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番外編~世界を見よう! 家族旅行編~
トロトロ
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ステラは初めてのまともな食事に夢中だ。
今までは施設が作り出す栄養剤だけで過ごしていたとか……正直想像を絶する生活だ。それを途方もない時間続けてきてそれを不自由とも認識していなかったというのだから不憫だ。
ステラ自身も自分が過ごしてきた時間の味気なさを少しは理解したのか、美味しいという事を知ってしまったせいでこれからの時間をどうしたものかと眉をひそめた。
「さぁ続いて三回戦――」
「えぇ~、まだやるの~? もう飽きたよぉ」
「マリア、これは大事な戦い。ママはもっとワタルに構われたい」
シエルは我が儘を言う子供に言い聞かせる感じの親っぽさを出しつつ、目が引くくらいマジだ。本音ド直球……帰ってから娘ばかり構っているせいでシエルは相当不満を溜め込んでいるようだ――いや、シエルだけじゃないか。みんな多かれ少なかれストレスを抱えているようだ。
大所帯だと二人きりってのはなかなか難しいものだからなぁ。
「では三回戦はスピーディーにスキー対決としましょう。一対一で滑り降りて勝った側の得点とします。如月家の皆さんが全勝すれば負け分は取り戻せておつりもきます」
エルスィの説明でフィオ達がぴりぴりし始める。フィオ達にとって負けは許されない、特にフィオはロフィアが俺にした事を未だに根に持っているようで闘志剥き出しだ。
クロの手伝いとかしてくれてたみたいだしもうアマゾネス達は許してもいいと思うんだが――フィオにとっては譲れない問題なんだろう。
第一試合――アリス対イェネ――。
勝者アリス。
小柄な身体を生かし障害物を華麗に躱しトップスピードのまま降りてきた。イェネの方はと言えば豪快な性格が災いして障害物の多くを破壊しながら遅れて到着――自国なのにウィンタースポーツが初めてというのも仇になったようだ。
第二試合――シエル対エピ――。
勝者エピ。
終盤まで付かず離れずでシエルを追い詰めて焦れたシエルが攻勢に出た瞬間を手玉に取って一着でゴール。
シエルの落ち込み様ったら見てられないレベルでうじうじしている。まだ二戦あるから取り返しは利くのだからそこまで気にしなくてもいいだろうに。
「シエル、おいで」
手招きして寄ってきたのをすっぽり抱え込む。スキンシップに飢えていたようで俺の腕を抱えるとごろごろ言う猫の如く甘え始めた。
これがまたホント……堪らんな! 娘たちとは違う愛らしさと愛おしさだ。
「……なんで負けたのにそんな特典貰えてるのよ……ワタル! 私が勝ったらその百倍可愛がりなさいよ!」
第三試合――リエル対アル――。
勝者アル。
勝てるつもりでいたリエルの落ち込み様はシエルより酷かった。それはもう雪にズブズブ埋まって行きそうな程だ。おまけにこれで確実にアマゾネス一人は受け入れる事になるというのが追い打ちになり腕の中でシエルと一緒に踞っている。
そして第四試合――因縁のフィオ対ロフィアだ。
フィオが――燃えている。完全にロフィアを敵視している。
ロフィアの方も雪辱を晴らそうと気合い十分だ。戦闘面ではまだ追い付けないが遊びならという思いがあるようだ。
そして今、スタートした。
フィオは順調な滑り出しで華麗に躱す飛ぶ。経験があるのかと聞いてみると二、三回程度だという……やっぱりフィオのスペックは規格外だな。
しかしその対戦相手のロフィアは――。
まだスタート前に居た。よちよちとペンギンのような歩法で前進する。あれは駄目だ……自信満々だったからやり慣れてるんだと思っていたが根拠の無い自信だったようだ。
「あっ……」
ペンギンが、足を踏み外した。転がり出したペンギンは雪にまみれて――。
それは瞬く間に大きな雪玉となり――そしてフィオに追い付いて――踏み潰し、追い抜いた。
全員があんぐりと口を開けて言葉を失う中で目を回して勝利を理解していないロフィアとそれにイラつくフィオ、まさかあんなやり方で勝ちを持っていかれるなんて思いもしなかったのだろう。そこがまたイラつく原因なんだろうが……負けは負け、まさかの三連敗だ。
「しょ、勝者ロフィア様……です――ひぅ!? 僕を睨んでも勝敗は覆りませんよ」
苛立ち紛れにフィオはロフィアの雪玉を蹴り飛ばした。すると雪玉は再び動き出して巨大化を続けながら麓へと向かっていく。
「あれ、マズいんじゃないのか?」
アマゾネスチームは慌ててロフィアを追って行ったがあんなに大きくなって勢いの付いたものを止めるのは難しかろう。
「はぁ……クーニャ頼めるか? 流石に被害が出たらマズい」
