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「エメージュルッドが下す!シュシュっそのドロボウの手をかみち切れ!」
エメージュはその少女の事が本当に嫌いだった
初めて見た時は何となく好きには成れないという程度だったが
この短い時間の間に彼女の様子を少し見聞きしただけでも
どうしても気に入らず彼女を嫌いになっていた
特に彼女がシュシュと仲良くしている様子はエメージュのプライドを傷つけ彼女の頭の中は怒りでどうにかなりそうになっていた
さっきまではこの少女の事が気にくわなくても帰り道を聞き出す為に少しだけ仲良くしてあげても良いかと思っていたが
彼女はエメージュの事を無視して払いのけ転ばせた上にエメージュのシュシュを盗もうと手を出したのだ
エメージュは裕福な商家の一人娘でありまだ幼いために市井に一人で行ったことなど無く本物のドロボウ等は見たことも無かったが兄が家に呼ぶ多くの友人達の話しなどから盗人がどんな罰を受けるかは知っていた
殴られるだけで許されるならまだマシで手をムチや棍棒で叩かれたり二度と盗みを出来ない様にと指や手を切り落とされたり骨を砕かれたりするのだと聞いていた
「シュシュはエメの物よ!勝手にさわらないでっ
シュシュが家にかえってこなかったのはあなたが盗んでかくしてたのね!ドロボウ!!」
「知らないわ…この子があなたの物かどうかなんて知らないし盗み何てしていない、それに…」
リザリディスは顔を真っ赤に染めて怒鳴り付けてきた少女の様子に驚き呆気にとられた
知らない者からずけずけと話し掛けられることも初めてで戸惑ったがそんな無礼な相手には返す言葉があるわけもなく彼女の事は無視していた
だが盗人と呼ばれたことに黙ってはいられなかった
「知らないって?それなら教えてあげるわシュシュは私の言うことは何でもいうことをきくのよ!」
フェンリルを見たがる物好き達の為にシュシュをパーティ等に連れ出す時は鎖を付け檻に入れる必要があった
しかし、いつも獣の世話をしている者でも近付くのを畏れるため鎖に繋ぐ事などは出来なかった
そういう時はエメージュが呼ばれてシュシュに大人しくするように命令をしていた
誰の言葉にも従わないフェンリルもシュシュの命令には従った
フェンリルは最初にエメージュが思っていたような愛嬌を振り撒く可愛いペットではなかったが
パーティ等でシュシュがエメの言葉に従う様子に皆が感心して皆から誉めそやされるのはとても気分がよかった
シュシュに言うことを聞かせるにはコツがあった
それは『エメージュルッド』の名前をエメージュ本人が名乗りあげることだった
契約した本人以外では効果は無かった
シュシュを従える事が出きるのはエメージュだけだった
人の物に手を出すのは悪いこと
ドロボウが相応の罰を受けるのは当然だ
「エメージュルッドが下す!シュシュっそのドロボウの手をかみち切れ!」
リザリディスを指差しエメージュは高らかにシュシュへと命令を下した
リザリディスの側で大人しく頭を下げていたシュシュはエメージュの言葉に顔をあげるとその鼻筋にシワを寄せ低く唸り声を上げた
エメージュはその少女の事が本当に嫌いだった
初めて見た時は何となく好きには成れないという程度だったが
この短い時間の間に彼女の様子を少し見聞きしただけでも
どうしても気に入らず彼女を嫌いになっていた
特に彼女がシュシュと仲良くしている様子はエメージュのプライドを傷つけ彼女の頭の中は怒りでどうにかなりそうになっていた
さっきまではこの少女の事が気にくわなくても帰り道を聞き出す為に少しだけ仲良くしてあげても良いかと思っていたが
彼女はエメージュの事を無視して払いのけ転ばせた上にエメージュのシュシュを盗もうと手を出したのだ
エメージュは裕福な商家の一人娘でありまだ幼いために市井に一人で行ったことなど無く本物のドロボウ等は見たことも無かったが兄が家に呼ぶ多くの友人達の話しなどから盗人がどんな罰を受けるかは知っていた
殴られるだけで許されるならまだマシで手をムチや棍棒で叩かれたり二度と盗みを出来ない様にと指や手を切り落とされたり骨を砕かれたりするのだと聞いていた
「シュシュはエメの物よ!勝手にさわらないでっ
シュシュが家にかえってこなかったのはあなたが盗んでかくしてたのね!ドロボウ!!」
「知らないわ…この子があなたの物かどうかなんて知らないし盗み何てしていない、それに…」
リザリディスは顔を真っ赤に染めて怒鳴り付けてきた少女の様子に驚き呆気にとられた
知らない者からずけずけと話し掛けられることも初めてで戸惑ったがそんな無礼な相手には返す言葉があるわけもなく彼女の事は無視していた
だが盗人と呼ばれたことに黙ってはいられなかった
「知らないって?それなら教えてあげるわシュシュは私の言うことは何でもいうことをきくのよ!」
フェンリルを見たがる物好き達の為にシュシュをパーティ等に連れ出す時は鎖を付け檻に入れる必要があった
しかし、いつも獣の世話をしている者でも近付くのを畏れるため鎖に繋ぐ事などは出来なかった
そういう時はエメージュが呼ばれてシュシュに大人しくするように命令をしていた
誰の言葉にも従わないフェンリルもシュシュの命令には従った
フェンリルは最初にエメージュが思っていたような愛嬌を振り撒く可愛いペットではなかったが
パーティ等でシュシュがエメの言葉に従う様子に皆が感心して皆から誉めそやされるのはとても気分がよかった
シュシュに言うことを聞かせるにはコツがあった
それは『エメージュルッド』の名前をエメージュ本人が名乗りあげることだった
契約した本人以外では効果は無かった
シュシュを従える事が出きるのはエメージュだけだった
人の物に手を出すのは悪いこと
ドロボウが相応の罰を受けるのは当然だ
「エメージュルッドが下す!シュシュっそのドロボウの手をかみち切れ!」
リザリディスを指差しエメージュは高らかにシュシュへと命令を下した
リザリディスの側で大人しく頭を下げていたシュシュはエメージュの言葉に顔をあげるとその鼻筋にシワを寄せ低く唸り声を上げた
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