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第一章 幼少期から追放ですか。
6 なんで私がこんな目に!
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せっせと帰ってきたら、メイリは野ウサギの丸焼きを食べ終わるところだった。
私が泊まると思っていたから、一匹しか捕まえてなく、食材も用意していない。こんなことならコカトリスの肉貰ってくるんだったよ! パンも2個あったんだけど、残しておいても仕方がないって食べたんだって。
まあそうだよね。コカトリス来るまで、場合によっては一週間以上かかるかもしれなかったんだから。まさか、村に着く前に出会えて、日が暮れてから帰ってくるとは思わないわよね。
もういいよ。疲れたからご飯食べずに寝るよ。明日ゆっくり起きるからご飯の支度よろしくね。そう言って私はふて寝したよ。
◇
久しぶりに遅くまで寝たよ。お芋のスープの匂いと、卵焼きの焼ける音で目が覚めた。
「おはようございます、リリア様。もうすぐ朝食出来ますよ」
メイリがお玉を持ちながら、私を見て挨拶をした。そうね。今日にしよう!
「おはようメイリ。味付けこれから?」
「はい。今からお塩を……」
「代わって。試したいことがあるの」
私はそう言うと、樽の中から一年前から仕込んでいた液体をすくっては、匂いを確かめスープの鍋に入れた。
「なんですか? それは」
不思議そうな目をしながら、メイリは聞いてきた。
「討伐成功のお祝いに開けるわ。これはね、秋田名物のしょっつる風調味料。魚醤よ! まあいいから食べてみて!」
本当は二年漬けたいところだけど、上出来よ。
味噌と醤油が作りたいけど、麹菌はどうやっても手に入らないよ。あれは無理。農高で味噌は作っていたし、麹菌さえ手に入れば味噌くらい作ることはできるんだけど。
しょっつるっぽい魚醤はね、魚と塩さえあれば出来るから!
友達とプロジェクト研究していたんだ。『醤油と魚醤、違いの考察』それでしょっつるも仕込んでたんだよ。ハタハタ使ってね。
そう、本物は「ハタハタ」を使わないと「しょっつる」と名乗れない。今回はハタハタらしき魚がまとまって手に入ったから。多分ハタハタ。きっとハタハタ……。湯揚げして食べた感じはハタハタだったよ。
バイオの授業があったからさ。そういや乳酸菌飲料は、販売するためにたくさん作らされたな。バッタものっぽい名前で呼んでいたな。学校ごと特色出るよね。
さあ、初の魚醤料理を食べるメイリの反応は? ご飯があればしょっつる入れた卵かけごはん食べさせたいんだけど。卵収穫時の処理は日本仕様で完璧だから、生食でも大丈夫か? あ~ご飯食べたい! 卵かけごはん!
そんなことを思っていても始まらないわ! メイリにしょっつる料理を食べさせましょう! 味付けは完璧よ! さあ、実食!
「何ですか、このお汁は! しょっぱくて、不思議な味。あ、でも飲めば飲むほど不思議な優しさが体に染みる」
何言ってるか分からないけど、とにかく気に入ってくれたようだ。うんおいしい! 和の味になってるよ! 今夜は本格的な内陸風芋煮にチャレンジね。
「それで、失敗だったんですか? コカトリス退治。こんなに早く帰ってくるとは想像もしていませんでした」
「何言っているの! 10分で倒したからとっとと帰って来たのよ。これからギルドに行って報告するから、今日の農作業もメイリに任せるけどいい?」
「リリア様、相変わらずおかしいですね。……まあ一週間は一人で農作業するつもりでしたので、お構いなく」
「そう。ありがとう」
相変わらずおかしいって言われちまったよ。まあいいや。
私もここまでスムーズに倒せるとは思っていなかったからね。なんだかんだ言っても、あれだけ人がいたからコカトリスの気が散っていたのは確かだし。
私一人なら魔法で瞬殺できた? なんだ誤差範囲か。
私が目玉焼きに魚醤をかけたら、羨ましそうにメイリが見つめてきた。かけてあげましたよ、ちゃんと!
◇
昨日汚れた体を洗うため、朝から風呂を焚いてはゆったりと浸かった。
ドラム缶風呂はいいよね。あとでメイリも入りなよ。お湯がもったいないから。
魔法で水が出せるから、遠い井戸まで行かなくてよいし、直接ファイヤーでドラム缶に向かって魔法を出せば薪もいらない。あ~、魔法って便利!
あ、メイリがファイヤーで雑草処理している。除草剤がないから大変な雑草処理が数分で終わるからありがたいよね。水まくのも魔法だと数分で終わるし。便利になったよまったく。
お風呂から上がって着替えたら、ホットウインドの魔法で髪を乾かす。
身支度が終わったら、麻袋に入れたコカトリスの頭を一輪車に乗せてギルドに向かった。
「おー、シャベル。もう帰って来たのか。無理しないで良かったよ。ギルド長、シャベル帰りましたぜ」
受付のおっさんが、私の話を聞かずにギルド長を呼んだ。まあいい。ギルド長に話した方が話が早い。
「お~、よく帰って来た。なあに、最初から依頼は受けてないことにしてもいいんだ。お前にしてはよい判断だ」
私は麻袋をギルド長の前に放り投げた。
「ほらよ。討伐証明のコカトリスの頭だ。村長となんかえらそうなおっさんのサインも貰って来た。ほらよ」
私は討伐証明書を受付のおっさんの前に置いた。ギルド長が麻袋を開け、コカトリスの頭を取り出した。
「本物だ。嬢ちゃん、やったのか?」
「ああ。討伐終了だ」
「「「うおおおお――――!!!」」」
ギルド中のおっさんたちが歓声を上げた。
「やりやがったな、シャベル!」
「コカトリス単独討伐なんて聞いたことねえぞ!」
「ギルド長! レベルはいくつになるんだ!」
ワイワイと興奮と喜びのエールが飛んできた。まあ、悪い気はしないな。ギルド長が書類を確認して私に言った。
「確かにサインも本物見てえだな。しかしな、嬢ちゃん。ここのサインなんだが、こいつは大物だぞ」
「どういうこと?」
「こいつは、騎士団長のサインだ。お前、騎士の獲物を横取りしたのか?」
あのへっぽこおっさんたち、騎士団だったのかい! いや、偽物かもしれない。どのみち放っておいたら全滅だったのは、あいつらも分かっているはず。
素直にサインしてくれたから大丈夫だよね。そうだよね。逃げるか!
そう思った時、ギルドのドアが大きな音を立てて開き、息を切らした男が転がり込んできた。
「はあはあはあ……。こちらにシャベルと言う二つ名の冒険者はおるか! 騎士団を救い、先王ミスリル大公を救った偉大な冒険者シャベル様にこの書状を」
そう言って倒れた。みんな私を見てるよね。逃げたい! あはは。 逃げれないよね。
どーんとテンションが下がるよ! 私8歳! 知らんぷりしたい!
「無駄だ。ここに残りな」
ソーデスヨネ。ギルド長が素敵な笑顔でサムズアップを決めた。
私もサムズアップで応えた。ひきつった笑顔で。
嫌だ―――――! こんな展開!
私は作業着の襟首を引きずられ、ギルド長の部屋に連れていかれた。
私が泊まると思っていたから、一匹しか捕まえてなく、食材も用意していない。こんなことならコカトリスの肉貰ってくるんだったよ! パンも2個あったんだけど、残しておいても仕方がないって食べたんだって。
まあそうだよね。コカトリス来るまで、場合によっては一週間以上かかるかもしれなかったんだから。まさか、村に着く前に出会えて、日が暮れてから帰ってくるとは思わないわよね。
もういいよ。疲れたからご飯食べずに寝るよ。明日ゆっくり起きるからご飯の支度よろしくね。そう言って私はふて寝したよ。
◇
久しぶりに遅くまで寝たよ。お芋のスープの匂いと、卵焼きの焼ける音で目が覚めた。
「おはようございます、リリア様。もうすぐ朝食出来ますよ」
メイリがお玉を持ちながら、私を見て挨拶をした。そうね。今日にしよう!
「おはようメイリ。味付けこれから?」
「はい。今からお塩を……」
「代わって。試したいことがあるの」
私はそう言うと、樽の中から一年前から仕込んでいた液体をすくっては、匂いを確かめスープの鍋に入れた。
「なんですか? それは」
不思議そうな目をしながら、メイリは聞いてきた。
「討伐成功のお祝いに開けるわ。これはね、秋田名物のしょっつる風調味料。魚醤よ! まあいいから食べてみて!」
本当は二年漬けたいところだけど、上出来よ。
味噌と醤油が作りたいけど、麹菌はどうやっても手に入らないよ。あれは無理。農高で味噌は作っていたし、麹菌さえ手に入れば味噌くらい作ることはできるんだけど。
しょっつるっぽい魚醤はね、魚と塩さえあれば出来るから!
友達とプロジェクト研究していたんだ。『醤油と魚醤、違いの考察』それでしょっつるも仕込んでたんだよ。ハタハタ使ってね。
そう、本物は「ハタハタ」を使わないと「しょっつる」と名乗れない。今回はハタハタらしき魚がまとまって手に入ったから。多分ハタハタ。きっとハタハタ……。湯揚げして食べた感じはハタハタだったよ。
バイオの授業があったからさ。そういや乳酸菌飲料は、販売するためにたくさん作らされたな。バッタものっぽい名前で呼んでいたな。学校ごと特色出るよね。
さあ、初の魚醤料理を食べるメイリの反応は? ご飯があればしょっつる入れた卵かけごはん食べさせたいんだけど。卵収穫時の処理は日本仕様で完璧だから、生食でも大丈夫か? あ~ご飯食べたい! 卵かけごはん!
