2 / 20
2
しおりを挟む
林に飛び込んで、しばらく走って。
「つ、つかれたぁ……」
僕は早くもつかれていた。
だって、今までろくに食事してこなかったし、運動もしてこなかったし。正直体は年齢に見合ってはいない。せいぜい8歳児がいいところだろう。
おかげで全く持久力がない。全然距離が稼げていない。どうしよう。
とりあえず、考えても仕方ない。走れるようになるまで休憩するしかない。そう思って、座り込む。
上を見上げると青い空。周りは陽の光を受けて輝く青々とした木々。
ああ、のどかだ。
「————っ!」
鳥の声が聞こえるような気もするし。この森、いいなあ。
「——どこだっ、あいつはぁああ!」
全然鳥じゃなかった。
普通にもう追いつかれてる。どうしよう。
なけなしの体力を使って、泣きべそをかきながら走る。どうしようどうしようどうしよう! こんな森の中じゃあ、誰も助けてなんてくれない。
ひたすらにがむしゃらに走る。走る。右とか左とか考えている暇もない。とりあえず足がついた方向に走る。
きっと、側から見たら歩いている速度くらいなんだろうな、今。体力無さすぎて。それでも走るしかない。
そして、がむしゃらに移動していると——。
「へっ?」
突然開けた場所に出た。思わず混乱して変な声も漏れてしまった。
でも、すぐに木を取り直す。こんなところにいたらすぐに追いつかれてしまう。とりあえずここからも抜けないと。
そう考えて、足の向きを変えて、走り出そうとした時だった。
「おい、追われてんのか?」
思わずその言葉に、真上に飛び上がってしまう。全然気づかなかった。人がいたなんて。
声をかけられた方を見ると、真っ赤な髪に真っ赤な瞳の太陽みたいな人が、こっちを見つめていた。本当に太陽みたいなイケメンさん。
「——っ」
頭の中ではくだらないことを考えているのに、僕の口は何も言わない。
初めて見る家族以外の人。あれが家族だったかは甚だ疑問なんだけど。テンパってしまって声が出せないんだ。
でも、その人はそんな僕を見ても怒ったりしなかった。それどころかわざわざしゃがんで目線を合わせてくれた。
「俺はソレイユって言うんだ。冒険者っつう人助けをする仕事をしてる。お前は今困ってるんだろ? 俺は助けてやれる。どうする?」
そして、わかりやすく説明してくれる。冒険者ってかの有名な冒険者なんだろうか。ファンタジー小説お馴染みの。
そんなことを考える僕は、微塵もソレイユさんのことを疑っていなかった。僕の第六感がこの人は安全だって言っているような気がして、全く警戒していなかった。
助けてもらって、いいのかな?
それ以外にないかも知れない。この人は信用できる。きっと大丈夫。
僕はだいぶ間を作ってから答えた。
「たすけて! ぼく、売られちゃうの!」
「よし、よく言った。俺が助けてやる」
僕の言葉にニカっと笑ったソレイユさんは僕をささっときているマントの内側に入れた。
「とりあえず逃げるのは間に合わないだろう。だから、このマントの中に隠れておいてくれ」
「——うんっ」
これでよかったんだよね? 大丈夫だよね? どうしても消せない不安と一緒にソレイユさんのマントの中で縮こまる。
「大丈夫だ。俺が守ってやるからな。落ち着いて、深呼吸して」
あまりに僕の様子がおかしいからだろう。ソレイユさんが僕の背中をマント越しにぽんぽん叩いて落ち着かせてくれる。次第に強張った体も解けてきた。
「ありがと」
「おう、どういたしまして、だな」
ちょっと安心感が増した。きっとソレイユさんなら守ってくれる。そう考えて、そっと息を吐いた時だった。
「どこだぁああ! あいつがいなきゃ俺たちにお金が入らないじゃないか!」
叫び声が聞こえてきた。この声は父親? 追いつかれて奴隷商に引き渡される自分を想像して、思わず震えが来る。
でもすぐにソレイユさんの温もりでそれが治る。ソレイユさんが守ってくれる。大丈夫。
「そこのお前、ここに鳥獣人の子が来なかったか!?」
「来ていないな。だが、向こうのほうで何かが走る音が聞こえた。動物かと思ったが、もしかしたら違うかも知れない」
声をかけられたソレイユさんはしれっと嘘をついている。いや、半分は嘘じゃないのかも知れない。動物の音、本当に聞いたのかも。
「向こうだな!?」
父親はお礼を言うことなく走り去っていったよう。なんとか誤魔化せたみたい。
でも、ソレイユさんはそのまま僕をマントに包んで、前に抱え込んだ。そして、周りの荷物をささっとまとめている。
「どうして?」
「ここからすぐに離れないとだめなんだ。このままじゃあお前は森の中で追われ続ける。俺と一緒に行こう?」
「どこに?」
「売られない、安全なところ。俺が一緒に暮らしたっていい。自由な独り身だ。なんだか、お前と離れちゃ後悔する気がするんだ」
ソレイユさんはそう言って優しく微笑む。
本当に頼ってもいいのかな? こんなに助けてもらっちゃっていいのかな?
そんな考えが顔に出ていたんだろう。
「子供が心配することじゃあない。子供は大人に素直に頼っていればいいんだ」
その言葉に安心して、頷く。
「いっしょににげて。ぼく、助けてほしい」
「よく言えました!」
ソレイユさんはまたニカっと笑って、今度は頭をぐしゃぐしゃと撫でてくれた。撫でられるのなんて初めてで、思わずソレイユさんの手に頭を擦り付けてしまう。
でも、そんな僕をソレイユさんは嫌がらない。むしろ嬉しそうに撫でてくれる。僕の第六感は間違っていなかったらしい。
「それじゃあ、そのままマントの中に隠れておいてくれ。どこかですれ違ってしまうかも知れない。お前を追っているのは何人だ?」
「たぶんさんにん」
「じゃあ、その3人に会わないように行こう」
そう言ってソレイユさんは歩き出す。
僕は知らない。これが色んな人に愛される僕の人生の第一歩だと言うことを。
「つ、つかれたぁ……」
僕は早くもつかれていた。
だって、今までろくに食事してこなかったし、運動もしてこなかったし。正直体は年齢に見合ってはいない。せいぜい8歳児がいいところだろう。
おかげで全く持久力がない。全然距離が稼げていない。どうしよう。
とりあえず、考えても仕方ない。走れるようになるまで休憩するしかない。そう思って、座り込む。
上を見上げると青い空。周りは陽の光を受けて輝く青々とした木々。
ああ、のどかだ。
「————っ!」
鳥の声が聞こえるような気もするし。この森、いいなあ。
「——どこだっ、あいつはぁああ!」
全然鳥じゃなかった。
普通にもう追いつかれてる。どうしよう。
なけなしの体力を使って、泣きべそをかきながら走る。どうしようどうしようどうしよう! こんな森の中じゃあ、誰も助けてなんてくれない。
ひたすらにがむしゃらに走る。走る。右とか左とか考えている暇もない。とりあえず足がついた方向に走る。
きっと、側から見たら歩いている速度くらいなんだろうな、今。体力無さすぎて。それでも走るしかない。
そして、がむしゃらに移動していると——。
「へっ?」
突然開けた場所に出た。思わず混乱して変な声も漏れてしまった。
でも、すぐに木を取り直す。こんなところにいたらすぐに追いつかれてしまう。とりあえずここからも抜けないと。
そう考えて、足の向きを変えて、走り出そうとした時だった。
「おい、追われてんのか?」
思わずその言葉に、真上に飛び上がってしまう。全然気づかなかった。人がいたなんて。
声をかけられた方を見ると、真っ赤な髪に真っ赤な瞳の太陽みたいな人が、こっちを見つめていた。本当に太陽みたいなイケメンさん。
「——っ」
頭の中ではくだらないことを考えているのに、僕の口は何も言わない。
初めて見る家族以外の人。あれが家族だったかは甚だ疑問なんだけど。テンパってしまって声が出せないんだ。
でも、その人はそんな僕を見ても怒ったりしなかった。それどころかわざわざしゃがんで目線を合わせてくれた。
「俺はソレイユって言うんだ。冒険者っつう人助けをする仕事をしてる。お前は今困ってるんだろ? 俺は助けてやれる。どうする?」
そして、わかりやすく説明してくれる。冒険者ってかの有名な冒険者なんだろうか。ファンタジー小説お馴染みの。
そんなことを考える僕は、微塵もソレイユさんのことを疑っていなかった。僕の第六感がこの人は安全だって言っているような気がして、全く警戒していなかった。
助けてもらって、いいのかな?
