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第1章 平和な日常

これは転生ですね

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 俺は死んだ。全てハッキリと覚えている。
 そしてただ今、雲の上を滑空中である。
 それはもうめちゃくちゃ綺麗だし、爽快感が半端ない。
 真上から照らし続ける太陽の光がとても気持ちいい。
 でも、雲が邪魔だ。町並みが一望できたらもっと良くなるのにな。

 というか、この雲どんだけでかいんだよ。まったく雲の切れ目が見えてこない。
 こんなにでかいと、地上は曇りか大雨だろうな。
 今日デートの予定を入れていたリア充さん、ご愁傷様です。
 いや、ご愁傷様は俺の方だね。幽霊ジョークですよ、ほら笑って?

 こんな自虐を言えるとは、俺はまだ余裕があるみたいだ。
 これが幽霊になった者の感覚か。
 確かにこれはいいが······ちと、飽きそうだ。

 ──唐突だが、誰もが1度は思ったことがあるだろう。
 そう、幽霊または透明人間になったとしたら何をしたいか、ということを。
 俺は哺乳類ヒト科ヒト目だ。
 しかし、そこに加えなければならない項目がある。

 それは──童貞であると!

 童貞の想像力は凄まじい。それはもう半端ない。
 俺くらいの年頃だと尚更やばい。

 何が言いたいかというと、つまりやりたい放題というわけだ。
 あんなことやこんなこと、それはらめぇぇぇえってことまでやったって誰にも何も言われない。

 最高だ! 幽霊バンザイ!

 さて、そろそろ時間だ。終わりの始まりである。
 何が終わって始まるかは想像におまかせするぜ、童貞諸君同志よ。
 行ってきまーーーすっ!!

 両手は頭の上を越すように伸ばして眼下に広がる雲の中を突き進む。
 気分はさながらスーパーマンだ。

 灰色の世界を突き進み、突き進み、突き進むが·········。
 まったく終わりが見えてこない。

 どれだけ進んでも何も見えない。
 俺だけここの場所に取り残されたような気分に陥る。
 腕は気持ちと呼応するようにダラリと垂れ下がる。

 ············終わりがない。
 そう思ったとき、一抹の寂しさを覚えた。
 今までのは、ただの空元気だったんだと自覚してしまった。
 みんなの時間は進むのに、俺の秒針は止まった。
 もう、2度と交じ合うことの無い時間。
 俺は、死んだんだ。



 いつまでそうしていただろうか。
 どちらが上でどちらが下かわからなくなってしまった。
 なにせ、全面灰色だ。方向感覚は狂うし、重力も感じない。

 あぁ、あの時に戻りたい。
 真摯に、切実に、心からそう願った。  

 ──その時だった。 

 一筋の光が見えた。その光は月のように優しく、太陽のように力強かった。
 藁にもすがる思いで一心不乱に光へ目指した。

 (あっ……!)

 そしてやっと、永遠に続くと思われた雲の旅を終えた。
 俺は雲を抜け、光が指していた場所へとたどり着いたのだ。

 光は眩しかった。
 目を瞑っても瞼を通り過ぎて眼球を刺激してくる。
 やがて、光は収まった。

 明滅する目を必死に慣らす。
 そして、眼前に広がる景色を見て唖然とした。

 空中に大きな城が浮かんでいた。
 俺は灰色の場所から開放されたことである程度、元気が出てきていた。

 (シータァァァァァア!)

 声は出ないので、気持ちの中で叫びを上げながら城へ近付く。
 ラ〇ュタは本当にあったんだ!

 しかし、すぐさま動きを止めることになった。
 浮かぶ城の中から人と思われる影を発見したからである。

 ――その何者かが俺を見た。
 ゆっくりとこちらを向き、間違いなく目が合った。
 俺の本能がうるさいほど警鐘を鳴らす。逃げなければまずいことになると言っているようだった。
 頭が考えるよりも先に体が動く。

 (やばいやばいやばい! 何がやばいってなんか雰囲気がやばい!)

 一直線にぐんぐんと飛び、距離を取る。
 どのくらい離れたかと後ろを振り返った。
 しかし、人影と城は先ほどと同じ場所に鎮座している。
 俺が動けていなかったのか、はたまた城ごと追いかけてきたのかわからない。

 混乱している俺に人影は指を向ける。
 次にそれを下に向けた。まさに、ここから降りろという風に。
 すると、まるで操られているようかのよに俺の体は意思を反して下に飛ぶ。

 あの人影から離れられたことは良かった。
 だけど、体は言うことを聞かない。どうにか、もがこうとしても動けない。
 どうにか横目で向かっている方を見た。
 分厚い雲が巨大な門のように口を開き、飲み込まれていく。

 雲を抜けた頃には街が見えてきた。少なくとも日本ではということがわかった。

 ·········けど、大丈夫か?
 俺は絶賛幽体中だけど、このまま地面にぶち当たったら今度こそ成仏か何かしちゃうんじゃないか?
 そう考えたら、血の気が引いた······ような感覚がした。
 どんどんと地面が近付いてくる。

 (うわぁ! 死ぬ死ぬ死ぬ! 死にたくないいいいいい!)

