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駄犬の怒り ※R18
しおりを挟む屋敷に戻ってきた俺は死んだようにベッドに倒れ込む。
(あいつほんと盛りすぎなんだよ)
ズキズキと鈍痛が走る腰を擦りながら目を瞑る。
しかし休みたい俺の気持ちを無視するかのように大きな音を立ててドアが開かれた。
「エヴァ様ッ・・・!!」
「・・・ユリス」
あぁっ厄介な奴が来た。ユリスの相手をする元気はないと布団を引っ張り体を隠すように蹲る。
「エヴァ様お帰りなさいませ。こんなにも長く帰ってこないなんて心配で心配で・・・すごく不安でした・・・!」
「ああ・・・心配させて悪かった。疲れてるから出てってくれない?」
「駄目ですエヴァ様何で隠れてるんですかお顔見せてください」
馬鹿力で無理やり布団を剥ぎ取られああ、休むことも許されないのかとため息を吐く。ユリスが首筋に鼻をうずめてくんくんと匂いを嗅いでいた。
「エヴァ様・・・これ、何ですか」
「・・・何?もういいから寝かせて・・・」
「こんなに・・・こんなに跡つけてあの男ですか・・・?アルベール、あいつに触れさせたんですか?」
「もうお願いだから勘弁して・・・もう無理本当に無理なんだって」
怒るようにのしかかってくるユリスに泣きそうだった。城にいる間四六時中抱かれ俺のライフは0なんだ。ユリスの怒りに付き合ってる体力がない。
「どこまで許したんですか?ここ舐めさせた?エヴァ様ここぺろぺろされるの好きですもんね。指も挿れさせたんですか。もしかして・・・最後までさせた?」
「っ・・・もうっいい加減にしろよ!疲れてるんだってばぁっ・・・!寝て起きたらいくらでも付き合ってやるからとにかく休ませろよ!!」
枕元にあったクッションをユリスの顔面に投げつければバフンと間抜けな音が鳴る。俺はもう話を聞かないというように布団を被ってそのまま目を閉じた。
「エヴァ様・・・エヴァ様・・・?ねえ、エヴァ・・・?」
ユリスの言葉を無視してそのまま眠りにつく。
ちゅ・・・くちゅ・・・くちゅん・・・くち・・・
「は…ぁ…んん…」
「はっ…は…エヴァ…エヴァ…」
水音が響く。体が熱い。気持ちいい。緩い熱に魘されながら目を開けば途端に走る快感。
体を強ばらせビクビクと奮わせれば自身の一物から白濁液がトロリと溢れる。
「はぁっ…!♡あッ…♡♡」
「やっぱりここにあいつの挿れさせたんだね・・・」
耳元でユリスの声が。
背後から緩く腰を打ち付けられ弄られすぎて少し大きくなった赤い乳輪をぐにぐにと弄られている。
火照った中は酷く敏感で陰茎が少し動くだけで強い刺激を甘受してしまう。
「あ"ッあ"ッゆりすッ…♡あ"ッ…~♡」
「僕には最後まで許さなかったくせに・・・あいつには許したんだ。エヴァの初めては全部僕の・・・俺のものだったのに。ねえエヴァ初めてのセックスどうだった?僕が慣らしてあげてたから簡単に挿入ったでしょ。いっぱい突かれていっぱいイッちゃったの?俺がエヴァが帰ってこなくて不安だった時他の男のちんぽ加えてあひあひしてたんだ。本当に酷い御主人様だねエヴァ」
「う"ッ~~♡♡あぁッ…♡♡~~やっあ"ッ~~♡♡♡♡」
ぬぽ♡ぬぽ♡ぬぽ♡ぬぽ♡ぬぽ♡ぬぽ♡ぬぽ♡
犬のように四つん這いにされ途端に激しくなるピストンに必死にシーツを掴み耐える。アルベールに調教されたせいで無意識に弱い所を突いてもらおうと足を広げユリスのちんぽが当たるように体制を低くしてしまった。途端走る快楽に慌てて体制を変えようとするがエヴァの良いところに気づいたのか腰を掴まれ固定され重点的にそこを突かれる。
「あ"ッ…~~~~♡♡♡♡イ"ッ♡♡イ"ぐぅッ♡♡♡♡イ"っちゃう"ぅ"ぅ"ッ~~!!♡♡♡♡あ"ッ~~らめらめ"らめ"ぇッ…!!?♡♡♡♡♡♡」
ビクンっ♡♡ビクッ♡♡
「はぁっー…きもちぃ…。ちょっと突いただけでこの乱れよう・・・。相当調教されたんだね、自分から弱いところ当たるように調整しちゃってクソびっちじゃん。こんなんじゃどっちが御主人様か分かんないよ。オラッあいつとどんなセックスしたのか教えろよエヴァッ・・・!」
「はぁ"ッ…!♡♡う"ッ…ぅッ…や"ッ♡♡やぁっ"ッ…!♡♡ 」
「何回イッたの?気持ちよかった?」
「あ"っひぃっん"ッ・・・♡♡あぁ"ッ…おっおぼえてにゃぃぃ"ッ…~♡♡」
「覚えてないくらいイッたんだ・・・へぇ・・・感じたの?気持ちよかった?」
「あ"っあ"ぅっ"きもち"っ♡♡キモぢいぃっ"ッ~…♡♡♡いっぱいぃッ…!♡♡ぱんぱんッ♡♡してくれてぇッ…あっ♡♡いろんなとこでぇあ"ぁっんッ…!♡♡えっちしたのぉッ…♡♡♡♡ 」
また口が勝手に。
俺の言葉にユリスの腰の打ち付けが強くなる。
腰を掴む手にも力が入り痣が残るのではと思うほど痛みが走る。
「そう・・・いっぱいえっちしたんだ?良かったねぇエヴァのここぱんぱんされて悦んじゃったんだ?じゃあ奴隷である俺も御主人様の為に毎日ぱんぱんしなきゃね?もう舐めるだけじゃ満足できなさそうだしこれからは僕がいっぱいイかせてあげるから安心してあいつとは婚約破棄してよ」
手首を一纏めにされ頭上で固定される。
乳首に吸いつかれながら激しくピストンされ俺は為す術なく何度も絶頂した。ひいひいと啼く俺の声と下品な水音が止んだのは翌朝だった。
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