ガネーシャ君とイジメン隊

夢ノ命

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エピソード6 ふるえる指で

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二階の部屋は3つありました。



まずは、いちばん小さな右側の部屋から。


「うん、ここトイレ」


次に、正面の部屋のドアをあけてみました。


「ここ、えんちょうせんせいのへやみたい」


うすくらがりの中、カンバ族の木彫りや置物、マサイ族の仮面や槍が、

ところせましと、窓ぎわにならんでいました。



そう、園長先生の趣味は、アフリカ旅行でした。

旅の帰りには、必ず、現地のお土産を買って帰ります。



三人は、部屋の雰囲気に、圧倒されてしまい、パタリドアをしめました。



「よし、みなかったことにしよう」


最後に、3つ目の部屋の前まで来ました。


「きっと、ここが、すいこむぞうのかくれがだ」


三人は顔を見合わせると、うなずきあいました。



光司がゆっくりと、両手でドアのノブをまわしました。


部屋の中は、くらくて何も見えません。


光司、真人、琢磨の順番で、そろりそろりと部屋の中に入りました。



「すいこむぞうは、どこだ?」


壁ぎわに置いてあるベッドには、誰も寝ていないようです。


三人は、キョロキョロとあたりをさがしましたが、

なかなか、みつかりません。



その時でした。

真人が大声をはりあげ、うしろにのけぞりました。



そのひょうしに、うしろにいた琢磨にぶつかり、

真人と琢磨がドミノのように倒れました。



光司は、うしろから真人のびっくりした声を聞いて、

思わず両手で頭を抱えて床にふせました。



何が起こったのでしょう?


光司が、おそるおそるうしろをふりむくと、

うしろには、腰をぬかしたような格好で、

床にへたりこんだ真人の姿とそのうしろから

真人にしがみついて赤いホホを蒸気させている琢磨の姿がありました。



光司を見ると、真人はふるえる指で、

ベッドの上の天井をゆびさしました。



光司は、ゆっくりと真人の指先をたどって、

振り向きました。



〈続く〉
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