それ以外にないかも知れない。この人は信用できる。きっと大丈夫。
僕はだいぶ間を作ってから答えた。
「たすけて! ぼく、売られちゃうの!」
「よし、よく言った。俺が助けてやる」
僕の言葉にニカっと笑ったソレイユさんは僕をささっときているマントの内側に入れた。
「とりあえず逃げるのは間に合わないだろう。だから、このマントの中に隠れておいてくれ」
「——うんっ」
これでよかったんだよね? 大丈夫だよね? どうしても消せない不安と一緒にソレイユさんのマントの中で縮こまる。
「大丈夫だ。俺が守ってやるからな。落ち着いて、深呼吸して」
あまりに僕の様子がおかしいからだろう。ソレイユさんが僕の背中をマント越しにぽんぽん叩いて落ち着かせてくれる。次第に強張った体も解けてきた。
「ありがと」
「おう、どういたしまして、だな」
ちょっと安心感が増した。きっとソレイユさんなら守ってくれる。そう考えて、そっと息を吐いた時だった。
「どこだぁああ! あいつがいなきゃ俺たちにお金が入らないじゃないか!」
叫び声が聞こえてきた。この声は父親? 追いつかれて奴隷商に引き渡される自分を想像して、思わず震えが来る。
でもすぐにソレイユさんの温もりでそれが治る。ソレイユさんが守ってくれる。大丈夫。
「そこのお前、ここに鳥獣人の子が来なかったか!?」
「来ていないな。だが、向こうのほうで何かが走る音が聞こえた。動物かと思ったが、もしかしたら違うかも知れない」
声をかけられたソレイユさんはしれっと嘘をついている。いや、半分は嘘じゃないのかも知れない。動物の音、本当に聞いたのかも。
「向こうだな!?」
父親はお礼を言うことなく走り去っていったよう。なんとか誤魔化せたみたい。
でも、ソレイユさんはそのまま僕をマントに包んで、前に抱え込んだ。そして、周りの荷物をささっとまとめている。
「どうして?」
「ここからすぐに離れないとだめなんだ。このままじゃあお前は森の中で追われ続ける。俺と一緒に行こう?」
「どこに?」
「売られない、安全なところ。俺が一緒に暮らしたっていい。自由な独り身だ。なんだか、お前と離れちゃ後悔する気がするんだ」
ソレイユさんはそう言って優しく微笑む。
本当に頼ってもいいのかな? こんなに助けてもらっちゃっていいのかな?
そんな考えが顔に出ていたんだろう。
「子供が心配することじゃあない。子供は大人に素直に頼っていればいいんだ」
その言葉に安心して、頷く。
「いっしょににげて。ぼく、助けてほしい」
「よく言えました!」
ソレイユさんはまたニカっと笑って、今度は頭をぐしゃぐしゃと撫でてくれた。撫でられるのなんて初めてで、思わずソレイユさんの手に頭を擦り付けてしまう。
でも、そんな僕をソレイユさんは嫌がらない。むしろ嬉しそうに撫でてくれる。僕の第六感は間違っていなかったらしい。
「それじゃあ、そのままマントの中に隠れておいてくれ。どこかですれ違ってしまうかも知れない。お前を追っているのは何人だ?」
「たぶんさんにん」
「じゃあ、その3人に会わないように行こう」
そう言ってソレイユさんは歩き出す。
僕は知らない。これが色んな人に愛される僕の人生の第一歩だと言うことを。
574
あなたにおすすめの小説
普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。
婚約破棄されてヤケになって戦に乱入したら、英雄にされた上に美人で可愛い嫁ができました。
零壱
BL
自己肯定感ゼロ×圧倒的王太子───美形スパダリ同士の成長と恋のファンタジーBL。
鎖国国家クルシュの第三王子アースィムは、結婚式目前にして長年の婚約を一方的に破棄される。
ヤケになり、賑やかな幼馴染み達を引き連れ無関係の戦場に乗り込んだ結果───何故か英雄に祭り上げられ、なぜか嫁(男)まで手に入れてしまう。
「自分なんかがこんなどちゃくそ美人(男)を……」と悩むアースィム(攻)と、
「この私に不満があるのか」と詰め寄る王太子セオドア(受)。
互いを想い合う二人が紡ぐ、恋と成長の物語。
他にも幼馴染み達の一抹の寂寥を切り取った短篇や、
両想いなのに攻めの鈍感さで拗れる二人の恋を含む全四篇。
フッと笑えて、ギュッと胸が詰まる。
丁寧に読みたい、大人のためのファンタジーBL。
他サイトでも公開しております。
運命を変えるために良い子を目指したら、ハイスペ従者に溺愛されました
十夜 篁
BL
初めて会った家族や使用人に『バケモノ』として扱われ、傷ついたユーリ(5歳)は、階段から落ちたことがきっかけで神様に出会った。
そして、神様から教えてもらった未来はとんでもないものだった…。
「えぇ!僕、16歳で死んじゃうの!?
