異世界来たんだから気ままに過ごしたっていいんじゃない?

華町はる

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13話 夜通しのライオット師匠

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 「くっらぁっ!大声出すなと何度言ったらわかるんだっ!?」

 「あ……すいません、ついつい……」

 「まぁいい。で、どーなってたんだ?ステータス。」

 「いや、それが……」

 俺は、"ステータスオープン"で内容をライオットさんに共有した。そして、

 「ッッッッッッ!ッッえぇぇぇぇえーーー!?」

 「ライオットさん、森では静かにだよ。」

 ライオットさんは、大声を挙げて叫びまくっていた。

 その後しばらくしてライオットさんも落ち着きを取り戻した。

 「すまんすまん、森では静かにと言ったばっかりだったのにな。あまりの衝撃に……」

 「でしょー!?俺だってびっくりしたんですから、次からは甘く見てください。」


 「いや、甘くは見ない。本当に森は危険だからな。コホンッ…それよりも、だ。俺は、お前みたいな奴には初めて会ったぞ。まさか、俺の魔力の半分以上を吸収してしまうなんて……。ま、幸い俺の魔力は徐々にだが戻っている様だから良かったものの、もし、完全に吸収され、魔力が戻らないようであれば、俺はお前を殺してたかもしれないな……。」

 どうやら、俺はライオットさんの魔力の半分以上を吸収して強くなったみたいだ。ってかライオットさんどれだけ魔力あんだよ……。しかも、殺されてたかもと思うとゾッとするな…。気をつけなければ……ってか気を付けようないか…オワタ。

 「はぁ。疲れるがもういい。魔力は感じただろう。次だ次に行くぞ。次は、魔力を見る特訓だ。全身の魔力を、目の一点に集めて…………」


 それから、ライオットさんの特訓は、夜通し続いた。

 魔力の訓練は、明るい場所よりも、暗い場所でやった方が効率的とかで、俺は朝日が出るまでに、新しいスキル〔魔力感知〕〔隠密〕〔魔力操作〕〔魔力生成〕を覚えた。

 〔魔力感知〕は、〔気配探知〕の上位互換らしく、より明確に魔力を持っている生命体の存在や行動等が分かるスキルで、スキルレベルが上がれば広範囲且つより正確な感知ができるとの事。今の俺のレベルは2。精々半径200m位の大型生物の行動しか分からない現状である。

 〔隠密〕は、〔魔力感知〕の反対で、自分の魔力を漏らさない様にするスキルらしい。相手の〔魔力感知〕スキルレベルを〔隠密〕のスキルレベルが上回っていれば相手に感知されずに動けるらしい。ちなみに俺のスキルレベルは1。
 この世界では、子供に見つからない程度らしい。要するに一般人以下だとライオットさんにはバカにされた。絶対このスキルレベルを上げて、ライオットさんに見つからない様に、イタズラをすると心に決めた。

 〔魔力操作〕は、体の中にある魔力を自由に動かすためのスキル。魔力消費を抑えるのにも役立つらしい。これは他のスキルの練習をすれば勝手に上がると言われた。
 
 ちなみに夜通しの特訓の成果もあり、俺のスキルレベルは5まで上がっている。
 余裕ですね、はい。

 〔魔力生成〕は、かなり難しいらしいかったが、俺の〔吸収〕と相性が良く、コツを掴んだらめちゃくちゃ簡単だった。
 
 この世界には、大気中に魔素なるものが含まれているらしく、それを体内に取り込む。要は吸収し、体の中で魔力に変えるとのこと。まぁ、イージーでした。という事で、〔吸収〕スキル共にスキルレベルは8まで上がってます。

 ここまでが、特訓の成果。

 ライオットさんもビックリの、かなりの成長スピードらしく、順調とのこと。

  「よし、じゃあ今日は終わるか。魔法に関しては、見どころがあるな。魔力に関しては今日で終わりでいいだろ。明日からはその貧弱な身体を鍛えるからな。さぁ、飯食ってクソして泥の様に眠れ!明日からはキツくなるぞ。」

 「は、は、はい!し、し、師匠!」

 俺はもうすでに昇り始めている太陽を見ながら、明日が、今日を指しているのか、それとも本当に明日を指しているのか、不安に思いながらも、顔を洗ってライオットさんが用意した干し肉を頬張った。

 そして何やら森に向かって大声を出し続けるライオットさんを横目に、耐えきれない眠気に意識を手放した。

--

 どれだけ時間が経ったのだろうか。

 物凄い殺気と、耐えられない様なキツい臭いに顔をしかめながら、最悪の気分で目を覚ました。

 まだ眠い目を擦りつつ、まずは顔を洗おうと立ち上がった。



 そして、俺は戦慄した。

 
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