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第一章:幼少期編
6話 早めの戦闘デビュー
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立てる様になったあの日から、俺は来る日もくる日も特訓を繰り返した。
そんな俺はすでにもう4歳になっていた。
立つ事も喋る事も既に容易に出来ている。
それに、何より、俺のムスコがシャウエッセンからムール貝くらいになっているのは朗報だろう。
将来がすでに、末恐ろしい……
ま、そんなことは置いておいてだ。
まずは、この4年間の特訓の成果を見せよう。
俺は、ベッドの上で目を瞑りながら、今までの辛い辛い特訓の日々を思い出す。
◆◇
【ステータス】
名前:ヴァン
年齢:4歳
職業:なし
レベル:なし
攻撃:50
防御:500
速度:200
知識:2000
魔力:6000
【スキル】
使用:インベントリ(神)
使用:隠密(大)
持続:前世の記憶(神)
持続:身体強化(大)
持続:物理耐性(大)
【魔法】
特異魔法〔クリエイト〕
【称号】
なし
主な成長点は3つ
①ステータスの上昇
→攻撃以外はわりと成長したと思う。
特に魔力は、特異魔法〔クリエイト〕を駆使しながら、魔力枯渇を繰り返して、少しずつ上げていった。
我ながらかなり頑張ったと思う。
俺って偉よね、いや本当に。
②隠密スキルの獲得
→歩ける様になってから、どんな特訓したらいいのかわからなくて色々やったんだけど、全部ダメで。
落ち込んだから、深夜にレミーさんや両親にバレない様に抜き足差し足でレミーさんの下着発見ツアーやってたら、なんか獲得できた。
今では(大)になってて、かなり効果あるんだと思う。多分。
③各スキルのレベルアップ
→以前に獲得した、持続スキル〈身体強化(小)〉と、持続スキル〈物理耐性(中)〉が、共に(大)にレベルアップした。
今まで通り、わざとベッドから落ちたり、わざと階段から降りたり……そんな事をしていたらいつの間にか、レベルアップしていたよ……辛かった。
◆◇
とまぁ、こんな感じで4年間成長しながら過ごしたわけだが、現在は壁にぶち当たり悩んでいるところだ。
ステータス画面上では成長を感じられるんだが、自分がどれくらい強くなったのかが、イマイチよく分からない。
そのせいもあり、少しずつ努力のやる気も失い、最近では、ダラダラと過ごす日も少なくないのだ。
この悩みの解決策は一つしかない、と俺は思っている。
それは、"戦闘"だ。
いや、性的なやつではなく、命のやり取りの方だ。
家の外に行ければ、戦闘を行える機会はあると思うのだが、レミーさんが家から出してくれない。
いや、もちろん何度もレミーさんの目を盗んで家から出るためにトライしたのだが……
レミーさんが何をやっていようが、どこにいようが、何故かいつの間にか近くにいて、抱きかかえられるのがオチなのだ。
凄腕メイドのレミーだ。
アッチの方も凄腕だしな。
そんな事を思いながら、いつも通り部屋でごろごろしていると。
--ドンドンッドンドンッ
玄関から、扉を叩くような音と男の怒号が聞こえた。
「おいッ!開けろッ!開けろっつってんだッ!」
そんな怒号にビクッとしながらも、
(いや、そんな頼み方じゃ誰も開けないだろ。)
と、内心でツッコミを入れる。
俺は部屋から半身を出した状態で、玄関の方を覗く。
レミーさんが、扉を開けようと玄関に近づいていき、俺に隠れろとジェスチャーで指示を出しているのが見えた。
必死のジェスチャー……なんかすごく可愛い。
レミーさんは、自分に見惚れている俺を見て、困ったような顔をしながら大きく深呼吸をして扉に手をかけた、その時だった。
--バギィィッッ
--ドカンッ
「キャッ!?」
「おーっと、早く開けねーから、こーなんだよ。へへっ。おっ、てか、いい女だな。さぁお前たち、アレ探せっ!俺はこの女と楽しんでおく。」
「「「へいっ親分っ」」」
レミーさんが扉に手をかけた瞬間、凄い勢いで扉が蹴り破られ、レミーさんもろとも内側に吹っ飛び、4人の男達が家に入ってきたのだ。
親分と呼ばれている男は、いかにも盗賊という風貌で、スキンヘッドに男性ホルモン濃いめ、体毛モジャモジャの筋肉隆々の大きなオッさん。
そして、子分のような3人も小汚い格好をした、むさ苦しい男たちだった。
レミーさんは、親分と呼ばれるオッさんに髪を掴まれ、片手で軽々と担がれ連れて行かれようとしている。
きっとこの後、あんな事やこんな事をされてしまうのだろう。
そんな事を考えると、ふつふつと怒りが沸き起こってくる。
子分達が何かを探して、部屋中を笑いながら荒らしている。
レミーさんとご飯を食べた机や椅子、食器や本。
蹴ったり、割ったり、破いたり。
好き勝手に荒らしている光景が目に入る。
どんどんと自分の中で、怒りの感情が膨れ上がってきているのが分かる。
(レミーさんはなぁ。あんまり家にいない両親の代わりに、一生懸命俺の世話をしてくれてたんだ。たまに変態だけど、俺が熱出た時とかは、つききりで看病してくれたり、たまに淫語を使うけど、話し相手になってくれたり。とにかく、俺にとって、ものすごく大事な人なんだ。そんな人にアイツらは何をやったぁ?絶対に殺す。殺す。殺す。殺すッ!)
