【完結】R18 オオカミ王子はウサギ姫をご所望です。

ユリーカ

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第三章 ウサギとオオカミの即位編

第二十七話 ※※ 「休暇は終わりです!」

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「———ッ ゃぁんッやぁぁッ」
「気持ちいいか?もっと善がれ。もっともっとドロドロに」

 俺に溺れろ。

 そっと囁かれその吐息で耳がパタパタと動いてしまう。耳障りのいい低い声が耳孔から脳に伝わって私を酔わせる。溺れたように息苦しくて呼吸が浅くなる。

 アウル様が胸をしゃぶりながら私の中心に指を這わせ秘裂をするりと撫でる。蜜口の入口に指を浅く入れてわざと水音を立てるように掻き回した。興奮した私にはそんな刺激でもすごく気持ちがいい。

「今日はすごいな。蜜が滴ってる」
「だって‥‥あッ‥そこばっかり‥‥ッ」
「そうだな。今日は俺もたぎってる」

 するりと指が一本入れられる。滑らかに出し入れされ直ぐに指が増やされる。十分蜜をこぼしていたから違和感はない。体の内側から愛撫されゾクゾクと快感が体中を駆け抜けた。

 私の両足がアウル様の肩に担ぎ上げられ、太ももの内側にアウル様が顔を近づける。
 アウル様以外触れたことがない敏感な場所に息がかかり、羞恥と快楽の予感に体が勝手にぶるりと震えてしまう。未だに慣れないそれを手で制しようと私はもがき暴れた。

「あッそこダメ‥‥ッ」
「お前を味わいたい。今日はとことん舐めたい気分だ」

 嗜虐の笑みを浮かべるアウル様の熱い舌がぬるりと秘裂を這う。とがった舌先でくすぐるように陰核を舐られれば上半身がガクガクと勝手に跳ねた。その気持ちよさにさらに悶え声を止められない。

「ヤあんッ‥‥あぁッ!!」
「フフッ イイか?一度善くなれ」

 蜜口に深く口づけられ、舌を差し込まれ舐られて、蕾を唇で咥えしごかれて。同時に膣内も三本の指で擦り上げられ、狂おしい愉悦に肩に抱えられた両足がもがいて宙を蹴る。
 どんなに哭いてももがいても、しなやかな筋肉を纏う王子オリは許してくれない。もう逃れられない。

 快感がそこから全身に甘い痺れを送る。とんでもなく気持ちがいい。背をのけぞらせ私は哭き叫んだ。

 歯で蕾を優しく齧られてしまえば、その甘い仕打ちにたまらず体がのけぞった。
 目の前を火花が散る。呼吸が止まる。一気に愉悦が弾け飛んだ。

「—————ッ!!!」

 脳内が真っ白になった私は体を震わせ激しく達した。体の奥から熱いものがどっと溢れ出す。その蜜さえも舐めとろうとさらにアウル様の舌が蜜口に差し込まれジュルジュルと啜る音を立てる。その音で羞恥の涙が流れ落ちた。

 乱れた呼吸を落ち着かせようとなんとか浅い息を吐く私をアウル様が嬉しそうにぎゅっと抱きしめた。

「ああ、ウサギのイキ顔はホント美味そうだな。なんて可愛いんだ」

 アウル様に普段の余裕がない。
 いつもならここからさらに口で攻められ散々声が枯れるほどに哭かされるのに、苦しそうに私の顔を覗き込んだ。

「すまん、もうダメだ。こんな美味そうなウサギ、我慢できない。もう食っていいか?後でたくさん可愛がってやるから?な?」

 ああこれは。焦らし過ぎてしまったのかな?

 抱きしめて必死の形相でおねだりするアウル様に私は苦笑して小さく頷いて見せた。




 鬼教官アウル様の閨教育予備演習で、本番実戦は何をするか散々教えられていた。それはもう卑猥な言葉責めでこれでもかと。加えてアレに見立てた指で中を散々攻められまくっていた。初めては痛いということも。

 最初の時はただ痛いとしか知らず怯えていたけど、今は中での快楽も教えてもらっている。緊張はあったけど恐怖はそれほどなかった。これが私の適応能力ってやつ?

