地球にダンジョンが生まれた日---突然失われた日常 出会った人とチートと力を合わせて生き残る!

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【母、凛サイド】

  あの後ろから来る人達、あんな見た目普通な感じなのに悪い奴だなんて!こんな終末世界みたいになって、お互い助け合わなきゃ生きていけないって時に・・・あの雰囲気は今正に悪い事をしているに違いない。何て人達なの、少しでも善人を助けないと!

あ、ホームセンターは物資があるから置いて行けない!ダメ元で収納、おー、入った入った、それと車も全部、いや私が乗る分は確保しなきゃ・・・

あ、コレだ、この車よ。ゾンビゲーム仲間が車買い換える時に、もしも終末世界になったら・・・と考えその時の為にこの車を買った!と写メを送ってくれた、ありがとう友よ、この車に決めた。しかも、運良くロックが掛かって無い。よしエンジンもかかった、持ち主さんごめん借りるね

「皆さん、乗って!」

驚く人達、でも背に腹は変えられないようで何とか全員乗り込んだその時

「待て、テメー女と食糧は置いてけ! 」

「ちっ、ババアかよ。ババー置いてけー」

口の悪い人たち!ババアで悪かったですね、フン!待てと言われて待つか!ばーか、ばーかー、子供もいるので心の中で悪態をつく

「皆さん、取り敢えず逃げますね!うちの家族ももう一台で来る筈です。一旦私の家に向かいます。」

「あ、ありがとうございます。よろしくお願いします。」

「じゃあ、飛ばしますから掴まって下さい!」

と声を掛けながら既に車は走り出していた。だって、追い付かれる!ぐったりしている所申し訳ないけれど経緯を聞いてみた。

どうやら、ご近所さん仲間だが家が地面に飲み込まれてしまい何とか逃げ出したようだ。そこへモンスターが湧いて来て襲われてしまい命からがら逃げていたと。他にも沢山の人がいたが逃げる段階でバラバラになり現在はこれだけになったらしい。途中で亡くなった方も居ると、沈んだ表情の皆さん。 

暫く前に先程の男達に出会い、戦力が増えたと思ったがどうやら女性と僅かな物資が目当てだったようで、男性と子供をモンスターへの囮に使おうと話しているのが聞こえ逃げ出してきたとの事。 暫くして気づかれてしまい何とか逃げようとしていたがもう少しで追い付かれる・・ってところで私達に会ったそうだ。

「何とか逃げ延びて生き残りましょうね! あの人達は車とか何か戦う手段は持ってましたか?」と聞くと

「車は、途中で道が悪くて放棄しました。武器は、傘とナイフくらいですかね・・・先程の場所にホームセンターがあった筈なんですがね・・・不思議な事に急に消えたんですよ。」

と首を傾げる男性・・・それ、ワタシです。とも言い出せず

「そ、そうですよね、不思議ですね。」 と逃げる。

「そう言えば、この辺り◯◯◯☆☆◯堂じゃないですか?お近くに住んでらっしゃっるんですか?」と聞かれて

「え?いえ、うちは反対方向です・・・」 なんて言っていたら本当に某ショッピングセンターの前に着いてしまった。

ガ、ガーン。暗くなる前に帰ろうって話してたのに・・・悲しみだわ。ショッピングセンターは綺麗に残っているけれど周りは真っ平で何も無い。近くにはマンションや戸建てのお家、倉庫とか色々あったのに・・・

他は飲み込まれてしまったのかな・・・人は?入口近くに車を停めて途方に暮れていたら

「おい、こっちじゃないぞ・・・」と旦那の声がする。そして娘のジトっとした視線が

「あー、ごめん!いや、悪い人達に家知られたら困るかなって思って・・・」と、ダメな言い訳をつい、してしまった。

旦那は疑いの眼差しを向けながらも
「ここまで来たら、人数も増えたし食材とか調達していくか。でも、急ぐぞ!」

「あ、待って。皆さん動き辛い方も居るからどうしよう。」と言いながら眼で聞いてみる。ルームの事はあまり大勢の人に知られたくは無いけれどこのまま置いて行くのも心配だ。すると娘の空が

「ねぇ、この前避難シェルターのフェアやるらしいってお母さん言って無かった?」

「そういや、そんな事言ってたな。」

「あ、確かにそうだった。まだやってると思うよ。何でも‘’滅多に出来ない特別企画!‘’って奴だった。入口付近でやってたよ!まだ開催中だったと思う、今度一緒に行こうと思って下調べしといたよ、結構楽しくて・・・あ、ごめん。」うっかり興奮してしまった。

「皆さん、そこまで移動出来ますか?それとも、ここから別行動したければそれでも良いですし・・お任せします。今後もご一緒するなら、出来れば動ける方一緒に来て頂けたらありがたいです。」と旦那が伝える。

すると皆さん少し話し合いをされて、足を痛めている方の男性が


「先ず、助けて下さってありがとうございます。これからも、私もまだ足が痛くて動き辛いですし、ご迷惑かと思いますが・・・出来ればご一緒させて頂ければと思います。」
と言い、皆さん揃って

「「「「「よろしくお願い致します。」」」」」と頭を下げて来られた。

「了解致しました。こちらこそ、よろしくお願い致します。」と私達も頭を下げる。

先ず、シェルターの方に全員で移動した。

「さて、本当は自己紹介などもしたいところですが、今はとにかく急ぎましょう。

シェルターに残る方と、物資調達に行かれる方に分かれて頂いて、シェルターは取り敢えず、あの少し隠れた感じのシェルターにしましょう。そこそこの大きさで隠れるのに丁度良さそうです。

では、物資調達に行ける方早速お願いします。」


と旦那が声をかけて行動を開始した。何回も来た事のある場所だ、大体は把握している。  家族が・・・私もちゃんと把握している、スーパー部分と手芸屋の位置を


よし、急ぐぞ!



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