星ふる夜にでかけよう~オシャレこんぺいとうウミウシの恋

夢ノ命

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エピソード28 【飛び魚の凄いヤツ】

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★「おしゃれ」「お母さん」→マンモス白珊瑚の森に住む。おしゃれ金平糖ウミウシ。


★「いちご」→船形石珊瑚に住む「おしゃれ」の心友。いちごジャムウミウシ。


★「兄」→マンモス白珊瑚の森に住む14匹の魚たちの長男。青くて大きめの魚。過度の心配性の特徴あり。


★「妹」→マンモス白珊瑚の森に住む14匹の魚たちの末っ子。オレンジ色の小さな魚。しっかり者の性分。







僕も試しに飛んでみたが、飛距離が話にならない。



飛び魚が1回飛んだら、僕は257回も繰り返しジャンプしなければならなかった。



さすがの僕もこれには弱ってしまった。



しょうがないので、飛び魚が飛んでいる時には、僕は水の中を泳いで進むことにした。



これがまた、いろいろとあるんだ。何しろ飛び魚は凄い。



くどいようだが、魚なのに飛ぶんだから。



僕は時折、肝を冷やすんだ。



飛び魚が飛んだまま、なかなか海に下りてこない時、ひょっとして、このまま、

鳥になってしまったのではないか、と。



本気でよくそう考える。



僕は心配になり、海面にジャンプして、飛び魚の姿を探す。



すると、どうだろう。



飛び魚のヤツ、僕の100メートル遥か前方を、まだ飛んでいるじゃないか。



そうやって、何度も飛び魚の姿を見失った。



でもすぐに別の飛び魚を見つけて、ソイツを追いかけることにする。



何しろ、この広い大海原の全国津々浦々には、飛び魚が郵便配達という宿命を背負って泳ぎ回っているのだから。



そうやって、飛び魚の後ろに追いすがっているうちに、やがて、飛び魚についていけるまでになった。



これはあとあと、みんなに自慢してやった。



すると、どうだろう。



「妹」のヤツなどは、本気で、



「そういうのを、ストーカーっていうのでしょう。そのうちに、パトロールのカジキマグロに捕まるから」



などと本気で言い出すのだ。



はなはだ心外だ。



「凄いじゃない。そんなことお兄さんにしかできないことよ」



本当は、そう言って欲しかったのだ。



気のきかないヤツだ。



とまあ、そんなこんなで、飛び魚の諸君の後追い旅に従事していると、飛び魚の諸君の中にも、

凄いヤツがいたもんだ。



何しろ彼はよく飛んだ。1000メートルはお茶の子さいさいだ。



そして、その後がもっと凄い。



その反動を利用して2000メートルは潜るのだ。







〈続く〉
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