また、会えたなら・・・

ポチ

文字の大きさ
3 / 30

晴れた日

しおりを挟む


「かあさまーー」

「フフフ、ファルは走るのが好きね」

「はい、走るのは好きです。でも、かあさまは、もっともっともー~っとすき! だあいすきです 」

「あら、かあさまも。ファルの事がだぁいすきよ」

そう言って抱き上げてくださったかあさま。僕は、かあさまのほっぺにスリスリと
しながら抱きつく。かあさまは良い匂いがするんだ。父様が居ない今は、僕だけのかあさまだからね!
とうさまが居たら、かあさまを独り占め出来ないから、競争なんだ。お姫様の王子様になれるのは独りだけ。負けないぞ!

今日は、お勉強はお休み。だからかあさまとお弁当を持って泉の側にピクニックに来てる。とても冷たくて美味しい水なんだ。エメラルドグリーン?って言う色と水色、お空の色を足してグルグルしたような、とーっても綺麗な色なんだぁ

周りのお花達も小さいけれど、とっても可愛くて優しい色。ここに来るとかあさまも、僕もとても幸せな気持ちになれるんだよ。今日は、とうさまが居ないのが寂しいけれど。
かあさまを独り占めできるから良いんだ。とうさまは、お仕事を頑張ってくれてるんだってすごく大変みたい。とうさまは、すごいね!
あと、1番大事なのは領民の皆様だって、とうさまとかあさまが教えてくれた。皆んなが頑張ってくれてるからこんなに沢山の幸せがある。僕たちは、領民の皆様が安心して沢山の笑顔で暮らしていける領土にしていくのが大事なんだって!
僕もおっきくなったら、とうさまみたいに
カッコいい男になって皆んなを守るんだ!

かあさまに抱っこされて、ニコニコとした優しいお顔を見てたら眠くなっちゃったよ


僕の毎日はとっても幸せだ。優しいかあさま。カッコよくて頼もしいとうさま。それはずーーーっと続くはずだった


「ファル、起きて、しぃ~!声を出しちゃダメよ?」小さな声でかあさまに起こされた
僕はコクリと頷いた

「良い事?今から、何があっても声を出しちゃ、ダメよ?
とても大事な事なの。難しい、かくれんぼよ?」

何だか、楽しいかくれんぼじゃないなって事は分かった。かあさまは、笑っているけど。大変な事だって感じた。何だか、怖くなった
すごく、不安になって・・・涙が出てきた。でも、僕は、男だ!とうさまみたいにカッコ良い男になるんだ!だから、ただ頷いた

僕はかあさまを守りたい!!僕の、お姫様

「ファル、何が聞こえても、声を出しちゃダメ。静かにしながらかあさまとかくれんぼするの。良いわね?」

僕は、頷いた。かあさまからのお願いだもん。僕は、良い子でなきゃ!!かあさまとたくさん歩いて、かくれんぼした。
でも、鬼さんが近くに来たみたい。何だか怖い男の人の声が聞こえる

「ここにいれば、見つからないわ。かあさまと一緒に居ましょうね」かあさまは
僕の事をぎゅーーーっと、抱きしめて。

「愛してるわ、ファル。大好きよファル。ずっと、ずっと、ずっと

愛しているわ

とうさまにも、かあさまが愛していると伝えてね?  お願いよ」

そうして、かあさまはニッコリとおひさまみたいに・・・笑った

「僕も、かあさまがとっても、大大大大大好きだよ!」
と、ぎゅーーっとかあさまを抱っこしたんだ。

「眼を閉じておくのよ。私の大切な。ファル」僕の眼を閉じさせて、手で押さえさせた。

かあさまに抱っこされて、何だかふうわりと優しく光った。暖かな物に包まれて、とっても眠くなった・・・
僕はとても幸せな気持ちになった


次に目が覚めた時、真っ暗だった。何だか、ふわふわのブランケットに包まれてた
。かあさまは?

「かあさまー、かあさまどこ?」
侍女や、騎士も居ない。皆んなどこ?

静かにねって言われてたけど、かあさまを探さなきゃ!!皆んなも、何処に行っちゃったのかな。かあさま、もう、かくれんぼは終わり?







しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました

放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。 だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。 「彼女は可哀想なんだ」 「この子を跡取りにする」 そして人前で、平然と言い放つ。 ――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」 その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。 「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

落としたのは化粧じゃなく、みんなの心でした

444
BL
『醜い顔…汚らしい』 幼い頃、実母が病気によって早くに亡くなった数年後に新しい義母からそう言われたシリルは、その言葉が耳に残って16歳となった今も引きずっていた。 だが、義母のその言葉は真っ赤な嘘でシリルはとても美しかった。ただ前妻の息子であるシリルに嫉妬した結果こぼした八つ当たりの言葉であったのをシリルは知らずに、義母のいう醜い顔を隠すために化粧をする。 その結果、彼は化粧によって本当に醜い顔になってしまった。そんな彼が虐げられながらも徐々に周囲を絆す話 暴力表現があるところには※をつけております

虚ろな檻と翡翠の魔石

篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」 不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。 待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。 しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。 「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」 記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。

囚われた元王は逃げ出せない

スノウ
BL
異世界からひょっこり召喚されてまさか国王!?でも人柄が良く周りに助けられながら10年もの間、国王に準じていた そうあの日までは 忠誠を誓ったはずの仲間に王位を剥奪され次々と手篭めに なんで俺にこんな事を 「国王でないならもう俺のものだ」 「僕をあなたの側にずっといさせて」 「君のいない人生は生きられない」 「私の国の王妃にならないか」 いやいや、みんな何いってんの?

二十年以上無視してきた夫が、今さら文通を申し込んできました

小豆缶
恋愛
「お願いです。文通から始めてもらえませんか?」 二十年以上会話もなかった夫――この国の王が、ある日突然そう言ってきた。 第一王妃マリアは、公爵家出身の正妃。だが夫はかつて、寵愛する第三王妃の話のみを信じ、彼女を殴ったことがある。その事件が原因で、マリアは男性恐怖症が悪化して、夫と二人きりでは会話すらできなくなっていた。 それから二十年。 第三王妃はとある事故で亡くなり、夫は反省したらしい。だからといって――今さら夫婦関係をやり直したいと言われても遅すぎる。 なのに王は諦めない。毎日の手紙。花を一輪。夜食の差し入れ。 不器用すぎる求愛に振り回されるうち、マリアの中で止まっていた感情が少しずつ動き始める。 これは、冷えきった政略夫婦が「文通」からやり直す恋の話。 ※本作は「存在されていないことにされていた管理ギフトの少女王宮で真の家族に出会う」のスピンオフですが、単体で読めます。

分厚いメガネ令息の非日常

餅粉
BL
「こいつは俺の女だ。手を出したらどうなるかわかるよな」 「シノ様……素敵!」 おかしい。おかしすぎる!恥ずかしくないのか?高位貴族が平民の女学生に俺の女ってしかもお前は婚約者いるだろうが!! その女学生の周りにはお慕いしているであろう貴族数名が立っていた。 「ジュリーが一番素敵だよ」 「そうだよ!ジュリーが一番可愛いし美人だし素敵だよ!!」 「……うん。ジュリーの方が…素敵」 ほんと何この状況、怖い!怖いすぎるぞ!あと妙にキモい 「先輩、私もおかしいと思います」 「だよな!」 これは真面目に学生生活を送ろうとする俺の日常のお話

冷遇王妃はときめかない

あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。 だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。

処理中です...