲気をかもし出している。
「こ、怖いよ!ばぁさん、わしが怖いのはダメなんだ」
じぃじはばぁばの後ろに回りしがみついている。
「そ、そうねぇ、なんか薄暗くて怖いねぇ」
険しい森の中をしばらく歩いていると草むらから何かが動いたような音がする。
じぃじとばぁばは恐恐しながらその音がしたほうに目をやる。
そこには四足歩行で丸い耳、体長約一メートルほどの背中に鋭い針を何本も生やし、目は青く光り鋭い牙のような犬歯が生え、鋭い爪、首から赤く光るペンダントをぶら下げている。
「う、うわあ~で、出たぞー!ハリネズミじゃないじゃないかー!ばぁさん、こんなの戦えるのか?」
じぃじは唖然とし、ばぁばのほうに目をやるとばぁばは木の影に隠れている。
「じ、じぃさーん、頑張れー!」
ばぁばはじぃじに両手を合わせ拝んでいる。
「う、裏切り者ー!」
じぃじは涙目になって足を震わせている。
「八、ハリネズミさん!わしらにそのペンダントを譲ってくれんか?」
じぃじはハリネズミと穏便に事を済ませようとしている。
「なぜ、やらんといけんのだ!」
「ハリネズミがしゃべった!」
「わしらはただ、事務長からお願いされただけでぇ~、そのペンダントが必要なんだ」
じぃじは両手をこすり、腰を低くしている。
「そうか、ならくれてやるよ!ただし、俺を倒してからだ!」
ハリネズミみたいなやつはじぃじにすごい速さで襲いかかってきた。
じぃじは逃げるので精一杯だ、かまわず魔物は鋭い爪をじぃじに向かって切りつけてくる。だが体は若いので動きは年寄りのときより俊敏に動けている。
「ま、魔物のいる世界は魔法とか武器とかあるのが普通だろ!きっとわしにもなんか能力があるはず……」
じぃじは敵の攻撃を避けながら、ない頭で考える。
「いくぞ、じぃじの必殺技!出ろ、ビーム!」
じぃじは敵のほうへ両手をかざす。
だが何も起こらない。
じぃじは地団駄を踏み悔しそうにしている。
「く、くそー!……………あ、思い出した!」
じぃじは目をみ開き、何かを思い出したようだ。
「ばぁさん!わしが戦って時間稼ぎをするからやつのお腹のほうへ回ってくれ!」
ばぁばは恐る恐る木の影から出てくるとじぃじの横をすり抜けお腹のほうへ回り込むとばぁばはさっき靴屋からもらったハイヒールで敵のお腹を一刺しした。
「い、痛いー!」
ハリネズミのようなやつはお腹を抑え、仰向けでのたうち回っている。
その隙にじぃじは敵の首に下がっている赤いペンダントをとる。
「やったぞ、ばぁさん、とったぞー!」
「やったね、じぃさん!じゃあとどめに一発!」
ばぁばは拳を作り、敵のお腹を一発殴打した、ばぁばの手は青白く光りすさまじい力がでていた。
敵は悲鳴をあげ、煙になりそして灰になり空へ舞い上がっていった。
「ば、ばぁさん!すごいのぉ、わしにも教えてくれ!」
「わ、わたしにも何が何だか、ただ力を込めて殴ったらすごい握力が出ただけだから」
「わしにもなんか力があるのかもしれんな、だがこれでペンダントもとったし、ミッション成功だ!」
じぃじとばぁばは森を抜け、町の方へ戻る。
「う、うわぁー!」
何か森の中から悲鳴が聞こえた。
じぃじとばぁばは急いでその声がするほうへ走った。
そこではじぃさんが一人で体長二メートルはあるであろう、四足歩行の青い目をした犬のような容姿で、耳は尖っていて鋭い犬歯をし、体は真っ黒な魔物と戦っていた。
「た、助けてくれー!」
「な、なんだこいつは!?」
じぃじとばぁばは驚愕している。
見る限り彼は右腕から血を流している。
「怪我しているじゃないか!大丈夫か?あなたのミッションはなんだ?こいつを倒すのか?」
「こいつは町を襲いに来る悪いやつで倒さないといけない!手伝ってくれ!」
「よし、一緒に戦おう!あなたになんか武器か能力はないのか?」
「あ、あるぞ!」
彼は腰にぶら下げていた、片手剣を持っている。
「な、すごいな!どこで手に入れたたんだ?」
「これはこの前この町に来た時に買ったんだ!」
じぃじと彼は魔物へと立ち向かっていく、じぃじに武器はないが俊敏さを持っている。
彼は片手剣を振り回すが魔物のほうが動きが素早い為なかなか当たらない。
「くそっ、挟み撃ちするか!俺は後ろに回り込む」
彼は魔物の後ろへ回り込む。
じぃじは魔物の前をとり、おびき寄せる。
「お前のてきはこっちだ!」
じぃじは無謀にも魔物を自分の方へと来させるよう仕向ける。
魔物がじぃじに襲いかかってきた、じぃじはそれを素早く避ける。敵の後ろをとっていた彼が敵の背中に剣を突き刺す。
「お陀仏だー!」
彼が魔物を刺し、魔物は煙のように消えた。
「や、やったー!倒したぞ、やるなぁお前さんの武器は!」
じぃじと彼とばぁばは手を取り合っている。
「それよりその腕の怪我は大丈夫か?」
「平気、平気!こんなの、それより助けてくれてありがとう!」
彼はタオルで腕を固く結び、応急処置をした。
「さて、そろそろ日が暮れる。施設に帰る時間だ」
三人は町のほうへ歩いて帰りはじめた。そのまま日が暮れ、施設へと戻された。
「こ、怖いよ!ばぁさん、わしが怖いのはダメなんだ」
