【完結】ご安心を、2度とその手を求める事はありません

ポチ

文字の大きさ
5 / 59

また、あの湖へ



前回遠乗りに行ってから今日は、久しぶりにまた遠乗りに出かける日だ。また、あの場所に行けるだろうか。ドキドキしながら準備を終えた時


本邸の執事より「ブランシーヌ様、カーシス様よりお言付けでございます・・・
大変申し訳ない事に本日は急用がお出来になったようで遠乗りは次回にとの事でございます。」と眉を下げながら伝えてくれた。

「・・そうなのね。分かったわ、ありがとう。気にしないでね仕方のない事なのだから。」と、出来るだけ気にしていない、辛くないのだと装った。バレているだろうがせめて上辺だけでも平気だと見せたい

「では、失礼致します。」と悲しげな顔で頭を下げて去って行った。そんな顔しないで、またあなたが責められる。ごめんね、不甲斐なくて・・・心の中で謝った

その後、カーシス様と出かける予定が無くなった私は‘’‘メイド教育‘’‘へと切り替わった。
廊下で床の掃除をしているとバシャーン、とバケツが倒れる様な音がした。顔を上げるとそこには勝ち誇った笑みを見せる義姉妹がいた。長いステッキを持っている。どうやらそれでバケツをひっくり返したようだ。


「あーら、ブラン。あなた泣いてるの?フフッ。今日カーシス様との遠乗り行けなくなったんですって? フフフッ。まあ仕方ないわよねー?もおっと大切な御用が出来たんですもの、ウッフフフ」

「あら、お姉様そんな事言っては可哀想よぉ~。すうっごく楽しみにしてたんだもの~。この前遠乗りから帰ってきた後ずーーーっと幸せそうにしていたじゃない?」

「フフフッ。そうね!そのブッサイクな顔がとおーーーーってもにやけてて気持ち悪かったものね。
ウフフ、ウフフフフフッ。   フンッ、良い気味だわ。」

「フフフッ、さ、お姉様行きましょ! 私たちはとおーーーーっても楽しいお出掛けですものねっ!」

「さぁ、あなたはしーっかりとお掃除しなさいね!」と2人でフフンと嘲笑いながらドレスを翻しご機嫌で出て行った・・・



馬車の音にふ、と目を向けると・・・
あれは、ダーメリン公爵家の紋、6人乗り用の大型馬車・・・カーシス様ともう1人令息?それと向かいには満面の笑みで話しているだろう義姉妹がいた・・・

う、嘘でしょ?今日は私との遠乗りの予定だった筈じゃ

さっき、2人が ‘’‘もおっと大切な御用が出来た‘’‘  って言ってたのは、4人で出かける事?? 
ザーーーーッと血の気が引いていった。目の前が真っ白になり、その後真っ暗になった。

義兄の声がする・・ダメ、しっかりして!お願い、いつもの私になって。  何より、こっちに来ないで!!

との私の切なる願いも虚しく、

「なーにやってんだぁ? 逆に床汚してんじゃないの。フッ、お前ーーー、泣いてんの? ハハハッ!なーに泣いてんのかなぁ? もしかして?カーシス様とデートの事かなぁ? あ、いけね!4人でのデートの事は、お前には内緒だったんだったーーー」と酷薄な碧眼が嫌らしく弧を描く

「・・・・・」

「なんか言ったらどうなんだ?へへっ、声も出ないのかー?ショックが大き過ぎました!
てね。アッハハ!たーのしーーなーー♪  ホラよっ 」とニヤニヤと嫌な笑みを浮かべながら溢れた水に蹴り飛ばし、踏みつけて来た。 
「お前なんてこうして這いつくばってりゃいいんだよ!」と高笑いしながら部屋へと行ったようだ。


「「何やってるの!!」」と今度は義母と教育係のお出ましだ・・・


そこからまた、硬い扇と嫌味の教育が永遠に感じる時間続きやっと解放され掃除を終えたのは義姉妹っが帰ってくる直前だった。ボロボロになった私は、また捕まる前になんとか離れに戻りレオンの優しい癒しに包まれて闇に落ちたのだった




感想 6

あなたにおすすめの小説

幼馴染が最優先な婚約者など、私の人生には不要です。

たると
恋愛
シュタイン伯爵家の長女エルゼは、公爵子息フィリップに恋をしていた。 彼の婚約者として選ばれた時は涙を流して喜んだが、その喜びもいまは遠い。 『君は一人でも大丈夫だろう。この埋め合わせは必ずする。愛している』 「……『愛している』、ですか」 いつも幼馴染を優先するアルベルトに、恋心はすっかり冷めてしまった。

結婚式の翌朝、夫に「皇太子の愛人だろう」と捨てられました――ですが私は、亡き国王の娘です

柴田はつみ
恋愛
母の遺した薬草店を守りながら、慎ましく暮らしていたアンリ。 そんな彼女に求婚してきたのは、国内でも名高い騎士にして公爵家当主、アルファだった。 真っすぐな想いを向けられ、彼を信じて結婚したアンリ。 けれど幸せなはずの結婚式の翌朝、夫は冷たく言い放つ。 「君を愛していると本気で思っていたのかい? 」 彼はアンリが第一皇太子と深い仲にあり、自分との結婚は身を隠すための偽装だと誤解していたのだ。 アンリは実は、亡き国王の婚外子。 皇太子にとっては、隠して守らなければならない妹だったのである。

【完結】旦那様、その真実の愛とお幸せに

おのまとぺ
恋愛
「真実の愛を見つけてしまった。申し訳ないが、君とは離縁したい」 結婚三年目の祝いの席で、遅れて現れた夫アントンが放った第一声。レミリアは驚きつつも笑顔を作って夫を見上げる。 「承知いたしました、旦那様。その恋全力で応援します」 「え?」 驚愕するアントンをそのままに、レミリアは宣言通りに片想いのサポートのような真似を始める。呆然とする者、訝しむ者に見守られ、迫りつつある別れの日を二人はどういった形で迎えるのか。 ◇真実の愛に目覚めた夫を支える妻の話 ◇元サヤではありません ◇全56話完結予定

死ぬまでに叶えたい十の願い

木風
恋愛
「あなたを妻として、愛することはない。おそらく、生涯抱くこともないだろう」 三年間の白い結婚——捨て置かれた王太子妃エリアーナに、側妃が『死の呪い』をかけ余命一年を宣告する。 離縁を願うも拒否され、代わりに「死ぬまでに十の願いを叶えて」と契約する—— 二人きりの外出、星空、海…ささやかな願いが王太子の心をほどいていく。

幼馴染しか見えない婚約者と白い結婚したので、夜明け前にさよならしました

ゆぷしろん
恋愛
公爵令嬢レティシアは、家同士の都合で伯爵アルフレッドに嫁ぐ。 けれど夫は結婚後もずっと幼馴染のシルヴィばかりを優先し、婚礼の夜から夫婦として触れ合おうともしなかった。名ばかりの妻として伯爵家を支え、領地経営まで立て直しても、彼にとってレティシアは“都合のいい伯爵夫人”でしかない。 やがて結婚一周年の夜、アルフレッドが自分を手放す気はない一方で、幼馴染を屋敷に迎え入れようとしている会話を聞いてしまったレティシアは、ついに決意する。 ――もう、この結婚には見切りをつけよう。 夜明け前、彼女は離縁の準備を整え、伯爵邸を出奔。 身を寄せた北の港町で薬舗を手伝いながら、自分の力で生きる穏やかな日々を手に入れていく。そこで出会ったのは、身分ではなく一人の女性として彼女を尊重してくれる青年医師ノアだった。 一方、都合よく尽くしてくれる妻を失ったアルフレッドは、ようやく自分が何を失ったのかを思い知ることになる。 幼馴染ばかりを優先する婚約者との白い結婚に終止符を打ち、傷ついた公爵令嬢が新天地で本当の幸せを掴む、離縁から始まる逆転ラブストーリー。

【今さら遅い】毒で声を失い公爵に捨てられた私。妹では精霊が応えず国は滅びへ。ですが隣国皇帝に溺愛される私に、今さら縋ってきても遅いです

唯崎りいち
恋愛
国一番の歌姫だった私は、妹に毒を盛られ声を失い、婚約者に捨てられた。 すべてを奪われた私を救ったのは、隣国の皇帝。 「お前の歌がなければ国は滅びる」と言われた私の歌は、精霊に届く“本物”の力を持っていて―― 一方、私を追放した国は偽物の歌では加護を失い衰退。 今さら元婚約者が縋ってきても、もう遅い。

婚約者の私を見捨てたあなた、もう二度と関わらないので安心して下さい

神崎 ルナ
恋愛
第三王女ロクサーヌには婚約者がいた。騎士団でも有望株のナイシス・ガラット侯爵令息。その美貌もあって人気がある彼との婚約が決められたのは幼いとき。彼には他に優先する幼なじみがいたが、政略結婚だからある程度は仕方ない、と思っていた。だが、王宮が魔導師に襲われ、魔術により天井の一部がロクサーヌへ落ちてきたとき、彼が真っ先に助けに行ったのは幼馴染だという女性だった。その後もロクサーヌのことは見えていないのか、完全にスルーして彼女を抱きかかえて去って行くナイシス。  嘘でしょう。  その後ロクサーヌは一月、目が覚めなかった。  そして目覚めたとき、おとなしやかと言われていたロクサーヌの姿はどこにもなかった。 「ガラット侯爵令息とは婚約破棄? 当然でしょう。それとね私、力が欲しいの」  もう誰かが護ってくれるなんて思わない。  ロクサーヌは力をつけてひとりで生きていこうと誓った。  だがそこへクスコ辺境伯がロクサーヌへ求婚する。 「ぜひ辺境へ来て欲しい」  ※時代考証がゆるゆるですm(__)m ご注意くださいm(__)m  総合・恋愛ランキング1位(2025.8.4)hotランキング1位(2025.8.5)になりましたΣ(・ω・ノ)ノ  ありがとうございます<(_ _)>

あなたの隣に私は必要ですか?

らんか
恋愛
政略結婚にて、3年前より婚約し、学園卒業と共に嫁ぐ予定であったアリーシア。 しかし、諸事情により結婚式は延期され、次の結婚式の日取りさえなかなか決められない状況であった。 そんなアリーシアの婚約者ルートヴィッヒは、護衛対象である第三王女ミーアの傍を片時も離れようとしない。 月1回の婚約者同士のお茶会もすぐに切り上げてしまい、夜会へのエスコートすらしてもらった事がない。 そんな状況で、アリーシアは思う。 私はあなたの隣に必要でしょうか? あなたが求めているのは別の人ではないのでしょうかと。 * 短編です。4/4に完結します。 ご感想欄は都合により、閉じさせて頂きます。