「力を抜け。今日のためにできる限り慣らしたつもりだが、体格差もある。ゆっくりするが痛みはあるかもしれない」
「はい‥‥あッ‥やんッ」

 グズグズに濡れた蜜口から探るように指を入れられ息が上がる。途中いたずらするように中のいいところを擦るもんだから変な声が出てしまった。下腹部が勝手にアウル様の指を締め付ける。

「安心しろ、直ぐ終わる。どうせ長くは持たない」

 ほぅと息を吐いたアウル様が指を引き抜き、代わりに固く大きなものが充てがわれた。そして蜜口にくちゅりと先端が埋められる。硬く大きなそれが滑らかに奥に差し込まれた。

「あっ‥‥ぁぅ‥‥」
「痛いか?‥‥くッ」

 膣内をツるような痛みが襲う。酷くはないが顔に出てしまったようだ。圧迫感というか異物感というか。指三本で慣らされてはいたがそれとは比べ物にならないほどにそれは硬く大きい。正に杭だ。
 初めて感じるその硬い存在に下腹部が勝手に動いて侵入物を締め付ける。その度にアウル様から呻き声が聞こえた。

「ノワ‥‥だいじょう‥ぶか?」
「だ‥‥ょぶ‥で‥」
「力を‥抜け。息を‥‥止めるなよ。深呼吸しろ。力んじまうからな」

 アウル様が震える私を気遣うがその声にも余裕がない。息も浅くひどい汗がアウル様の額から頬に流れ落ちている。私は言われるがままに深呼吸を繰り返した。

 ゆっくり進んだクサビが途中狭いところに達した。ツキンと裂けるような痛みに声を殺して堪えたが体が勝手に仰反る。それでもアウル様は構わず硬い自身で私を最奥まで貫いた。

 しばらく無言で肩で息をしていたアウル様から惚けるような声が聞こえた。

「‥ノワ‥‥奥まで‥入ったぞ‥‥」

 無言で震える私を労わるように抱きしめてくれる。

 アウル様と繋がれた。これで本当に夫婦になれたんだよね?

 膣の中に固い存在を感じる。アウル様の形に私が変えられた様で嬉しくて目から熱い涙がこぼれ落ちた。アウル様の熱いため息が耳にかかりパタパタと動いてしまう。

「良く頑張ったな」
「アウ‥ル‥さま‥‥」
「やっと可愛いウサギを食えた。念願の既成事実だな。ヤバい。お前の中、すごくイイ」

 私の中の杭がずぐりと大きくなり膣襞が勝手に反応してそれを締め付ける。アウル様が悶絶するように息を呑んで顔を伏せる。

「そしてとんでもなく刺激も強い。加虐性欲者サディストだな。初心者をあまり虐めるなよ」
「初‥‥?‥ちが‥体が‥‥勝手に‥‥」
「無自覚か。なおさらタチが悪い。だがそこもいい。それでこそ俺のウサギだ。‥‥あぁ、お前の泣き顔、すっごくイイな。もっと酷く可愛がってぐちゃぐちゃに泣かせたくなる」

 私のグズグズの顔をアウル様は恍惚とした顔で嬉しそうにするりと撫でる。変態で嗜虐なセリフも今は愛情深く聞こえる。きっと今、私は何かが突き抜けて頭がおかしくなってるんだろう。

 私の顔を見ながらアウル様がゆっくりと体を揺する。中は擦れない程度。痛みもない。少しずつ中が擦れ出すが思ったほど痛くもなかった。

「‥‥大丈夫‥そうです‥動いて」
「‥‥痛かったら言え」

 ズルリと膣内が擦れてぞくりと背がしなる。ピリリとした痛み。だがそれ以上の快楽。指で届かない奥を、気持ちがいい場所を杭で擦られた。目を瞠る私を見てアウル様がニヤリと悪辣に笑う。