しかも、死ぬまでずっと1人ぼっちだなんて…」
ユーリは神様からもらったチートスキルを活かして未来を変えることを決意!
「いい子になってみんなに愛してもらえるように頑張ります!」
まずユーリは、1番近くにいてくれる従者のアルバートと仲良くなろうとするが…?
「ユーリ様を害する者は、すべて私が排除しましょう」
「うぇ!?は、排除はしなくていいよ!!」
健気に頑張るご主人様に、ハイスペ従者の溺愛が急成長中!?
そんなユーリの周りにはいつの間にか人が集まり…
《これは、1人ぼっちになった少年が、温かい居場所を見つけ、運命を変えるまでの物語》
義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります。
※(2025/4/20)第一章終わりました。少しお休みして、プロットが出来上がりましたらまた再開しますね。お付き合い頂き、本当にありがとうございました!
えちち話(セルフ二次創作)も反応ありがとうございます。少しお休みするのもあるので、このまま読めるようにしておきますね。
※♡、ブクマ、エールありがとうございます!すごく嬉しいです!
※表紙作りました!絵は描いた。ロゴをスコシプラス様に作って頂きました。可愛すぎてにこにこです♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
BLゲームの脇役に転生したはずなのに
れい
BL
腐男子である牧野ひろは、ある日コンビニ帰りの事故で命を落としてしまう。
しかし次に目を覚ますと――そこは、生前夢中になっていた学園BLゲームの世界。
転生した先は、主人公の“最初の友達”として登場する脇役キャラ・アリエス。
恋愛の当事者ではなく安全圏のはず……だったのに、なぜか攻略対象たちの視線は主人公ではなく自分に向かっていて――。
脇役であるはずの彼が、気づけば物語の中心に巻き込まれていく。
これは、予定外の転生から始まる波乱万丈な学園生活の物語。
⸻
脇役くん総受け作品。
地雷の方はご注意ください。
随時更新中。
平凡なぼくが男子校でイケメンたちに囲まれています
七瀬
BL
あらすじ
春の空の下、名門私立蒼嶺(そうれい)学園に入学した柊凛音(ひいらぎ りおん)。全寮制男子校という新しい環境で、彼の無自覚な美しさと天然な魅力が、周囲の男たちを次々と虜にしていく——。
政治家や実業家の子息が通う格式高い学園で、凛音は完璧な兄・蒼真(そうま)への憧れを胸に、新たな青春を歩み始める。しかし、彼の純粋で愛らしい存在は、学園の秩序を静かに揺るがしていく。
****
初投稿なので優しい目で見守ってくださると助かります‼️ご指摘などございましたら、気軽にコメントよろしくお願いしますm(_ _)m
僕はただの妖精だから執着しないで
ふわりんしず。
BL
BLゲームの世界に迷い込んだ桜
役割は…ストーリーにもあまり出てこないただの妖精。主人公、攻略対象者の恋をこっそり応援するはずが…気付いたら皆に執着されてました。
お願いそっとしてて下さい。
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
多分短編予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる