お笑い考察 まとめ

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野生爆弾くっきーの人気に思うこと

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最近音楽の話ばかりだったため、今回は久しぶりに芸人の話をしたいと思う。

今回筆者が考察のテーマとするのは、野生爆弾くっきーの芸風をありがたがる世間の風潮についてである。

今回の考察は、最近くっきーを好きになった方には辛い内容となっていることが予想されるため、すぐに画面をそっ閉じすることをオススメする。

お笑い好きの方ならご存知の通り、昨今野生爆弾くっきーの人気が急上昇している。

『お笑い界の鬼才!!』であるとか、『素人には分からない笑い!!』のように、必要以上にくっきーを持ち上げる風潮があるため、ここで筆者が何ものにも縛られることなく、はっきりと断言しておこう。

従来の地球人の感覚でいけば、くっきーは全く面白くない。

はっきり言って、筆者はくっきーであまり笑ったことがない。

それどころかその世界観を『怖い』とか『キモい』『嫌いじゃないけど生理的に無理』とさえ思っており、あまり地上波で観たくない芸人の筆頭格である(何故地上波限定なのか、理由は後述する)。

芸人には大まかに分けて『アベレージ型』と『ホームラン型』の二つのタイプがあり(勿論そのどちらも器用にこなす芸人もいる。サンドウィッチマンなどはその代表格の『三冠王タイプ』と言えるだろう)、くっきーはその中でも物凄い低打率で、三振などまるで考えずバットを振り回し、当たれば場外まで飛ぶようなホームランを打つタイプである(H2で言う『大竹』のようなもの。読んだことない人にとってはちょっと何言ってるか分からないと思う)。

正に0か100かといった芸風であり、少なくとも地上波では完全に0に近い芸人と言えるだろう。

それを、さも面白いかのように勘違いして、芸術家目線で見てみたり、ひょっとしてくっきーって天才なんじゃないかしらとか、のび太のように簡単に扇動されてしまう世間の浅はかさには、本当に辟易するしかない。

彼ら、或いは彼女らに、自分の意見というものはないのだろうか。

事務所も孤高の天才、芸術家路線で行かせようとしているのか知らないが、くっきーの絵ははっきりと下手くそであり、更に怖かったりキモかったり不快感しかなく、全くもっていいところがない。

無論、筆者にそれだけの不快感を抱かせるのだから、何か強烈な逆向きのパワーは有しているのだろうが、少なくとも芸術として褒められる点は一つもなく、それをヘタウマとか最先端の芸術だとか思い込んで金まで払ってありがたがっているのは、余程のアホとしか言いようがない。

金を払ってあんなキモい絵を見せられるぐらいなら、近くの美術館に行って本物の芸術にふれた方が、どれだけためになることか。

よく『あの〇〇が認めた!!』とか、『天才が認めた鬼才!!』のように、実力のある者に認められることによって、あたかも認められた人物まで実力があるかのように錯覚してしまうが、それはあくまで錯覚であって本質ではない。

その人物が本当に実力があるかどうか、そしてどのランクに位置しているのかは、人の意見ではなく自分自身の目で見極めなければならない。

くっきーの笑いを理解してる俺(私)ってお笑い玄人、くっきーの笑いが理解出来ない人ってお笑い偏差値低いよねとか、どこの誰とも分からないくだらない意見に振り回されている場合ではないのである。

人の意見に流されて自分の意見を決める者は、こう言うだろう。

「なんかよく分からないけど、あの人が褒めてたからきっと面白いんだと思って……」

思って……じゃねえよ!!

お前が面白いと思うかどうかだろ!!

その人が面白いと思ったからといって、お前が何故それをなぞる必要がある!!

なんかよく分からないならよく分からないでいいだろ!!

そういう間違った評価の連鎖が積み重なって、世の中を狂わせていくんだよ!!

人は人!!お前はお前だろ!!

いいじゃねえか!!お前はお前で!!(by、グレートティーチャーオニヅカ)

玄人と同じ意見を発することにより、あたかも自分も玄人になったかのように錯覚するのは、かなりイタい奴だということを自覚しなければならない。

世間のアホが何故くっきー面白いとか、笑いの最先端を走っているみたいに言うかというと、別に本心からくっきーのことを面白いと思っている訳ではなく、『周りと違う意見を言って浮きたくない』からである(本心では何が面白いのかさっぱり分からないというのが本音だろう)。

何が面白いのか分からないのも無理はない。

何故なら、地上波ではくっきーの芸は何も面白くないからである。

無論、ツボにはまった時の爆発力は凄まじいものがあり、前述の玄人達はそこを褒めているのだが、アホはそれすらも分からず、くっきーはやることなすこと全てが面白い、センスあるねー、そだねーなどとモグモグしながら勘違いしてしまうのである。

