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去年のリッチな夜でした
その17
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それから暫しの後に、薬師寺と鬼塚は揃って校長室を後にした。
両者が廊下に出てすぐ、五時限目の終了を告げるチャイムが辺りに鳴り響く。間を空けず、それまで静まり返っていた廊下にも、無数の歓声や足音が木霊したのだった。
西日の照らす廊下に出て間も無く、鬼塚は肩を落とした。
「……あー、何か、かったりぃ面談だったぁー……」
「相手が男だと、いつも同じ事言うな、お前」
薬師寺が心底つまらなそうに指摘する横で、鬼塚がそんな相手へ恨めしげに視線を持ち上げる。
「おめーは男と話し込んでて何か楽しいかぁー?」
「相手と内容による。幸い、今度の相手は随分と物分かりが良かったから特に不満も無いが」
「…おーおー、コミュ力高い奴ぁ羨ましいねぇ」
薬師寺が軽口の一つも交えずに何処までも事務的に答えると、鬼塚は余計に疲れた面持ちを浮かべた。
然る後、彼は顔を前に戻すと、やおら眉根を寄せる。
「……ったく、ああいうタイプって、どっか抜けてるようで、頭の回転自体は妙に早いんだよな。予想外のツッコミ入れて来る時もあるし……」
「大人の対応をしてくれるんだから結構な事じゃないか。現に話もスムーズに纏まったんだし、別に困る事も無かったろうが」
「ああ、おめーにとっちゃ結構尽くしの話だよな」
薬師寺が淡白に評する傍ら、鬼塚は悪態を吐いたきり、とうとう黙り込んでしまった。
勝手に不貞腐れた相手の、実に面白くもなさそうな横顔を垣間見ながら、一方の薬師寺は鼻息を吐く。
どうにも『こいつ』は、あの世代の『男』と相対するのを苦手としているらしい。
実家に置いて来た『父親』の事でも思い出すのだろうか。
薬師寺は扱いに困った体で小首を傾げつつ、鬼塚と並んで職員室横の中央階段を登った。
校舎二階は、教室がびっしりと並んでいる分、一階よりも賑やかであった。
束の間の賑わいを見せる校舎内を、てんで場違いな二人組が歩いて行く。校長室から素直に玄関へは向かわず、二人の警官は訪れた学校の内部を、それとなく散策したのであった。
その一方で、薬師寺は依然として押し黙ったままの相方へと眼差しを遣す。憮然としているようにも、拗ねているだけのようにも見做せる相手の横顔を眺める内、当の薬師寺も、次第にむず痒い感覚に襲われ始めたのだった。
全く、こうやっていつまでもぐずぐずと引き摺っているくらいなら、いい加減寄りを戻せば良いものを。
骨肉の争いと呼ぶのも大袈裟だが、それなりに歴史ある一門の出と言うのも色々とややこしいのだろうか。
薬師寺がそんな感慨を抱いて再び鼻息を漏らした時、鬼塚は含みのある眼差しを彼へと遣した。
「……んで、そっちは? 何か変な薬の臭いでも漂って来なかったかよ?」
「俺は警察犬じゃねえ」
俄然むっとした表情を浮かべて、薬師寺が反論した。
「大体、こんな大勢の人間が行き来する場所で、特定の臭いなんか判別が付くもんか。『お前ら』の方で成果を上げられなかったんじゃ、もうどうしようもないだろうよ」
「そうそう楽には行かねえか……」
鬼塚は小さく舌打ちすら漏らして、長く続く廊下の先を見遣った。教室を出入りする生徒達を見つめるその目が、次第に細められて行く。
「……いっそ、また『あの子』に協力を頼むか……」
ぽつりと出た呟きに、薬師寺は片方の眉を持ち上げる。
「例の『保護者』に嫌味を言われながらか? だが、向こうもぼちぼち受験に本腰入れ始める時期だ。いい大人が揃って受験生に縋り付くなんて、格好悪いにも程があるだろ」
同じく前方を見据えながら、薬師寺が面白くもなさそうに答えると、鬼塚は再び黙り込んだ。
スリッパが床を叩く乾いた音だけが、少しの間、並んで歩く両者の隙間を埋めた。
それでも数秒の緘黙を経た後、薬師寺が徐に口を開く。
「……そう言や、手掛かりに繋がるかどうか判らんが、一つ気になった事がある」
それまでよりも落ち着いた口調で切り出した薬師寺へ、鬼塚が流し目を遣した。
「最初に俺らを案内してくれた先生、月島だか月影だか言ってたが、あれ……」
薬師寺がそこまで言った時の事であった。
廊下の前方、二人の行く手に、小さな人集りが出来ていた。
