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本編
学園入学
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付き合いはじめてから1ヶ月。
あれからも僕らはちょこちょとデートを重ねた。とくに、2人で街の外へ馬で遠駆けに行ったのは楽しかった。爽やかな風、澄んだ空気。そして、マキの楽しそうな笑顔。何度も思い出してにやけてしまう。
何度もしたデートで、僕らもだいぶカップルらしくなってきたと思う。
そんな僕らに、今までの人生で最大のイベントがやってきた。
それはズバリ、入学式。
貴族の子息子女は基本的に15歳まで学校に通わない。それまでは家庭教師にマナーなどを学ぶ。そして、15歳になってから学園に通い、勉学や社交に励むのだ。学園は試験がなく、貴族と頭脳の認められた一部の平民が通うことができる。
身分という視点が加わるものの、基本的には前世の高校と変わらない。紺のブレザーが制服だし。
転生騒動、お付き合い、デートといろいろなイベントがあった僕らも例外ではなく。
今日、ついに入学式を迎えるのだ。
——コンコンコンッ
「入るぞ」
僕を迎えに来る約束をしていたマキ。もう慣れたもので、僕の返事を待つことなく部屋に入ってくる。
マキは僕と同じように、学園の制服を着ていた。
「……かっこいい」
つぶやいて思わずハッとする。なんだこれ、僕何言ってるんだ。
恥ずかしくなって、バッと顔を上げてマキを見る。
「へぇー? 俺、かっこいいんだー?」
マキはからかうように笑って、いじってくる。だけど、隠しきれてない。照れて耳が赤くなっているよ!
「へぇー、褒められて嬉しいんだー?」
僕もわざとマキを真似していじってみる。マキをいじる機会なんて滅多にないから、ついつい調子に乗ってしまう。
「——ああ、すっごく嬉しい」
「うっ……」
見事に好青年マキにやり返された。からかう表情を消して、照れた表情を全面に。そしてはにかむ。こいつ、策士だな……。
「——僕はどう!?」
イタズラしたこっちが恥ずかしくなって、半ばヤケクソになって叫ぶ。すると、途端にマキの顔が真面目になる。
「めちゃくちゃ似合ってる。制服もいつもと違った感じでめちゃくちゃいい」
「……あ、ありがとう」
恥ずかしくなって首まで赤くなる。マキの感想はいつでも直球。でも、それが嬉しい。
だが、マキはこんなでは終わらない男だった。
「なんか、かっこよくなるというかむしろ少し可愛さが出されるというか。最強に綺麗でカッコ可愛い感じになるっていうか。もちろんかっこいいんだけ——」
「ストップストップ! 長い長い、わかったから」
思った以上に回答が長くて止まらない。照れるを通り越して少し引いて、止めてしまった。
なんか、マキ。キャラ違くないか?
