【完結】どうしてｰｰｰｰｰこうなった？悪役令嬢は王子に溺愛され困惑する。

アンリ=クランネルｰｰｰｰｰジーク視点

教室に担任のサリー先生が入ってきた。

後ろには、ふわふわの桃色の髪を揺らし、ふわふわの桃色の髪を揺らし、肌は陶磁器のようにしなやかで瞳は赤金色、人形のように美しい女性ｰｰｰｰｰ、学園の入り口にいた女性だ！

「本日よりこのクラスに入ることになった、アンリ=クランネルさんです。クランネルさんは一年ですが、光魔法が発動した為、学園一優秀なクラスにスキップ移動になった。」

先生は、アンリに向き直り「クランネルさん、皆さんに挨拶をして下さいｰｰｰｰｰ。」

「はい、」桃色の髪の女性はうなぎ。

「初めまして、アンリ=クランネルと申します。皆様よろしくお願い致します。」そうにこやかに微笑み、美しく淑女の礼をした。

『なんて美しいのだｰｰｰｰｰ、声までも可愛く優しげだ。
クランネルと言えば男爵だったはずだｰｰｰｰｰ、アンリ=クランネル男爵令嬢。』なんて美しい所作ｰｰｰｰｰ心を和ます美しい微笑み。

目が離せないｰｰｰｰｰ、どうしてｰｰｰｰｰ。
愛するアディルが横に要るのに。

「クランネルの席は、窓側の後ろから二番目だ。」

クランネル嬢ｰｰｰｰｰ、華やかな容姿なのに控えめで、その上光魔法を発動している。
光魔法ｰｰｰｰｰこの国で光魔法を使える者は極僅かだ。

本当にその能力が有るのか？

話してみたいｰｰｰｰｰ

そう考えていたら、俺の左斜め後ろの席に着座した。

朝の光に照らされて、桃色の髪と白い陶磁器の肌が光輝いている。

本当に美しい女性だ！

「ホームルームを終わります、一時限目はダンドル先生の光魔法についての実戦と説明に変更になりました。第二校舎二階へ、移動下さい。」サリー先生は俺達を急がせた。
「ダンドル先生は時間に厳しい方です、速やかに移動して下さい。急いで！」サリー先生は気難しいダンドル先生に気を使い促した。

俺は自然とアンリ=クランネルに目が行ってしまう、初めて来た最高学年の優秀クラスでの対応が出来ず困っていた。
誰に聞くことも出来ず、取り敢えず回りを見て必要な物を用意し、皆が移動する方へ向かった。

「ジークぅどうしたの？」アディルが可愛らしく不安毛に聞いてきた。

「どうもしない、俺達も移動しよう」俺はアディルをエスコートして移動教室に向かった。

アディル(アンリ)は、先を進んでいるアンリ(アディル)を見つめギリッと歯を噛んだ。

『憎い女アディル=メルフェル、いっつも私の邪魔をしてｰｰｰｰｰ』

ジークには、アディル(アンリ)の声は聞こえて居なかった。

ジークも又、アンリ(アディル)=クランネルの事を考えていたのだからｰｰｰｰｰ。