ネガティヴ・カラーズ

マインドフルネスERA

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2章 ショッピングモール占拠編

初動

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信たちは敵に見つからないように素早く移動し、一階にあった服屋の試着室に立て篭っている。
その中でエリスは目を閉じ、意識を集中させる。
「感情能力、解放!!」
エリスは掛け声と共に感情能力を発動する。エリスの目が感情オーラのピンク色で染まる。
「敵数は……5人、8人、10、全員で15人いるわ、わかる?」
思念で鉄と花に意識を共有する。
犯人が固まっている場所があり、赤い人影が15人、壁越しに見えていた。店員と警備員はどうやら5階の駐車場に集められているようだった。
「うーんと……一階に5人、3と4階3人ずつ、2階に~4人かぁ~」
花が各階にいる人数を確認した。
「………」
信は黙って2人の話を聞きながら考えていた。
花とエリスは感情能力が使えるため、戦力としては申し分ないだろう。
だが、自分はどうだろうか、と。
そんな事を信をエリスは見透かしてしまう。
「あなた……感情能力やっぱり使えないのね」
しまった、頭の中を読まれた。そう信は思いエリスの顔を見る。
「っ!?」
エリスは何故か不気味にニヤリと笑っているように見え、背筋が凍った。
「うーん、とりあえず一階の敵は信くん1人で大丈夫だよね?」
花は突然、信に問いかけた。
大丈夫じゃねーよ、とつっこもうとしたが花は何故か自信満々な顔をしていた。
そんな可愛らしい花の顔を見ていたら信はやるしかなかった。
「あー、うん、大丈夫、締めておく」
「うーわぁー」
エリスの引いたような声が信の脳内に響いたが気にしない。
「じゃあ、俺行くわ」
信は立ち上がり、試着室を出る。
「待って!!」
エリスが叫んだ時には……すでに遅かった。
試着室の前には犯人の1人が立っていたのだ。
扉が開いた瞬間に犯人は信に斬りかかったのだ。
信と犯人は固まって動かない。
「信くん!?」
花は心配する。
「く、クソォ~このガギィーー!」
信に斬りかかった犯人が慌てふためいた。
サバイバルナイフを持った右手は信には当たっておらず、信の目と鼻の先で止まっていた。
刃先には悪魔色の感情オーラが何層にも重なり、斬撃を止めていたのだ。
信の感情オーラの色を見て犯人が怖がり始める。
「そ、その色!悪魔色じゃねーか!?」
声を震わせながらもサバイバルナイフを何度も引っ張る。
が、サバイバルナイフは信の感情オーラに取り込まれる。
「俺はこんなガラクタいらない」
信は感情オーラを操り、サバイバルナイフを犯人の目の前で粉砕した。
「次、こうなるのは……」
その次の言葉を信が言う前に犯人は失神する。
そして、その後ろ姿を見ていたエリスは言葉を失った。
信は一瞬にして感情オーラ発動し、突発的な斬撃を防いで見せたからだ。
そんなことはお構いなしに信は失神した犯人を品物のベルトで縛っていた。
「ふぅー、エリス、後何人だっけ?」
縛り終えた信は振り向いた。
その表情はどこか暗く、悲しそうだった。
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