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20 巣ごもり※
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結論から言おう。
俺たちは、「色ボケ」ってやつをすることになった。
寝台へ二人いて倒れこんで、そういうことをする。服を脱いで、裸になって、俺はあんあん喘いだ。ルイ様も裸になって、俺をいっぱい「いじめた」。
なんでも俺たちがバカな跡継ぎ夫婦――いや、まだ番になってないし結婚もしてないけど――になって、マニュエル様とエーミールの評判をあげようって作戦らしい。うまくいくんだろうか、こんなの。
だけど、それにしたって。
「あっ、あっ、あっ……! ん、ふぁ、あ……」
俺はルイ様にしがみついて、あられもなく股を開く。ルイ様は俺の身体を割り開いて、ずんずんとお腹の奥を突き上げた。
雨は止んだだろうか。というか、ここにこもって、一体どれだけの時間が過ぎただろう。何回か意識が途切れたような気もするけれど、正確なことは何もわからない。
ルイ様はときどき、服を着て、部屋の外へと出ていった。俺はそのすきに眠って、食事をとって、なけなしの体力を戻した。そのちょっとした余裕もすぐになくなるくらい、戻ってきたルイ様に、激しくされたけど。
「俺以外のことを、考えているな?」
咎めるみたいにお腹の奥を強く突かれて、俺は現実に引き戻される。途端に腰の奥から、重苦しくって激しい波が全身にめぐった。俺はびくびくと震えながら、「あぇ」と情けなくうめく。ルイ様は、うっとりとほほ笑んだ。
「かわいいな。アンジュ」
俺は大きな掌で撫でられて、その体温の高さにうっとりした。お互いの肌は、汗やそれ以外の体液でじっとりと濡れていて、心臓が激しくどくどくと脈打っている。それからシーツはもうぐちゃぐちゃだ。それくらい、激しい行為だった。
俺の身体はとっくにガタガタで、股間はバカになってしまって、閉じられなくなっている。だけどそこにルイ様がすっぽり収まるから、どれだけ苦しくても、いい具合だと思う。
そうだ。苦しい。苦しい。苦しい。だけどそれすらも気持ちいい。俺は無我夢中で、逃げるように、耐えるように、ルイ様にしがみついた。
キスをおねだりして、胸をいじってもらって、大きな身体の下で、くねくねと悶えた。ルイ様は逃げることを少しも許してくれなくて、がっちり俺の身体を捕まえて、気持ちよくなるところをひたすら触ってくる。さすって、ほどいて、うるませて、俺の身体はめちゃくちゃだ。
うれしいけど、とっくに限界だった。俺の腰回りやお腹の上はじっとり、汗以外の粘液でぬるついて、濡れていた。もしかしたら、とっくに俺の精は尽きているのかもしれない。俺の股間の感覚はとっくになくなって、ひたすらに気持ちよさでとろけてしまっていた。ルイ様が、俺のものを、いたずらするようにいじる。それにまた感じてしまって、腰が跳ねた。
「ひ、きもち、い」
必死でルイ様に訴えると、「そうか」と甘ったるい声が返ってきた。頭を撫でられて、キスされる。本当は休憩したかったけど、それよりも、目の前の気持ちよさに飛びついてしまう。舌を合わせて、舐めしゃぶりあって、唾液を交換する。こんなにとんでもないことをしているのに、俺ときたら、まだ足りないって思っていた。
「もっと、もっと」
当然、ルイ様はそれに応えてくれる。俺の身体を撫でて、吸って、噛んで、ありとあらゆる気持ちいいことをしてくれた。だけど物足りない。なんでだろう。
あ、と、声が漏れた。
「うなじ、噛んで」
俺は身をよじって、うなじを見せた。だけど違和感がある。うなじに触ると、そこにあるのは布の感触だった。首にぐるりと何かが巻き付けられていた。
ルイ様が、苦し気に言う。
「番になるのは、もう少し我慢してくれ。もう少し、なんだ……」
そんなぁ、と情けない声が漏れた。悲しくて、涙がぼろぼろこぼれる。だけどそれも、お腹の奥からせぐりあげてくる気持ちよさに、押し流されていった。
「大丈夫だ。大丈夫だよ、アンジュ」
なだめるような声に、俺はうっとりと目を細める。その言葉には信じる価値があるって、俺は分かっていた。
「もっと……」
だから、おねだりをする。
ルイ様にだったら、いくら甘えても大丈夫だから。
俺が役立たずでも、ルイ様は失望しない。俺が怠けていても、ルイ様は怒らない。
ありのままの俺を認めて、きっと、愛してくれているから。
「いい子だ」
やっぱりルイ様は、俺のことが、好きなんだろう。今だって心底いとおしそうに俺を見ているし、手つきが優しい。
そして俺も、そんな分かりやすいルイ様のことを、すっかり好きになってしまっていた。
俺たちは何度もキスをする。もう一度、ルイ様が俺のナカへ入ってくる。深く深く、俺のなかに潜って、息継ぎのようにキスをする。
何がなんだか、もうよく分からない。運命だとかそういうので、何か大変なことになっているみたいだけど、どうしてこんなことになっているんだっけ。
ただ愛し合うってだけで、こんなに気持ちいいのに。
俺はルイ様の腕の中で、うっとりと目を閉じた。
俺たちは、「色ボケ」ってやつをすることになった。
寝台へ二人いて倒れこんで、そういうことをする。服を脱いで、裸になって、俺はあんあん喘いだ。ルイ様も裸になって、俺をいっぱい「いじめた」。
なんでも俺たちがバカな跡継ぎ夫婦――いや、まだ番になってないし結婚もしてないけど――になって、マニュエル様とエーミールの評判をあげようって作戦らしい。うまくいくんだろうか、こんなの。
だけど、それにしたって。
「あっ、あっ、あっ……! ん、ふぁ、あ……」
俺はルイ様にしがみついて、あられもなく股を開く。ルイ様は俺の身体を割り開いて、ずんずんとお腹の奥を突き上げた。
雨は止んだだろうか。というか、ここにこもって、一体どれだけの時間が過ぎただろう。何回か意識が途切れたような気もするけれど、正確なことは何もわからない。
ルイ様はときどき、服を着て、部屋の外へと出ていった。俺はそのすきに眠って、食事をとって、なけなしの体力を戻した。そのちょっとした余裕もすぐになくなるくらい、戻ってきたルイ様に、激しくされたけど。
「俺以外のことを、考えているな?」
咎めるみたいにお腹の奥を強く突かれて、俺は現実に引き戻される。途端に腰の奥から、重苦しくって激しい波が全身にめぐった。俺はびくびくと震えながら、「あぇ」と情けなくうめく。ルイ様は、うっとりとほほ笑んだ。
「かわいいな。アンジュ」
俺は大きな掌で撫でられて、その体温の高さにうっとりした。お互いの肌は、汗やそれ以外の体液でじっとりと濡れていて、心臓が激しくどくどくと脈打っている。それからシーツはもうぐちゃぐちゃだ。それくらい、激しい行為だった。
俺の身体はとっくにガタガタで、股間はバカになってしまって、閉じられなくなっている。だけどそこにルイ様がすっぽり収まるから、どれだけ苦しくても、いい具合だと思う。
そうだ。苦しい。苦しい。苦しい。だけどそれすらも気持ちいい。俺は無我夢中で、逃げるように、耐えるように、ルイ様にしがみついた。
キスをおねだりして、胸をいじってもらって、大きな身体の下で、くねくねと悶えた。ルイ様は逃げることを少しも許してくれなくて、がっちり俺の身体を捕まえて、気持ちよくなるところをひたすら触ってくる。さすって、ほどいて、うるませて、俺の身体はめちゃくちゃだ。
うれしいけど、とっくに限界だった。俺の腰回りやお腹の上はじっとり、汗以外の粘液でぬるついて、濡れていた。もしかしたら、とっくに俺の精は尽きているのかもしれない。俺の股間の感覚はとっくになくなって、ひたすらに気持ちよさでとろけてしまっていた。ルイ様が、俺のものを、いたずらするようにいじる。それにまた感じてしまって、腰が跳ねた。
「ひ、きもち、い」
必死でルイ様に訴えると、「そうか」と甘ったるい声が返ってきた。頭を撫でられて、キスされる。本当は休憩したかったけど、それよりも、目の前の気持ちよさに飛びついてしまう。舌を合わせて、舐めしゃぶりあって、唾液を交換する。こんなにとんでもないことをしているのに、俺ときたら、まだ足りないって思っていた。
「もっと、もっと」
当然、ルイ様はそれに応えてくれる。俺の身体を撫でて、吸って、噛んで、ありとあらゆる気持ちいいことをしてくれた。だけど物足りない。なんでだろう。
あ、と、声が漏れた。
「うなじ、噛んで」
俺は身をよじって、うなじを見せた。だけど違和感がある。うなじに触ると、そこにあるのは布の感触だった。首にぐるりと何かが巻き付けられていた。
ルイ様が、苦し気に言う。
「番になるのは、もう少し我慢してくれ。もう少し、なんだ……」
そんなぁ、と情けない声が漏れた。悲しくて、涙がぼろぼろこぼれる。だけどそれも、お腹の奥からせぐりあげてくる気持ちよさに、押し流されていった。
「大丈夫だ。大丈夫だよ、アンジュ」
なだめるような声に、俺はうっとりと目を細める。その言葉には信じる価値があるって、俺は分かっていた。
「もっと……」
だから、おねだりをする。
ルイ様にだったら、いくら甘えても大丈夫だから。
俺が役立たずでも、ルイ様は失望しない。俺が怠けていても、ルイ様は怒らない。
ありのままの俺を認めて、きっと、愛してくれているから。
「いい子だ」
やっぱりルイ様は、俺のことが、好きなんだろう。今だって心底いとおしそうに俺を見ているし、手つきが優しい。
そして俺も、そんな分かりやすいルイ様のことを、すっかり好きになってしまっていた。
俺たちは何度もキスをする。もう一度、ルイ様が俺のナカへ入ってくる。深く深く、俺のなかに潜って、息継ぎのようにキスをする。
何がなんだか、もうよく分からない。運命だとかそういうので、何か大変なことになっているみたいだけど、どうしてこんなことになっているんだっけ。
ただ愛し合うってだけで、こんなに気持ちいいのに。
俺はルイ様の腕の中で、うっとりと目を閉じた。
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