目指せonly.1。異世界生活、始まっちゃいました!?

華町はる

文字の大きさ
14 / 17

13話 特訓の成果

しおりを挟む
 父との特訓、そして食トレも、休む事なく毎日行われた。

 そのおかげか、身長は伸びたし、身体は筋肉のついた細身の体へと変化していた。
 ここで一つ朗報。俺のムスコが前世の俺のムスコよりも、もう既に大きくなっている。

 ムスコを使う予定はまだないが……。いや、当たり前か。

 そんなバカな事を考えている俺も、もう10歳を迎えていた。

 明日は魔力測定の日だ。
 ちょっとの不安はあるが、楽しみで仕方がない。
 なぜなら、明日俺がみんなの度肝を抜くからだ。

 現在俺は、全属性の魔法が上級魔法まで使えるようになっており、中級魔法であれば、一日中使えるほど魔力になっている。

 ん?凄さが分からない?良いだろう。そんな君に、分かるように説明してやろうじゃないか。

ーー

 この世界では、魔法をランク付けする。魔法のランクは初球から始まり、中級、上級、特級、精鋭級、帝級、神話級と7階級に分かれていて、それぞれの階級で扱える魔法の特色が違う。

 初級は〔手元で発動する単純な魔法〕
 中級は〔魔法を飛ばし遠距離攻撃特化の魔法〕
 上級は〔自分の周囲に対し広範囲に影響を及ぼす魔法〕といった感じだ。
 ちなみに特級魔法は〔主属性魔法を軸に他属性と混合した魔法〕らしいが、これはまだうまく出来ていない。理由はわからん。
 そして、精鋭級以上の特色については、父もよく分かっていない為、教えてもらえなかった。

 この世界では、魔法を扱えるのは当たり前。人どころか魔物ですら扱えるらしい。

 だが、上級魔法以上を扱える人は、グッとその数を減らす。そして、二属性以上を上級魔法以上まで扱える人となると、更にその数は減る。

 理由は多々あるが、一番の原因は、安全な世の中になっている事らしい。

 国々は城壁を作り、人々はその中で暮らす。安定した生活を目指し、争いを避けようとする。

 冒険者や騎士団は存在するが、その人達もまた、城壁に囲まれた安全な国で産まれ、極力危ない橋は渡らないようにしているらしい。

 そしてそれが基となり、イメージの固定化が進んだ。

 本来魔法は、魔力という媒介を通じて、その人の持つイメージを具現化するものらしい。しかし、城壁で囲まれた国で成長する様になった人々は、幼少期に教師や親から魔法を学ぶ為、そのイメージは固定化されていってしまう。

 例えば『火炎』という魔法は、初火級魔法で火をつける魔法という使い方をした人が城壁に囲まれた国で教師をし、子供達に教えて回ったらどうだろう。

 そのイメージは長い年月をかけて人から人、子から子へ伝達されて、いつの日か『火炎』とはそういうものだ、となってしまう。

 しかし、人というのは、個々に個性があり、同じ『火』でも、イメージは違うものだ。

 だから簡単な初級魔法は出来ても中級魔法以上は上手くできない、なんて人が続出しているらしかった。

 最近、その教育方針が見直され始めだが、長い年月をかけて行われた教育は中々変えることができずに、今もなお、そんな現状が続いているというのが、父との話で分かった。

 さて長くなったが、なぜ俺が凄いのか、だ。

 まず、一つ目に前世の知識が、かなり関係している。これは俺の努力というより、前世の発展のおかげである。
 
 映画や本もさる事ながら、テレビやラジオ、ネットでの情報量が凄まじい。

 だからこそ、『火』一つとっても多岐に渡るイメージを持つことが出来た。

 二つ目は、俺の努力の賜物だ。激しい痛みを伴う、魔力の開通作業を行った事である。

 まだ、8本未開通が残っているが、産まれた時とは比べ物にならない程に、魔力は跳ね上がっている事を実感できる。

 その二つの理由が、俺に力を与えた。

 前世で得た知識で、様々なイメージの中から自分に合った魔法を見つける。失敗をしても魔力は沢山あるのだ。失敗を恐れずにひたすらに練習しまくった。

 その甲斐あって、俺は全属性上級魔法を扱える程になったのだ。

 まぁだからこそ、みんなとは全く違う魔法になってしまっているのだが……。

ーー

 ね?凄いでしょ?努力したでしょ?

 いよいよ、明日は俺の成長が報われる日だ。

 そんな明日に想いを馳せて、今日はもう眠る事にする。

 おやすみなさい。


▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△

長々と説明っぽい話を積み重ねてしまい、申し訳ございません。

次話からやっとロードの冒険が始まります。
乞うご期待。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜

桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。 上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。 「私も……私も交配したい」 太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

女の子がほとんど産まれない国に転生しました。

さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。 100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳 そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。 当面は2日に1話更新予定!

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

処理中です...