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1章 感情能力試験編
体術試験の放課後
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信と冷華の試験が終わった後、生徒達は自分たちのクラスへ戻り、先生方も体術試験の後片付けを始めていた。体術試験日は自分のテストが終了次第、帰宅する者もいれば部活へ直行する者が大半だ。ーーテストが終わった信は保健室で寝ていた。時刻はまだ11時だった。まったく怪我などはしていないがテスト後は保健室を自由に使用してもよいことになっている。
信はこの機会を逃すわけにはいかない。下校時間までずっとここで寝て過ごす、という魂胆だ。実際のところ感情オーラを発動しただけで信はヘトヘトになっていた。
右のベットにふと目をやると髪がボサボサな少年がこちらを見ている事に気がついた。
いつからこちらを見ていたのだろうか……。それよりもどうして自分がそこにいることに気がつかなかったのかがわからない。テストが終わり、保健室に入って来た時には誰もいなかった。また、ベットに入ってから眠ってはいない。
つまり、この右のベットに寝ている少年は気配なく、入ってきた事になる。信が考えながら声をかけようとする前にその少年が声をかけてきた。
「君もサボりかい?仲間だね」
起き上がりながら頭をかいて信に話し出した。左肩を見ると生徒会のバッジをつけていた。
「俺はサボりじゃないですよ、しっかりと全校生徒の前で情けなく負けてしっかりと評価を受けましたからね~」
信は左の窓から見える外を指差しながら答えた。
「あ~生徒会長とやりあってたもんね。よく生きてたね。」
信はたまたまだ、と答えようとする。その前にその少年は話しかけてくる。
「でも君さ、信くんって言ったっけ……統國さんの攻撃、全部感情オーラだけで防いでたよね?」
「……」
信は生徒会長以外にも見破られていたことに内心驚いていた。
「当たってるように見せかけてたみたいだけど……すごい芸当だよ!僕はあんな難しいことできないしね」
声は浮ついているが非常に落ち着いた態度で話した少年はベッドから立ち、出口へ向かう。
信は名前を聞いていなかったため、出口に差し掛かっている少年に尋ねる。
「すみません、えっと……あなたのお名前は?」
「生徒会副会長だよ、僕は屋上で寝てるから君も遊びにおいでよ」
そう笑って答えると保健室を出た。
いや、できないだろ、と信は思った。屋上に行くための鍵は生徒会しか扱うことを許されていないため、一般的な生徒は立ち入ることができないからだ。
――ウィーン
ドアが開く音が聞こえ、誰かが保健室に入ってきた。
「信くーん、外でてっちゃん待ってるよー?帰ろー」
その声から花である事に気がつき、信もベットから起き上がる。カーテンを開け、花の元へ向かうと横に気になる顔ぶれがいた。
「貴方怪我していないでしょう?さっきぶりね」
その美しい声の主は統國冷華だった。信は花と生徒会長の冷華につながりがあったとは知らなかった。花と冷華が一緒にいたところは一回も見た事がない。驚いた顔をしていていたのか、冷華が信に説明を始める。
「貴方が私たちの関係に驚くのは仕方のないことよ。貴方は委員会や部活動に加入していないものね」
その答えになるほど、と信は思った。花は図書委員長、冷華は生徒会長だ。この高校の委員会や部活動をまとめているのは生徒会である。おそらくそこで知り合ったのだろう。
「それよりも……信くん。久しぶりね、こうやって話すのは何年ぶりくらいかしら?」
その冷華の言葉に、花は先程の信よりも驚き、信の表情はパッと明るくなった。
信はこの機会を逃すわけにはいかない。下校時間までずっとここで寝て過ごす、という魂胆だ。実際のところ感情オーラを発動しただけで信はヘトヘトになっていた。
右のベットにふと目をやると髪がボサボサな少年がこちらを見ている事に気がついた。
いつからこちらを見ていたのだろうか……。それよりもどうして自分がそこにいることに気がつかなかったのかがわからない。テストが終わり、保健室に入って来た時には誰もいなかった。また、ベットに入ってから眠ってはいない。
つまり、この右のベットに寝ている少年は気配なく、入ってきた事になる。信が考えながら声をかけようとする前にその少年が声をかけてきた。
「君もサボりかい?仲間だね」
起き上がりながら頭をかいて信に話し出した。左肩を見ると生徒会のバッジをつけていた。
「俺はサボりじゃないですよ、しっかりと全校生徒の前で情けなく負けてしっかりと評価を受けましたからね~」
信は左の窓から見える外を指差しながら答えた。
「あ~生徒会長とやりあってたもんね。よく生きてたね。」
信はたまたまだ、と答えようとする。その前にその少年は話しかけてくる。
「でも君さ、信くんって言ったっけ……統國さんの攻撃、全部感情オーラだけで防いでたよね?」
「……」
信は生徒会長以外にも見破られていたことに内心驚いていた。
「当たってるように見せかけてたみたいだけど……すごい芸当だよ!僕はあんな難しいことできないしね」
声は浮ついているが非常に落ち着いた態度で話した少年はベッドから立ち、出口へ向かう。
信は名前を聞いていなかったため、出口に差し掛かっている少年に尋ねる。
「すみません、えっと……あなたのお名前は?」
「生徒会副会長だよ、僕は屋上で寝てるから君も遊びにおいでよ」
そう笑って答えると保健室を出た。
いや、できないだろ、と信は思った。屋上に行くための鍵は生徒会しか扱うことを許されていないため、一般的な生徒は立ち入ることができないからだ。
――ウィーン
ドアが開く音が聞こえ、誰かが保健室に入ってきた。
「信くーん、外でてっちゃん待ってるよー?帰ろー」
その声から花である事に気がつき、信もベットから起き上がる。カーテンを開け、花の元へ向かうと横に気になる顔ぶれがいた。
「貴方怪我していないでしょう?さっきぶりね」
その美しい声の主は統國冷華だった。信は花と生徒会長の冷華につながりがあったとは知らなかった。花と冷華が一緒にいたところは一回も見た事がない。驚いた顔をしていていたのか、冷華が信に説明を始める。
「貴方が私たちの関係に驚くのは仕方のないことよ。貴方は委員会や部活動に加入していないものね」
その答えになるほど、と信は思った。花は図書委員長、冷華は生徒会長だ。この高校の委員会や部活動をまとめているのは生徒会である。おそらくそこで知り合ったのだろう。
「それよりも……信くん。久しぶりね、こうやって話すのは何年ぶりくらいかしら?」
その冷華の言葉に、花は先程の信よりも驚き、信の表情はパッと明るくなった。
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