【本編完結】聖女は辺境伯に嫁ぎますが、彼には好きな人が、聖女にはとある秘密がありました。

彩華(あやはな)

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四章、辺境会議

5.グレン視点

 これから王都に向かう。

 今回の付き従ってくれるのは、マクロンと一隊のメンバーだった。

 彼らは泣いた。

 シェリルと離れたくないと。
 全員が男泣き。
 前回が一緒にいなかったぶん今回は離れたくないと言って・・・。
 うおんうおんと男泣き。
 見苦しい。

 

 他のメンツは固くシェリルを護ると誓い、警護を増やそうとして、シェリルにぷんすかと怒られていた。
 アシュリーからを頼まれ肩に乗っていたケヴィンがそれを見てヒヒヒッンと笑わらっていたと言う。

 準備をし、飛竜にまたがる。

 シェリルの見送りはない。

 こちらに帰ってきてからピンク鳥のマリーが卵を産んで温めているらしい。
 聖女お手製の謎の鳥が伴侶もなく卵を産む。謎だらけの鳥だが、そろそろ孵るらしく、彼女は北の棟からでこなかった。
 寝室が使われない・・・。
 幾度か夕飯の配達を兼ねて尋ねると元気にしていたから強くは言えないが、無理をしないようには伝えた。
 

 この数日は薬の調合が波に乗っているらしく、アシュリーがポーションを届けにきただけだった。
 アルドたちは直接会いに行ったようだった。
 と言うか、毎日誰かしらは会いに行っているのではなかろうか。

 あいつらのシェリルに対しての忠誠心は見上げたものである。そろそろ半分ほど、3分・・・いや5分の1でいいから返ってこないものだろうか・・・。

 表面では、敬ってくれはするが、信用度までは取り戻せずにいる。

 

 2日かけて王都に行く。

 王都にある屋敷は国が管理をしていた。
 滅多に・・・年に数度しか来ないからでもあるからだ。

 数年前、自分が学園通っていた時などは領地から人を派遣していたが、ロイの卒業後は家の管理ができる程度の人しかいなかった。
 
 事前にマクロンやアルドたちには話である。 

 「この屋敷の者を信用するな」と。

  国王の手が回っているーと。


 父からの手紙に書かれていた。
 
 この辺境伯会議は見張られていると。
 
 弱みを見せるなと。


 周りを見ていなかったつけがきた。


 王都の屋敷に着くと自分の執務室に入る。

 マクロンとアルドだけの入室を許可する。

 内緒話は限られた人数だけにするに越したことはない。

「敵陣だ。覚悟はいいな」
「もちろんです」
「勿論っス」

 資料などの最終確認をする。

 はじめての辺境伯会議を前に、俺は戦慄いしていた。冒険者になって魔獣に直面した時を思い出した。

 あの時感じた恐怖をー。

 でも、あの時とは違う。
 今の俺は一人でない。頼れる者もいる。
 守るべき者も増えた。
 守るべき笑顔がある。
 
 大きく息をし、緊張を逃した。


 いよいよ始まるー。
 
 
 


 

 

 


 
 

 

 
 


 
 
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