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47 初夜(R-18)下
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「あつ、い」
フラエがうなされるように言うと、額にグノシスの唇が落とされる。自分たちはキスがお気に入りらしい、とフラエはぼんやり思った。
「キツい、な」
グノシスが苦しそうに、幸せそうに言う。彼の身体にしがみつくと、胎内がきゅんきゅんと彼に甘えているのが分かった。肉が絡みつき、彼の子種を欲しがっている。
フラエはいたずらがしたくなって、腰を反らしてやる。きゅう、と意図的に締め付けてやった。途端にグノシスが呻いたので、おかしくなって、くすくす笑う。
「やめてくれ、出る」
その密やかな笑いすら腰にくるのか、グノシスはぎゅっと目を瞑った。フラエはそれも愛しかった。「ごめんね」と宥めると、彼はゆっくり腰を引く。
「許さない」
耳元で低く囁かれて、ぞくぞくとした痺れが背筋に走った。そしてゆるやかな律動が始まり、肉の摩擦で二人の息があがっていく。
「ふぅ、う、っあ」
フラエがひくひくと身体を震わせると、グノシスの身体が熱を帯びて汗ばんだ。じっとりと濡れた肌と肌が触れ合い、お互いの匂いで胸がいっぱいになる。
フラエはグノシスの首筋に顔を埋めて、かぷかぷと歯を立てた。この人には自分だけだと、独占欲が湧いてくる。
ちゅう、と肩口に吸い付くと、彼はフラエの首筋に噛みついてきた。尖った喉仏を舌でねぶり、がぶ、と頸動脈を噛む真似をする。いのちをグノシスに握られていることに奇妙な高揚感を覚えて、フラエはか細い悲鳴を上げた。
「ひ、ぁ……っ」
腰をうごめかせるフラエに、グノシスは胎内をかき混ぜるように腰を遣った。ナカを蹂躙する熱にフラエはうっとりと目を細め、甘い喘ぎ声をあげることしかできない。グノシスは「きもちよさそうだ」と低く囁いて、とんとんと腹側を突く。
「あ、そこっ」
ひくん、とフラエの身体が強張った。それを解きほぐすように、グノシスの唇が身体中に降る。
胸骨のラインから薄っすら割れた腹部を辿り、やわらかい内腿に彼は吸い付いた。さらさらした髪の毛の感触も羞恥を煽って、フラエの蜜口からも花芯からも蜜があふれる。股間のものは腹につきそうなほど勃起して、今にもはちきれそうだ。
「かわいい、フラエ」
グノシスは熱に浮かされたように言う。子猫のように不明瞭な鳴き声を上げるフラエに、彼はうっそりと目を細めた。
「ほんとうに、かわいい」
何度も繰り返す。フラエは今、本当に自分が、彼にとって世界一かわいい人であることを思い知らされていた。彼からかわいいと言われる度にさみしさがほどけて、フラエの胸に幸せが満ちる。
「もっと」
囁くと、彼はのっしりと覆いかぶさってフラエを抱きしめた。脚を持ち上げて細い腰を上向かせ、興奮しきった目でフラエを射貫く。彼の大きな手が汗ばんで、じんわりと膝裏が湿っていく。
「好きだ」
その言葉とともに、一際強い衝撃がフラエを襲った。目の前にチカチカと星が散り、訳も分からないまま彼に揺さぶられる。
下半身で感じる、重苦しくて甘ったるい快楽が全身に満ちて、頭がおかしくなりそうだ。腰から生まれる熱が全身に回って、身体がじっとりと濡れていく。
幸福感に全身が浸されて、フラエは甘ったるい声で鳴いた。
「う、っあ、あ、あ、あ、」
くう、と全身が弓なりに反る。腰を揺らすと、逃がさないとばかりに強く掴まれた。彼の大きな手が腰を包み、がっしりと握られる。その力強い律動で揺さぶられると、気持ちいいこと以外考えられなくなる。
「は…っ、ねぇ、ね、……ぐのし、す」
息も絶え絶えに愛しい人の名前を呼ぶ。彼は何も言わずに口づけを寄越して、舌を絡ませ合いながら交わった。結合部の立てるぐじゅぐじゅという卑猥な音が耳を犯して、腹の奥がずっと切なくなる。
「ん、ふ……ぁ、」
キスに夢中になっていると、だんだん彼のペースが速くなってくる。フラエの胎内も切なく収縮して、限界が近かった。
「なかに、だして」
うわごとのようにフラエは言う。キスの合間に「ほしい」とねだる。
「ぐのしす、が、ほし、……あかちゃん、つくろ、」
その言葉に、彼は一際強く腰を打ち付けた。フラエの身体も跳ね上がり、絶頂に向かって身体が熱くなる。激しい律動で、フラエは徐々に追い詰められていった。
「フラエ……」
グノシスが切羽詰まった、熱い声で言う。
「はらんで、くれ」
その声を聞いた瞬間、視界が明滅する。何がなんだか分からなくなる。目の前の、今抱きしめている体温と匂い以外、泣きたくなるくらい本当のことは何もなかった。
彼の子種が欲しくてたまらない。自分の腹に子種を打ち込む雄は、彼以外にない。
「い、く……ぅ……っ」
腰がきゅう、と跳ねて、フラエは達した。
頭が真っ白になって、グノシスを抱きしめる。長い絶頂に身体は強張り、途端に最奥部にじんわりと熱が広がった。彼も達したことが分かって、フラエは泣きそうになった。
二人はしばらく重なったまま、ひたすらに呼吸をしていた。お互いの身体を抱きしめ合って、フラエはくったりとベッドに寝そべる。グノシスは大きく息を吐いてフラエから自らのものを抜き、隣に横たわった。
熱が引き抜かれて腹の中の圧迫感はなくなったが、フラエの中には、まだ幸福感がわだかまっていた。
「気持ちよかった……」
しみじみと言うグノシスに、「ぼくも……」と同意する。
好きな人と性行為をするということが、こんなに気持ちが良くて幸せなことだなんて、初めて知った。
「もう一回……」
フラエがもそもそとグノシスに手を伸ばすと、「だめだ」とすげなく断られる。そっと抱き寄せられて、裸のまま抱き合った。
「無理はさせられない。しばらく経ったら、風呂に連れていく」
それまでは、と彼はフラエの頭を撫でた。長い髪を指で梳かして「いい匂いがする」と囁く。それだけで何か満たされた気分になったので、フラエは彼の首筋に顔を埋めた。
「次もしようね」
「ああ」
彼に穏やかに肯定されて、フラエは目を閉じる。なぜか酷く眠たかった。
「眠たいのか? 寝ていいぞ」
彼の温かい手が背中に回され、引き寄せられる。彼の心臓の音を聴いていると、どうにも眠気に抗えなくて、フラエは目を閉じた。
フラエがうなされるように言うと、額にグノシスの唇が落とされる。自分たちはキスがお気に入りらしい、とフラエはぼんやり思った。
「キツい、な」
グノシスが苦しそうに、幸せそうに言う。彼の身体にしがみつくと、胎内がきゅんきゅんと彼に甘えているのが分かった。肉が絡みつき、彼の子種を欲しがっている。
フラエはいたずらがしたくなって、腰を反らしてやる。きゅう、と意図的に締め付けてやった。途端にグノシスが呻いたので、おかしくなって、くすくす笑う。
「やめてくれ、出る」
その密やかな笑いすら腰にくるのか、グノシスはぎゅっと目を瞑った。フラエはそれも愛しかった。「ごめんね」と宥めると、彼はゆっくり腰を引く。
「許さない」
耳元で低く囁かれて、ぞくぞくとした痺れが背筋に走った。そしてゆるやかな律動が始まり、肉の摩擦で二人の息があがっていく。
「ふぅ、う、っあ」
フラエがひくひくと身体を震わせると、グノシスの身体が熱を帯びて汗ばんだ。じっとりと濡れた肌と肌が触れ合い、お互いの匂いで胸がいっぱいになる。
フラエはグノシスの首筋に顔を埋めて、かぷかぷと歯を立てた。この人には自分だけだと、独占欲が湧いてくる。
ちゅう、と肩口に吸い付くと、彼はフラエの首筋に噛みついてきた。尖った喉仏を舌でねぶり、がぶ、と頸動脈を噛む真似をする。いのちをグノシスに握られていることに奇妙な高揚感を覚えて、フラエはか細い悲鳴を上げた。
「ひ、ぁ……っ」
腰をうごめかせるフラエに、グノシスは胎内をかき混ぜるように腰を遣った。ナカを蹂躙する熱にフラエはうっとりと目を細め、甘い喘ぎ声をあげることしかできない。グノシスは「きもちよさそうだ」と低く囁いて、とんとんと腹側を突く。
「あ、そこっ」
ひくん、とフラエの身体が強張った。それを解きほぐすように、グノシスの唇が身体中に降る。
胸骨のラインから薄っすら割れた腹部を辿り、やわらかい内腿に彼は吸い付いた。さらさらした髪の毛の感触も羞恥を煽って、フラエの蜜口からも花芯からも蜜があふれる。股間のものは腹につきそうなほど勃起して、今にもはちきれそうだ。