「——なんて、いえばいいんだろう? 俺にはこう——」
このままでは入学式に遅れてしまう。流石にそれは恥ずかしい。
僕はずっと喋り続けるマキを引っ張って馬車に向かって行った。
マキは馬車に乗ってずっと喋り続けていて、引くを通り越してもはや怖い。途中ですれ違ったメイドにも、道場の目で見られたし。でも、僕の家の馬車で2人揃って行くと親たちに言ってしまっているから、もう引き返せない。
「マキ、ストップ」
「まだ語りたりてないんだけど」
マキの顔はとても不満げだ。あんだけ語っておいてまだ語り足りないとかやばい。
「流石に長い。そして、なんかキャラ違くない?」
あんなに長い文章をずっと聞かされていたんだ。少しの文句くらい許してほしい。
そのあとはマキと、前世の話、最近の報告などをして過ごした。
なにぶんにも、学園は僕らの屋敷のあたりから王城を挟んで王都の反対側。郊外にある。ペアリングを買いに行ったあの店よりも遠いのだ。
軽く1時間は馬車に乗っていなければいけない。いくら話しても時間は余るだろう。
マキと随分と話し込んだ。基本的には前世と変わらない、男子校生同士のようなくだらない話ばかりをしていた。
話の切れ目で、ふと外を見る。すると、僕たちの屋敷周辺とは随分と景色が違っていた。
馬車の外は開けた場所だった。屋敷や店なんてものはどこにもない。
そして、少し遠くに見えるのはきっと学園だ。何者の侵入も許さないと言わんばかりの重厚な門。煉瓦造りの堅牢そうな建物。門から建物までは石のひかれた長い道が見える。
僕らが3年間学ぶ学舎が圧倒的な存在感で立っていた。
「ねえ、マキ! あれ学園だよね? すごくない? 前世じゃ考えられない大きさしてるよ!」
「落ち着け、アイン。確かに前世とは比べ物にならないくらいでかいな。お前方向音痴だから絶対迷うぞ」
「失礼な。迷いませんよー」
僕が方向音痴なんて不名誉すぎることを言うマキに抗議する。前世から結構迷わない方だと自負してるんだけど。
そのままマキと話しつつ、外を見る。
周りにはたくさんの馬車。学園の入学式は基本的に生徒しか参加できないから、あの中に乗っているのはみんな僕たちと同じ学舎で学ぶ仲間。なんだかわくわくしてきた。
「マキ、馬車に乗ってる人達って、僕らの同級生?」
「そうだな。多少は在校生もいるだろうけど」
「じゃあ、たくさん友達できるかな? 前世は空くらいしか友達いなかったからさ。たくさん友達作るのに憧れてるんだよね!」
「——は?」
マキがいきなり怒ったような声を上げる。別に僕は学園でたくさん友達を作りたいって言っただけ。マキを怒らせるようなことなんてなにも言っていないはず。
「え、なんでそんな怒るの?」
「恋人が『たくさん友達作って、仲良くしたい』なんて言って嫉妬しない彼氏がいないと思うか?」
「……思いません」
目の前でマキが不機嫌になっている。そのはずなのに、顔が勝手ににやけてしまう。
「マキ、独占欲抱くぐらい僕のこと大切にしてくれるんだ?」
「——へっ、はっ、そ、それは……」
僕が言った言葉で自分が言ったことの意味を改めて確認したのか。マキは顔を赤くして挙動不審になっている。最近照れているマキをよく見るけど、可愛すぎる。
——コンコンコンッ
「学園に到着いたしました」
もう少しマキの照れ顔を眺めていたかった。でも、御者に扉をノックされる。
そして、残念なことにマキの表情は一瞬でいつものような穏やかな表情に戻ってしまった。
「じゃあ、行きましょうか? 俺のお姫様」
マキは当たり前のように手を差し出してエスコートしてくれる。
「はい、僕の王子様」
ペアリングを買いに行った時と同じセリフ。僕もマキに同じ言葉を返して、手を取った。
