星ふる夜にでかけよう~オシャレこんぺいとうウミウシの恋

夢ノ命

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エピソード26 【大クラゲの来襲】

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★「おしゃれ」「お母さん」→マンモス白珊瑚の森に住む。おしゃれ金平糖ウミウシ。


★「いちご」→船形石珊瑚に住む「おしゃれ」の心友。いちごジャムウミウシ。


★「兄」→マンモス白珊瑚の森に住む14匹の魚たちの長男。青くて大きめの魚。過度の心配性の特徴あり。


★「妹」→マンモス白珊瑚の森に住む14匹の魚たちの末っ子。オレンジ色の小さな魚。しっかり者の性分。







白く発光する大きなクラゲが、亀の頭の上に足のようなものを次々に伸ばして、覆いかぶさっているのだ。



亀はふらふらともがきながら斜めに下降していく。



「おしゃれ」たちは、まだ眠っているようだった。



「妹」は、急いで亀の後を追った。



手足をばたつかせながら沈んでいく亀が、闇の中に身を沈ませていく。



その中で白く半透明なクラゲの体だけが発光し、浮かび上がっている。



「妹」の目に、ふいに、クラゲの体を包んでいる発光が強さを増して、何度も明滅したように映った。



その時、亀の身体が一瞬間、光り輝いた。



しかし、途端に亀の頭はうなだれ、光もすぐに消えた。



光が創り出した淡いたまゆらの中に、少しの間だけ、ゆっくり沈んでいく亀の姿が、



闇の中に微かなシルエットとして、浮かび上がった。



必死に「妹」は、亀の後を追って、潜っていく。




前には何も見えない。



得体の知れない不安の中に落ちていくように、ウロコに染み込んでくる冷気が襲ってきた。







どこからともなく、聞こえてくる。



聞こえる。聞こえる。……

行く年月も、耳元でささやいている馴染みの深い、水の音。

それとそっくりな、歌声。~



聞こえる。聞こえる。……

懐かしい、海を感じる歌声。~



聞こえる。聞こえる。……

ここに。~







辺りは真っ暗だった。



何も見えない。



僕は死んでしまったのだろうか。



少し体を揺さぶってみる。



と、確かに水に触れている感触がある。



ああ、まだ僕は生きていた。よかった、助かった。



そう思うと、少しずつ体が軽くなってくる。



こういう時こそ、まずはしっかりしなくては。



少し気負い気味に、「兄」は意識を頭の中心に張りめぐらせてみる。



背ビレがピンと立つ。よし、大丈夫。何もかも、上手く行くさ。今度は尾ヒレを動かし、恐る恐る泳いでみる。



ぶつかるものは何にも無いようなのに、水がごわごわして硬い気がする。







〈続く〉
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