「かわいい、フラエ」
グノシスは熱に浮かされたように言う。子猫のように不明瞭な鳴き声を上げるフラエに、彼はうっそりと目を細めた。
「ほんとうに、かわいい」
何度も繰り返す。フラエは今、本当に自分が、彼にとって世界一かわいい人であることを思い知らされていた。彼からかわいいと言われる度にさみしさがほどけて、フラエの胸に幸せが満ちる。
「もっと」
囁くと、彼はのっしりと覆いかぶさってフラエを抱きしめた。脚を持ち上げて細い腰を上向かせ、興奮しきった目でフラエを射貫く。彼の大きな手が汗ばんで、じんわりと膝裏が湿っていく。
「好きだ」
その言葉とともに、一際強い衝撃がフラエを襲った。目の前にチカチカと星が散り、訳も分からないまま彼に揺さぶられる。
下半身で感じる、重苦しくて甘ったるい快楽が全身に満ちて、頭がおかしくなりそうだ。腰から生まれる熱が全身に回って、身体がじっとりと濡れていく。
幸福感に全身が浸されて、フラエは甘ったるい声で鳴いた。
「う、っあ、あ、あ、あ、」
くう、と全身が弓なりに反る。腰を揺らすと、逃がさないとばかりに強く掴まれた。彼の大きな手が腰を包み、がっしりと握られる。その力強い律動で揺さぶられると、気持ちいいこと以外考えられなくなる。
「は…っ、ねぇ、ね、……ぐのし、す」
息も絶え絶えに愛しい人の名前を呼ぶ。彼は何も言わずに口づけを寄越して、舌を絡ませ合いながら交わった。結合部の立てるぐじゅぐじゅという卑猥な音が耳を犯して、腹の奥がずっと切なくなる。
「ん、ふ……ぁ、」
キスに夢中になっていると、だんだん彼のペースが速くなってくる。フラエの胎内も切なく収縮して、限界が近かった。
「なかに、だして」
うわごとのようにフラエは言う。キスの合間に「ほしい」とねだる。
「ぐのしす、が、ほし、……あかちゃん、つくろ、」
その言葉に、彼は一際強く腰を打ち付けた。フラエの身体も跳ね上がり、絶頂に向かって身体が熱くなる。激しい律動で、フラエは徐々に追い詰められていった。
「フラエ……」
グノシスが切羽詰まった、熱い声で言う。
「はらんで、くれ」
その声を聞いた瞬間、視界が明滅する。何がなんだか分からなくなる。目の前の、今抱きしめている体温と匂い以外、泣きたくなるくらい本当のことは何もなかった。
彼の子種が欲しくてたまらない。自分の腹に子種を打ち込む雄は、彼以外にない。
「い、く……ぅ……っ」
腰がきゅう、と跳ねて、フラエは達した。
頭が真っ白になって、グノシスを抱きしめる。長い絶頂に身体は強張り、途端に最奥部にじんわりと熱が広がった。彼も達したことが分かって、フラエは泣きそうになった。
二人はしばらく重なったまま、ひたすらに呼吸をしていた。お互いの身体を抱きしめ合って、フラエはくったりとベッドに寝そべる。グノシスは大きく息を吐いてフラエから自らのものを抜き、隣に横たわった。
熱が引き抜かれて腹の中の圧迫感はなくなったが、フラエの中には、まだ幸福感がわだかまっていた。
「気持ちよかった……」
しみじみと言うグノシスに、「ぼくも……」と同意する。
好きな人と性行為をするということが、こんなに気持ちが良くて幸せなことだなんて、初めて知った。
「もう一回……」
フラエがもそもそとグノシスに手を伸ばすと、「だめだ」とすげなく断られる。そっと抱き寄せられて、裸のまま抱き合った。
「無理はさせられない。しばらく経ったら、風呂に連れていく」
それまでは、と彼はフラエの頭を撫でた。長い髪を指で梳かして「いい匂いがする」と囁く。それだけで何か満たされた気分になったので、フラエは彼の首筋に顔を埋めた。
「次もしようね」
「ああ」
彼に穏やかに肯定されて、フラエは目を閉じる。なぜか酷く眠たかった。
「眠たいのか? 寝ていいぞ」
彼の温かい手が背中に回され、引き寄せられる。彼の心臓の音を聴いていると、どうにも眠気に抗えなくて、フラエは目を閉じた。
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