校舎の端、階段に繋がる曲がり角の手前での事のようである。行き交う生徒達が面白半分に一瞥を遣し、近くの教室の出入口から顔を覗かせている生徒の姿も散見された。
些か怪訝に思った薬師寺と鬼塚は、程無くして、『それ』の近くにまで歩を進めたのであった。
廊下の突き当たりで、二人の教師が何やら揉めている最中のようであった。
一人は見るからに毅然とした、服装も姿勢もしっかりした壮年の女性教諭である。
そして、相対するもう一人と言えば、それとはあからさまに対照的な、服装も体格も貧相極まる男性教諭であった。乱れ放題の金髪からして、外国出身の人物であるらしい事は遠目にも察せられたが、それより何より、全身から滲み出る胡乱な空気が変な印象を与えて来る。
前方に向かい合って立つ二人の余りにちぐはぐな取り合わせから、薬師寺は一瞬、コメディ映画の撮影でも始まったのかと本気で訝ったのであった。
無論、放課後に入ってもいない学校内でそんな事が起きている筈もなく、向かい立つ二人はどちらも本職の教師のようであった。
「まあ、クリスタラー先生も来日してまだ日が浅い訳ですし、環境に慣れるのも大変だとは思いますが、それでもそこそこの期間が過ぎているのですから、少しはしゃんとして下さい」
毅然とした女教師が、抑え目ながも所々に角のある物言いで苦言を呈した。
一方の貧相な身形の男の教師は、骨ばった顔に渋面を浮かべて言葉を返す。
「いやぁ、僕ぁこれで真面目にやってる積もりですよぉ? ええ、確かに周りにも馴染んで来てますので、尚の事、一生懸命粉骨砕身頑張ってる積もりで」
「そう仰るのであれば、服装にも多少の配慮はして下さい。兎角、装いの乱れは生活の乱れに繋がりますから」
「そうかなぁ……」
女教師が苦言を重ねると、男の教師の方は自分の体を見下ろした。
二人の周囲では、通り過ぎる生徒達が好奇の眼差しを寄せ、近くの教室の戸口からは事態の成り行きを面白そうに見物する者も散見された。
そんな、廊下の一角に生じた小さな人の環の中心で、女教師は尚も男の教師へ文句を付ける。
「そうでしょう? 実際、授業開始に遅れたりしてるんですから。職員室を出るのがそもそも遅いんですよ。ちゃんと見てますからね。教師が時間をきちんと守れないようでは……」
「やぁ、でも、大学で教えてた時には十分遅れで講義を始めて、十分前に切り上げるぐらいで丁度良かったですよ? その方が周りのウケも良かったし」
「高校は大学程やりたい放題出来る場所じゃありません! そもそも一コマの長さが全然違うでしょうが! 環境に合わせて最低限の規則は守って頂かないと!」
まるで他人事のように口答えする相手に対し、遂には腰に手を当てて、女教師は殆ど叱るような口調で言い聞かせた。
遠巻きに眺める生徒達がそれぞれに苦笑を浮かべる中、通り掛かった薬師寺は、何やら同情的な眼差しを貧相な男の教師へと注いでいたのであった。
新任の教諭が先輩にいびられているのだろうか。
何処にでもある遣り取りであるのと同時に、少し前の自分の様子を思い返して、薬師寺は鼻先で小さく苦笑する。事実、先程から文句を垂れている女教師からは、自分達の上司と良く似た雰囲気が溢れ出ていたのであった。
あの手の人種は何処にでも居るものだな。
そう思った薬師寺が、前方で今も渋い面持ちを浮かべている見ず知らずの男の教師へ僅かな憐憫を向けた矢先、先程からずっと黙っていた鬼塚が、その時、呻くような声を唐突に上げたのだった。
「……おいおい、マジかよ? やっぱ、ここにゃ変な薬でもばら撒かれてんじゃねえのか?」
明らかに狼狽していると判る口調で独白した鬼塚へ、薬師寺が首を巡らせた。
「どうした?」
「あれ見ろよ、あれ!」
問われた鬼塚は、驚愕の表情を面皮に貼り付けたまま、やおら前方を指差した。
促された薬師寺が指示された方向へ視線を移してみれば、彼がさっきまで眺めていた人物を鬼塚は指し示していたのであった。
『その男』、リウドルフ・クリスタラーを見据えて、鬼塚は過分に揺らいだ声を上げる。
「まだ真っ昼間だってのに、学校を幽霊がうろついてんぞ!」
「はぁ……?」
眉根を寄せるのと一緒に、薬師寺は些か以上間の抜けた反応を返していた。
その時、少しの距離を隔てた先で、リウドルフもまた、自身へと近付いて来る二人組にふと目を向けた。
「おや……」
それまでの気の抜けた表情から多少は眼差しに意気を込めて、リウドルフは廊下を歩く場違いなコンビを視界に収めたのだった。
西日の差し込む廊下に、無数の足音が反響する。
窓の外に覗く空は、ひたぶるに明るい水色を湛えていた。
両者が廊下に出てすぐ、五時限目の終了を告げるチャイムが辺りに鳴り響く。間を空けず、それまで静まり返っていた廊下にも、無数の歓声や足音が木霊したのだった。
西日の照らす廊下に出て間も無く、鬼塚は肩を落とした。
「……あー、何か、かったりぃ面談だったぁー……」
「相手が男だと、いつも同じ事言うな、お前」
薬師寺が心底つまらなそうに指摘する横で、鬼塚がそんな相手へ恨めしげに視線を持ち上げる。
「おめーは男と話し込んでて何か楽しいかぁー?」
「相手と内容による。幸い、今度の相手は随分と物分かりが良かったから特に不満も無いが」
「…おーおー、コミュ力高い奴ぁ羨ましいねぇ」
薬師寺が軽口の一つも交えずに何処までも事務的に答えると、鬼塚は余計に疲れた面持ちを浮かべた。
然る後、彼は顔を前に戻すと、やおら眉根を寄せる。
「……ったく、ああいうタイプって、どっか抜けてるようで、頭の回転自体は妙に早いんだよな。予想外のツッコミ入れて来る時もあるし……」
「大人の対応をしてくれるんだから結構な事じゃないか。現に話もスムーズに纏まったんだし、別に困る事も無かったろうが」
「ああ、おめーにとっちゃ結構尽くしの話だよな」
薬師寺が淡白に評する傍ら、鬼塚は悪態を吐いたきり、とうとう黙り込んでしまった。
勝手に不貞腐れた相手の、実に面白くもなさそうな横顔を垣間見ながら、一方の薬師寺は鼻息を吐く。
どうにも『こいつ』は、あの世代の『男』と相対するのを苦手としているらしい。
実家に置いて来た『父親』の事でも思い出すのだろうか。
薬師寺は扱いに困った体で小首を傾げつつ、鬼塚と並んで職員室横の中央階段を登った。
校舎二階は、教室がびっしりと並んでいる分、一階よりも賑やかであった。
束の間の賑わいを見せる校舎内を、てんで場違いな二人組が歩いて行く。校長室から素直に玄関へは向かわず、二人の警官は訪れた学校の内部を、それとなく散策したのであった。
その一方で、薬師寺は依然として押し黙ったままの相方へと眼差しを遣す。憮然としているようにも、拗ねているだけのようにも見做せる相手の横顔を眺める内、当の薬師寺も、次第にむず痒い感覚に襲われ始めたのだった。
全く、こうやっていつまでもぐずぐずと引き摺っているくらいなら、いい加減寄りを戻せば良いものを。
骨肉の争いと呼ぶのも大袈裟だが、それなりに歴史ある一門の出と言うのも色々とややこしいのだろうか。
薬師寺がそんな感慨を抱いて再び鼻息を漏らした時、鬼塚は含みのある眼差しを彼へと遣した。
「……んで、そっちは? 何か変な薬の臭いでも漂って来なかったかよ?」
「俺は警察犬じゃねえ」
俄然むっとした表情を浮かべて、薬師寺が反論した。
「大体、こんな大勢の人間が行き来する場所で、特定の臭いなんか判別が付くもんか。『お前ら』の方で成果を上げられなかったんじゃ、もうどうしようもないだろうよ」
「そうそう楽には行かねえか……」
鬼塚は小さく舌打ちすら漏らして、長く続く廊下の先を見遣った。教室を出入りする生徒達を見つめるその目が、次第に細められて行く。
「……いっそ、また『あの子』に協力を頼むか……」
ぽつりと出た呟きに、薬師寺は片方の眉を持ち上げる。
「例の『保護者』に嫌味を言われながらか? だが、向こうもぼちぼち受験に本腰入れ始める時期だ。いい大人が揃って受験生に縋り付くなんて、格好悪いにも程があるだろ」
同じく前方を見据えながら、薬師寺が面白くもなさそうに答えると、鬼塚は再び黙り込んだ。
スリッパが床を叩く乾いた音だけが、少しの間、並んで歩く両者の隙間を埋めた。
それでも数秒の緘黙を経た後、薬師寺が徐に口を開く。
「……そう言や、手掛かりに繋がるかどうか判らんが、一つ気になった事がある」
それまでよりも落ち着いた口調で切り出した薬師寺へ、鬼塚が流し目を遣した。
「最初に俺らを案内してくれた先生、月島だか月影だか言ってたが、あれ……」
薬師寺がそこまで言った時の事であった。
廊下の前方、二人の行く手に、小さな人集りが出来ていた。
校舎の端、階段に繋がる曲がり角の手前での事のようである。行き交う生徒達が面白半分に一瞥を遣し、近くの教室の出入口から顔を覗かせている生徒の姿も散見された。
些か怪訝に思った薬師寺と鬼塚は、程無くして、『それ』の近くにまで歩を進めたのであった。
廊下の突き当たりで、二人の教師が何やら揉めている最中のようであった。
一人は見るからに毅然とした、服装も姿勢もしっかりした壮年の女性教諭である。
そして、相対するもう一人と言えば、それとはあからさまに対照的な、服装も体格も貧相極まる男性教諭であった。乱れ放題の金髪からして、外国出身の人物であるらしい事は遠目にも察せられたが、それより何より、全身から滲み出る胡乱な空気が変な印象を与えて来る。
前方に向かい合って立つ二人の余りにちぐはぐな取り合わせから、薬師寺は一瞬、コメディ映画の撮影でも始まったのかと本気で訝ったのであった。
無論、放課後に入ってもいない学校内でそんな事が起きている筈もなく、向かい立つ二人はどちらも本職の教師のようであった。
「まあ、クリスタラー先生も来日してまだ日が浅い訳ですし、環境に慣れるのも大変だとは思いますが、それでもそこそこの期間が過ぎているのですから、少しはしゃんとして下さい」
毅然とした女教師が、抑え目ながも所々に角のある物言いで苦言を呈した。
一方の貧相な身形の男の教師は、骨ばった顔に渋面を浮かべて言葉を返す。
「いやぁ、僕ぁこれで真面目にやってる積もりですよぉ? ええ、確かに周りにも馴染んで来てますので、尚の事、一生懸命粉骨砕身頑張ってる積もりで」
「そう仰るのであれば、服装にも多少の配慮はして下さい。兎角、装いの乱れは生活の乱れに繋がりますから」
「そうかなぁ……」
女教師が苦言を重ねると、男の教師の方は自分の体を見下ろした。
二人の周囲では、通り過ぎる生徒達が好奇の眼差しを寄せ、近くの教室の戸口からは事態の成り行きを面白そうに見物する者も散見された。
そんな、廊下の一角に生じた小さな人の環の中心で、女教師は尚も男の教師へ文句を付ける。
「そうでしょう? 実際、授業開始に遅れたりしてるんですから。職員室を出るのがそもそも遅いんですよ。ちゃんと見てますからね。教師が時間をきちんと守れないようでは……」
「やぁ、でも、大学で教えてた時には十分遅れで講義を始めて、十分前に切り上げるぐらいで丁度良かったですよ? その方が周りのウケも良かったし」
「高校は大学程やりたい放題出来る場所じゃありません! そもそも一コマの長さが全然違うでしょうが! 環境に合わせて最低限の規則は守って頂かないと!」
まるで他人事のように口答えする相手に対し、遂には腰に手を当てて、女教師は殆ど叱るような口調で言い聞かせた。
遠巻きに眺める生徒達がそれぞれに苦笑を浮かべる中、通り掛かった薬師寺は、何やら同情的な眼差しを貧相な男の教師へと注いでいたのであった。
新任の教諭が先輩にいびられているのだろうか。
何処にでもある遣り取りであるのと同時に、少し前の自分の様子を思い返して、薬師寺は鼻先で小さく苦笑する。事実、先程から文句を垂れている女教師からは、自分達の上司と良く似た雰囲気が溢れ出ていたのであった。
あの手の人種は何処にでも居るものだな。
そう思った薬師寺が、前方で今も渋い面持ちを浮かべている見ず知らずの男の教師へ僅かな憐憫を向けた矢先、先程からずっと黙っていた鬼塚が、その時、呻くような声を唐突に上げたのだった。
「……おいおい、マジかよ? やっぱ、ここにゃ変な薬でもばら撒かれてんじゃねえのか?」
明らかに狼狽していると判る口調で独白した鬼塚へ、薬師寺が首を巡らせた。
「どうした?」
「あれ見ろよ、あれ!」
問われた鬼塚は、驚愕の表情を面皮に貼り付けたまま、やおら前方を指差した。
促された薬師寺が指示された方向へ視線を移してみれば、彼がさっきまで眺めていた人物を鬼塚は指し示していたのであった。
『その男』、リウドルフ・クリスタラーを見据えて、鬼塚は過分に揺らいだ声を上げる。
「まだ真っ昼間だってのに、学校を幽霊がうろついてんぞ!」
「はぁ……?」
眉根を寄せるのと一緒に、薬師寺は些か以上間の抜けた反応を返していた。
その時、少しの距離を隔てた先で、リウドルフもまた、自身へと近付いて来る二人組にふと目を向けた。
「おや……」
それまでの気の抜けた表情から多少は眼差しに意気を込めて、リウドルフは廊下を歩く場違いなコンビを視界に収めたのだった。
西日の差し込む廊下に、無数の足音が反響する。
窓の外に覗く空は、ひたぶるに明るい水色を湛えていた。
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