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第弐章:崩壊の足音
03:過保護な親衛隊
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西から差し込む光のせいで目が覚めた。
遮光カーテンがかかっているはずなのに、なぜ夕日が顔にあたるのだろう。朱禅と炉伯は何をしているのか。寝起きに不機嫌になりたくなくても、わずかな苛立ちが胡涅の胸中に渦巻きはじめる。
嗅ぎなれない匂いのせいかもしれない。甘い香水みたいな匂いがする。朱禅と炉伯のものではない。主人が寝ているのをいいことに、二人そろって女を家に呼んだのかもしれない。
「胡涅、起きたか」
両隣に控えた。というより、各々別の作業をしていたらしい朱禅と炉伯が、胡涅の目覚めに気付いて、そっと近付いてくる。
「なんだ……いるんじゃん」
「不機嫌だな、胡涅」
眠る前に見たときから変わらないスーツ姿で、白銀に煌めく髪と赤と青の瞳が交互に揺れ、巨大な壁になって腕を伸ばしてきたのを静かににらむ。
「おはよう、胡涅」
「…………ん、おはよ」
別にキツく当たるつもりはないのに、なぜか普通に接することができなくてイヤになる。彼女ではないのだから注意する必要もなく、権利もない。それなのに、むっとした顔でいたら、甘えさせるキスで触れられて、撫でられて、申し訳なさが胸をついた。
「ふふ……もう、朱禅も炉伯もくすぐったい」
左右で揺れる白髪に心がなごむ。そんなことで機嫌が直るのかと、単純だと笑ってくれていい。
それぞれの頭を撫でて、キスに応えて、それからようやく胡涅は黒い目を動かした。
「ぃま…な…んじ?」
「逢魔時だ」
平然と応える朱禅の瞳と重なって、外も同じ赤で染まっているのかと想像する。もし仮にそうなのだとすれば、秋の日暮れはあっという間に黒く沈むのかもしれない。
「シャワー、浴びる」
不思議とお腹はすいていないため、顔を洗って、歯を磨いてと、順序だてを考えるよりも先に、その言葉が口から出た。
掛け布団を剥いで、ベッドから降りる。スリッパを履いて、お風呂場まで直行しようと、腰をあげかけたところで、なぜか炉伯に両腕を伸ばされた。
「…………なに?」
「連れてってやるよ」
「いや、普通に歩けるし」
そこで舌打ちされて、「可愛くねぇな」と呟く身辺警護人に同じ言葉を返してあげたい。
一体彼らは自分のことをどう思っているのか。持病を抱えているからといって、なにもできないわけではないと注意しても、一向に聞く耳を持ってくれない。
「主人をそうやって甘やかしていると彼女に愛想つかされるよ」
「……彼女?」
「とぼけたって無駄。私が寝てる間に連れ込んだんでしょ。朱禅も炉伯も女の匂いがする」
大体、眠っているときほど外敵から身を守ってくれる存在であるべきだろうと、最沸した苛立ちを口にする。彼らほどの造形美なら引く手あまただろうし、ただの従業員でしかない男たちの女性関係に口を挟む趣味はない。むしろ、後ろめたさと申し訳なさが胡涅を苦しめる。
「彼女いるときは、キスしちゃダメ」
彼らが余程のろくでなしなのか、それとも、女を見る目がないのかは知らないが、長続きしているのを見たことがない。
たぶん、いや、絶対、胡涅の存在が彼らの女性関係の妨げになっているのだろう。普通の関係ならまだしも、キスをねだる年の近い主人なら尚更、彼らの女性関係が安定するはずがない。
「彼女出来たら教えてっていつも言ってるでしょ」
そうしたら、自重する。しなければならない。スリッパをはいて、立ち上がったままの状態で頬を膨らませた胡涅の身体は、途端、ベッドへ逆戻りしていた。
「なに、なんでそんなに嬉しそうなの?」
「嫉妬する顔がそそる」
「意味わかんない」
押し倒した炉伯の青い瞳がキラキラと輝いている気がして、顔が引きつる。この男は言っている意味がわかっているのだろうか。
嫉妬する顔にそそられたからといって、条件反射で押し倒したりするから彼女と長続きしないのだと胡涅は息を吐いた。
「炉伯、どぃ……ッ…ンンん」
いい加減、じゃれあっている暇はないと押し退けようとしたはずなのに、キスされているのはどういうわけか。
