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第2章 剣術競技祭に迫る陰謀
第12話 汚物は消毒
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ハルク達が別行動を始めてから5分が過ぎようとしていた頃、トレイを持ったレイシアがシルフィの前に現れた。
「お待たせ~~」
「あれ、ハルクは?」
「もうすぐ来るよ」
そう言うレイシアの視線には器用に片手でトレーを2つ運んでいるハルクの姿があった。死んだ魚のような目をしたジルトも。
「先生、どうしたのかな?」
「さあ?」
「どうせロクなことじゃないわよ」
シルフィがそう言った直後、魂がようやく戻ってきたジルトが声を上げた。
「ちくしょおおぉぉぉぉッ! 昨日賭け戦戯盤で負けたんだったああぁぁぁぁッ!?」
そして……
「そこの君、重大な事件が起きた。そこにあるケーキを分けたまえ」
……シルフィに向かってそんな事を言い放った。
そして、そのケーキはというと……
「ん~~おいしぃ~~」
――シルフィの口に入っていた。
「ああああああぁぁぁぁ――ッ!? お、お前……」
「みんな、早くお昼済ませちゃおう?」
「そうだな」
「うん」
ジルトは諦めたのか、再び死んだ目をしながら移動を始めた。
「はぁ……あんなんでよく講師なんてやってられるわね……」
危うくケーキを盗られかけたシルフィがため息混じりにそう漏らしていた。
……。
「ゼンインアツマッタカ……?」
午後1時、中庭で死んだ目をしたジルトがそう口にした。
「うわぁ……あんなに生き生きとしてない人初めて見たなぁ……」
「先生、死にそうね……」
「ダイジョウブダ……タブン」
「なにその大丈夫じゃない言い方」
午後の練習は色々起こりそうだった。
* * *
「これは?」
「身体能力を強化する魔導具ですわ」
シャルアが紫色の宝石が付いた指輪を受け取って空にかざす。
「身体能力を強化って具体的には?」
「筋力が5倍、俊敏力が5倍、反応速度が3倍ですわ」
「もちろんですわ。ただ、長時間使うと魔力欠乏症に陥るので、注意して下さいませ」
魔導具は大きく分けて2種類存在する。
1つは、魔力が無いか致命的に少い、あるいは魔力を操る感覚が欠落していて、魔術が使えない人々に魔術の恩恵をもたらすものだ。
ただ、そのほとんどは低威力かつ1日に数回しか起動できないものだ。戦闘なんかに使おうとするのは脳が筋肉でできている者くらいだろう。
もう1つは、術者が使えない魔術を使えるようにするものだ。一見、凄そうに見えるが、本来よりも多くの魔力を消費する代償がある。
使い方は至って簡単。予め決められた呪文を唱えることで魔術を起動する。細かい魔力の操作は不要だし、呪文も短い。
ただ、威力は下がる。
シャルアが受け取った指輪型の魔導具の本質は後者だが、威力が違う。
一般的以上の身体能力を強化する魔術でも3倍程度しか出来ないのに、この魔導具は5倍だ。
少し知識があるものなら、使うことを選ばないだろう。
短時間で大量の魔力を消費すれば、魔力解離症を引き起こす事がよくある。
徐々に魔力の大量消費に慣れれていけば問題は無い。ただ、魔力解離症を引き起こせば無事では済まない。
「じゃあ、早速試してくる」
「ええ、お気を付けて」
指輪型魔導具の怖さを知らないシャルアは嬉々とした表情で廊下を進んでいた。
* * *
「そろそろ新しい練習相手が欲しいなぁ……」
レイシアと剣を交わしていたハルクは不意にそう口にした。
「なら、このシャルア・ゼリシアが平民の貴様に胸を貸してやろう!」
「……は?」
どこからともなく現れたシャルアに、ハルクは呆けた声を出した。
「貴方、どこから湧いたのよ?」
「魔力の残滓が無ければ変化もない。こっそり近付いてきたんだろ? 下水道を通って」
ハルクがそんな事を口にすると、シャルアの表情がみるみる固まっていく。
「さっきから臭うと思ったらそういう事だったのね……」
「シャルアくん、下水道を通ってくるのは良くないよ?」
「ふっ……わざわざボクの事を心配してくれてるのかな?」
シャルアがそんな事を言いながらレイシアとシルフィに近付く。
ついうっかり足を滑らせて汚水にダイブしたシャルアからは臭うのだ。
それが近付けばどうなるか……結果は明らかである。
「シャルアくん、これ以上近付かないで……」
「汚物は消毒よ! 《渦巻く水よ!》《駆け巡る疾風よ・かの者を・巻き上げよ!》《水と風の嵐よ!》」
殺傷能力が決して低くない攻撃魔術がシャルアを次々と襲う。
シャルアは突如現れた水の竜巻に翻弄され、打ち上げられ、服を破かれ……そして、徐々に地面に下ろされた。
「はぁはぁ……可愛いシルフィちゃんの魔術に傷つけられるなんて……最高ッ……!」
全身ズタボロになったシャルアは息を荒くして満面の笑みでそう言った。
ちなみに、シルフィの魔術のお陰で汚水は消し飛び、臭いは無い。
「この変態ぃぃーーっ!」
ドカッ!