俺は、怒りに身を任せ、特異魔法〔クリエイト〕で日本刀を作り出す。
そして、隠密スキルを使用し、思い切り走り出した。
◆◇
身体強化(大)の効果で体が軽い。
まずは、キッチンで好き勝手やってる奴に狙いを定めた。
俺は隠密の効果で無音で走り、敵の背後から、上段で構えた刀を手首のスナップを使いながら、無心で振り下ろす。
--スパンッ
「ぐっ……ゴォホッォ……」
振り下ろされた刀は、右肩から左の腰までを、何もなかったかのようにスルリと通る。
数秒遅れて血が吹き出て、俺の顔にも飛び散った。
はじめての殺しは、自分でも驚くほど冷静だった。
血とかよりも、自分の作り出した刀の切れ味に驚いていたくらいだ。
殺された奴も、何が起きたのか分からない様な顔をして、死んでいった。
これは勝てるな。
そう確信して、次のターゲットへ向かった。
そんな俺はすでにもう4歳になっていた。
立つ事も喋る事も既に容易に出来ている。
それに、何より、俺のムスコがシャウエッセンからムール貝くらいになっているのは朗報だろう。
将来がすでに、末恐ろしい……
ま、そんなことは置いておいてだ。
まずは、この4年間の特訓の成果を見せよう。
俺は、ベッドの上で目を瞑りながら、今までの辛い辛い特訓の日々を思い出す。
◆◇
【ステータス】
名前:ヴァン
年齢:4歳
職業:なし
レベル:なし
攻撃:50
防御:500
速度:200
知識:2000
魔力:6000
【スキル】
使用:インベントリ(神)
使用:隠密(大)
持続:前世の記憶(神)
持続:身体強化(大)
持続:物理耐性(大)
【魔法】
特異魔法〔クリエイト〕
【称号】
なし
主な成長点は3つ
①ステータスの上昇
→攻撃以外はわりと成長したと思う。
特に魔力は、特異魔法〔クリエイト〕を駆使しながら、魔力枯渇を繰り返して、少しずつ上げていった。
我ながらかなり頑張ったと思う。
俺って偉よね、いや本当に。
②隠密スキルの獲得
→歩ける様になってから、どんな特訓したらいいのかわからなくて色々やったんだけど、全部ダメで。
落ち込んだから、深夜にレミーさんや両親にバレない様に抜き足差し足でレミーさんの下着発見ツアーやってたら、なんか獲得できた。
今では(大)になってて、かなり効果あるんだと思う。多分。
③各スキルのレベルアップ
→以前に獲得した、持続スキル〈身体強化(小)〉と、持続スキル〈物理耐性(中)〉が、共に(大)にレベルアップした。
今まで通り、わざとベッドから落ちたり、わざと階段から降りたり……そんな事をしていたらいつの間にか、レベルアップしていたよ……辛かった。
◆◇
とまぁ、こんな感じで4年間成長しながら過ごしたわけだが、現在は壁にぶち当たり悩んでいるところだ。
ステータス画面上では成長を感じられるんだが、自分がどれくらい強くなったのかが、イマイチよく分からない。
そのせいもあり、少しずつ努力のやる気も失い、最近では、ダラダラと過ごす日も少なくないのだ。
この悩みの解決策は一つしかない、と俺は思っている。
それは、"戦闘"だ。
いや、性的なやつではなく、命のやり取りの方だ。
家の外に行ければ、戦闘を行える機会はあると思うのだが、レミーさんが家から出してくれない。
いや、もちろん何度もレミーさんの目を盗んで家から出るためにトライしたのだが……
レミーさんが何をやっていようが、どこにいようが、何故かいつの間にか近くにいて、抱きかかえられるのがオチなのだ。