そんなことを思っていても始まらないわ! メイリにしょっつる料理を食べさせましょう! 味付けは完璧よ! さあ、実食!
「何ですか、このお汁は! しょっぱくて、不思議な味。あ、でも飲めば飲むほど不思議な優しさが体に染みる」
何言ってるか分からないけど、とにかく気に入ってくれたようだ。うんおいしい! 和の味になってるよ! 今夜は本格的な内陸風芋煮にチャレンジね。
「それで、失敗だったんですか? コカトリス退治。こんなに早く帰ってくるとは想像もしていませんでした」
「何言っているの! 10分で倒したからとっとと帰って来たのよ。これからギルドに行って報告するから、今日の農作業もメイリに任せるけどいい?」
「リリア様、相変わらずおかしいですね。……まあ一週間は一人で農作業するつもりでしたので、お構いなく」
「そう。ありがとう」
相変わらずおかしいって言われちまったよ。まあいいや。
私もここまでスムーズに倒せるとは思っていなかったからね。なんだかんだ言っても、あれだけ人がいたからコカトリスの気が散っていたのは確かだし。
私一人なら魔法で瞬殺できた? なんだ誤差範囲か。
私が目玉焼きに魚醤をかけたら、羨ましそうにメイリが見つめてきた。かけてあげましたよ、ちゃんと!
◇
昨日汚れた体を洗うため、朝から風呂を焚いてはゆったりと浸かった。
ドラム缶風呂はいいよね。あとでメイリも入りなよ。お湯がもったいないから。
魔法で水が出せるから、遠い井戸まで行かなくてよいし、直接ファイヤーでドラム缶に向かって魔法を出せば薪もいらない。あ~、魔法って便利!
あ、メイリがファイヤーで雑草処理している。除草剤がないから大変な雑草処理が数分で終わるからありがたいよね。水まくのも魔法だと数分で終わるし。便利になったよまったく。
お風呂から上がって着替えたら、ホットウインドの魔法で髪を乾かす。
身支度が終わったら、麻袋に入れたコカトリスの頭を一輪車に乗せてギルドに向かった。
「おー、シャベル。もう帰って来たのか。無理しないで良かったよ。ギルド長、シャベル帰りましたぜ」
受付のおっさんが、私の話を聞かずにギルド長を呼んだ。まあいい。ギルド長に話した方が話が早い。
「お~、よく帰って来た。なあに、最初から依頼は受けてないことにしてもいいんだ。お前にしてはよい判断だ」
私は麻袋をギルド長の前に放り投げた。
「ほらよ。討伐証明のコカトリスの頭だ。村長となんかえらそうなおっさんのサインも貰って来た。ほらよ」
私は討伐証明書を受付のおっさんの前に置いた。ギルド長が麻袋を開け、コカトリスの頭を取り出した。
「本物だ。嬢ちゃん、やったのか?」
「ああ。討伐終了だ」
「「「うおおおお――――!!!」」」
ギルド中のおっさんたちが歓声を上げた。
「やりやがったな、シャベル!」
「コカトリス単独討伐なんて聞いたことねえぞ!」
「ギルド長! レベルはいくつになるんだ!」
ワイワイと興奮と喜びのエールが飛んできた。まあ、悪い気はしないな。ギルド長が書類を確認して私に言った。
「確かにサインも本物見てえだな。しかしな、嬢ちゃん。ここのサインなんだが、こいつは大物だぞ」
「どういうこと?」
「こいつは、騎士団長のサインだ。お前、騎士の獲物を横取りしたのか?」
あのへっぽこおっさんたち、騎士団だったのかい! いや、偽物かもしれない。どのみち放っておいたら全滅だったのは、あいつらも分かっているはず。
素直にサインしてくれたから大丈夫だよね。そうだよね。逃げるか!
そう思った時、ギルドのドアが大きな音を立てて開き、息を切らした男が転がり込んできた。
「はあはあはあ……。こちらにシャベルと言う二つ名の冒険者はおるか! 騎士団を救い、先王ミスリル大公を救った偉大な冒険者シャベル様にこの書状を」
そう言って倒れた。みんな私を見てるよね。逃げたい! あはは。 逃げれないよね。
どーんとテンションが下がるよ! 私8歳! 知らんぷりしたい!
「無駄だ。ここに残りな」
ソーデスヨネ。ギルド長が素敵な笑顔でサムズアップを決めた。
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嫌だ―――――! こんな展開!
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