シルフィが変態ことシャルアの顔面をけっこう本気で蹴った。
だがと言うべきか、当然と言うべきか……鼻血を流し始めたシャルアがとんでもないことを言い始める。
「ああ……シルフィちゃんのその可憐な足でボクの顔を踏みつけてくれ……」
地面に手をついてシルフィを見上げながらそんな事を言うシャルアを見ていたハルクとレイシアは微妙な表情で……
「あの変態、どうする?」
「どうすればいいのかな?」
「とりあえず放置?」
「うん、そうだね……」
そんな会話を交わすのだった。
「お待たせ~~」
「あれ、ハルクは?」
「もうすぐ来るよ」
そう言うレイシアの視線には器用に片手でトレーを2つ運んでいるハルクの姿があった。死んだ魚のような目をしたジルトも。
「先生、どうしたのかな?」
「さあ?」
「どうせロクなことじゃないわよ」
シルフィがそう言った直後、魂がようやく戻ってきたジルトが声を上げた。
「ちくしょおおぉぉぉぉッ! 昨日賭け戦戯盤で負けたんだったああぁぁぁぁッ!?」
そして……
「そこの君、重大な事件が起きた。そこにあるケーキを分けたまえ」
……シルフィに向かってそんな事を言い放った。
そして、そのケーキはというと……
「ん~~おいしぃ~~」
――シルフィの口に入っていた。
「ああああああぁぁぁぁ――ッ!? お、お前……」
「みんな、早くお昼済ませちゃおう?」
「そうだな」
「うん」
ジルトは諦めたのか、再び死んだ目をしながら移動を始めた。
「はぁ……あんなんでよく講師なんてやってられるわね……」
危うくケーキを盗られかけたシルフィがため息混じりにそう漏らしていた。
……。
「ゼンインアツマッタカ……?」
午後1時、中庭で死んだ目をしたジルトがそう口にした。
「うわぁ……あんなに生き生きとしてない人初めて見たなぁ……」
「先生、死にそうね……」
「ダイジョウブダ……タブン」
「なにその大丈夫じゃない言い方」
午後の練習は色々起こりそうだった。
* * *
「これは?」
「身体能力を強化する魔導具ですわ」
シャルアが紫色の宝石が付いた指輪を受け取って空にかざす。
「身体能力を強化って具体的には?」
「筋力が5倍、俊敏力が5倍、反応速度が3倍ですわ」
「もちろんですわ。ただ、長時間使うと魔力欠乏症に陥るので、注意して下さいませ」
魔導具は大きく分けて2種類存在する。
1つは、魔力が無いか致命的に少い、あるいは魔力を操る感覚が欠落していて、魔術が使えない人々に魔術の恩恵をもたらすものだ。
ただ、そのほとんどは低威力かつ1日に数回しか起動できないものだ。戦闘なんかに使おうとするのは脳が筋肉でできている者くらいだろう。
もう1つは、術者が使えない魔術を使えるようにするものだ。一見、凄そうに見えるが、本来よりも多くの魔力を消費する代償がある。
使い方は至って簡単。予め決められた呪文を唱えることで魔術を起動する。細かい魔力の操作は不要だし、呪文も短い。
ただ、威力は下がる。
シャルアが受け取った指輪型の魔導具の本質は後者だが、威力が違う。
一般的以上の身体能力を強化する魔術でも3倍程度しか出来ないのに、この魔導具は5倍だ。
少し知識があるものなら、使うことを選ばないだろう。
短時間で大量の魔力を消費すれば、魔力解離症を引き起こす事がよくある。
徐々に魔力の大量消費に慣れれていけば問題は無い。ただ、魔力解離症を引き起こせば無事では済まない。
「じゃあ、早速試してくる」
「ええ、お気を付けて」
指輪型魔導具の怖さを知らないシャルアは嬉々とした表情で廊下を進んでいた。
* * *
「そろそろ新しい練習相手が欲しいなぁ……」
レイシアと剣を交わしていたハルクは不意にそう口にした。
「なら、このシャルア・ゼリシアが平民の貴様に胸を貸してやろう!」
「……は?」
どこからともなく現れたシャルアに、ハルクは呆けた声を出した。
「貴方、どこから湧いたのよ?」
「魔力の残滓が無ければ変化もない。こっそり近付いてきたんだろ? 下水道を通って」
ハルクがそんな事を口にすると、シャルアの表情がみるみる固まっていく。
「さっきから臭うと思ったらそういう事だったのね……」
「シャルアくん、下水道を通ってくるのは良くないよ?」
「ふっ……わざわざボクの事を心配してくれてるのかな?」
シャルアがそんな事を言いながらレイシアとシルフィに近付く。
ついうっかり足を滑らせて汚水にダイブしたシャルアからは臭うのだ。
それが近付けばどうなるか……結果は明らかである。
「シャルアくん、これ以上近付かないで……」
「汚物は消毒よ! 《渦巻く水よ!》《駆け巡る疾風よ・かの者を・巻き上げよ!》《水と風の嵐よ!》」
殺傷能力が決して低くない攻撃魔術がシャルアを次々と襲う。
シャルアは突如現れた水の竜巻に翻弄され、打ち上げられ、服を破かれ……そして、徐々に地面に下ろされた。
「はぁはぁ……可愛いシルフィちゃんの魔術に傷つけられるなんて……最高ッ……!」
全身ズタボロになったシャルアは息を荒くして満面の笑みでそう言った。
ちなみに、シルフィの魔術のお陰で汚水は消し飛び、臭いは無い。
「この変態ぃぃーーっ!」
ドカッ!
シルフィが変態ことシャルアの顔面をけっこう本気で蹴った。
だがと言うべきか、当然と言うべきか……鼻血を流し始めたシャルアがとんでもないことを言い始める。
「ああ……シルフィちゃんのその可憐な足でボクの顔を踏みつけてくれ……」
地面に手をついてシルフィを見上げながらそんな事を言うシャルアを見ていたハルクとレイシアは微妙な表情で……
「あの変態、どうする?」
「どうすればいいのかな?」
「とりあえず放置?」
「うん、そうだね……」
そんな会話を交わすのだった。
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