「仕方あるまいな、クロの旅行中に事件を起こす訳には行くまい」
「頼むな、俺たちは冷えたから近くの温泉に行ってるから」
「なぬっ!? 儂だけ置いてけぼりか!?」
「クーニャなら大丈夫だろう? さっと行ってさっと戻れば一緒に入れるって」
「う、うむ! 任せておけ、皆は長湯して待っているのだぞ!」
顕現したクーニャはすぐに見えなくなった。あの調子なら大丈夫だろう――しかし、神龍におつかいをさせている事を不満そうにしている方が一人。
「何故彼女は軽々に引き受けているんですか……」
「まぁまぁ、ステラは温泉行こうな。温泉卵食べさせてやるからな」
「お、おんしぇんたまごっ!? それはどのような食べ物なのですか? 美味しいのですか!?」
三大欲求の一つを初めてまともに満たされたステラはまだ見ぬ食べ物に興味津々なようだ。
呂律回っとらん……そこまで楽しみか。クーニャへの不満も忘れて意気揚々と宿へと進み始めた。
「温まる~」
もさを肩に乗せたまま湯に浸かる。ふさとチビ達は女湯だがぼっちになる俺に気を遣ったのか付いてきた。カーバンクルが元々風呂好きなのか、それとももさ達は人間慣れした為に特殊なのか湯にも浸かるし洗われるのも大好きだ。
「もさお前やっぱり凄いやつだったんだな」
『きゅ~う?』
「もしかしてなんだが、俺が世界の狭間を漂ってた時にこっちに出られたのってフィオが望んだようにお前が補正したのか?」
返事はしない、まぁそもそも動物だからな。賢くてある程度の言葉を理解しているとしても複雑な質問には返事しないだろう。
もしもさがあらゆる事象に干渉しているとしたら……嫁全員に大当たりしたのももさふさが関係しているんじゃないか? だってそうだろう? 時間はかかったとはいえ娘たちが俺を連れ戻せる能力まで備えていたなんて今更だが都合が良すぎる。
「お前、うちの家族好きか?」
「きゅうっ!」
返事早っ!? うん……もうなんか全部もさ達のおかげな気がしてきた。
「よしっ、もさ洗ってやろう」
あわあわもこもこにされてごろごろ言っちゃう可愛いうちのマスコットがここに。
これからも大切にしていこうと誓い、気持ち良さそうにするもさを洗った。
「こ、これがおんしぇんたまご……」
温泉卵に掛けただしつゆの匂いを嗅いで目がとろんとしている愛らしい神龍がここに! クーニャはおでん好きだし神龍にも日本の味が合うようだ。
「ふ~、良いお湯でした」
浴衣を着て広間に現れたエルスィに愕然とする。
「……え? エルスィ居なかったよな……どこで入ってたんだ? ……もしや女湯に――ニュブッ!?」
「失礼ですよ。僕は男の娘湯に居ました!」
ゆで卵を口に投げ込まれて黙り込む。
ところで男の娘湯ってなんだ? まさか本当に性別として確立されているのか? 大丈夫かヴァーンシア…………。
「それ、それは温泉卵とは違うのですか?」
「うんまぁ茹で時間の問題だな。こっちはつゆじゃなくて塩だな、マヨもありだが俺は塩派だ。ほれ」
半分囓ってしまったゆで卵に広間の長テーブルに備え付けてある調味料から塩を選んで振り掛けた。
「おおっ!? これは、全然違いますね! 私も塩派です。マヨは分かりません!」
ステラがテンション上がりすぎておかしくなっている。そもそもお前マヨ知らんだろ……ビシッと敬礼したまま一心不乱にゆで卵を食している。
「ではステラ君、温泉卵を更に美味しく食べる方法を教えよう」
「なんて事でしょう……これがまだ美味しくなるのですか!? それは、危険ですね! 食欲が暴走してしまいそうです」
「エルスィ蕎麦を二つ頼む」
「僕は今店員さんではないのですが……蕎麦二つ入りまーす!」
不満を漏らしつつも対応しちゃうエルスィは真面目っ子、宿の人に付いて厨房へと引っ込んでいった。
その後合流したクーニャ達と冬の日本風宿で蕎麦を啜った。
ちなみに、アマゾネスは凍えていたので温泉で解凍中との事である。雪玉の中心で冷やされていたロフィアはふやけるまで入っていると豪語しているそうだ。
まぁ、静かになっていいか――。
「私これ好きです。持って帰れませんか?」
「いや無理だろ……ほっといたらカピカピになるぞ。料理ってのは出来たてを食べるものだ、大人しく店に通うか――」
「もしくはうちの家族になっちゃうかですね。私たちはお蕎麦はも作れますので」
マジでっ!? 蕎麦も打てるの? あれって結構大変そうなんだけど。
「なりゅ」
『え゛?』
「あ、しまった――今のは間違いです。なんでもないですなかったことです。そうに違いありません!」
よだれをだらだら垂らしながら言っても説得力は無い。満たされるという経験をしたステラは最初の感じと大分変わってしまったが……欲望は人を狂わせる――。
もしかして、管理者の立場を与える都合上造物主は意図的に欲望に繋がるものを排除していたんじゃないのか?
