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第5話 「はじめて」の「さいなん」?
しおりを挟む綾は目覚めた時には檻の中にいた。
「ちょっと…出してよ…!」
そんなことを言っても返事は返ってこない。
暗いし…あるものなんてソファーにテーブルくらいだった
檻を斬ろうと思って足に付けている短剣を入れるためのカバーに手をかけるが短剣が無い。多分取られたのだろ…ってテーブルの上にあるし。なんとか取れないかな?檻の隙間から手を伸ばすがやはり届かない。どうしようと思った時、足音が聞こえた
…誰か来たな
檻のドアが開く。
とりあえず出るとそこには妖精でもなく天使でもない、おそらく悪魔だと思われる人(?)がソファーに座っていた
暗くて全く見えなかったがいつのまにかソファーに座っていたらしい
「お前がアヤか。」
「…そうですけど…?」
知らない人(?)にお前って言われる筋合いないし…。
「我は悪魔のエミリ。お前は味方に必要なんだ。」
「味方って…なんでそんなに皆さんは私を味方にしようとするの?」
「…なんでって言われてもなぁ…。お前の戦い方はかなり使えるからだな。」
面倒だなぁ。さっさと天使の味方になるって言ってやろうかな。
「で、お前はどちらの味方になるんだ?」
「私は天使の味方になるって決めたんです。だから貴方達の味方にはなれません。」
エミリと名乗っていた悪魔は少し黙ってから
「…アイナ…。」
と言った。…誰かの名前だろうか。
と思ったその瞬間、
キン…
首元に剣がある
もう少しで当たるぎりぎりの所に
見えなかった。いつのまに?
それも同い年くらいの女の子だった
私の首元に剣を当てている少女は周りの人に聞こえないくらいの声で私に言う。
「エミリ様はもう1度どちらの味方になるか聞かれると思う。もう1回、天使の味方になると言え。そしたらきっと牢獄に入れろと言うはず。相手を傷つけてから牢獄に入れるのが決まりだから貴女を斬ろうとする。剣のスピードをわざと緩めるからその時に剣をかわし、テーブルにある貴女の短剣を取って逃げて」
そう言うとその少女は私の首元から剣をはずす
「もう1度聞くぞ、どちらの味方になる」
「もう1度言わせていただきます。天使の味方に。」
「…アイナ。牢獄にいれろ。我らの仲間になりたいと言うまで…。」
「承知。」
アイナが剣を降る。
スピード…緩まった…今だ…!
しゃがんで避ける。
そのままスピードをあげてテーブルを目指す
「なっ…!」
エミリは驚いているようだがそんなのは知ったこっちゃない。
テーブルにあった短剣をとると壁の方に向かい、窓の方に行く
「…さっき天使の味方になると言ったけど私はどちらの味方にもならない。私はやらなきゃいけない事があるから。」
私はそう言って短剣で窓を割る。
そのまま外へ飛び出し魔法の羽根を生成する。
「…Sky jump wing…。」
「すいません、エミリ様。」
「別にいい。アイナ、下がれ。」
「…承知」
という会話が聞こえた。
今度捕まったら同じ事は出来ないだろう。まぁ、頑張るか。
さてと、ここは何処?ウェルシアにはどうやって戻ればいいのかな?…って魔法があるじゃないか!
ドラ〇エでいうルー〇みたいな感じの!
「…たしかこうだっけ?『Move ウェルシア!』」
そう言うと目の前が光に包まれる
光が消えるとそこはウェルシアだった
目の前にはヘレンがいた。一緒に助けに行く人を探していたのだろうか。
「あ、ヘレン殿!」
「アヤさん…!無事で何よりです…。すぐ助けに行けなくて…すいません…」
「大丈夫です」
「あ…もう1度聞きますね。こちらの味方になりませんか?」
「私は…やらなければいけない事があるんです。なので…どちらの味方にもなれない。…すいません。」
「なら仕方がないですね。急に申し訳ないです。」
「そろそろ次の街へ向かおうかと思います。元気で、ヘレン殿。」
「…御武運を。」
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