「えいえん」の「たたかい」に巻き込まれたらしい

楯山 永空

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第4話 「まち」での「できごと」

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ウェルシアに着いたのはいいがどこになんの建物があるか全然わからない。
武器屋にたどり着けばいいかと思いつつ適当に歩いてみる
…食料、道具、宿屋、酒場、何故か花屋…
っと、あったあった。思ったより近くにあった
武器屋『ラコール』

カランカラン  「…いらっしゃいませー!」
店に入ると鐘の音と共に女性店員の声が店内に響き渡る

女性店員に聞いた方が早いな。
「すいません、短剣ありますか?」
「短剣は…こちらです!」
店員についていく

「ここですよ」
「あ、ありがとうございました」

種類は結構ある
ここの店では短剣の事をダガーと言ってるらしい
店員が一瞬言葉に詰まった理由は多分それだろう
「…これいいな」
見つけたのは『エリュー・ダガー』という名前だった
これがいいと思った理由は勘だ。
いいと思ったらすぐに買うのが私の癖。
「すいませーん、このダガーください」

「はーい、こちらのダガー1万5千エールです」
エール…?あぁ、この世界のお金か
えーと、フィセアから貰ったお金1万、敵モンスターを倒した分1万が今手元にある。…ぎりぎりセーフ。
店員にぴったり1万5千エールを渡す
「1万5千エール、確認致しました。ありがとうございましたー」
店員にダガーが手渡される。
きっと初期短剣よりは使いやすいのだろう。

その後、防具屋に行き、店員に選んでもらい、買う。3千エール
残り2千エール何に使うか…いや、残しておいた方がいいかな。
とりあえず装備…っと

並んでいる店を見ながら歩いていると急に話しかけられた。

「貴女…妖精?」

急すぎて回答に詰まる

「あ…はい。」
「どちらの味方?」
「え?」

味方ってなんの話…?

「あ、まだ名乗ってませんね。【主天使】ヘレンと申します。」
「…アヤです」

主天使!?確か主天使って天使の中で第4位だったよね?
なんで私なんかに?

「貴女…どちらの味方にもついて無いですよね?」
「味方って…天使側か悪魔側かってことですか?」
「そういう事です。この街でどちらの味方にも付いていない。という無属性反応が出ましたので…」
「それが私だった…ってことですか?」
「そういう事です。こちらの味方につくことをおすすめしますが…貴女はどちらにつきますか?」

正直私はどうでもいい。
どちらかの味方についた時点で「たたかい」を終わらせることが出来なくなるだろう。
面倒だからその場しのぎで…

「…私は天…っ!」

言いかけた所私は闇に覆われていた
「主天使ヘレン殿!聞こえましたら応答願います!」
やはり声は聞こえない
短剣で闇を攻撃してみるがやはり手応えが無い
光魔法を使ってみるが当たった気がしない。
何が出来るか考えているとなにか聞こえてきた

『天使サマになんてもうなにも聞こえてないよ。…ゆっくり休んでね…』

「誰…!?」という前に私の意識はそこで途切れた。




綾が闇に飲み込まれたとき、ヘレンはどうするか瞬時に決めれなかった。闇を攻撃すれば綾を傷つけるかもしれないし、だからと言って放置しても駄目。

「アヤさん…っ!」

呼んで返事が来たならまだ救えるかもしれない
そう考えたがやはり返ってこない。
その代わりにアヤではない声が聞こえた

「さすが天使。お前達はいつもいつもどちらにも味方についていない奴らに最初に会って味方になれって交渉をするな。」

「…悪魔っ…!」

「さっきの娘はこちらに必要なものだ。この闇に攻撃をすれば娘も傷つけることになる。」

「アヤさんを見つけたのは我ら天使が最初だ!」

「まだどちらの味方にもなっていない。連れ去ろうとしても別に我ら悪魔の勝手だろう?」

「くっ…」

「あぁ…そうだな、我の名はファナ。覚えておくがいい。」

ファナと名乗った悪魔はそのまま綾を飲み込んだ闇の中へ入っていった。

「…絶対アヤさんは取り戻します。どうかご無事で…!」
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