「あの、私も少しよろしいでしょうか?」
「ならん。ここは本来主の嫁の特等席だ。許してもらえるのは娘たちだけだ」
膝の上でふんぞり返るクーニャがしっしとステラを追い払う。
どうした事かステラが俺に座りたいと――。
「いえそうではなく、あなたはこのような生活をずっと続けているのですか?」
「主と出会ってからはそうだ。主はものを知らん儂に色々教えくれてな……主が居なければ生きられぬ身体にされてしまった」
もじもじしながら言うなーっ! 店の人がドン引きしてる! 今にも通報しそうな目をしてますよ!? 嫁ですよー? 最高齢ですよー?
「そうですか……それは、楽しいのでしょうね」
「? 無論だ。儂は主のおかげで幸せというものを知った。このあたたかさはなにものにも変えられん、お前は関わらぬのが正しいというが――ぶっ!? なにをする!?」
クーニャがステラに大事な事を伝えようとしている最中でフィオがクーニャを押し退けて膝に座った。よくよく考えれば帰ってからここまで甘えん坊のフィオにしては大人し過ぎたくらいだ。
それがさっきの敗北で爆発してしまったのかもしれない。
悔しさと寂しさの混ざった顔で頬を膨らませて俺の腕を取り丸くなる。今は誰にも譲らないというアピールをしているが――。
「ちょっとフィオ! ワタルっ、私が勝ったんだからね。私だけが勝ったのよ、私を構いなさいよ」
俺の両腕を取ってスペースを奪っているフィオの間に潜り込んでころころし始めた。お前たち……大人の余裕、親の威厳はどうした……?
負けじと双子も寄ってきて、更には追い出されたクーニャと傍観していたリュン子まで加わって磐石なロリロリハーレムが展開された。
「この方があなた方に何か大切なものを与えたというのは理解しましたが、そこまで固執する理由の理解には至りません。謎ですね」
「ふふん、ワタル君の魅力が分からないなんてダメだなぁ。高齢過ぎて女としての本能が腐ってるんじゃないか?」
「…………そもそもスペリオルは皆長寿です。滅ぶ理由が無い以上あなた方のように醜く生殖を求める必要がありません」
腐ってる発言に怒ったのかステラは刺々しくリュン子に言い放ち、構ってもらおうと背中に抱き付いている彼女を見下ろしている。
「じゃあ、これはどう説明するんだ?」
怒るでもなくポカンとしたリュン子が一点を指差す。その先には勿論クーニャが居る。そう、うちの神龍様は最初から番を作る気満々だった。冗談も混じってたろうけど……。
「そういえばそうですよね。クーニャちゃん最初からワタルの事気に入って番がどうとか言ってましたよね」
錆び付き嫌な音のする扉を連想させるような動きで首を動かして白い神龍様を睨み下ろす黒い神龍様、それはそれは信じられないものを見るようで、同族でありながら全く未知の存在を見ているかのようだった。
「あなたは……スペリオルでありながら何故人間に最初から生殖を求めているのですか!? 与えられる前からってどういう事です!? 百歩譲って同族でしょう!? というか役割と共に生み出された私たちには子孫を残す生殖活動は必要ありません!」
「おいリュン子、こやつやはり女として腐っておるぞ。力を示し儂に認めさせた男を番にしたいと思うのは当然であろうが、況してや主は人間でありながらそれを成したのだ。儂の隣に立つ資格は十分だ」
「だからそもそもそれが必要ない事だと言っているのです! 私たちは必要になる時まで他と関わらず静かに暮らしているべきなのです。まったく、理解不能です。あなたこそスペリオルの本能が腐ってるんじゃないですか?」
それが当然だと言うステラは同族同士の接触すら必要ないと言っている風に聞こえる。それはつまり、ひとりぼっちであんな空間に……話し相手も居ないまま美味しくもない栄養摂取の為だけの食事をして、後は何もないまま地獄のような時間を過ごせと言っているのだ。
そんなものに心ある者は耐えられない。百年位は持つかもしれない、でもそれだけでも想像を絶する苦痛に彩られている気がする。
クーニャにそれをしろと強制するのであればうちの家族は断固拒否するだろう。まぁリオの家族体験作戦が成功すればステラも考えが変わるかもしれないが。
「ステラ……ならもうご飯は要らないんだな?」
「え゛!?」
「だってそうだろう? 誰とも関わらないならご飯を作れる人とも関われないもんな?」
「うっ……うぅ、そういう作戦でしたか。私に人間の料理の素晴らしさを教え込み懐柔するちゅもりだったのでしゅね!?」