 しかし現実は残酷であり、迫り来る運命は待ってくれない。
 向かうのは普通の民家。周りには草原しかないただの民家だった。
 家にぶつかる直前、真っ黒な渦が見えた。
 けど、そんなことを気にしている余裕は無かった。

 俺はそのまま民家へ激突。
 死してもなお、もう一度死ぬような体験をした。


--------------------------


 なにか窮屈な箱に入れられているような閉鎖感。

 体が動いている感覚はある。だが、それは俺が動かしているわけじゃない
 何かを見ている感覚がある。だが、それは俺が見ているものじゃない。
 とても違和感がある。

 頭を下へ向けることができた。地面との距離が近い。
 強い日差しから身を守るための麦わら帽子のつばが見える。

 視界が周りを見渡す。
 何も無い草原。長閑という言葉がよく似合う場所。

 遅まきながら、誰かと手を繋いでるのが分かった。
 繋いでいる華奢な腕を登るように視線を上げる。
 黒髪をゆるく束ねた女性だった。
 とても綺麗なその人はこちらを見ていると分かると、にっこりと微笑んだ。

 何もわからないけど、とても落ち着く。
 久しぶりに安心できた気がする。
 暖かな陽の光に睡魔が襲いかかってくる。

 隣に立つその女性はそれに気付き、少しだけ困った笑みを浮かべると誰かを介して見ているこの体を背負った。
 その薄く、安心できる背中に身を任せて眠ることにした。


-----------------------------


 ここは、どこだ······?
 目を開けたら知らない天井が視界一面に広がっていた。
 俺は死んだんじゃないのか?
 でも、今は柔らかなベットで横になっている。

 車にひかれて、
 死んだ後も死ぬ様な体験をして、
 なにかを見ていた。

 そうだ、とても幸せな光景。
 あれは子供と母親の記憶。しかし、俺の記憶ではない。断言できる。

 わからないことだらけだ。
 唯一わかることと言えば、それは現在の時刻が夕方だということ。

 ベットの左に窓が見える。
 そこから伺える景色は、藍色と茜色が溶け合うように混ざっていた。
 主張が激しい夕日は部屋を照らしている。

 このベットが置かれている部屋はとても殺風景であった。
 まず、扉があり、そちらに背を向けるように勉強机がある。   
 はい、部屋の紹介終わり。本当に何も無い。

 ん? あれなんだろう。
 勉強机の影に立て掛けてある物が目に入る。
 ベットから降りて、机の方へ向かい、それを手に取った。

 おおおおおおっ! こ・れ・はっ!

 ずっしりと重量感のあるを持ち上げる。
 素材はほぼ鉄だ。ヒンヤリとする冷たさからよく分かった。
 その鉄でできているものは平たく棒状で、8割の部分をよく鞣なめした革で包んでいる。

 そう、男の子はみんな大好きな剣である。

 早速、鞘に包まれている剣を抜く。
 刃を見た時、ギラリと睨まれるような緊張感が俺を包み込む。
 なんじゃこりゃ。······というか、これマジモンじゃね?

 興味本位で刃をチョンと触った。でも切れなかった。
 次は指で撫でるように触れてみる。

「いたっ!」

 当然、指から血が流れた。
 ······って、待てよ。俺は事故で死んだよな。
 だけど、もしも死んでいなくて一命を取り留めたら?
 怪我はしているはずだ。運が良くて骨折で済んだとしても、流石にまだ治ってないはず。
 なのに、痛いのは今しがた切れた指だけである。

 指を伝い、ポタポタと鮮血が落ちる。
 落ちる血の行く末を見る。床に小さな赤い痕を残した。
 同時に視界に入ったのは小さな足。日焼けというものを知らないだろう真っ白なものだった。

 手に握りしめる剣を見た。
 夕日に輝く、汚れのない刃はまるで鏡のよう。
 それは本当に鏡の役割を果たし、俺の顔を映し返した。
 整った顔立ちに長いまつ毛。雲を閉じ込めたような、それでいて綺麗に輝く銀色の瞳。肩付近まである黒髪。
 十人中十人は振り返るであろうその美貌を、幼ながら感じる。
 ふむ、見た感じ5~6歳くらいか。

「あっ、ちょっと確認を……」

 すぐさま、右手を股間に伸ばす。
 あ、物はあった。付いてる感覚はあったのだが触って確認するに限る。

 そこでようやく頭の整理が一区切りついた。
 どうやら俺は──転生したようだ。

 普通ならばこんなことが起きれば取り乱すだろう。
 しかし、何故かわからないが俺は落ち着いている。

 そんな折、部屋の扉が開かれた。
 入ってきた人物に見覚えがある。
 あの幸せな光景に出てきた女性だ。つまり、あの時見たのはこの体の記憶?

