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第一部
第21話 ※
しおりを挟む「やめ‥そこダメ‥ハァ‥アアァンッ」
「ダメじゃない。シア‥もっと善くなれ‥何もわからなくなるくらいに」
足先まで散々舐め嬲られ手荒いほどに愛撫されエルーシアはうつ伏せに組み敷かれた。尻を乱暴に揉まれ太ももにぬるりと舌が這う。尻と太ももの付け根にきつく吸い付かれチリリと痛みが走った。それさえも淫熱で悦楽となる。
義兄に淫らに攻められ気が狂いそうな淫悦に堪えきれずエルーシアの嬌声と啜り泣きが部屋に響く。熱にうなされながらも快楽だけは必死で堪えた。もう拒絶しているのか善がっているのかさえもわからない。
「ヤあぁぁ‥ハァ‥アァ‥イィ‥ぁん‥おにぃさ‥」
「イきたいか?ここを触らせてくれればすぐに気持ち良くなる」
感じてはいけないのに。イってはいけないのに。背後からエルーシアの胸を揉みしだいていた手が臍の下をするりと撫でる。うつ伏せのエルーシアは必死で首を横に振った。
「ダメぇ‥‥それ‥だけは‥」
「仕方ない。それは次だな」
そしてエルーシアの胸を両手で弄び背中に舌を這わした。その執拗な愛撫にエルーシアは否応なく蕩かされる。
「あぁシア、こんなに甘い‥感じているね?」
「ちがい‥かんじてな‥」
「足らないか?ならばもっと攻めようか?お前が素直に認めるまで」
「やめ‥こんなこと‥ダメ‥」
兄妹なのに‥いけない事なのに‥なんで‥なんでこんなに気持ちいいの?
深夜ベッドの中で兄妹が裸で触れ合う。繋がってこそいないが義兄を慰さめるためとはいえ恋人の睦み合いのようなこの行為はいけないことだ。兄妹の禁断な行為、その上エデルを裏切っている。エルーシアの思考は拒絶しても体はその甘美な悦楽を受け入れていた。
背徳感から快楽を堪えれば堪えるほど体の奥が痛いほどにじんじんと疼く。ラルドに満たされてもう欠壊が近い。仰向けにされ閉じていた太ももがラルドの脚で強引に割られ秘所が晒された。
「ャ‥そこダメ‥」
「手では触れない。挿れないから。イきたいだろう?善くなれ」
「イヤ‥そこは‥」
もうそこに触れられればイってしまう
硬く尖る乳首をきつく摘まれ反対も口で食まれ、ラルドの剥き出しの滾りを下腹部に擦り付けられる。愛蜜を纏った怒張が敏感な肉芽を掠め限界近いエルーシアの体が跳ねた。昨晩同じ体位でエデルにそこを攻められている。その淫楽の記憶からもっと触れて欲しくてエルーシアの腰が勝手に上向いた。そうすれば硬いものが感じやすい秘裂を深く擦り上げた。
「———ッァァッあぁんッ」
ぬちゃぬちゃと水音を立てて屹立で擦り上げるその淫らな行為を、その嬌悦を止めるものはいない。ギシギシとベッドが鳴る中で急速に快楽の渦から突き上げられた。
「ハァ‥ぁん‥ゃん‥おにぃさ」
「シア‥シア‥‥ラルドと‥名を呼んでくれ」
「ァ‥ラルド‥ハァ‥」
「そうだ‥シア‥もっと呼んでくれ‥イかせてやる」
「ラルド‥ラルド‥あァ‥」
背徳の熱に呑まれ意味もわからず請われるままに何度もラルドの名を呼ぶ。両脚をきつく閉じる様に抱え上げられラルドが息を荒げて腰を振る。そうすれば義兄の剛直がさらに秘裂に埋め込まれて甘く悩ましい快感が湧きあがった。胸を乱暴に揉まれさらに硬くなる怒張で秘肉を擦り上げるその動きにエルーシアの体はガクガクと揺さぶられる。深めに陰核を擦られ溜まりに溜まった快楽が弾け飛んだ。
「———やッイッャアァァッ」
たまらず嬌声を上げてエルーシアは達した。達してしまった。散々堪えた分その快楽は強烈で脳を真っ白に塗りたくられた。絶頂でがくがくと震えるエルーシアの脚をさらにきつく抱き腰を振り続けたラルドも艶声とともに達して白濁をエルーシアの下腹に吐き出した。
ダメなのに、堪えていたのに‥‥
兄妹の淫行。罪悪感から大粒の涙が流れ出した。ラルドが荒い息を吐いてシーツでエルーシアの下腹部を清め腕の拘束を解く。そして涙で震えるエルーシアを愛おしげに抱き寄せ優しく顔の髪を払った。
「達したな。こんな時でもお前は可愛らしいな」
「おにぃ‥さま‥」
「泣かなくてもいい、慣れればもっと気持ちよくなる。大丈夫だよ、私を受け入れらるよう少しずつ慣らそうな」
「そんな‥ダメです‥こんな‥」
「そんなことはない。お前は私を慰めてくれているだけだ。ずっとこうやって私だけを癒しておくれ」
ラルドの邪気のない笑顔にエルーシアは目を瞠った。体による慰め。それを一切罪深いことと思っていない義兄。その義兄の言葉にこの淫らな行為が今後も続くのだとエルーシアは霞む思考で理解した。ぞくりと背筋に震えが走った。
全力で抵抗したためか疲労感がエルーシアを襲う。昨晩も散々エデルに貪られた。ひどい眠気に瞼が閉じかかった。ラルドの手で夜着を着せ終わる頃にはエルーシアは完全に意識を手放していた。
エルーシアに口づけラルドがそっと囁いた。口元が弧を描き口角が上がる。
「愛らしいシア、また明日。お前の中で果てたい。早く私を受け入れておくれ」
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