また呂律回っとらん……話す時は相手を見ましょう。卵が好きなんだろうと気を利かせてクロがだし巻き玉子を注文していて到着した品から漂う匂いにやられている。もう玉子に釘付けだ。
「うん美味っ」
「そ、そっちはなんでしゅか!?」
「これは卵の天ぷらだ。塩でも天つゆでも美味いが、ステラは要らないんだもんなぁ?」
「ふと思ったのですが、ワタル様女の子を食べ物で釣ってませんか? 私やクロエ様もそうですし」
ちょっと待って変な疑惑が……別にやましい事なんてなかったよ。会話のきっかけとかその程度のものだったよ! 思いの外気に入って餌付けみたいになった感は否めない所はあるけど――餌付けで成り立つハーレム……なんか嫌だ。
「私もグミもらった」
「私も」
フィオは確かにご機嫌取りであげたけどシエルはきっかけを作りたかっただけだぞ。断じて餌付けではない、はずだ。
「儂も牛すじを買ってもらったぞ」
お前が欲しいって言ったんでしょうが……俺にどないせぇと。
「そういえば私も初めての共同作業は料理で、あの味噌汁はおいしかったなぁ」
「私だって、私だって日本で一緒に色んな物を食べたわ」
「ま、まぁ美味しい物を食べながらだと円滑に話が進むって言うし、仲良くなるには良い方法だけどな、別に俺はやましい気持ちでやったわけじゃ……美味しいって気持ちを共有しようとだな――」
「まぁまぁ皆さん、どれも大切な思い出じゃないですか。そのおかげもあっての今の家族ですよ? それとも自分達の始まりが不満なんですか?」
「不満はない、でも同じような事をしてるのは不満」
なんで私だけで満足しないの? とフィオが身体を擦り寄せるのに対抗して妹たちも薄い胸を押し付けてきて……やめなさい、娘たちが残念なものを見る目になってますよ!
「父様見てください。ステラさん可愛いです」
ステラが……半熟卵の黄身のようにトロけきった表情で娘たちに餌付けされている。
差し出されたらすぐに飲み込む雛鳥の如く目の前に出される卵料理を平らげていく。
「よしステラ君、究極の卵料理を教えよう」
「きゅ、きゅうきょきゅの卵料理!?」
言えてない言えてない、そして半熟卵の黄身が口から垂れてる。純粋に澄みきった瞳を見開いてどれがそうなんだと視線を彷徨わせている。
トロ顔可愛いなくそ――とか思ってたらお嫁様方が不機嫌に……フィオが脇腹をつねってきて地味に痛い。
「先ずご飯を用意、そして真ん中に窪みを作る。そして卵を落とす。醤油を掛ける。はい終わり」
「……これが究極ですか? なんですその黒い水、毒ですか? 毒殺はスペリオルには無効ですよ」
期待を裏切られたとばかりにステラの目が死んでいく。がっかりとはこういう事だと一発で分かるような落ち込みようで膝を抱えている。
「航君流石に究極は言い過ぎだったんじゃないですか?」
いやだって日本人なら誰だって食べた事があると思うし、お手軽簡単美味いで究極だろう?
「ルーも卵かけご飯大好きなのじゃ。おかまのふりかけを掛けるとサクサクでもっと美味しいのじゃ」
「ふっふっふ、わしは更に納豆を加える。これが一番美味い食い方だ」
「違う。なめ茸こそ至高」
フィアは注文したなめ茸を卵かけご飯に全部ぶち込んだ。超庶民なうちの娘たちは卵かけご飯一つで盛り上がるようだ。
「こんなの全部混ぜればいいだけ」
あーあ……マリアとアリアは用意された具材を全投入した。でもうん、俺も全部混ぜるの嫌いじゃない。飯を作るのが面倒な時はよくやった。もみのりとかしらすも美味い、そんな事は熟知していると言わんばかりにリルたちはのりを乗せている。
「あたしはネギ派」
拘りの卵かけご飯を作り出して啜るように食べる娘たちをステラが怪訝そうに見つめている。
「毒、でしょう? ……そ、そんなに美味しいのですか?」
黒い液体を毒だと訝しみつつもだし醤油の香りに引き寄せられているステラの表情はトロトロだ。よほどだし系の味や匂いが好きなんだろう。
娘たちが美味い美味いとご飯をかき込んでいるのも興味をそそられてしまう原因だろう、最早視線は釘付けだ。
猫にマタタビを与えたみたいになっている。
「こ、これがきゅうきょきゅっ!? しゅ、しゅごい……こんな素晴らしいものがあるなんて…………」
感動のあまり、と言えばいいのかステラは小さなお茶碗のご飯をかき込み終わると気絶してしまった。
遺跡内に居た生物の事とかまだ聞くべき事があったんだが明日にするしかないだろう。
今までは施設が作り出す栄養剤だけで過ごしていたとか……正直想像を絶する生活だ。それを途方もない時間続けてきてそれを不自由とも認識していなかったというのだから不憫だ。
