2 / 5
2.
しおりを挟む
僕が13歳になった時、婚約者ができた。
一つ下の公爵令嬢。
金の髪に緑の目のおとなしそうな女の子だった。
いつも下をうつむいているのが残念だった。
一度、僕を見た時笑った。
花が綻ぶかのような儚い笑顔。
芍薬の花のようだと思った。
どきりと胸が高鳴った。
その顔で僕を見て欲しいと思った。
彼女との交流がはじまる。
お茶会をしたり、演劇鑑賞に行ったり。
それは、刺激というものではなかったが、落ち着けるものだった。
彼女に贈り物をする。
僕の色を贈る。
彼女を思って贈る。
手紙を書く。
彼女からお礼の返事がくる。
手紙が届く。
丁寧な文字。
柔らかく彼女の人柄を表しているようだった。
平穏で単調。
変わらないものかもしれない。
だが、優しさがあった。
美しさがあった。
思い出す。
星のかけらーを。
僕もいつの間にか拾い集めていた。
僕の見えない心のポケットに拾い集めていく。なかなかいっぱいにならない思いに焦ることも、ヤキモキすることもある。
それでも、大切なものであることはわかっていた。
僕の心が満たされるのを感じていた。
優しい時間だった。
弟に揶揄われる。
顔が緩んでいるーと。
嬉しいからだ。
幸せだからだ。
彼女と共に生きる人生。
それは、希望に満ちていると言っても過言ではない。
それほど、僕は彼女のことが好きになっていた。
彼女を笑顔にしたい。
今の1番の夢。
そのために僕は学び続ける。
彼女を幸せにしたい。
だから、彼女の周りも幸せにする。
彼女を泣かしたくない。
だから、強い男になろう。
僕は誓う。
満天の星空の下で彼女と共に生きようとー。
なのに、僕は・・・
僕は彼女を、裏切った。
学園に入り、僕は一人の女生徒に出会った。
銀色のふわふわ髪。紫の瞳。
あの時の少女・・・、そう思った。
お転婆で、なにもないところで転ぶ。
元気が良くて、笑顔が可愛い。
僕は惹きつけられた。
彼女の名前はミル。
男爵令嬢。
貴族の庶子として生まれ、入学前に貴族入りをしたミル。
まだまだ、荒削りの礼儀作法。
でめ、向上心が高く、頑張り屋なミル。
いつの間にか目で追っていた。
この感情をなんだと言うのか・・・。
恋?
僕の心はミルの事だけになっていた。
ミルと話す。
ミルを見つめる。
ミルに触れる。
それが素晴らしい事だと思った。
初恋の相手?
ミルは忘れているようだった。
それでもいい。
君が覚えていなくとも、僕は覚えている。
それでいいんだ。
僕はミルの手をとる。
キスを落す。
彼女を忘れミルに溺れたー。
一つ下の公爵令嬢。
金の髪に緑の目のおとなしそうな女の子だった。
いつも下をうつむいているのが残念だった。
一度、僕を見た時笑った。
花が綻ぶかのような儚い笑顔。
芍薬の花のようだと思った。
どきりと胸が高鳴った。
その顔で僕を見て欲しいと思った。
彼女との交流がはじまる。
お茶会をしたり、演劇鑑賞に行ったり。
それは、刺激というものではなかったが、落ち着けるものだった。
彼女に贈り物をする。
僕の色を贈る。
彼女を思って贈る。
手紙を書く。
彼女からお礼の返事がくる。
手紙が届く。
丁寧な文字。
柔らかく彼女の人柄を表しているようだった。
平穏で単調。
変わらないものかもしれない。
だが、優しさがあった。
美しさがあった。
思い出す。
星のかけらーを。
僕もいつの間にか拾い集めていた。
僕の見えない心のポケットに拾い集めていく。なかなかいっぱいにならない思いに焦ることも、ヤキモキすることもある。
それでも、大切なものであることはわかっていた。
僕の心が満たされるのを感じていた。
優しい時間だった。
弟に揶揄われる。
顔が緩んでいるーと。
嬉しいからだ。
幸せだからだ。
彼女と共に生きる人生。
それは、希望に満ちていると言っても過言ではない。
それほど、僕は彼女のことが好きになっていた。
彼女を笑顔にしたい。
今の1番の夢。
そのために僕は学び続ける。
彼女を幸せにしたい。
だから、彼女の周りも幸せにする。
彼女を泣かしたくない。
だから、強い男になろう。
僕は誓う。
満天の星空の下で彼女と共に生きようとー。
なのに、僕は・・・
僕は彼女を、裏切った。
学園に入り、僕は一人の女生徒に出会った。
銀色のふわふわ髪。紫の瞳。
あの時の少女・・・、そう思った。
お転婆で、なにもないところで転ぶ。
元気が良くて、笑顔が可愛い。
僕は惹きつけられた。
彼女の名前はミル。
男爵令嬢。
貴族の庶子として生まれ、入学前に貴族入りをしたミル。
まだまだ、荒削りの礼儀作法。
でめ、向上心が高く、頑張り屋なミル。
いつの間にか目で追っていた。
この感情をなんだと言うのか・・・。
恋?
僕の心はミルの事だけになっていた。
ミルと話す。
ミルを見つめる。
ミルに触れる。
それが素晴らしい事だと思った。
初恋の相手?
ミルは忘れているようだった。
それでもいい。
君が覚えていなくとも、僕は覚えている。
それでいいんだ。
僕はミルの手をとる。
キスを落す。
彼女を忘れミルに溺れたー。
122
あなたにおすすめの小説
【完結】あなたの瞳に映るのは
今川みらい
恋愛
命を救える筈の友を、俺は無慈悲に見捨てた。
全てはあなたを手に入れるために。
長年の片想いが、ティアラの婚約破棄をきっかけに動き出す。
★完結保証★
全19話執筆済み。4万字程度です。
前半がティアラside、後半がアイラスsideになります。
表紙画像は作中で登場するサンブリテニアです。
これは王命です〜最期の願いなのです……抱いてください〜
涙乃(るの)
恋愛
これは王命です……抱いてください
「アベル様……これは王命です。触れるのも嫌かもしれませんが、最後の願いなのです……私を、抱いてください」
呪いの力を宿した瞳を持って生まれたサラは、王家管轄の施設で閉じ込められるように暮らしていた。
その瞳を見たものは、命を落とす。サラの乳母も母も、命を落としていた。
希望のもてない人生を送っていたサラに、唯一普通に接してくれる騎士アベル。
アベルに恋したサラは、死ぬ前の最期の願いとして、アベルと一夜を共にしたいと陛下に願いでる。
自分勝手な願いに罪悪感を抱くサラ。
そんなサラのことを複雑な心境で見つめるアベル。
アベルはサラの願いを聞き届けるが、サラには死刑宣告が……
切ない→ハッピーエンドです
※大人版はムーンライトノベルズ様にも投稿しています
後日談追加しました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる