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見たく無い箱の蓋は開いた
離れの隠し部屋のソファーに降ろしてくれたレオン。
「もう、大丈夫。1番安全な場所だから。もう、泣いて良いよ。」
「う‘’っ、う‘’っ、知りたく無かった・・・見ないようにしてたのに・・っ、っ」
「うん、そうだね」
「あ、頭が痛い、何だか、前にも・・・あった、同じような事が・・あった」
「?・・・何があっても俺が側にいるよ。ずっと、側にいるよ・・・」
「うん、うん、ありがとうレオン」
ここは、安全な場所。そしてレオンがいるもの。この胸は安心出来る。胸が潰れそうな苦しさの、絶望の中・・それでも今回は独りじゃない。 今回は? 思い出せないけれど何だか嫌な感じだ。
大好きなカーシス様、大好きだったカーシス様。お母様を喪って絶望した私に優しかったカーシス様。あの笑顔も‘’‘愛してる‘’‘も嘘だった?ーーーいや、私と会っている時は少しは私を愛している・・だっけ?ふ、ふふ、とんだピエロだったんだな。カーシス様の‘’愛している‘’をバカみたいに信じて・・後、1年もすれば結婚してこのシラキュース家を出れると思ってた。何だか既視感があるけれどもう少しの所で思い出せない。・・・どうしよう、苦しいよ。
思いがグルグルと渦を巻き思考がハッキリしない。苦しい、苦しい、苦しい。もう溢れる涙を止める気力も無い。この暖かい胸だけが全てだ。 どんどん溢れてくる涙で流れて消えてしまいたい。 泣いて泣いてレオンが背中を優しく摩ってくれている内にいつの間にか眠っていた。
タカシ!行かないで・・・私、本当は寂しいよ
『ごめんな。《 ⚪︎⚪︎、お前といる時は⚪︎⚪︎の事が好きだ。でもな、俺、やっぱり姉ちゃんの事が心配なんだよ。好きなんだよ、姉ちゃんの事が。 》守ってやりたいんだ。お前は強いから大丈夫・・・だから、ごめん別れよう 。もっと、俺より良い男見つかるよ』
呆然とし過ぎてどうやって帰ったかも分からなかった。ただ、大好きな彼にはもう会えないんだって事だけが分かった。どんなに消えてしまいたいと願っても消えたりなんかしなかった。
私が強くなったのはあなたに会えない寂しさを沢山過ごしたから。‘’姉ちゃん‘’の所に行くあなたを見ている事しか出来なかったから耐えるしか無かった。寂しいあなたの‘’姉ちゃん‘’をあなたが慰めている刻私は、独り膝を抱えるしか耐える術を知らなかった。
あなたの前で涙を流せれば良かった? 強くなんか無い!抱きしめて・・・と泣ければ良かった? どうしたら、少し愛されてる方じゃなくて、とっても愛されてる方になれたのかな。いつだって少しか愛されないんだ。
愛されたかった
『大丈夫、俺が愛してる。ずっと、愛してるよ、あや。泣かないで愛してるよ』
『う・・ん、レオン? 』 『#$^%*&』
そうだ、私‘’絢‘’ だ。大好きだったタカシにも、その次の彼氏にも、そのまた次の彼氏にも振られたんだった。ずっとタカシの言葉気にしてた。やっと乗り越えて結ばれた彼と幸せになれるって時に・・・死んじゃった、様な記憶がある
明るさを感じた、窓から入る日差しに。 目を開くとレオンに抱きしめられてソファーで寝ていた。ずっと? ごめんね、こんなに辛い体勢で。 でも、何だか前世?を思い出した。カーシス様と同じ様な言葉で振られた、あの言葉が気になってたんだきっと。思い出したら頭痛いのなくなった!気がするもの。
てかカーシス様ってタカシじゃない?同じ言葉だけじゃなくて、微笑みかたもふとした仕草も同じだよ。あんなに美形じゃ無かったけど。 そして義姉、あの人タカシの ‘’姉ちゃん‘’ のアイコじゃん!!前世の時より性格ワルッ。 それとも私が知らなかっただけで元々性格悪子ちゃんなのかな・・・ヤダヤダ
「起きた?あや・・・」
「ん?」
「ブランシーヌ・・おはよう。まだ、寝てて良いよ。起こすから 」
「レオン? あなた、‘’恒‘’? ‘’あや‘’ って言ったよね? 私・・・」
「俺は、恒だよ。あや、思い出したの? 」
「うん、うん、思い出した。ずっと側にいてくれたんだね。」 今度は嬉しくて涙が出た。
「今日大丈夫?」
「うん、大丈夫。実は・・・」と前世の最初の彼氏の生まれ変わりとその相手が義姉な気がする事を伝えた。経緯と昨日の事を伝えると
「そっか、前世の時に辛かった彼ね・・・なんの因果かね。」
「うん、最悪だよ。 でも、思い出したからカーシス様の事を想って泣く事は、もう無いかな・・・タカシの属性がそのままなんだもん。しかも相手まで同じで展開とセリフも同じ・・・もう、前世で乗り越えた。」
「いっぱい泣いたもんな・・・」
「前世分からごめんね、そしてありがとう。」
「おう、これからも俺に任せろ」
なんて事を真っ直ぐに言ってくれるんだこの人は・・でも恒には山ほどお世話になったし、最後に本気で愛してるって気づいたのは恒のことだった。気付くのが遅かったけど
「カーシス様との婚約がどうなるか分からないけど、成人する16歳まではここに居れた方が良いけど。お母様が残して下さったものがあるからどうとでもなりそう・・・。でも、お父様とその家族には、あ、カーシス様もだけど痛い目にあって欲しいんだよね・・・」
「わっるい顔~~。」 と私のほっぺをムニーッと伸ばしてくるけど、自分だってめっちゃ悪ーい顔してるからね?
「ふっふっふ、お主も悪よのう。」 「いえいえ、お代官様程ではございません。フォッフォッフォ」
「さて、暫くは何も知らないフリ、で様子見ますか・・・あ、そうだ!そう言えば私のスキル、あれ日本語なんじゃ・・・」
「御名答。結構なチートだと思うよ。俺の鑑定でも全部分かんなかったから。今日これからでも役立つ筈」とニヤリと見てくる
「え!本当?!嬉しい。いっつもあ私のスキルが使えないって‘’無能‘’ 無能煩かったもんなー。無能のまま地味ーに意地悪しとこ。」
ニヤリ・・・楽しみ。あーーー、アイリーンお義姉様ღ性格悪いとか言ってごめんないね?私の方が悪いかも・・・ホーーホッホッホ!
「何か、過去一楽しそうだね。」と半目で見てくる
「うん、楽しいღ」 「俺も、一緒だよ?」
某ドラマじゃないけど前世に引き続き傷つけられたし、これは‘’お返し‘’をちゃんとしなきゃね。お礼もしないなんて失礼だよね。 もう、可愛かったあの頃には戻れない。30代の私は可愛さなんて・・・少しはあったかしら
恒と2人、ニヤリと見つめ合ったのだった。 30代舐めんなよ?
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