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しおりを挟む何故だ!!
国外視察から帰ってきた父に殴られた。
そして、自室での監禁になった。
何故だ?
どうして、わたしが殴られなくてはならない?わたしが何をしたというのか?
考える。
・・・そうか。
ここのところ、魔獣被害が多発している。
その対応が遅かったのがいけなかったのかもしれない。でも、仕方ないだろう。
北の地で、大雨が降って洪水になったんだ。その対応をしていたのだから。
いや、東の地で虫の大量発生で作物被害がでていることの対策が遅れたことか?
やる事はやっている。
何故認めてくれない。
父上がいなかったぶん、わたしはやる事をやったんだ。
多少の失敗で殴られるとは、わたしの努力はなんなんだ!
その2日後、父上に呼ばれ何故か神殿に連れて行かれた。
そこには父上と神官長がいた。
「殿下、貴方はとんでもない事をしました」
神官長の顔はまるで生死を彷徨ってきたような表情をしていた。
もっとハリがあった筈だ。
「何故だ!」
父上も叫ぶ。
訳がわからない。
「何故、あの子を断罪した!!」
ああっ、それか。そのことか。
でも、何故怒っているんだ?
「聖女を偽ったからですよ。当たり前じゃありませんか。偽りの聖女がわたしの婚約者?犯罪と同じですよね?」
当然のことのように言う。
「何を言っている?『聖女』と決めたのはわたしと神官長だぞ。その意味がわかっているのか?」
はっ?
父上と神官長が決めた?
「わたしたちに逆らう言うのは、反逆を意味しているのだぞ?」
「ま、まさか?」
「ここに契約書もあるんだ」
「ですが、あいつには聖女としての力はありませんでした。力がないのに、聖女とはありえないじゃないですか!父上も神官長もあいつに騙されていました!!あいつが悪いのです」
父上は長く息を吐いた。
「つまり、わたしたちは平民の娘に騙されるほど、愚か者だと言いたいのか?」
「えっ?いや、そんなつもりは・・・」
なぜ、そう捉えるのだ!!
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「殿下。なぜ、今なのです?陛下に言えばよかったのではありませぬのか?」
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神官長は首を振る。
何故だ?
「確かにあの子は『聖女』ではありません」
その言葉に嬉しくなる。
ほら見ろ、と。
全く聖女の力を持ち合わせていなかった。
聖神的な雰囲気も魅力もなかった。
そこらに転がっている芋みたいなやつだった。
「あの子は女神の声を聴ける、『女神の申し子』でした」
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