ステラ自身も自分が過ごしてきた時間の味気なさを少しは理解したのか、美味しいという事を知ってしまったせいでこれからの時間をどうしたものかと眉をひそめた。
「さぁ続いて三回戦――」
「えぇ~、まだやるの~? もう飽きたよぉ」
「マリア、これは大事な戦い。ママはもっとワタルに構われたい」
シエルは我が儘を言う子供に言い聞かせる感じの親っぽさを出しつつ、目が引くくらいマジだ。本音ド直球……帰ってから娘ばかり構っているせいでシエルは相当不満を溜め込んでいるようだ――いや、シエルだけじゃないか。みんな多かれ少なかれストレスを抱えているようだ。
大所帯だと二人きりってのはなかなか難しいものだからなぁ。
「では三回戦はスピーディーにスキー対決としましょう。一対一で滑り降りて勝った側の得点とします。如月家の皆さんが全勝すれば負け分は取り戻せておつりもきます」
エルスィの説明でフィオ達がぴりぴりし始める。フィオ達にとって負けは許されない、特にフィオはロフィアが俺にした事を未だに根に持っているようで闘志剥き出しだ。
クロの手伝いとかしてくれてたみたいだしもうアマゾネス達は許してもいいと思うんだが――フィオにとっては譲れない問題なんだろう。
第一試合――アリス対イェネ――。
勝者アリス。
小柄な身体を生かし障害物を華麗に躱しトップスピードのまま降りてきた。イェネの方はと言えば豪快な性格が災いして障害物の多くを破壊しながら遅れて到着――自国なのにウィンタースポーツが初めてというのも仇になったようだ。
第二試合――シエル対エピ――。
勝者エピ。
終盤まで付かず離れずでシエルを追い詰めて焦れたシエルが攻勢に出た瞬間を手玉に取って一着でゴール。
シエルの落ち込み様ったら見てられないレベルでうじうじしている。まだ二戦あるから取り返しは利くのだからそこまで気にしなくてもいいだろうに。
「シエル、おいで」
手招きして寄ってきたのをすっぽり抱え込む。スキンシップに飢えていたようで俺の腕を抱えるとごろごろ言う猫の如く甘え始めた。
これがまたホント……堪らんな! 娘たちとは違う愛らしさと愛おしさだ。
「……なんで負けたのにそんな特典貰えてるのよ……ワタル! 私が勝ったらその百倍可愛がりなさいよ!」
第三試合――リエル対アル――。
勝者アル。
勝てるつもりでいたリエルの落ち込み様はシエルより酷かった。それはもう雪にズブズブ埋まって行きそうな程だ。おまけにこれで確実にアマゾネス一人は受け入れる事になるというのが追い打ちになり腕の中でシエルと一緒に踞っている。
そして第四試合――因縁のフィオ対ロフィアだ。
フィオが――燃えている。完全にロフィアを敵視している。
ロフィアの方も雪辱を晴らそうと気合い十分だ。戦闘面ではまだ追い付けないが遊びならという思いがあるようだ。
そして今、スタートした。
フィオは順調な滑り出しで華麗に躱す飛ぶ。経験があるのかと聞いてみると二、三回程度だという……やっぱりフィオのスペックは規格外だな。
しかしその対戦相手のロフィアは――。
まだスタート前に居た。よちよちとペンギンのような歩法で前進する。あれは駄目だ……自信満々だったからやり慣れてるんだと思っていたが根拠の無い自信だったようだ。
「あっ……」
ペンギンが、足を踏み外した。転がり出したペンギンは雪にまみれて――。
それは瞬く間に大きな雪玉となり――そしてフィオに追い付いて――踏み潰し、追い抜いた。
全員があんぐりと口を開けて言葉を失う中で目を回して勝利を理解していないロフィアとそれにイラつくフィオ、まさかあんなやり方で勝ちを持っていかれるなんて思いもしなかったのだろう。そこがまたイラつく原因なんだろうが……負けは負け、まさかの三連敗だ。
「しょ、勝者ロフィア様……です――ひぅ!? 僕を睨んでも勝敗は覆りませんよ」
苛立ち紛れにフィオはロフィアの雪玉を蹴り飛ばした。すると雪玉は再び動き出して巨大化を続けながら麓へと向かっていく。
「あれ、マズいんじゃないのか?」
アマゾネスチームは慌ててロフィアを追って行ったがあんなに大きくなって勢いの付いたものを止めるのは難しかろう。
「はぁ……クーニャ頼めるか? 流石に被害が出たらマズい」
「仕方あるまいな、クロの旅行中に事件を起こす訳には行くまい」
「頼むな、俺たちは冷えたから近くの温泉に行ってるから」
「なぬっ!? 儂だけ置いてけぼりか!?」
「クーニャなら大丈夫だろう? さっと行ってさっと戻れば一緒に入れるって」