「この匂いがわかるとは」
「しゅぜ……んっぅ……ちょ」
普通、ここは主人を襲う盛りのついた同僚を取り押さえるところ。
「安心しろ。我らは胡涅以外を喰う気はない」
「だか、ら…言ってる意味…が……朱禅までな…ッ…ろは、く」
一人から二人。重みが増して、圧迫感が増す。このままでは巨大な二人にベッドで圧死させられると、胡涅の足は暴れていた。
ところが、足を暴れさせるほど、なぜか炉伯が近付いてきて、腰が密着するほど近くに、いや、腰のものを押し当てられる気配に顔が熱くなってくる。
「………ヤッ…だ」
「なにが?」
「んぅ……っ……ァ、はぁ」
脳まで溶かす勢いの炉伯の口付けに、抵抗する気力が抜けていく。まだ起き抜けの回らない頭では、酸素不足が大敵だと、神経だけが警告していた。
「胡涅」
炉伯の青い瞳に映りこんだ自分の顔が、ひどく情けない顔をしている。
「彼女はいない。これは配達にきた女の匂いだ」
「うそ...ッ...炉伯。いくら私が男経験無いからって、そんなので匂いがつかないことくらい知ってる」
「嗅覚が過敏になったか」
「朱禅からもするもん」
そこで、朱禅と炉伯がくすくす笑いだすのだから、ますます意味がわからない。おかしなことを言っているつもりはないのに、そこまで揃って笑われると、居心地が悪くなる。
「胡涅」
「な、なに?」
炉伯の下から引き上げるように、横から伸びてきた朱禅によって、再びベッドに寝かされる。背中には大きな枕。そこにもたれた胡涅の上を陣取って、赤い瞳が笑みを深めた。
「………っん」
ワガママをあやすキスの愛撫に弱い。
朱禅もそれは知っている。キスをすれば大人しくいうことを聞く娘だと、二人からそう思われていることを知っている。
情けないことに、これまでの経歴からその情報は正しい。
「我らを信じぬのか?」
「………だって」
「ならば、信じるまで続けよう」
「ちょ…朱禅…しゅ、も…ンッふふ…」
小鳥がついばむような可愛いキスの連続に、機嫌が吸われて、消化して、今度は胡涅がくすくすと笑いだすのは時間の問題だった。
「……ッ…ぁ」
耳たぶをかじって、首筋を舐められると身体が跳ねる。足の爪先を炉伯がかじったせいかもしれない。
「炉伯、ァッ…そ、こ…きたな……ぃ」
昨日の検査から丸一日、女の沽券として、せめてシャワーくらい浴びさせて欲しい。車と研究室とベッドだけの移動でも、それなりに汚れている気がする。
「胡涅に汚い場所はねぇよ」
「あっ、あるよ」
「ねぇ。つってんだろ」
「………ンッ」
さすが百戦錬磨の男は違う。手付きが妙にいやらしいと、胡涅は足の甲をべろりと舐めた炉伯の舌に赤面した。
「どこ舐めて…ちょ、えっ……しゅ、朱禅……なっ、なに」
「胡涅、手をどけろ。邪魔だ」
「ヤッぅ……ァ、邪魔とかじゃ、なく……て」
パジャマのボタンを外して、それを脱がしてくる朱禅の動きに困惑する。
ここが風呂場ならまだしも、着替えていたならまだしも、今までにない不自然な流れで攻めてこられて、抵抗しない方がおかしいと胡涅は朱禅の肩に手を置いた。
「ひゃっ……ぅッ」
下着をつけていないせいで、あらわになった胸の中央に顔を埋められて、どう反応すればいいのかわからない。
「ちょ、炉伯もと、メッ……んんっ」
止めるどころか、連携してズボンとパンツまで脱がされ、文字通り全裸になった胡涅の悲鳴は朱禅の口付けに吸いこまれた。
肌寒いはずの季節もお構いなしに、汗ばむほど体温があがっていく。朱禅から与えられるキスは百歩譲って日常風景だとしても、炉伯が足を下から上まで舐めてくる行為は、戸惑いが大きい。
「…ッ…ンンぅ、んっ」
抵抗のために、足をあげたのがいけなかったのだろう。振り上げた胡涅の足を難なく掴んだ炉伯の唇が、初めての場所に触れてくる。
「…………ッ」
反射できつく閉じた唇は、朱禅のせいで閉じられず、飲み込みきれなかった唾液にむせて、肺を揺らす。
ゴホゴホと苦しそうに咳き込む主人を無視して、侵入してきた炉伯の舌は、正しく割れ目を往復して、胡涅の羞恥を掘り起こした。
「っ…ぁ…ヤッ…ァッ」