凄腕メイドのレミーだ。
アッチの方も凄腕だしな。
そんな事を思いながら、いつも通り部屋でごろごろしていると。
--ドンドンッドンドンッ
玄関から、扉を叩くような音と男の怒号が聞こえた。
「おいッ!開けろッ!開けろっつってんだッ!」
そんな怒号にビクッとしながらも、
(いや、そんな頼み方じゃ誰も開けないだろ。)
と、内心でツッコミを入れる。
俺は部屋から半身を出した状態で、玄関の方を覗く。
レミーさんが、扉を開けようと玄関に近づいていき、俺に隠れろとジェスチャーで指示を出しているのが見えた。
必死のジェスチャー……なんかすごく可愛い。
レミーさんは、自分に見惚れている俺を見て、困ったような顔をしながら大きく深呼吸をして扉に手をかけた、その時だった。
--バギィィッッ
--ドカンッ
「キャッ!?」
「おーっと、早く開けねーから、こーなんだよ。へへっ。おっ、てか、いい女だな。さぁお前たち、アレ探せっ!俺はこの女と楽しんでおく。」
「「「へいっ親分っ」」」
レミーさんが扉に手をかけた瞬間、凄い勢いで扉が蹴り破られ、レミーさんもろとも内側に吹っ飛び、4人の男達が家に入ってきたのだ。
親分と呼ばれている男は、いかにも盗賊という風貌で、スキンヘッドに男性ホルモン濃いめ、体毛モジャモジャの筋肉隆々の大きなオッさん。
そして、子分のような3人も小汚い格好をした、むさ苦しい男たちだった。
レミーさんは、親分と呼ばれるオッさんに髪を掴まれ、片手で軽々と担がれ連れて行かれようとしている。
きっとこの後、あんな事やこんな事をされてしまうのだろう。
そんな事を考えると、ふつふつと怒りが沸き起こってくる。
子分達が何かを探して、部屋中を笑いながら荒らしている。
レミーさんとご飯を食べた机や椅子、食器や本。
蹴ったり、割ったり、破いたり。
好き勝手に荒らしている光景が目に入る。
どんどんと自分の中で、怒りの感情が膨れ上がってきているのが分かる。
(レミーさんはなぁ。あんまり家にいない両親の代わりに、一生懸命俺の世話をしてくれてたんだ。たまに変態だけど、俺が熱出た時とかは、つききりで看病してくれたり、たまに淫語を使うけど、話し相手になってくれたり。とにかく、俺にとって、ものすごく大事な人なんだ。そんな人にアイツらは何をやったぁ?絶対に殺す。殺す。殺す。殺すッ!)
俺は、怒りに身を任せ、特異魔法〔クリエイト〕で日本刀を作り出す。
そして、隠密スキルを使用し、思い切り走り出した。
◆◇
身体強化(大)の効果で体が軽い。
まずは、キッチンで好き勝手やってる奴に狙いを定めた。
俺は隠密の効果で無音で走り、敵の背後から、上段で構えた刀を手首のスナップを使いながら、無心で振り下ろす。
--スパンッ
「ぐっ……ゴォホッォ……」
振り下ろされた刀は、右肩から左の腰までを、何もなかったかのようにスルリと通る。
数秒遅れて血が吹き出て、俺の顔にも飛び散った。
はじめての殺しは、自分でも驚くほど冷静だった。
血とかよりも、自分の作り出した刀の切れ味に驚いていたくらいだ。
殺された奴も、何が起きたのか分からない様な顔をして、死んでいった。
これは勝てるな。
そう確信して、次のターゲットへ向かった。
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