僕はマキの手を取ってエスコートされるのを、すぐに後悔していた。
学園では、馬車は校門で降りて、全員がそこから自分の足で校舎の入り口まで向かわなければいけない。つまり、今僕らが歩いている道には、たくさんの同級生がいる。その全員に僕らが手を繋いでいちゃいちゃしているのを見られているのだ。
「……マキ、恥ずかしいから手、離さない?」
「いや、恋人だし、恥ずかしくない」
マキににべもなく断られる。だが、こればかりは男として諦められない。
マキの手を剥がすべく格闘する。
「やった!」
「じゃあ、こうするか」
そしてやっと引き剥がして、普通に歩ける、そう思ったのも束の間。
今度はいつのまにか腰を抱かれて、歩いていた。
「——えっ、え? どゆこと、これ」
動揺してマキに尋ねるが、マキは我関せずと黙々と歩いて行く。
そして、無視できないのは周りの声。みんながこちらを見て、ヒソヒソと呟いているような気がする。
恥ずかしさで顔どころか首まで真っ赤になっている気がする。
でも、僕の腰を掴んだマキの手は離れそうもなく。
そのまま、僕は校舎の入り口まで連行されることになった。
あれからも僕らはちょこちょとデートを重ねた。とくに、2人で街の外へ馬で遠駆けに行ったのは楽しかった。爽やかな風、澄んだ空気。そして、マキの楽しそうな笑顔。何度も思い出してにやけてしまう。
何度もしたデートで、僕らもだいぶカップルらしくなってきたと思う。
そんな僕らに、今までの人生で最大のイベントがやってきた。
それはズバリ、入学式。
貴族の子息子女は基本的に15歳まで学校に通わない。それまでは家庭教師にマナーなどを学ぶ。そして、15歳になってから学園に通い、勉学や社交に励むのだ。学園は試験がなく、貴族と頭脳の認められた一部の平民が通うことができる。
身分という視点が加わるものの、基本的には前世の高校と変わらない。紺のブレザーが制服だし。
転生騒動、お付き合い、デートといろいろなイベントがあった僕らも例外ではなく。
今日、ついに入学式を迎えるのだ。
——コンコンコンッ
「入るぞ」
僕を迎えに来る約束をしていたマキ。もう慣れたもので、僕の返事を待つことなく部屋に入ってくる。
マキは僕と同じように、学園の制服を着ていた。
「……かっこいい」
つぶやいて思わずハッとする。なんだこれ、僕何言ってるんだ。
恥ずかしくなって、バッと顔を上げてマキを見る。
「へぇー? 俺、かっこいいんだー?」
マキはからかうように笑って、いじってくる。だけど、隠しきれてない。照れて耳が赤くなっているよ!
「へぇー、褒められて嬉しいんだー?」
僕もわざとマキを真似していじってみる。マキをいじる機会なんて滅多にないから、ついつい調子に乗ってしまう。
「——ああ、すっごく嬉しい」
「うっ……」
見事に好青年マキにやり返された。からかう表情を消して、照れた表情を全面に。そしてはにかむ。こいつ、策士だな……。
「——僕はどう!?」
イタズラしたこっちが恥ずかしくなって、半ばヤケクソになって叫ぶ。すると、途端にマキの顔が真面目になる。
「めちゃくちゃ似合ってる。制服もいつもと違った感じでめちゃくちゃいい」
「……あ、ありがとう」
恥ずかしくなって首まで赤くなる。マキの感想はいつでも直球。でも、それが嬉しい。
だが、マキはこんなでは終わらない男だった。
「なんか、かっこよくなるというかむしろ少し可愛さが出されるというか。最強に綺麗でカッコ可愛い感じになるっていうか。もちろんかっこいいんだけ——」
「ストップストップ! 長い長い、わかったから」
思った以上に回答が長くて止まらない。照れるを通り越して少し引いて、止めてしまった。
なんか、マキ。キャラ違くないか?