「あらあら、怪我しちゃったの?」
「え、えっと······はい」
「見してごらんなさい」 

 そっと手を差し出すと、剣で切れた指をよく観察する。

「結構ぱっくりいっちゃってるわね。
 ――"大地に降りたる精霊よ。癒しを齎したまえ『ヒール』"」

 この人ちょっとやばい人なのかもしれない。主に頭が……という認定しようとした時、女性の手がポワッと淡く光った。
 その光に触れた傷口はみるみるうちに塞がっていく。

 これは、魔法っ……!?

「よし、これでもう大丈夫よ」
「あ、あの······今のって······」 
「あら、前に見せなかったかしら? これは治癒魔術よ。怪我しちゃった人を治すの」 

 魔法ではなく、魔術。今のが魔術······! 

「──っ! それじゃあ、手から火の玉とかバビューンって出ますか!?」
「ひ、火の玉? ······ああ、『火弾ファイアーバレット』ね」
「うっひょーー!」
「······ク、クルル?」

 つまり、ここは剣と魔術の異世界。
 そんなところに俺は転生したんだっ!

 クルルって呼んだけど······今のって俺の名前?

「僕はクルルというんですか?」
「ふふふ、おかしな子ね。あなたはクルルよ」

 俺はクルルというのか。
 それがこの世界で授かった新しい名前。

「さ、ご飯にしましょ。お腹空いちゃったわ」
「あ、はい」

 とりあえず転生者ということがバレないように行動しよう。実験などするのは後でだ。
 手を引かれて部屋を出る。
 ここは2階ということが窓からの景色で分かった。
 階段を降りて階下へと向かう。

 1階は丸々リビングとなっていた。
 大木をスライスしたような歪の丸いテーブルがあり、椅子が4脚置かれている。

 その4脚の内1つ、そこにはこちらに背を向ける形で腰をかける男性がいた。
 俺達が降りていたことに気が付くと、腰を捻ってこちらを向く。
 横へ撫で付けた茶髪に、エメラルドの色をした瞳。

 これが俺のファザーか。
 ということは、俺ってマザー似なんだな。

「おはようクルル」
「お、おはようございます」

 返事をしながらファザーと対面になる席へ座る。

「──? そこはお母さんの席だろう?」
「あ······あはは、まだ寝ぼけてるみたい」

 やべぇ、墓穴を掘った。
 残された選択肢は2つ。ファザーの隣かマザーの隣。
 どっちを選んだらいいんだ······!!

 ······そうだ、俺くらいの年頃であれば食べ物をこぼすかもしれない。そしたら誰が拭くのか。
 ならばここは、マザーの隣だ!
 ──と、意気込んだはいいが、ヒョイっとファザーに持ち上げられて隣に座らされた。

 くそ、俺の選択は間違ってたのか。
 歯軋りをたてていると、ファザーが俺の顔をのぞき込んできた。

「今日はお母さんとお散歩に行ったのだろう?」

 お散歩?
 俺が起きたのはさっきだ。つまり、お散歩になど行っていない。
 でも、あの時見た草原の景色はこの体の記憶であり、今日の出来事だったのか?
 それで、俺は疲れて眠っていた。そういうことか? そういうことにしておこう。

「うん、行ってきたよ」
「そうか。楽しかったか?」
「た、楽しかった……んじゃないかな」

 言葉尻は聞こえてなかったようで、ファザーは俺の頭を撫でて「そうか、良かったな」と言った。
 どうやら大丈夫だったようだ。

 ホッ、と安堵の溜息を吐いていると、階段を降りてくる足音が近付いてくる。
 それは誰ものかすぐにわかった。いつの間にか上に戻っていたマザーである。
 その腕に抱きかかえているのは、現在の俺と大して変わらないであろう歳の娘っ子。
 階段だから抱えてるのだろう。確かに俺もさっきは危なっかしかった。