「う、うむ! 任せておけ、皆は長湯して待っているのだぞ!」
顕現したクーニャはすぐに見えなくなった。あの調子なら大丈夫だろう――しかし、神龍におつかいをさせている事を不満そうにしている方が一人。
「何故彼女は軽々に引き受けているんですか……」
「まぁまぁ、ステラは温泉行こうな。温泉卵食べさせてやるからな」
「お、おんしぇんたまごっ!? それはどのような食べ物なのですか? 美味しいのですか!?」
三大欲求の一つを初めてまともに満たされたステラはまだ見ぬ食べ物に興味津々なようだ。
呂律回っとらん……そこまで楽しみか。クーニャへの不満も忘れて意気揚々と宿へと進み始めた。
「温まる~」
もさを肩に乗せたまま湯に浸かる。ふさとチビ達は女湯だがぼっちになる俺に気を遣ったのか付いてきた。カーバンクルが元々風呂好きなのか、それとももさ達は人間慣れした為に特殊なのか湯にも浸かるし洗われるのも大好きだ。
「もさお前やっぱり凄いやつだったんだな」
『きゅ~う?』
「もしかしてなんだが、俺が世界の狭間を漂ってた時にこっちに出られたのってフィオが望んだようにお前が補正したのか?」
返事はしない、まぁそもそも動物だからな。賢くてある程度の言葉を理解しているとしても複雑な質問には返事しないだろう。
もしもさがあらゆる事象に干渉しているとしたら……嫁全員に大当たりしたのももさふさが関係しているんじゃないか? だってそうだろう? 時間はかかったとはいえ娘たちが俺を連れ戻せる能力まで備えていたなんて今更だが都合が良すぎる。
「お前、うちの家族好きか?」
「きゅうっ!」
返事早っ!? うん……もうなんか全部もさ達のおかげな気がしてきた。
「よしっ、もさ洗ってやろう」
あわあわもこもこにされてごろごろ言っちゃう可愛いうちのマスコットがここに。
これからも大切にしていこうと誓い、気持ち良さそうにするもさを洗った。
「こ、これがおんしぇんたまご……」
温泉卵に掛けただしつゆの匂いを嗅いで目がとろんとしている愛らしい神龍がここに! クーニャはおでん好きだし神龍にも日本の味が合うようだ。
「ふ~、良いお湯でした」
浴衣を着て広間に現れたエルスィに愕然とする。
「……え? エルスィ居なかったよな……どこで入ってたんだ? ……もしや女湯に――ニュブッ!?」
「失礼ですよ。僕は男の娘湯に居ました!」
ゆで卵を口に投げ込まれて黙り込む。
ところで男の娘湯ってなんだ? まさか本当に性別として確立されているのか? 大丈夫かヴァーンシア…………。
「それ、それは温泉卵とは違うのですか?」
「うんまぁ茹で時間の問題だな。こっちはつゆじゃなくて塩だな、マヨもありだが俺は塩派だ。ほれ」
半分囓ってしまったゆで卵に広間の長テーブルに備え付けてある調味料から塩を選んで振り掛けた。
「おおっ!? これは、全然違いますね! 私も塩派です。マヨは分かりません!」
ステラがテンション上がりすぎておかしくなっている。そもそもお前マヨ知らんだろ……ビシッと敬礼したまま一心不乱にゆで卵を食している。
「ではステラ君、温泉卵を更に美味しく食べる方法を教えよう」
「なんて事でしょう……これがまだ美味しくなるのですか!? それは、危険ですね! 食欲が暴走してしまいそうです」
「エルスィ蕎麦を二つ頼む」
「僕は今店員さんではないのですが……蕎麦二つ入りまーす!」
不満を漏らしつつも対応しちゃうエルスィは真面目っ子、宿の人に付いて厨房へと引っ込んでいった。
その後合流したクーニャ達と冬の日本風宿で蕎麦を啜った。
ちなみに、アマゾネスは凍えていたので温泉で解凍中との事である。雪玉の中心で冷やされていたロフィアはふやけるまで入っていると豪語しているそうだ。
まぁ、静かになっていいか――。
「私これ好きです。持って帰れませんか?」
「いや無理だろ……ほっといたらカピカピになるぞ。料理ってのは出来たてを食べるものだ、大人しく店に通うか――」
「もしくはうちの家族になっちゃうかですね。私たちはお蕎麦はも作れますので」
マジでっ!? 蕎麦も打てるの? あれって結構大変そうなんだけど。
「なりゅ」
『え゛?』
「あ、しまった――今のは間違いです。なんでもないですなかったことです。そうに違いありません!」
よだれをだらだら垂らしながら言っても説得力は無い。満たされるという経験をしたステラは最初の感じと大分変わってしまったが……欲望は人を狂わせる――。
もしかして、管理者の立場を与える都合上造物主は意図的に欲望に繋がるものを排除していたんじゃないのか?
