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29.ミシェル視点
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「ミシェル。やりすぎだわ」
私の所業を知った関係者一同から呼び出され、皇宮の一室で怒られた。
そして、セイラには泣かれていた。
「セイラ、泣かないで」
私はオロオロするしかない。セイラの涙は天使の涙のようで罪悪感が溢れてしまう。
「今回は仕方なかったのよ。ねっ!」
そう言って、小さな雨蛙を一匹セイラに渡した。
ケロ。
カエルもほら、可愛く見つめている。
セイラはカエルを見て泣き止んではくれた。
わたしは反省点をあげる。
「潰れたナメクジには可哀想なことをしたと思ってるし、飲み込まれそうになったお玉杓子も哀れだと思ってるの。決して命を軽々しく扱うつもりはなかったの」
「お嬢様。セイラ様のいいたいのはそこではないと思いますが」
後ろから呆れ声のアリスの声は聞かなかったことにする。
「勿論、わかってるわよ。でも彼らが可哀想とは思わないもの。仕方ないでしょ」
セイラが気にしているのはカエルやナメクジでないのは知っている。でも、私には彼らが可哀想なんて微塵にも思わないのだからしかたない。
「それもあるけど、ミシェルのようにカエルが好きな人なんてあまりいないわ。学園や学園のみんなに迷惑かけたでしょう!」
そこだったか・・・。
確かに一角を私物化して、大量に生物を飼ってたのは、みんなには悪かったことに気づいた。
「セイラ、様・・・」
アリスも予想外だったのか、唖然としてる雰囲気が伝わってくる。
彼らのその後に対してでなくてよかったと思いほっとした。
彼らは、動ける他の取り巻きが先生たちを呼びに行ってくれたので、どうにかなった。
とはいえ、教師たちもこの光景にひいていたのを思い出す。
ナメクジに襲われているカルロ、カエルたちと仲良く泳ぐファリス。生ごみまみれになっている男子生徒がいるのだから。
私はしっかりと、青筋をたてたアルセイド兄様に怒られた。「こんな惨状を生むために噴水の一角を貸したわけではない」と。
私だって、こんなつもりではなかったのだけど。
で、お父様やお兄様を中心に「やり過ぎだ」とお小言を貰ったのだ。
ちょっとは反省すべき点はあったかとは思うが、全く後悔はないのだが。
「はあ~、本当にこんな娘でよろしいのですか?」
「是非いただきたいです」
ばっとお父様の声のする方を振り向く。
満面の笑みのロディク殿下と目が合ってしまった。
お父様?
「ミシェル。ロディク殿下との婚約話を進める」
「おとう・・・さま?」
「お前みたいな跳ねっ返りを貰ってくださるんだ。感謝しなさい」
「私の気持ちは?」
待って欲しい・・・。
私の気持ちはどうなって・・・。
「帝国の架け橋になりなさい。そして、その手腕はサージャス国で発揮しない」
笑えない。
笑えないのですけど。
勝手に決めないでください!
「ロディク殿下、娘をよろしくお願いします」
「幸せにします。毎日が楽しくなります」
崩さない笑み。
心の底から楽しいのかもしれない。
私の未来が決定した。
私が望んでいない未来が。
こんな所業をする女のまさかの未来。普通では考えられないはずのー。
なんでこんなことになったのだろうか・・・。
私の所業を知った関係者一同から呼び出され、皇宮の一室で怒られた。
そして、セイラには泣かれていた。
「セイラ、泣かないで」
私はオロオロするしかない。セイラの涙は天使の涙のようで罪悪感が溢れてしまう。
「今回は仕方なかったのよ。ねっ!」
そう言って、小さな雨蛙を一匹セイラに渡した。
ケロ。
カエルもほら、可愛く見つめている。
セイラはカエルを見て泣き止んではくれた。
わたしは反省点をあげる。
「潰れたナメクジには可哀想なことをしたと思ってるし、飲み込まれそうになったお玉杓子も哀れだと思ってるの。決して命を軽々しく扱うつもりはなかったの」
「お嬢様。セイラ様のいいたいのはそこではないと思いますが」
後ろから呆れ声のアリスの声は聞かなかったことにする。
「勿論、わかってるわよ。でも彼らが可哀想とは思わないもの。仕方ないでしょ」
セイラが気にしているのはカエルやナメクジでないのは知っている。でも、私には彼らが可哀想なんて微塵にも思わないのだからしかたない。
「それもあるけど、ミシェルのようにカエルが好きな人なんてあまりいないわ。学園や学園のみんなに迷惑かけたでしょう!」
そこだったか・・・。
確かに一角を私物化して、大量に生物を飼ってたのは、みんなには悪かったことに気づいた。
「セイラ、様・・・」
アリスも予想外だったのか、唖然としてる雰囲気が伝わってくる。
彼らのその後に対してでなくてよかったと思いほっとした。
彼らは、動ける他の取り巻きが先生たちを呼びに行ってくれたので、どうにかなった。
とはいえ、教師たちもこの光景にひいていたのを思い出す。
ナメクジに襲われているカルロ、カエルたちと仲良く泳ぐファリス。生ごみまみれになっている男子生徒がいるのだから。
私はしっかりと、青筋をたてたアルセイド兄様に怒られた。「こんな惨状を生むために噴水の一角を貸したわけではない」と。
私だって、こんなつもりではなかったのだけど。
で、お父様やお兄様を中心に「やり過ぎだ」とお小言を貰ったのだ。
ちょっとは反省すべき点はあったかとは思うが、全く後悔はないのだが。
「はあ~、本当にこんな娘でよろしいのですか?」
「是非いただきたいです」
ばっとお父様の声のする方を振り向く。
満面の笑みのロディク殿下と目が合ってしまった。
お父様?
「ミシェル。ロディク殿下との婚約話を進める」
「おとう・・・さま?」
「お前みたいな跳ねっ返りを貰ってくださるんだ。感謝しなさい」
「私の気持ちは?」
待って欲しい・・・。
私の気持ちはどうなって・・・。
「帝国の架け橋になりなさい。そして、その手腕はサージャス国で発揮しない」
笑えない。
笑えないのですけど。
勝手に決めないでください!
「ロディク殿下、娘をよろしくお願いします」
「幸せにします。毎日が楽しくなります」
崩さない笑み。
心の底から楽しいのかもしれない。
私の未来が決定した。
私が望んでいない未来が。
こんな所業をする女のまさかの未来。普通では考えられないはずのー。
なんでこんなことになったのだろうか・・・。
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