31 / 36
24.アルト視点
しおりを挟む
見晴らしの良い丘に向かう。
街を一望できる開けた場所。白いシロツメ草の花が風に揺られるなか、一つだけ墓があった。
「今年も来たよ」
僕はそれを見た。
墓跡には僕の大事な妻の名前が刻まれている。
「ほら、二人とも母様に挨拶しなさい」
僕は手を繋いでいた子供たちに声をかけた。
「母さま。エレナよ。このお洋服可愛いでしょう」
くるりとその場で一周してみるエレナ。
「母さま・・・。来たよ」
僕の服を掴み恥ずかしそうにしているエレナと双子の弟であるライト。
「二人とももう7歳だ。君がいなくなって2年経ったよ・・・」
そう・・・、君がいなくなって2年経つ。その間に子どもたちの身長は伸び体重も増えた。個性も小さい頃よりはっきりしてきて、嫌なことは嫌だと主張するようにもなった。
君と子育てしていた頃も大変だったが今も大変だ。
僕は泣きそうになるのを堪える。
思い出してしまうー。
僕は・・・、アリナ嬢の手を取れなかった。彼女の僕を思う気持ちが嬉しかったが、僕の気持ちは決まっていたから手をとらなかったのだ。
ミリア、君に腹が立つ。
どうして大事なことを一人で決めてしまったんだ。
それで、なぜ僕が幸せになると思った!
僕の気持ちは無視なのか!
そんな気持ちをミリアに全てをぶつけたかった。
「すまない。婚約の話はなかったことにして欲しい」
「・・・アルト様」
アリナ嬢はゆっくりと微笑んだ。
「やはり、そうなりますわよね。ミリア様には勝てませんわ」
「アリナ嬢・・・」
「大丈夫ですわ」
「すまない・・・」
それだけ言うと、その場を急いで離れる。後ろで殿下やバードの声が聞こえたがどうでも良かった。
屋敷に帰る間ずっとミリアを責めたい気持ちでいっぱいだった。
でも、僕の気持ちは決まっている。
全てを捨ててもいい。
僕はミリアが好きだ。愛している。
どんな君でもこの気持ちは変わらない。
君は一人で決めてしまった。僕の意見も聞かないで。
ならば、僕も同じことをしてもかまわないだろう。
両親に言うと案の定反対された。
跡取りを失うことを嫌がる。そして、バードを通して知ったミリアの父親ーアスローディ伯爵がその晩、我が家に来て僕を諭してきた。
事実を知った僕に対して「娘のことはもう忘れてくれ。それが娘の願いなんだ。あの子の気持ちを無碍にしないでくれ」と泣かれた。
でも僕は納得していない。
僕の幸せを僕自身で決めて何が悪い?
他人に決められた道を生きていきたくない。後悔したくない。それだけの覚悟はしている。
誰も僕の真剣な思いはわかってくれなかった。
僕は置き手紙をして国を去る。
国を出る関所の前でアリナ嬢が侍女を連れて待っていた。
「アルト様。酷い言い方をしてごめんなさい」
憔悴した表情にした原因は僕なのに彼女は謝ってくる。
「悪いのは僕だ。君の好意を受け入れない僕が・・・」
「それ以上はおっしゃらないで。わたしが惨めに、なります・・・」
泣き笑い。
「ミリア様で幸せになってください」
「あぁ、アリナ嬢もいい出会いを・・・」
「ええっ!もちろんですわっ」
彼女が悪いわけではない。彼女の想いに応えることができない僕が悪いのだ。
「お元気で」
泣き腫らした目に罪悪を感じたが、何も言えなかった。
僕は酷い男だ。
それでも自分の想いを諦め切れない。
僕は隣国、ベラニージ国へと向かう。だが、一人で国を出たこともない僕は初っ端からつまずく。食べ物を買おうとしてふっかけられそうになった時、にロンにあったのだ。
「兄ちゃん。ベラニージ国まで一緒にいかねぇか?」
「ロン?」
「お嬢様・・・ミリア様のところにいくんだろ?」
「お前、ミリアを知っているのか?」
「ミリア様は孤児院に寄付してくれてんだ。それに姉ちゃんはミリア様の侍女だし」
ミリアの侍女といえば・・・。
「マヤ?」
「そう」
「まさか。あの女のことを調べに行った時・・・」
「そういうこと。おっちゃんたちからもミリア様に手紙とか預かってんだよな」
そう言って持っていたカバンを開けると手紙の束が入っている。
以前行った酒場を思い出した。その中ででてきた「お嬢様」はミリアだったのか。
そうだよな。ミリアなら困った人がいれば無条件で手を差し伸べる。
昔から正義感が強かった彼女が不正なんてするわけない。だからこそみんなから慕われていたんじゃないか。
そんなことを忘れていた自分が情けなくて笑えてきた。
「兄ちゃん?」
「いや、ロン。ベラニージ国までよろしく頼む」
「よろしくな」
頼もしいロンのおかげで、やっとのことで辿り着けば、僕にとっては残酷な現実が待っていた。
「頭の中にある異物は取り去ることができました。ですが、やはり記憶を全て忘れてしまったようです」
ミリアの侍女であるマヤが思い詰めた表情で僕を迎えてくれた。
案内された草原に座って花冠を作っている髪の短い女性がいる。
「髪・・・」
ミリアが自慢していた髪が、騎士になりたての若い新兵がしている草原頭のように短い。
あまりの髪の短さに絶句した。
「わたしも想像しがたいのですが、頭を開くというものだったらしく、髪を切りました・・・」
マヤの言葉に衝撃すぎて身体が震える。
「ミリア?」
名前を呼んでも振り向いてくれない。
「お嬢様。お客様っ、です」
マヤの言葉に彼女は振り向いた。
「だあれ?」
ミリアは昔と変わらない笑顔で聞いてきた。
「・・・ミリア」
「どちら、さま?私を、知っているの?」
彼女は僕を見て困ったような表情になる。そして泣きそうになった。
「ごめん、なさい・・・」
「いや・・・」
どう言えばいい。
どうしようもないこの感情を表現すればいい・・・。
生きていたことの嬉しさ。
忘れられたことへの虚しさ。
見た目の変化。変わらない笑顔。
たくさんの感情が堪え切れなくて涙が溢れてしまった。
「泣かない・・・で・・・」
彼女も苦しそう。一番苦しいのはミリアのはずなのに。
彼女は手にしていた花冠を僕の頭に乗せた。
「笑って」
「ミリア?」
「ごめん、なさい。あなたは私の、知り合い、なのよね。私・・・あなたが誰だかわからない。でも心がいってるの。笑って欲しいって」
涙が止まり、ミリアを見つめる。
「うん、似合ってるわ」
ー花冠が?
それはそれで恥ずかしく思い、僕は頭にあるそれを取ってミリアにかぶせた。
「君の方が似合ってるよ」
あぁ、そう、この冠は君にこそ似合う。
昔・・・出会ったことを思い出す。
あの時も君は・・・。
懐かしい。
僕は彼女に向けて笑顔を見せる。
すると彼女は破顔した。
街を一望できる開けた場所。白いシロツメ草の花が風に揺られるなか、一つだけ墓があった。
「今年も来たよ」
僕はそれを見た。
墓跡には僕の大事な妻の名前が刻まれている。
「ほら、二人とも母様に挨拶しなさい」
僕は手を繋いでいた子供たちに声をかけた。
「母さま。エレナよ。このお洋服可愛いでしょう」
くるりとその場で一周してみるエレナ。
「母さま・・・。来たよ」
僕の服を掴み恥ずかしそうにしているエレナと双子の弟であるライト。
「二人とももう7歳だ。君がいなくなって2年経ったよ・・・」
そう・・・、君がいなくなって2年経つ。その間に子どもたちの身長は伸び体重も増えた。個性も小さい頃よりはっきりしてきて、嫌なことは嫌だと主張するようにもなった。
君と子育てしていた頃も大変だったが今も大変だ。
僕は泣きそうになるのを堪える。
思い出してしまうー。
僕は・・・、アリナ嬢の手を取れなかった。彼女の僕を思う気持ちが嬉しかったが、僕の気持ちは決まっていたから手をとらなかったのだ。
ミリア、君に腹が立つ。
どうして大事なことを一人で決めてしまったんだ。
それで、なぜ僕が幸せになると思った!
僕の気持ちは無視なのか!
そんな気持ちをミリアに全てをぶつけたかった。
「すまない。婚約の話はなかったことにして欲しい」
「・・・アルト様」
アリナ嬢はゆっくりと微笑んだ。
「やはり、そうなりますわよね。ミリア様には勝てませんわ」
「アリナ嬢・・・」
「大丈夫ですわ」
「すまない・・・」
それだけ言うと、その場を急いで離れる。後ろで殿下やバードの声が聞こえたがどうでも良かった。
屋敷に帰る間ずっとミリアを責めたい気持ちでいっぱいだった。
でも、僕の気持ちは決まっている。
全てを捨ててもいい。
僕はミリアが好きだ。愛している。
どんな君でもこの気持ちは変わらない。
君は一人で決めてしまった。僕の意見も聞かないで。
ならば、僕も同じことをしてもかまわないだろう。
両親に言うと案の定反対された。
跡取りを失うことを嫌がる。そして、バードを通して知ったミリアの父親ーアスローディ伯爵がその晩、我が家に来て僕を諭してきた。
事実を知った僕に対して「娘のことはもう忘れてくれ。それが娘の願いなんだ。あの子の気持ちを無碍にしないでくれ」と泣かれた。
でも僕は納得していない。
僕の幸せを僕自身で決めて何が悪い?
他人に決められた道を生きていきたくない。後悔したくない。それだけの覚悟はしている。
誰も僕の真剣な思いはわかってくれなかった。
僕は置き手紙をして国を去る。
国を出る関所の前でアリナ嬢が侍女を連れて待っていた。
「アルト様。酷い言い方をしてごめんなさい」
憔悴した表情にした原因は僕なのに彼女は謝ってくる。
「悪いのは僕だ。君の好意を受け入れない僕が・・・」
「それ以上はおっしゃらないで。わたしが惨めに、なります・・・」
泣き笑い。
「ミリア様で幸せになってください」
「あぁ、アリナ嬢もいい出会いを・・・」
「ええっ!もちろんですわっ」
彼女が悪いわけではない。彼女の想いに応えることができない僕が悪いのだ。
「お元気で」
泣き腫らした目に罪悪を感じたが、何も言えなかった。
僕は酷い男だ。
それでも自分の想いを諦め切れない。
僕は隣国、ベラニージ国へと向かう。だが、一人で国を出たこともない僕は初っ端からつまずく。食べ物を買おうとしてふっかけられそうになった時、にロンにあったのだ。
「兄ちゃん。ベラニージ国まで一緒にいかねぇか?」
「ロン?」
「お嬢様・・・ミリア様のところにいくんだろ?」
「お前、ミリアを知っているのか?」
「ミリア様は孤児院に寄付してくれてんだ。それに姉ちゃんはミリア様の侍女だし」
ミリアの侍女といえば・・・。
「マヤ?」
「そう」
「まさか。あの女のことを調べに行った時・・・」
「そういうこと。おっちゃんたちからもミリア様に手紙とか預かってんだよな」
そう言って持っていたカバンを開けると手紙の束が入っている。
以前行った酒場を思い出した。その中ででてきた「お嬢様」はミリアだったのか。
そうだよな。ミリアなら困った人がいれば無条件で手を差し伸べる。
昔から正義感が強かった彼女が不正なんてするわけない。だからこそみんなから慕われていたんじゃないか。
そんなことを忘れていた自分が情けなくて笑えてきた。
「兄ちゃん?」
「いや、ロン。ベラニージ国までよろしく頼む」
「よろしくな」
頼もしいロンのおかげで、やっとのことで辿り着けば、僕にとっては残酷な現実が待っていた。
「頭の中にある異物は取り去ることができました。ですが、やはり記憶を全て忘れてしまったようです」
ミリアの侍女であるマヤが思い詰めた表情で僕を迎えてくれた。
案内された草原に座って花冠を作っている髪の短い女性がいる。
「髪・・・」
ミリアが自慢していた髪が、騎士になりたての若い新兵がしている草原頭のように短い。
あまりの髪の短さに絶句した。
「わたしも想像しがたいのですが、頭を開くというものだったらしく、髪を切りました・・・」
マヤの言葉に衝撃すぎて身体が震える。
「ミリア?」
名前を呼んでも振り向いてくれない。
「お嬢様。お客様っ、です」
マヤの言葉に彼女は振り向いた。
「だあれ?」
ミリアは昔と変わらない笑顔で聞いてきた。
「・・・ミリア」
「どちら、さま?私を、知っているの?」
彼女は僕を見て困ったような表情になる。そして泣きそうになった。
「ごめん、なさい・・・」
「いや・・・」
どう言えばいい。
どうしようもないこの感情を表現すればいい・・・。
生きていたことの嬉しさ。
忘れられたことへの虚しさ。
見た目の変化。変わらない笑顔。
たくさんの感情が堪え切れなくて涙が溢れてしまった。
「泣かない・・・で・・・」
彼女も苦しそう。一番苦しいのはミリアのはずなのに。
彼女は手にしていた花冠を僕の頭に乗せた。
「笑って」
「ミリア?」
「ごめん、なさい。あなたは私の、知り合い、なのよね。私・・・あなたが誰だかわからない。でも心がいってるの。笑って欲しいって」
涙が止まり、ミリアを見つめる。
「うん、似合ってるわ」
ー花冠が?
それはそれで恥ずかしく思い、僕は頭にあるそれを取ってミリアにかぶせた。
「君の方が似合ってるよ」
あぁ、そう、この冠は君にこそ似合う。
昔・・・出会ったことを思い出す。
あの時も君は・・・。
懐かしい。
僕は彼女に向けて笑顔を見せる。
すると彼女は破顔した。
268
あなたにおすすめの小説
お望み通り、消えてさしあげますわ
梨丸
恋愛
一国の次期王妃と言われていた子爵令嬢アマリリス。
王太子との結婚前夜、彼女は自ら火を放ち、死んだ。
国民達は彼女の死を特に気にもしなかった。それどころか、彼女の死を喜ぶ者もいた。彼女の有していた聖女の力は大したものではなかったし、優れているのは外見だけの“役立たずの聖女”だと噂されるほどだったから。
彼女の死後、すぐさま後釜として皆に好かれていた聖女が次期王妃に召し上げられた。
この国はより豊かになる、皆はそう確信した。
だが、“役立たずの聖女”アマリリスの死後──着実に崩壊は始まっていた。
※投稿してから、誤字脱字などの修正やわかりにくい部分の補足をすることがあります。(話の筋は変わらないのでご安心ください。)
【完結済】ラーレの初恋
こゆき
恋愛
元気なアラサーだった私は、大好きな中世ヨーロッパ風乙女ゲームの世界に転生していた!
死因のせいで顔に大きな火傷跡のような痣があるけど、推しが愛してくれるから問題なし!
けれど、待ちに待った誕生日のその日、なんだかみんなの様子がおかしくて──?
転生した少女、ラーレの初恋をめぐるストーリー。
他サイトにも掲載しております。
母を亡くした公爵令嬢は、虐げられないが、今日も願いが叶わない
春風由実
恋愛
「何故お前が生きた?」
それは怪我をして長く眠っていたエルリカが、目覚めた直後に父親である公爵から掛けられた言葉だった。
「お前こそが、女神の元に行くべきだった!」
父親から強い口調で詰られたエルリカ。
普通の令嬢は、ここで泣くか、その後立ち直れなくなるという。
けれどエルリカは違った。
「あなたこそ、何をのうのうと元気にしているのですか?」
そうしてこの日父娘は、それぞれに絶縁を宣言した。
以来、母方の祖父母に引き取られ、侯爵領で過ごしてきたエルリカ。
ところが公爵は、いつまでもエルリカを除籍する手続きを実行しなかった。
おかげで名ばかりの公爵令嬢のまま、エルリカが王都へと戻る日がやって来てしまう──。
【完結】婚約破棄はお受けいたしましょう~踏みにじられた恋を抱えて
ゆうぎり
恋愛
「この子がクラーラの婚約者になるんだよ」
お父様に連れられたお茶会で私は一つ年上のナディオ様に恋をした。
綺麗なお顔のナディオ様。優しく笑うナディオ様。
今はもう、私に微笑みかける事はありません。
貴方の笑顔は別の方のもの。
私には忌々しげな顔で、視線を向けても貰えません。
私は厭われ者の婚約者。社交界では評判ですよね。
ねぇナディオ様、恋は花と同じだと思いませんか?
―――水をやらなければ枯れてしまうのですよ。
※ゆるゆる設定です。
※名前変更しました。元「踏みにじられた恋ならば、婚約破棄はお受けいたしましょう」
※多分誰かの視点から見たらハッピーエンド
【本編完結・番外編追記】「俺は2番目に好きな女と結婚するんだ」と婚約者が言っていたので、1番好きな女性と結婚させてあげることにしました。
As-me.com
恋愛
ある日、偶然に「俺は2番目に好きな女と結婚するんだ」とお友達に楽しそうに宣言する婚約者を見つけてしまいました。
例え2番目でもちゃんと愛しているから結婚にはなんの問題も無いとおっしゃりますが……そんな婚約者様はとんでもない問題児でした。
愛も無い、信頼も無い、領地にメリットも無い。そんな無い無い尽くしの婚約者様と結婚しても幸せになれる気がしません。
ねぇ、婚約者様。私は他の女性を愛するあなたと結婚なんてしたくありませんわ。絶対婚約破棄します!
あなたはあなたで、1番好きな人と結婚してくださいな。
番外編追記しました。
スピンオフ作品「幼なじみの年下王太子は取り扱い注意!」は、番外編のその後の話です。大人になったルゥナの話です。こちらもよろしくお願いします!
※この作品は『「俺は2番目に好きな女と結婚するんだ」と婚約者が言っていたので、1番好きな女性と結婚させてあげることにしました。 』のリメイク版です。内容はほぼ一緒ですが、細かい設定などを書き直してあります。
*元作品は都合により削除致しました。
虐げられた令嬢は、耐える必要がなくなりました
天宮有
恋愛
伯爵令嬢の私アニカは、妹と違い婚約者がいなかった。
妹レモノは侯爵令息との婚約が決まり、私を見下すようになる。
その後……私はレモノの嘘によって、家族から虐げられていた。
家族の命令で外に出ることとなり、私は公爵令息のジェイドと偶然出会う。
ジェイドは私を心配して、守るから耐える必要はないと言ってくれる。
耐える必要がなくなった私は、家族に反撃します。
たのしい わたしの おそうしき
syarin
恋愛
ふわふわのシフォンと綺羅綺羅のビジュー。
彩りあざやかな花をたくさん。
髪は人生で一番のふわふわにして、綺羅綺羅の小さな髪飾りを沢山付けるの。
きっと、仄昏い水底で、月光浴びて天の川の様に見えるのだわ。
辛い日々が報われたと思った私は、挙式の直後に幸せの絶頂から地獄へと叩き落とされる。
けれど、こんな幸せを知ってしまってから元の辛い日々には戻れない。
だから、私は幸せの内に死ぬことを選んだ。
沢山の花と光る硝子珠を周囲に散らし、自由を満喫して幸せなお葬式を自ら執り行いながら……。
ーーーーーーーーーーーー
物語が始まらなかった物語。
ざまぁもハッピーエンドも無いです。
唐突に書きたくなって(*ノ▽ノ*)
こーゆー話が山程あって、その内の幾つかに奇跡が起きて転生令嬢とか、主人公が逞しく乗り越えたり、とかするんだなぁ……と思うような話です(  ̄ー ̄)
19日13時に最終話です。
ホトラン48位((((;゜Д゜)))ありがとうございます*。・+(人*´∀`)+・。*
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる