【完結】君は星のかけらのように・・・

彩華(あやはな)

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彼女が入学した。
でも、僕にはミルがいるから、会いにも行かなかった。
彼女に贈り物をすることもなくなった。お茶会もー。

両親が怒る。
婚約者を蔑ろにするなと。
すべてが、煩わしかった。

ミルの周りには人が集まる。
ミルの人柄がいいのだろう。


その反面、彼女には悪い噂が付き纏った。

嫉妬深い令嬢。
下のものを差別する傲慢な令嬢。

ミルも泣かされた。
酷い罵声を浴びせられたと。
腹が立った。


でも、心のどこかで思うのだ。

本当なのか、と。
あの彼女がするのか?と。

僕は知っている。
彼女の優しさをー。
でも、ミルの話を聞いているとやっぱり彼女が悪いのだと思うのだ。

いつからか、満たされない気持ちが襲う。

どうしてなのか?

僕は両親に相談したー。




星が輝く。
それは遠く。そして近くを瞬かせてー。
一つの決心をする。




断罪の時間だ。



王宮。華々しい会場。
ガラスに反射をする煌びやかな光は栄光を反映している。美しいドレスを纏う女性たちはお互いに競い合い己の美しさを誇示する。


「アナスタシア嬢」

僕は彼女を呼ぶ。
彼女はゆっくりと僕の前に現れた。

彼女は柔らかな色を纏っていた。

その目に浮かぶのは暗い色。
緊張した面持ち。


「殿下、なんでしょうか」

震える声。

「君に言いたいことがある。ミルを虐めた覚えはあるか?」
「・・・いいえ・・・」
「殿下、嘘ですわ。アナスタシア様は私をいじめました」

ミルが泣く。僕の袖にくっつくようにして。

僕の側近たちも叫ぶ。

「我らも、見ました。アナスタシア様がミルを虐めておりました」
「直に見たのかい?」
「え?いや、その・・・」
「直接見てのことかい?他には彼女が虐めているところをその場で見たものはいるか?」

僕は叫んだ。
ミルの腕を振り払い、アナスタシアの元に行った。

「アナスタシア。僕は愚か者だ。でも、君しかいない。僕の星のかけらを増やせるのは君だけなんだ」

膝をつき、彼女の手を取りキスをする。

「星の、かけら・・・」

僕は立ち上がり彼女の肩を抱く。

「ミル。君が魅力の力を使ったこと、既に調べはついている。その力で僕らを魅了し、アナスタシア嬢を貶めした。国王の影からも報告は上がっている。今更どんなにいい訳をしようとも無理だ」

ミルは醜いほど顔を歪ませた。
辺りはざわめく。
側近たちは戸惑った表情をしていた。

「どうして、どうして今更・・・」
「皇帝陛下が解いてくれたんだよ。それに君には星のかけらを感じなかった」
「なにそれ?星のかけら?馬鹿じゃないの?私の魅力より勝るものなわけ?」

君は違ったんだ。
あの子じゃなかった・・・。
あの子ならそんな事は言わない。
馬鹿になんかしない。

アナスタシアが前に出る。

そしてミルの頬を打ち鳴らした。

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