完結  どうぞ、お好きなだけひっつき虫になればよろしくてよ

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あの日、私のプレゼンテーションは受け入れられた・・・感無量だわ


皆不可能だと思っていた。だが私のスキルのクリエイト__それがあれば大体の事は何とかなると分かってくれた。ただ、戦争とか仕掛けてこの世界を統一・・・・・とか、そんな大それた事は思っていない。

穏やかな暮らしが欲しいだけ。可能ならばガブリエル殿下と。秘密保持の魔法契約なんて結ばずガブリエル殿下の気持ちで守ってくれたら最高なんだけどな。


あの後、平和的に話し合いに応じて下さった6カ国の方々にはそれぞれのご希望のタイプのバッグに空間魔法を付与させて頂いた。時間停止までは付けても良いかな、と思ったから持ち主に戻る機能と悪事不可のを付けて5㎥のサイズ。

それと、10畳ワンルーム程度のレベルの魔法馬車。内・外装の希望だけ聞いてトイレ・バスルーム・ミニキッチン付きの物。それはもう大層喜ばれて、入手困難な品物を直ぐに対応してお渡しした事、も高評価だったのと、この6カ国の方だけ、国を分割する事を少しだけ早くお伝えします。との情報の先渡しも功を奏し一旦帰国し、新王国を立ち上げた後も良い関係を続ける、との盟約も取り付ける事が出来た。

元々、好戦的な国々では無く災害時にも支援してくれて、今回も良心的な対応をしてくれていた。それでも、新王国を軌道に乗せるまで敵は少ないに越した事はない。



こうして根回しをしつつ新王国の準備を進めていった。この世界に合わせたライフラインを整えながら王家や貴族家当主を交えて王都に関して整えていく。各領主からも今現在で出せる資金と資材を提供してもらい、私が直接向かい資材を受け取ったり採集・採掘したりと忙しくも充実した日々。

クリエイトするにしても、この世界の資材を使うのは大切な事だと思うし自分の領地の物が使われているのは誰でも嬉しい事だと私は思う。ある程度入手したらコピーして増やしているから資源枯渇もせずに済む。環境は大事だよね。


それと、ガブリエル殿下は 、4カ国を除いた6カ国との案件が平和的に解決した為、帝国に帰国して私との事、現在の我が国の事、を報告。あちらでの準備と根回しをしてくれている。


そんな生き生きとした日々を過ごして予定地に、パリに似た、ニューヨークとも素敵に融合した王都( 高層ビルでは無いけどね )が主だった建物がかなり形成され、後は住人達の希望に合わせて融合させていく段階となっていた。

それは、国を分割する宣言が成されてから移住希望者を募ってからの話しだ。上下水道や諸々のライフラインが一括で整えられているし、かなり清潔な都市になる筈だ。


こうして、準備を整えガブリエル殿下が再来されて、案件の4カ国との交渉の日となった。


叔父である国王陛下が現王政では交渉の席に付かないとの話にも関わらず、本日場を持った事を詫びた。だが、明日の夜会で王政の交代を発表する事、そして、国を分割する事を伝えた。よって、4カ国のご希望通り新王政との交渉として一つのお詫びとしたい旨を伝えると・・・

「そんな話は聞いておりませんぞ!!」とドータス公爵が立ち上がった。

「そうですな、我々も現在の国のままでの王政交代と思っての発言。これでは話が違うではないか。」と睨んでくるが


「はて、交渉時に王政の交代をお約束した覚えはありませんな。そちらが、現王政とは話にならないと席を立たれただけ。新しい、王政ならば問題なかろう?そこまでの、内政干渉は例えロワイス帝国であろうと出来ない。そうですよね?

ガブリエル皇子殿下?」と話を振る国王陛下


「そうですね。確かに、この国の貴族達が再三犯した事はこの様な場を設けねばならないレベルの出来事でした。

我が帝国が見届けを必要とする程に・・・しかし、我がロワイス帝国であろうとそこまでの内政干渉は出来ません。

逆に、そこまで干渉されるおつもりならば、反対にあなた方を追求致しますが、それでもよろしいか?

そもそも、我々帝国が調査した範囲では原因の貴族達は、あなた方4カ国とドータス公爵、シムレイ侯爵が煽動していた。

むしろ加害者・・・と調べが付いている。」

ガブリエル殿下の冷えた声がすっかり静まり返った部屋に響く。

「だが、今回現王政の国王陛下と、連なる貴族家が国の分割を望んだ為見逃す事にしただけだ。」

帝国皇家の威厳あるオーラが4カ国の交渉役と大臣達を凍り付かせる。


「よって、そちらの4カ国に対して、現王政でのこの国からの補償は無い。これは、我がロワイス帝国皇帝からの伝言だ。心して聞け。

『新王政となってからは、この国とそちらの4カ国の動きは我がロワイス帝国への敵対も懸念点とし気を配る予定でいる。

災害も無かった肥えた領地をそのまま維持出来る事を幸いとするのだ。分を弁えろ。』との事だ。分かったなら明日の夜会まで、私の前に現れるな、以上だ。」


ガブリエル殿下の凍てつく言葉に4カ国の者と大臣達は顔を蒼白にしながら退出して行った。





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