「クララ。おはよう」
「おはよー、とうしゃん!」

 クララと呼ばれた娘っ子は、マザーの腕からファザー膝へと移動した。
 人懐っこい笑みを浮かべるクララはキャッキャと楽しそうでとても愛らしい。

 その間にマザーはテキパキとテーブルに料理を並べていき、

「さ、食べましょ?」
「いただきます」
「い、いただきます」
「いただきまーしゅ!」

 料理、といっても少し硬そうなパンに野菜のスープだ。
 しかし、それらはとても温かった。
 手料理か。久しぶりに食べたな。


-----------------------------


 あれから数日後。

 いろいろと分かったことがある。
 俺はこの世界の住人が話す言葉を理解することもできるし、返事だってすることができる。
 それは紛うことなき日本語だからだ。

 しかし、文字が読めない。
 ひらがなともカタカナとも言えないような混ざった文字なのだ。

 もう1つ分かったこと、それは魔術を使う際に必要な魔力の話。
 魔力と言っても大まかには2つあるらしい。

 ・1、体内に有する魔力。
 これは誰にでもあるものらしい。が、容量があり、個人差によって変わるという。
 ちなみに人間に限らず生き物でも有してるという。

 ・2、大気を漂う魔力。
 こちらは魔力というよりもマナという呼び名があるらしい。
 体内に有する魔力が減ると、マナは自動的に生き物の体内に蓄積されて元に戻るんだとか。

 あー、早く魔術を試してみたい。
 しかし、まだ行えないらしい。
 なんでか聞いても曖昧な返答をされてしまう。
 そのおかげか、知識だけが増えていく。

 待ち遠しい。


-------


 更に数日が過ぎていった。
 日課となった絵本漁りをしている。

 絵本というのはとても偉大だと、この歳にして実感する。
 とっても勉強になるのだ。絵本と言っても多少なりには文字もあるので絵と合わせて覚えることも出来た。

 手持ちの絵本の中で目を引くのは冒険家のお話だ。
 「ラベルス」という冒険家がお宝を探したり悪党と戦ったりする冒険譚が一番のお気に入り。

 年甲斐も無くワクワクするので少々情けなくなるが、前世でもラノベもアニメも好きだったので抵抗なく読める。
 なんならこっちの方が面白いものもある。

 絵本を1冊手に取り表紙を見る。
 そこには『帝国から姫を奪還 ラベルス冒険章5』というタイトルがデカデカと書かれている。

 物語は帝国に奪われた姫様をラベルスと友人となった王子が共闘し、奪い返すというものであった。
 一枚、二枚、と絵と文字を読み進めながらペラペラと捲っていく。

 ······確かどっかの姫さんも何度も攫われて、土管工の赤いおっさんに助け出されてたよな。
 貧弱な人面キノコの護衛しか付けず散歩に出ちゃうような姫さんとは違って、こっちの姫様は帝国からの侵略の際に人質にされてしまったようだ。

 姫様を救おうと出国した兄である第一王子と、気ままに旅を続けていたラベルスは偶然出会う。
 いつもは飄々としているラベルスだが正義感は人一倍強い。事情を聞いた彼は、共に助け出すことを約束した。
 2人は別行動で帝国へ赴き、ラベルスが帝国内をハチャメチャに掻き回し暴れまわり、その騒ぎに乗じて王子は姫様を奪還した。

 そうして王子と姫様に平和が戻り、ラベルスは人知れず旅を続ける。
 最後に「人を助けるという事はお前を助ける糧となる。人と恩を繋げる者となれ」と綴られていた。

 ふぅ、今日も溜まったぜラベルスの格言。
 結構良い事書いてあって好きなんだよ。

 とりあえず今日はこのあたりで終わりにしておくか。
 窓を見てみると空が綺麗な茜色に染まる夕方だった。
 お腹も空いたしリビングへ行こう。

 ──ここからが俺の冒険の始まりだぜっ!

 ちなみにこれはラベルスの決め台詞。
 文字もある程度、読めるようになった。
 ファザーは読書が大好きらしく、この家には本が沢山ある。
 俺が書斎で本を読んでいるとほとんどの確率でファザーがやってくるのだ。

 絵本ではあるが、俺が真剣に読んでいることが嬉しかったらしく、自ら書斎へ連れていこうともする。
 それも俺にとっても得がある。
 分からない文字、言葉、言い回しなど全てわかりやすく教えてくれるのだ。
 この講座、とても役に立つ。やってて良かったファザー式。

 マザーは数字の計算などを教えてくれるが、前世の知識を持つ俺にとって日常生活で使う計算など朝飯前。
 だが、とてもわかりやすい説明の仕方をしていると思う。
 これがまた前世の知識がなくてもすぐ覚えられそうなほどのわかりやすさだった。

 だが、分かる答えをわからないフリして答えるのはめんどいだけ。
 ぞんざいにやりつつも、全問正解するととても褒められるので悪い気はしない。

 前世では考えられないほど、暖かな家庭だ。

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