じぃじはばぁばの後ろに回りしがみついている。
「そ、そうねぇ、なんか薄暗くて怖いねぇ」
険しい森の中をしばらく歩いていると草むらから何かが動いたような音がする。
じぃじとばぁばは恐恐しながらその音がしたほうに目をやる。
そこには四足歩行で丸い耳、体長約一メートルほどの背中に鋭い針を何本も生やし、目は青く光り鋭い牙のような犬歯が生え、鋭い爪、首から赤く光るペンダントをぶら下げている。
「う、うわあ~で、出たぞー!ハリネズミじゃないじゃないかー!ばぁさん、こんなの戦えるのか?」
じぃじは唖然とし、ばぁばのほうに目をやるとばぁばは木の影に隠れている。
「じ、じぃさーん、頑張れー!」
ばぁばはじぃじに両手を合わせ拝んでいる。
「う、裏切り者ー!」
じぃじは涙目になって足を震わせている。
「八、ハリネズミさん!わしらにそのペンダントを譲ってくれんか?」
じぃじはハリネズミと穏便に事を済ませようとしている。
「なぜ、やらんといけんのだ!」
「ハリネズミがしゃべった!」
「わしらはただ、事務長からお願いされただけでぇ~、そのペンダントが必要なんだ」
じぃじは両手をこすり、腰を低くしている。
「そうか、ならくれてやるよ!ただし、俺を倒してからだ!」
ハリネズミみたいなやつはじぃじにすごい速さで襲いかかってきた。
じぃじは逃げるので精一杯だ、かまわず魔物は鋭い爪をじぃじに向かって切りつけてくる。だが体は若いので動きは年寄りのときより俊敏に動けている。
「ま、魔物のいる世界は魔法とか武器とかあるのが普通だろ!きっとわしにもなんか能力があるはず……」
じぃじは敵の攻撃を避けながら、ない頭で考える。
「いくぞ、じぃじの必殺技!出ろ、ビーム!」
じぃじは敵のほうへ両手をかざす。
だが何も起こらない。
じぃじは地団駄を踏み悔しそうにしている。
「く、くそー!……………あ、思い出した!」
じぃじは目をみ開き、何かを思い出したようだ。
「ばぁさん!わしが戦って時間稼ぎをするからやつのお腹のほうへ回ってくれ!」
ばぁばは恐る恐る木の影から出てくるとじぃじの横をすり抜けお腹のほうへ回り込むとばぁばはさっき靴屋からもらったハイヒールで敵のお腹を一刺しした。
「い、痛いー!」
ハリネズミのようなやつはお腹を抑え、仰向けでのたうち回っている。
その隙にじぃじは敵の首に下がっている赤いペンダントをとる。
「やったぞ、ばぁさん、とったぞー!」
「やったね、じぃさん!じゃあとどめに一発!」
ばぁばは拳を作り、敵のお腹を一発殴打した、ばぁばの手は青白く光りすさまじい力がでていた。
敵は悲鳴をあげ、煙になりそして灰になり空へ舞い上がっていった。
「ば、ばぁさん!すごいのぉ、わしにも教えてくれ!」
「わ、わたしにも何が何だか、ただ力を込めて殴ったらすごい握力が出ただけだから」
「わしにもなんか力があるのかもしれんな、だがこれでペンダントもとったし、ミッション成功だ!」
じぃじとばぁばは森を抜け、町の方へ戻る。
「う、うわぁー!」
何か森の中から悲鳴が聞こえた。
じぃじとばぁばは急いでその声がするほうへ走った。
そこではじぃさんが一人で体長二メートルはあるであろう、四足歩行の青い目をした犬のような容姿で、耳は尖っていて鋭い犬歯をし、体は真っ黒な魔物と戦っていた。
「た、助けてくれー!」
「な、なんだこいつは!?」
じぃじとばぁばは驚愕している。
見る限り彼は右腕から血を流している。
「怪我しているじゃないか!大丈夫か?あなたのミッションはなんだ?こいつを倒すのか?」
「こいつは町を襲いに来る悪いやつで倒さないといけない!手伝ってくれ!」
「よし、一緒に戦おう!あなたになんか武器か能力はないのか?」
「あ、あるぞ!」
彼は腰にぶら下げていた、片手剣を持っている。
「な、すごいな!どこで手に入れたたんだ?」
「これはこの前この町に来た時に買ったんだ!」
じぃじと彼は魔物へと立ち向かっていく、じぃじに武器はないが俊敏さを持っている。
彼は片手剣を振り回すが魔物のほうが動きが素早い為なかなか当たらない。
「くそっ、挟み撃ちするか!俺は後ろに回り込む」
彼は魔物の後ろへ回り込む。
じぃじは魔物の前をとり、おびき寄せる。
「お前のてきはこっちだ!」
じぃじは無謀にも魔物を自分の方へと来させるよう仕向ける。
魔物がじぃじに襲いかかってきた、じぃじはそれを素早く避ける。敵の後ろをとっていた彼が敵の背中に剣を突き刺す。
「お陀仏だー!」
彼が魔物を刺し、魔物は煙のように消えた。
「や、やったー!倒したぞ、やるなぁお前さんの武器は!」
じぃじと彼とばぁばは手を取り合っている。
「それよりその腕の怪我は大丈夫か?」
「平気、平気!こんなの、それより助けてくれてありがとう!」
彼はタオルで腕を固く結び、応急処置をした。
「さて、そろそろ日が暮れる。施設に帰る時間だ」
三人は町のほうへ歩いて帰りはじめた。そのまま日が暮れ、施設へと戻された。
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