「やはり徹底的に開発しておいてよかった。初夜から楽しめそうだな」

 獰猛な笑みを湛えた飢えた獣がそこにいた。




 アウル様は以前言っていた。本番はものすごくイイと。その意味が今わかった。

 心も体も深く繋がる。イチャイチャとは違う。裸体で大好きなアウル様と一つになって愛し合う。その多幸感がさらに快感を煽る。心が、体が、脳が喜んでいるのがわかる。

 アウル様が腰を振り私の奥を穿つ。私の弱いところばかりを狙って擦るから私は喘ぎ声が止まらない。痛みを塗りつぶす快楽が私を支配していた。

 アウル様からずっと快楽をもらうばかりだった。でも今は私の中でアウル様が気持ち良くなってる。二人で気持ち良くなる。それが何より嬉しい。

「ハァッああん‥‥ッ」
「‥ぅ‥すまん、一度出すぞ」

 目元を朱色に染めたアウル様がさらに数回抽挿し、くぐもった声と共に身を震わせる。私の中のアウル様がぶるりと震えた。
 以前アウル様が暴走した時意味がわからなかったが、今は私の中で何が起こったかわかった。

 私の中にアウル様の種が蒔かれた。

 繋がったまま荒い息をするアウル様が私に覆いかぶさり抱きしめてきた。

「アウル様‥‥」
「ちょっと休憩だ。直ぐ戻る。もっともっと楽しませてやるからな」
「アウル様も‥‥」
「ああ、俺もすごくイイ。信じられない程に幸せだ。愛してる」
「私も‥‥」

 胸がいっぱいでそれ以上何も言えず私はアウル様の首に縋って抱きついていた。

 感激した私はその時何も気がついていなかった。


 アウル様は実は性的な意味で底なしだったということに。




 その後復活したアウル様に、約束通り私は散々グズグズに泣かされ酷く可愛がられむさぼられた。
 痛みが大丈夫と知られてしまえば手加減さえしない。もう体の隅々までしゃぶられカジられて。あらゆる体位で何度も致されイかされて動けなくなるほどに美味しく頂かれたわけで。

 最初の一回目こそ時間的に短かったかもしれないが、以降からとんでもなくタフになったし。どういうこと?

 アウル様が通った後には何にも残んないよ。
 最終兵器?弾切れなしのアウル様のことじゃん!

 初夜で。これでも処女だったのに。
 限界突破済みとはいえひどい。鬼畜だ。

 アウル様はそれから三日、私の寝室から一歩も出なかった。お風呂も私の部屋で済ませ食事も一緒に私と取る。
 アウル様はヘロヘロで動けない私をベッドの中で膝の上に抱き上げる。アウル様にあーんと食べさせてもらう嬉し恥ずかしサービス付きだ。新婚だし休暇も取られていたからご公務的には問題なかった。

 私もアウル様と一緒にいられてイチャイチャ出来て嬉しかったよ?勿論ね。だけどね?

 しかしその間、生命維持活動以外はほぼノンストップである。それはもう閨教育でさえ聞いていなかったありとあらゆる手段で、至る所で、ネチネチにエロエロにドロドロに、だ。

 ディープすぎる!誰が初心者だって?アウル様が百戦錬磨ベテランだと私にだってわかる。アウル様のテクの引き出しの多さに脱帽ですって!もうこれ以上何も隠していないよね?!

 アウル様は愛情だと言っていたが信じられない。怨念さえ感じてしまった。焦らしまくったからとはいえ、新婚とはいえ流石の私もどんだけだよと唖然としてしまった。

 快楽慣れした私じゃなかったら死んじゃってたんじゃない?普通のご令嬢じゃ腹上死もんだって。限界突破しててよかったよ、ホントに。
 いや、さんざか鍛えられた私でももう死にそうだし。盛りすぎだよ!二十四時間耐久はもうしんどい!こっちは体力ないんだから勘弁して!

 ザ・それは聞いてない。再び。

 休暇は三日まで。四日目にはキレた私が変態で絶倫な猛獣オオカミアウル様を寝室から叩き出した。

「もう!休暇は終わりです!ご公務に戻ってください!!!」


 これを愛と呼ぶには重すぎます。
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