大好きな貴方とモフモフと一緒に過ごす日々が待ってたなんて(旧 ふらふらしてみる事にしたよ)

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資材集めと探策

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モフモフちゃん達をルームに寝かせてからいざ探策へ。木材には事欠かない。樹々の濃密な香り包まれて大きく息を吸い込む。ゆっくりと吐き出しながら久しぶりに息をしたかのような気持ちになる。

私は自由だ。自然と涙が流れる・・・これからはこの世界で暮らしていく。私を抑え込む存在はいない。
哲ちゃんは私を助けられなかったことをずっと気にしてくれていたようだ。この世界にまで一緒に来てくれる程に・・・本当は哲ちゃんのお陰で生きて来れていたのに。そんな哲ちゃんの優しさに漬け込むようで酷過ぎるけど、初恋の相手でもある哲ちゃんに、甘えるって決めた。

でも、これから先哲ちゃんに好きな人が出来た時はその手を話す覚悟はしなきゃな。『一緒に生きていこう 』 そう言ってくれた。それだけで、もう充分だ。でも、もう少しだけ側に居させて。この世界にもう少し馴染むまで・・・その後は、今まで何十年も幼馴染だからって気にして私に縛られていた鎖を解かなくちゃ。哲ちゃんに自由だよって伝えなきゃ。幸せになってねって、今までありがとうって。

その時まで、もう少し待っててね。この手を離せるまで、もう少しだけ・・・待ってて、大好きな哲ちゃん

ふと哲ちゃんの方を見上げると目が合った。少し寂しげな瞳、それも一瞬ですぐにいつもの爽やかで優しい眼差しに戻った


「愛、これ見て。薬草らしいよ。しかも上級だって。」とハーブのようなそれを見せてくれる。

くんくんと匂いを嗅ぐと、嗅いだ事のあるような匂いだった。でも思い出せない・・・何だったかな、案外ポピュラーなハーブだった気がするんだけど

「この世界病院とかあるか分からないし草も鑑定しながら集めていこっか。料理にも使えるハーブとかもあるかもだしね。料理スキルも取ったしね。うっふふー」と笑いながら言うと

「そうだな、薬草とかから異世界あるあるのポーションとか作れるかもだしね。薬とかね。スキル錬金もあるからその材料になりそうだしな。」

「うんうん、錬金も楽しみだよね。色々やってみたいことあって楽しみ過ぎる 」ワクワク、ウホウホと嬉々として草、ハーブっぽい植物、薬草・・・と採取。きのこもあったよー、一度で良いからきのこ狩りしたかったんだよね。でも毒きのことか心配だし素人の手に負えるものではないと諦めていたきのこ・・鑑定が有れば安心安全、やっほ~う


「・い、あい、愛・・」 トントンと肩を叩かれてやっと気づいた。

ハッ「ごめん、謎のハイテンションで採取に夢中になってたよ。樹々の間伐もしなきゃなのに!」とアワアワしてしまった

「大丈夫、俺ある程度収納したよ。てか、家が10件建てられるくらいにはね。」とニッシッシて感じの子供の頃のような笑みを見せる哲ちゃん。まだこんな顔もするんだなぁって懐かしくなった。

そう言われてみれば何だか周りがスッキリしている気がする。結構な範囲で。すごいな、視野が広い。私はほんとダメダメだな・・周りが見えてない。昔から、潮干狩りとか何か採取とか、作るってなると突き進んじゃう。気をつけよう・・・有って良かった結界

「さすが哲ちゃん!すごい、いつの間に。ありがとう」
思わずアホみたいに喜んでしまった。本当は元々が、能天気成分多めの私反省も束の間本能のまま喜ぶ。でも、こんなんだからきっとあの環境でも生きてたんだろうな・・ヨシ、とするしかないとセルフ完結させる


「そろそろさっきの所まで戻ろうか。で、その前に少しあっちの方に果物の木を見つけたからさ行ってみない?」とニヤリとこちらを見てくる

「うんみたい、見たい!」もちろん、行きたいですとも!さらにテンションが上がる



こうして連れて行ってくれた場所には・・・何とあくまで自然な感じだけど、四季折々の木や棚状になって果物が実っていた!すごいとしか言いようのないまるで楽園のような景色がひょっこりと顔をだした。とても嬉しそうに自然の恵であるお日様を受けている様に見える。あたかも子供が満面の笑みでお日様に向かって両手を伸ばすように・・・目と、心が幸せ。食べたらお口も幸せだね、きっと。

そこに広がっていたのは・・・大体地球と同じような形状に見える、もも、りんご、みかん、ぶどう、いちご、レモン、なし、等だった。それぞれが数品種ずつあるようだ。みかんなら、よく見かける普通な感じのみかんに伊予柑に、甘夏って感じで実ってる。じゅるり・・・

「何ここ!天国?」

「おう、そんな気もするくらいの実りかただよな。季節関係無く実ってて不思議だよな 」とドヤ顔の哲ちゃん

こんな所見つけたらそりゃドヤ顔にもなる。私達は目を見合わせ頷くとせっせと収穫を始めた。そして、いつか植える事が出来るようにとそれぞれの苗木を3本ずつインベントリに収納していった。時間停止機能よ、ありがとう。


ニマニマしていたらふと視界にモフモフちゃん達がこちらに向かってアピールしている事に気付いた。そこでルームの2匹に今から戻るから少しそこで待っててねと声をかけ水とフードを出してあげた。転がるように寄って来て仲良く飲んで食べ始めた。変わらず天使なモフちゃんず

そして私達は拠点へと戻って来た。戻って来れて安心したのか、グウウウウウウ~とお腹が主張してきた。静かに!とこそりと言い聞かせるも一度主張し始めたお腹は遠慮が無く、言わなきゃ食べさせて貰えない!とばかりにグウグウと元気だ。やめて~、哲ちゃんに聞こえるじゃないか!

「お腹すいたな。先ず食べよっか 」と空気が読める男はさらりと準備を整えて「此処に並べてくれる?」と促してくれた。

ヨシ来たー!とカップにお味噌汁のフリーズドライを入れ、魔法でお湯を入れサラダにおにぎりで簡単な夕ご飯にした。後でお腹減るかな・・・ま、その時はその時だよね。
おにぎりとお味噌汁があったからなんだかんだ満足な食事だった。

夕飯も終わり今日はこのまま焚き火して野宿かなっと話していたら何となく雲行きが怪しくなって来ているように見えた。
哲ちゃんと相談して多少の雨が降っても大丈夫な様に屋根、そして余裕が有れば床を作って水に浸からない様にする事になった。再度苔周りを確認してみるとまあ、苔が生えているくらいだから乾燥してる程でも無いが水を多く含むでも無くふかふかとしている。周りよりも高めな上に広めなので苔周りに溝を掘ってその周りにタープテントの様にして雨のみを防ぐ仕様を目標とした。

「お買い物のインターバルが明けてるから何か良いの無いか見てみるね。キャンプグッズとかもあるよね?100均って。あ、シャワーカーテンとかも良いかも。」

て事で見てみるとブルーシートが使い易そう。長期だと雨漏りはするだろうけど一旦必要。て事で間伐して来た木材を形を整えて支柱に・・・この世界の木は所謂巨木で風魔法のエアカッターで枝を落としていくと1本1本が案外長く支柱に丁度良かった。素晴らしい安定感。
寝る場所より広めに設定してブルーシートを張り、紐でシート同士を鳩目を使用して繋げた。大判のクリップが固定に大活躍、あって良かった100均に。
で、仕上げにシャワーカーテンを繋ぎ合わせた物で覆ってみた一先ずこれで今夜、いや、暫く持ち堪えてくれると嬉しいな。

苔布団の上に一応ブルーシートと膝掛けを繋げた物を敷きベッドが完成した。うん、野営だもん充分。哲ちゃんがインターバル明けるごとに色々コピーしてくれててほんと、ありがたかった。

これで、一安心かなぁ


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