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28.ミシェル視点
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蛇のミーシャのことは偶然とはいえ、レイチェルの心を揺り動かしただろう。
レイチェルは私を見た。やっと私を意識しだしたようだ。
もっと私を気にしてくれたらいい。
そうすればしやすい。
無視をされるのが一番やりにくいもの。
真正面から来てくれれば、受けてたてる。
「お嬢様。ご機嫌ですね」
学園内のとある噴水の一角を短期間だけ借り、私はちょっと生物を飼わせてもらっている。
私のことを知っている者たちは近づきもしない。
ただ、遠巻きから黙ってみているだけ。
勿論シェリナ様もここには来ない。いや近くに来ても一定の距離を保ち目線はあさってを向いている。
セイラなら・・・、笑いながら「数を減らしてね」って言うわね。
ちなみに何故飼っているかというと、彼女らの前にばら撒きたいから。
虐めではない。
悪戯だ。
別に直接服に入れたり、本人にばら撒くつもりはない。いき過ぎた行為はいじめと一緒だ。そこだけは気をつけなければ。
一通りの世話も終わり、噴水のヘリに腰掛けた。
「今後の予定はいかがしますか?」
「まだ、彼らは私に文句を言いにくるだろうから次は鞄の中に雨蛙を入れとこうかな。あと、毎日彼らの鞄にナメクジを置いておくとか」
「地味に嫌がらせですね」
アリスが眉を顰めてきた。
「例の品物も数が揃ったし、それもしないとね」
「あぁ、例のですね。いい仕上がりでした」
そんなことを話していると、彼女がきた。
ファルスとカルロもくっつけている。
「セイラ、君の行動は看過できない。レイチェルに膝をついて謝って貰おう」
まだ言うのか。
公爵令嬢たる私がなぜ頭を下げなくてはならないのか?
「そういえば、お嬢様・・・」
アリスが何が思い出したのか、私の耳でつぶやいてきた。
「今気づきましたが、この方々はセイラ様の従姉妹であるお嬢様の存在を知らないのではありませんか?それか、帰ってきていることを知らないのかと」
確かに、私がわからない理由に思い当たいかもしれない。
「あぁ、そういうこと。でも預け先である身元はわかっているはずよ」
「それはそうですね・・・。では・・・」
「愚か者。それだけよ」
愚か者。
その言葉だけが聞こえたようで、三人(その中にファルス、カルロ込み)彼らは真っ赤な顔をして、私を捕まえようと襲って来た。
「お嬢様!」
アリスの動きは早かった。
アリスは私の腕を引っ張り立ち上がらせると、ダンスのターンをして噴水の場所から移動させると、私を庇うように前に立ちはだかり、彼らの足を引っ掛けるわ、薙ぎ払うわとしていった。
「えっ?」「ひゃっ!」「うへっ?」
ドボン!
バフッ!
ビターン!
それぞれのオノマトペ。
そして一瞬の静寂の後、盛大の悲鳴が上がった。
そうよね。
噴水の中には雨蛙とお玉杓子が大量にいるし、茂みにはカタツムリとナメクジ。ふかふかにした土には、枯れ葉に食堂から貰ってきた生ごみとミミズの生息地。
栄養が豊富なのかここのミミズは長くて太いのが、数匹いる。勿論普通のものいる。
いや~。
まだ、仕掛ける前に自ら突っ込んでいくとは。見事だとしかいいようがない。
レイチェルも唖然としている。
悲鳴をあげ腰を抜かしているカルロ。
にちゃぁと音がしたので、ナメクジを潰したのかと思った。
それに気づいたのか衝撃で悲鳴にならなくなっているようだ。
噴水の中のファリスは膝丈しかない深さで溺れてかけている。目の前にいる黒と緑の物体に慌てている。水の中で口を開けるとお玉杓子が・・・あーぁ。
そして、名前もわからない人は、一番最悪か?土と生ごみにだらけだ。
生ごみに塗れて臭い。
「これって不可抗力よね」
元凶であるアリスに尋ねた。
「一人の女性を多数の男性が襲おうとしたのです。自業自得、ですっ」
そうよね。
これは私は悪くないわよ、ね?
レイチェルは私を見た。やっと私を意識しだしたようだ。
もっと私を気にしてくれたらいい。
そうすればしやすい。
無視をされるのが一番やりにくいもの。
真正面から来てくれれば、受けてたてる。
「お嬢様。ご機嫌ですね」
学園内のとある噴水の一角を短期間だけ借り、私はちょっと生物を飼わせてもらっている。
私のことを知っている者たちは近づきもしない。
ただ、遠巻きから黙ってみているだけ。
勿論シェリナ様もここには来ない。いや近くに来ても一定の距離を保ち目線はあさってを向いている。
セイラなら・・・、笑いながら「数を減らしてね」って言うわね。
ちなみに何故飼っているかというと、彼女らの前にばら撒きたいから。
虐めではない。
悪戯だ。
別に直接服に入れたり、本人にばら撒くつもりはない。いき過ぎた行為はいじめと一緒だ。そこだけは気をつけなければ。
一通りの世話も終わり、噴水のヘリに腰掛けた。
「今後の予定はいかがしますか?」
「まだ、彼らは私に文句を言いにくるだろうから次は鞄の中に雨蛙を入れとこうかな。あと、毎日彼らの鞄にナメクジを置いておくとか」
「地味に嫌がらせですね」
アリスが眉を顰めてきた。
「例の品物も数が揃ったし、それもしないとね」
「あぁ、例のですね。いい仕上がりでした」
そんなことを話していると、彼女がきた。
ファルスとカルロもくっつけている。
「セイラ、君の行動は看過できない。レイチェルに膝をついて謝って貰おう」
まだ言うのか。
公爵令嬢たる私がなぜ頭を下げなくてはならないのか?
「そういえば、お嬢様・・・」
アリスが何が思い出したのか、私の耳でつぶやいてきた。
「今気づきましたが、この方々はセイラ様の従姉妹であるお嬢様の存在を知らないのではありませんか?それか、帰ってきていることを知らないのかと」
確かに、私がわからない理由に思い当たいかもしれない。
「あぁ、そういうこと。でも預け先である身元はわかっているはずよ」
「それはそうですね・・・。では・・・」
「愚か者。それだけよ」
愚か者。
その言葉だけが聞こえたようで、三人(その中にファルス、カルロ込み)彼らは真っ赤な顔をして、私を捕まえようと襲って来た。
「お嬢様!」
アリスの動きは早かった。
アリスは私の腕を引っ張り立ち上がらせると、ダンスのターンをして噴水の場所から移動させると、私を庇うように前に立ちはだかり、彼らの足を引っ掛けるわ、薙ぎ払うわとしていった。
「えっ?」「ひゃっ!」「うへっ?」
ドボン!
バフッ!
ビターン!
それぞれのオノマトペ。
そして一瞬の静寂の後、盛大の悲鳴が上がった。
そうよね。
噴水の中には雨蛙とお玉杓子が大量にいるし、茂みにはカタツムリとナメクジ。ふかふかにした土には、枯れ葉に食堂から貰ってきた生ごみとミミズの生息地。
栄養が豊富なのかここのミミズは長くて太いのが、数匹いる。勿論普通のものいる。
いや~。
まだ、仕掛ける前に自ら突っ込んでいくとは。見事だとしかいいようがない。
レイチェルも唖然としている。
悲鳴をあげ腰を抜かしているカルロ。
にちゃぁと音がしたので、ナメクジを潰したのかと思った。
それに気づいたのか衝撃で悲鳴にならなくなっているようだ。
噴水の中のファリスは膝丈しかない深さで溺れてかけている。目の前にいる黒と緑の物体に慌てている。水の中で口を開けるとお玉杓子が・・・あーぁ。
そして、名前もわからない人は、一番最悪か?土と生ごみにだらけだ。
生ごみに塗れて臭い。
「これって不可抗力よね」
元凶であるアリスに尋ねた。
「一人の女性を多数の男性が襲おうとしたのです。自業自得、ですっ」
そうよね。
これは私は悪くないわよ、ね?
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