「——なんて、いえばいいんだろう? 俺にはこう——」
このままでは入学式に遅れてしまう。流石にそれは恥ずかしい。
僕はずっと喋り続けるマキを引っ張って馬車に向かって行った。
マキは馬車に乗ってずっと喋り続けていて、引くを通り越してもはや怖い。途中ですれ違ったメイドにも、道場の目で見られたし。でも、僕の家の馬車で2人揃って行くと親たちに言ってしまっているから、もう引き返せない。
「マキ、ストップ」
「まだ語りたりてないんだけど」
マキの顔はとても不満げだ。あんだけ語っておいてまだ語り足りないとかやばい。
「流石に長い。そして、なんかキャラ違くない?」
あんなに長い文章をずっと聞かされていたんだ。少しの文句くらい許してほしい。
そのあとはマキと、前世の話、最近の報告などをして過ごした。
なにぶんにも、学園は僕らの屋敷のあたりから王城を挟んで王都の反対側。郊外にある。ペアリングを買いに行ったあの店よりも遠いのだ。
軽く1時間は馬車に乗っていなければいけない。いくら話しても時間は余るだろう。
マキと随分と話し込んだ。基本的には前世と変わらない、男子校生同士のようなくだらない話ばかりをしていた。
話の切れ目で、ふと外を見る。すると、僕たちの屋敷周辺とは随分と景色が違っていた。
馬車の外は開けた場所だった。屋敷や店なんてものはどこにもない。
そして、少し遠くに見えるのはきっと学園だ。何者の侵入も許さないと言わんばかりの重厚な門。煉瓦造りの堅牢そうな建物。門から建物までは石のひかれた長い道が見える。
僕らが3年間学ぶ学舎が圧倒的な存在感で立っていた。
「ねえ、マキ! あれ学園だよね? すごくない? 前世じゃ考えられない大きさしてるよ!」
「落ち着け、アイン。確かに前世とは比べ物にならないくらいでかいな。お前方向音痴だから絶対迷うぞ」
「失礼な。迷いませんよー」
僕が方向音痴なんて不名誉すぎることを言うマキに抗議する。前世から結構迷わない方だと自負してるんだけど。
そのままマキと話しつつ、外を見る。
周りにはたくさんの馬車。学園の入学式は基本的に生徒しか参加できないから、あの中に乗っているのはみんな僕たちと同じ学舎で学ぶ仲間。なんだかわくわくしてきた。
「マキ、馬車に乗ってる人達って、僕らの同級生?」
「そうだな。多少は在校生もいるだろうけど」
「じゃあ、たくさん友達できるかな? 前世は空くらいしか友達いなかったからさ。たくさん友達作るのに憧れてるんだよね!」
「——は?」
マキがいきなり怒ったような声を上げる。別に僕は学園でたくさん友達を作りたいって言っただけ。マキを怒らせるようなことなんてなにも言っていないはず。
「え、なんでそんな怒るの?」
「恋人が『たくさん友達作って、仲良くしたい』なんて言って嫉妬しない彼氏がいないと思うか?」
「……思いません」
目の前でマキが不機嫌になっている。そのはずなのに、顔が勝手ににやけてしまう。
「マキ、独占欲抱くぐらい僕のこと大切にしてくれるんだ?」
「——へっ、はっ、そ、それは……」
僕が言った言葉で自分が言ったことの意味を改めて確認したのか。マキは顔を赤くして挙動不審になっている。最近照れているマキをよく見るけど、可愛すぎる。
——コンコンコンッ
「学園に到着いたしました」
もう少しマキの照れ顔を眺めていたかった。でも、御者に扉をノックされる。
そして、残念なことにマキの表情は一瞬でいつものような穏やかな表情に戻ってしまった。
「じゃあ、行きましょうか? 俺のお姫様」
マキは当たり前のように手を差し出してエスコートしてくれる。
「はい、僕の王子様」
ペアリングを買いに行った時と同じセリフ。僕もマキに同じ言葉を返して、手を取った。
僕はマキの手を取ってエスコートされるのを、すぐに後悔していた。
学園では、馬車は校門で降りて、全員がそこから自分の足で校舎の入り口まで向かわなければいけない。つまり、今僕らが歩いている道には、たくさんの同級生がいる。その全員に僕らが手を繋いでいちゃいちゃしているのを見られているのだ。
「……マキ、恥ずかしいから手、離さない?」
「いや、恋人だし、恥ずかしくない」
マキににべもなく断られる。だが、こればかりは男として諦められない。
マキの手を剥がすべく格闘する。
「やった!」
「じゃあ、こうするか」
そしてやっと引き剥がして、普通に歩ける、そう思ったのも束の間。
今度はいつのまにか腰を抱かれて、歩いていた。
「——えっ、え? どゆこと、これ」
動揺してマキに尋ねるが、マキは我関せずと黙々と歩いて行く。
そして、無視できないのは周りの声。みんながこちらを見て、ヒソヒソと呟いているような気がする。
恥ずかしさで顔どころか首まで真っ赤になっている気がする。
でも、僕の腰を掴んだマキの手は離れそうもなく。
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