「あの、私も少しよろしいでしょうか?」
「ならん。ここは本来主の嫁の特等席だ。許してもらえるのは娘たちだけだ」
膝の上でふんぞり返るクーニャがしっしとステラを追い払う。
どうした事かステラが俺に座りたいと――。
「いえそうではなく、あなたはこのような生活をずっと続けているのですか?」
「主と出会ってからはそうだ。主はものを知らん儂に色々教えくれてな……主が居なければ生きられぬ身体にされてしまった」
もじもじしながら言うなーっ! 店の人がドン引きしてる! 今にも通報しそうな目をしてますよ!? 嫁ですよー? 最高齢ですよー?
「そうですか……それは、楽しいのでしょうね」
「? 無論だ。儂は主のおかげで幸せというものを知った。このあたたかさはなにものにも変えられん、お前は関わらぬのが正しいというが――ぶっ!? なにをする!?」
クーニャがステラに大事な事を伝えようとしている最中でフィオがクーニャを押し退けて膝に座った。よくよく考えれば帰ってからここまで甘えん坊のフィオにしては大人し過ぎたくらいだ。
それがさっきの敗北で爆発してしまったのかもしれない。
悔しさと寂しさの混ざった顔で頬を膨らませて俺の腕を取り丸くなる。今は誰にも譲らないというアピールをしているが――。
「ちょっとフィオ! ワタルっ、私が勝ったんだからね。私だけが勝ったのよ、私を構いなさいよ」
俺の両腕を取ってスペースを奪っているフィオの間に潜り込んでころころし始めた。お前たち……大人の余裕、親の威厳はどうした……?
負けじと双子も寄ってきて、更には追い出されたクーニャと傍観していたリュン子まで加わって磐石なロリロリハーレムが展開された。
「この方があなた方に何か大切なものを与えたというのは理解しましたが、そこまで固執する理由の理解には至りません。謎ですね」
「ふふん、ワタル君の魅力が分からないなんてダメだなぁ。高齢過ぎて女としての本能が腐ってるんじゃないか?」
「…………そもそもスペリオルは皆長寿です。滅ぶ理由が無い以上あなた方のように醜く生殖を求める必要がありません」
腐ってる発言に怒ったのかステラは刺々しくリュン子に言い放ち、構ってもらおうと背中に抱き付いている彼女を見下ろしている。
「じゃあ、これはどう説明するんだ?」
怒るでもなくポカンとしたリュン子が一点を指差す。その先には勿論クーニャが居る。そう、うちの神龍様は最初から番を作る気満々だった。冗談も混じってたろうけど……。
「そういえばそうですよね。クーニャちゃん最初からワタルの事気に入って番がどうとか言ってましたよね」
錆び付き嫌な音のする扉を連想させるような動きで首を動かして白い神龍様を睨み下ろす黒い神龍様、それはそれは信じられないものを見るようで、同族でありながら全く未知の存在を見ているかのようだった。
「あなたは……スペリオルでありながら何故人間に最初から生殖を求めているのですか!? 与えられる前からってどういう事です!? 百歩譲って同族でしょう!? というか役割と共に生み出された私たちには子孫を残す生殖活動は必要ありません!」
「おいリュン子、こやつやはり女として腐っておるぞ。力を示し儂に認めさせた男を番にしたいと思うのは当然であろうが、況してや主は人間でありながらそれを成したのだ。儂の隣に立つ資格は十分だ」
「だからそもそもそれが必要ない事だと言っているのです! 私たちは必要になる時まで他と関わらず静かに暮らしているべきなのです。まったく、理解不能です。あなたこそスペリオルの本能が腐ってるんじゃないですか?」
それが当然だと言うステラは同族同士の接触すら必要ないと言っている風に聞こえる。それはつまり、ひとりぼっちであんな空間に……話し相手も居ないまま美味しくもない栄養摂取の為だけの食事をして、後は何もないまま地獄のような時間を過ごせと言っているのだ。
そんなものに心ある者は耐えられない。百年位は持つかもしれない、でもそれだけでも想像を絶する苦痛に彩られている気がする。
クーニャにそれをしろと強制するのであればうちの家族は断固拒否するだろう。まぁリオの家族体験作戦が成功すればステラも考えが変わるかもしれないが。
「ステラ……ならもうご飯は要らないんだな?」
「え゛!?」
「だってそうだろう? 誰とも関わらないならご飯を作れる人とも関われないもんな?」
「うっ……うぅ、そういう作戦でしたか。私に人間の料理の素晴らしさを教え込み懐柔するちゅもりだったのでしゅね!?」
また呂律回っとらん……話す時は相手を見ましょう。卵が好きなんだろうと気を利かせてクロがだし巻き玉子を注文していて到着した品から漂う匂いにやられている。もう玉子に釘付けだ。
「うん美味っ」
「そ、そっちはなんでしゅか!?」
「これは卵の天ぷらだ。塩でも天つゆでも美味いが、ステラは要らないんだもんなぁ?」
「ふと思ったのですが、ワタル様女の子を食べ物で釣ってませんか? 私やクロエ様もそうですし」
ちょっと待って変な疑惑が……別にやましい事なんてなかったよ。会話のきっかけとかその程度のものだったよ! 思いの外気に入って餌付けみたいになった感は否めない所はあるけど――餌付けで成り立つハーレム……なんか嫌だ。
「私もグミもらった」
「私も」
フィオは確かにご機嫌取りであげたけどシエルはきっかけを作りたかっただけだぞ。断じて餌付けではない、はずだ。
「儂も牛すじを買ってもらったぞ」
お前が欲しいって言ったんでしょうが……俺にどないせぇと。
「そういえば私も初めての共同作業は料理で、あの味噌汁はおいしかったなぁ」
「私だって、私だって日本で一緒に色んな物を食べたわ」
「ま、まぁ美味しい物を食べながらだと円滑に話が進むって言うし、仲良くなるには良い方法だけどな、別に俺はやましい気持ちでやったわけじゃ……美味しいって気持ちを共有しようとだな――」
「まぁまぁ皆さん、どれも大切な思い出じゃないですか。そのおかげもあっての今の家族ですよ? それとも自分達の始まりが不満なんですか?」
「不満はない、でも同じような事をしてるのは不満」
なんで私だけで満足しないの? とフィオが身体を擦り寄せるのに対抗して妹たちも薄い胸を押し付けてきて……やめなさい、娘たちが残念なものを見る目になってますよ!
「父様見てください。ステラさん可愛いです」
ステラが……半熟卵の黄身のようにトロけきった表情で娘たちに餌付けされている。
差し出されたらすぐに飲み込む雛鳥の如く目の前に出される卵料理を平らげていく。
「よしステラ君、究極の卵料理を教えよう」
「きゅ、きゅうきょきゅの卵料理!?」
言えてない言えてない、そして半熟卵の黄身が口から垂れてる。純粋に澄みきった瞳を見開いてどれがそうなんだと視線を彷徨わせている。
トロ顔可愛いなくそ――とか思ってたらお嫁様方が不機嫌に……フィオが脇腹をつねってきて地味に痛い。
「先ずご飯を用意、そして真ん中に窪みを作る。そして卵を落とす。醤油を掛ける。はい終わり」
「……これが究極ですか? なんですその黒い水、毒ですか? 毒殺はスペリオルには無効ですよ」
期待を裏切られたとばかりにステラの目が死んでいく。がっかりとはこういう事だと一発で分かるような落ち込みようで膝を抱えている。
「航君流石に究極は言い過ぎだったんじゃないですか?」
いやだって日本人なら誰だって食べた事があると思うし、お手軽簡単美味いで究極だろう?
「ルーも卵かけご飯大好きなのじゃ。おかまのふりかけを掛けるとサクサクでもっと美味しいのじゃ」
「ふっふっふ、わしは更に納豆を加える。これが一番美味い食い方だ」
「違う。なめ茸こそ至高」
フィアは注文したなめ茸を卵かけご飯に全部ぶち込んだ。超庶民なうちの娘たちは卵かけご飯一つで盛り上がるようだ。
「こんなの全部混ぜればいいだけ」
あーあ……マリアとアリアは用意された具材を全投入した。でもうん、俺も全部混ぜるの嫌いじゃない。飯を作るのが面倒な時はよくやった。もみのりとかしらすも美味い、そんな事は熟知していると言わんばかりにリルたちはのりを乗せている。
「あたしはネギ派」
拘りの卵かけご飯を作り出して啜るように食べる娘たちをステラが怪訝そうに見つめている。
「毒、でしょう? ……そ、そんなに美味しいのですか?」
黒い液体を毒だと訝しみつつもだし醤油の香りに引き寄せられているステラの表情はトロトロだ。よほどだし系の味や匂いが好きなんだろう。
娘たちが美味い美味いとご飯をかき込んでいるのも興味をそそられてしまう原因だろう、最早視線は釘付けだ。
猫にマタタビを与えたみたいになっている。
「こ、これがきゅうきょきゅっ!? しゅ、しゅごい……こんな素晴らしいものがあるなんて…………」
感動のあまり、と言えばいいのかステラは小さなお茶碗のご飯をかき込み終わると気絶してしまった。
遺跡内に居た生物の事とかまだ聞くべき事があったんだが明日にするしかないだろう。
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