朱禅の唇が離れて、咳き込む口を手で押さえながら、胡涅は炉伯の頭に手を伸ばす。もちろん、朱禅がそれを見過ごすはずもなく、胡涅は上半身を朱禅に抱きとめられる形で停止していた。
遮光カーテンがかかっているはずなのに、なぜ夕日が顔にあたるのだろう。朱禅と炉伯は何をしているのか。寝起きに不機嫌になりたくなくても、わずかな苛立ちが胡涅の胸中に渦巻きはじめる。
嗅ぎなれない匂いのせいかもしれない。甘い香水みたいな匂いがする。朱禅と炉伯のものではない。主人が寝ているのをいいことに、二人そろって女を家に呼んだのかもしれない。
「胡涅、起きたか」
両隣に控えた。というより、各々別の作業をしていたらしい朱禅と炉伯が、胡涅の目覚めに気付いて、そっと近付いてくる。
「なんだ……いるんじゃん」
「不機嫌だな、胡涅」
眠る前に見たときから変わらないスーツ姿で、白銀に煌めく髪と赤と青の瞳が交互に揺れ、巨大な壁になって腕を伸ばしてきたのを静かににらむ。
「おはよう、胡涅」
「…………ん、おはよ」
別にキツく当たるつもりはないのに、なぜか普通に接することができなくてイヤになる。彼女ではないのだから注意する必要もなく、権利もない。それなのに、むっとした顔でいたら、甘えさせるキスで触れられて、撫でられて、申し訳なさが胸をついた。
「ふふ……もう、朱禅も炉伯もくすぐったい」
左右で揺れる白髪に心がなごむ。そんなことで機嫌が直るのかと、単純だと笑ってくれていい。
それぞれの頭を撫でて、キスに応えて、それからようやく胡涅は黒い目を動かした。
「ぃま…な…んじ?」
「逢魔時だ」
平然と応える朱禅の瞳と重なって、外も同じ赤で染まっているのかと想像する。もし仮にそうなのだとすれば、秋の日暮れはあっという間に黒く沈むのかもしれない。
「シャワー、浴びる」
不思議とお腹はすいていないため、顔を洗って、歯を磨いてと、順序だてを考えるよりも先に、その言葉が口から出た。
掛け布団を剥いで、ベッドから降りる。スリッパを履いて、お風呂場まで直行しようと、腰をあげかけたところで、なぜか炉伯に両腕を伸ばされた。
「…………なに?」
「連れてってやるよ」
「いや、普通に歩けるし」
そこで舌打ちされて、「可愛くねぇな」と呟く身辺警護人に同じ言葉を返してあげたい。
一体彼らは自分のことをどう思っているのか。持病を抱えているからといって、なにもできないわけではないと注意しても、一向に聞く耳を持ってくれない。
「主人をそうやって甘やかしていると彼女に愛想つかされるよ」
「……彼女?」
「とぼけたって無駄。私が寝てる間に連れ込んだんでしょ。朱禅も炉伯も女の匂いがする」
大体、眠っているときほど外敵から身を守ってくれる存在であるべきだろうと、最沸した苛立ちを口にする。彼らほどの造形美なら引く手あまただろうし、ただの従業員でしかない男たちの女性関係に口を挟む趣味はない。むしろ、後ろめたさと申し訳なさが胡涅を苦しめる。
「彼女いるときは、キスしちゃダメ」
彼らが余程のろくでなしなのか、それとも、女を見る目がないのかは知らないが、長続きしているのを見たことがない。
たぶん、いや、絶対、胡涅の存在が彼らの女性関係の妨げになっているのだろう。普通の関係ならまだしも、キスをねだる年の近い主人なら尚更、彼らの女性関係が安定するはずがない。
「彼女出来たら教えてっていつも言ってるでしょ」
そうしたら、自重する。しなければならない。スリッパをはいて、立ち上がったままの状態で頬を膨らませた胡涅の身体は、途端、ベッドへ逆戻りしていた。
「なに、なんでそんなに嬉しそうなの?」
「嫉妬する顔がそそる」
「意味わかんない」
押し倒した炉伯の青い瞳がキラキラと輝いている気がして、顔が引きつる。この男は言っている意味がわかっているのだろうか。
嫉妬する顔にそそられたからといって、条件反射で押し倒したりするから彼女と長続きしないのだと胡涅は息を吐いた。
「炉伯、どぃ……ッ…ンンん」
いい加減、じゃれあっている暇はないと押し退けようとしたはずなのに、キスされているのはどういうわけか。
「この匂いがわかるとは」
「しゅぜ……んっぅ……ちょ」
普通、ここは主人を襲う盛りのついた同僚を取り押さえるところ。
「安心しろ。我らは胡涅以外を喰う気はない」
「だか、ら…言ってる意味…が……朱禅までな…ッ…ろは、く」
一人から二人。重みが増して、圧迫感が増す。このままでは巨大な二人にベッドで圧死させられると、胡涅の足は暴れていた。
ところが、足を暴れさせるほど、なぜか炉伯が近付いてきて、腰が密着するほど近くに、いや、腰のものを押し当てられる気配に顔が熱くなってくる。
「………ヤッ…だ」
「なにが?」
「んぅ……っ……ァ、はぁ」
脳まで溶かす勢いの炉伯の口付けに、抵抗する気力が抜けていく。まだ起き抜けの回らない頭では、酸素不足が大敵だと、神経だけが警告していた。
「胡涅」
炉伯の青い瞳に映りこんだ自分の顔が、ひどく情けない顔をしている。
「彼女はいない。これは配達にきた女の匂いだ」
「うそ...ッ...炉伯。いくら私が男経験無いからって、そんなので匂いがつかないことくらい知ってる」
「嗅覚が過敏になったか」
「朱禅からもするもん」
そこで、朱禅と炉伯がくすくす笑いだすのだから、ますます意味がわからない。おかしなことを言っているつもりはないのに、そこまで揃って笑われると、居心地が悪くなる。
「胡涅」
「な、なに?」
炉伯の下から引き上げるように、横から伸びてきた朱禅によって、再びベッドに寝かされる。背中には大きな枕。そこにもたれた胡涅の上を陣取って、赤い瞳が笑みを深めた。
「………っん」
ワガママをあやすキスの愛撫に弱い。
朱禅もそれは知っている。キスをすれば大人しくいうことを聞く娘だと、二人からそう思われていることを知っている。
情けないことに、これまでの経歴からその情報は正しい。
「我らを信じぬのか?」
「………だって」
「ならば、信じるまで続けよう」
「ちょ…朱禅…しゅ、も…ンッふふ…」
小鳥がついばむような可愛いキスの連続に、機嫌が吸われて、消化して、今度は胡涅がくすくすと笑いだすのは時間の問題だった。
「……ッ…ぁ」
耳たぶをかじって、首筋を舐められると身体が跳ねる。足の爪先を炉伯がかじったせいかもしれない。
「炉伯、ァッ…そ、こ…きたな……ぃ」
昨日の検査から丸一日、女の沽券として、せめてシャワーくらい浴びさせて欲しい。車と研究室とベッドだけの移動でも、それなりに汚れている気がする。
「胡涅に汚い場所はねぇよ」
「あっ、あるよ」
「ねぇ。つってんだろ」
「………ンッ」
さすが百戦錬磨の男は違う。手付きが妙にいやらしいと、胡涅は足の甲をべろりと舐めた炉伯の舌に赤面した。
「どこ舐めて…ちょ、えっ……しゅ、朱禅……なっ、なに」
「胡涅、手をどけろ。邪魔だ」
「ヤッぅ……ァ、邪魔とかじゃ、なく……て」
パジャマのボタンを外して、それを脱がしてくる朱禅の動きに困惑する。
ここが風呂場ならまだしも、着替えていたならまだしも、今までにない不自然な流れで攻めてこられて、抵抗しない方がおかしいと胡涅は朱禅の肩に手を置いた。
「ひゃっ……ぅッ」
下着をつけていないせいで、あらわになった胸の中央に顔を埋められて、どう反応すればいいのかわからない。
「ちょ、炉伯もと、メッ……んんっ」
止めるどころか、連携してズボンとパンツまで脱がされ、文字通り全裸になった胡涅の悲鳴は朱禅の口付けに吸いこまれた。
肌寒いはずの季節もお構いなしに、汗ばむほど体温があがっていく。朱禅から与えられるキスは百歩譲って日常風景だとしても、炉伯が足を下から上まで舐めてくる行為は、戸惑いが大きい。
「…ッ…ンンぅ、んっ」
抵抗のために、足をあげたのがいけなかったのだろう。振り上げた胡涅の足を難なく掴んだ炉伯の唇が、初めての場所に触れてくる。
「…………ッ」
反射できつく閉じた唇は、朱禅のせいで閉じられず、飲み込みきれなかった唾液にむせて、肺を揺らす。
ゴホゴホと苦しそうに咳き込む主人を無視して、侵入してきた炉伯の舌は、正しく割れ目を往復して、胡涅の羞恥を掘り起こした。
「っ…ぁ…ヤッ…ァッ」
朱禅の唇が離れて、咳き込む口を手で押さえながら、胡涅は炉伯の頭に手を伸ばす。もちろん、朱禅がそれを見過ごすはずもなく、胡涅は上半身を朱禅に抱きとめられる形で停止していた。
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