筆者が地上波では観たくないと言ったのは、この『ツボにはまった時の爆発力』のこと。

くっきーの笑いはバットで言うところの芯を常に外しているため、大体がキャッチャーフライかどん詰まりのゴロ(たまにポテンヒット)なのだが、唯一地上波では観られない『ドキュメンタル』で見せた笑いだけは、ホームラン級の当たりをかっ飛ばしていた。

故に、くっきーは規制された地上波では全く面白くないが、規制の緩い放送に於いては、稀に爆発的に面白くなることがあるというのが、過大評価を完全に排した正しいくっきー評だと言えるだろう。

基本的には三振しまくる芸人だということを念頭に置かなければ、くっきーという芸人の本質を見誤り、昨今のようなアホが騙されるくっきーフィーバーを生んでしまう。

最近はハーフ、二世、オネエタレントなど、訳の分からんクソみたいな奴が大量に芸能界にのさばっているが、そのほとんどは粗製濫造された中身が空っぽの虚像に過ぎない。

くっきーへの過大評価もそうだが、芸能界や世間が『今までにない、常識外れの感じ』を求めているのは分かる。

以前なら到底表舞台には出られなかったような人物が過大評価され、芸能界で幅をきかせているのだが、何故こういうボールゾーンにしか投げられない変則ピッチャーをそこまでありがたがらなければならないのか、筆者には全くといっていいほど理解出来ないのである。

これがボールゾーンに投げながら、ストライクも投げ分ける技巧派というのであればまだ話は分かるが、ストライクを取る腕もないくせに、『今まで見たことない感じだから』というふわっとした理由だけで、登板の機会を与えられるのは到底承服出来ない。

優先すべきはあくまでストライクが取れる正統派のピッチャーのはずだが、『それは……なんとなく見飽きた』という理由だけで、こういうピッチャーは切り捨てられてしまうのである。

ストライクを投げたらダメみたいな昨今の風潮は、絶対におかしい。

インパクトだけを狙ったようなキワモノより、まずは真面目に努力してる正統派を評価してやれよ!!

……と、この辺はあまりに抽象的な話だったため、ちょっと何言ってるか分からない方もいたかと思うが、言いたいことは大体言えたかと思う。

敢えて誤解を怖れずに言うならば、先日のR-1優勝者の濱田祐太郎は、努力もしているしキワモノではないがインパクトありきのピッチャー、実力はナンバーワンにも関わらず敗退したチョコプラ長田は、正統派のピッチャーということになるだろう。

実力よりインパクトが求められる昨今、哀しいかな今の時代は、単純に実力があって面白いだけでは売れなくなってきているのかもしれない(本文執筆後にチョコプラはブレイク。時間差で世間が実力に気付いた形となった。世間というものはいつも気付くのに時間が掛かるものなのだろう)。

そういった風潮を生み出す元凶、『え~、あれの良さが分からないの?遅れてるね』とか、筆者はそういう『同調圧力』が大っ嫌いである。

なんでお前の立ってる場所が最先端なんだよ!!

それは誰が決めたんだ!!

お前が勝手に決めただけだろ!!

そうして、遅れていると言われるのが怖くて、自分の意見を曲げるのも大っ嫌いである。

以前松本人志は、観客に「松っちゃん遅れてる~」と言われ、「お前と同じ方向むいてへん」と言った。

なるほど、確かに松本の発言は極めて鋭い。

自分が最先端の場所に立っているという思い込み。それは逆の方向から見れば、最も遅れている場所に立っているということだ。

自分が面白いものは面白い。

つまらんものはつまらん。

それで何故いけないのか?

もっと自分に自信を持ち、人に左右されない意見を持つべきだ。

世間ではやっと時代がくっきーに追いついたとか言っているが、本当にバカなんじゃないかと思う。

時代も何も、くっきーのやっていることは基本何一つ面白くない。

アホが今頃になってそれを勝手に過大評価して騒いでいるだけの話である。

最後に一つだけ断っておきたいが、筆者はけしてくっきーのことを嫌いではない(かといって好きでもないが)。

実力に反してあまりに過大評価されている昨今の風潮に対して、持論を述べたかった次第である。

あと、くっきー以上に大嫌いなのが、『DJやついいちろう』みたいな本業がクソつまらんくせに副業でのさばるサブい奴(くっきーはあくまでお笑いで頑張っているため、比較するのも失礼だろう)。

あと、鉄拳、はなわのように、芸人のくせに笑いを放棄してお涙頂戴で日銭を稼ぐ芸人や、命を粗末にする奴は大っ嫌いだということを主張して、今回の考察を終わりにしたいと思う。

……え?

『ロッシー』はって?

……。

……。

……ノーコメントで。(?)
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