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第弐章:崩壊の足音
02:未知に惑う
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「ふっ、アッぁ」
首筋というより鎖骨に近い場所に、炉伯の額がぶつかってくる。以前、キスマークとやらを反動でつけられた際、胡涅は『お祖父様』から炉伯と接近禁止令を一ヶ月もくらったので、どれだけ盛り上がっても身体に印をつけるのは禁止にしている。
「…ッ…ん…」
痕跡を残すだけがキスじゃない。離れるなんてあり得ない。だけど、これだけじゃ、全然足りない。
「炉伯……っ、炉伯、ろはッンん」
男女の営みは、きっとたぶん、想像よりもずっと激しいに違いない。布越しでもこんなに気持ちいいのだから、彼らの素肌に触れればきっと、もっと、満たされるはず。
「んな声、出してんじゃねぇよ」
収まらない熱をどう発散しようかと、無理矢理キスで誤魔化した炉伯が、苛立ちを含んだ声で離れていく。
離れなくていいのに。名残惜しい気持ちに、もてあそばれた心が軋む。
「炉伯」
「ん?」
「キス、ありがとう」
「…………おう」
女にも性欲はある。それでもまだ処女。大事にとっているわけではないけれど、生まれたときの環境から今日に至るまで、残念ながらそういう関係は誰ともない。
一度だけ、好奇心から自分の秘部に触れたことはあるが、何かが違う気がしてすぐにやめた。
「…………おいし」
口内に残る炉伯の味が、とても美味しい。美味しいというのは、食事と同じように、空腹を満たすのと同じ意味合いであり、ときどき無性に食べたくなる。
他の人とキスをしてもそうなのかは知らない。
胡涅の人生の中で、キスをするのは朱禅と炉伯。彼らだけで、彼ら以外にキスすることを彼らから許されていない。理不尽だが、彼ら以外とキスすることもないため、結果的に守っている形になっている。けれど、最近、キス以外が欲しくて欲しくてたまらない。
特に、昨日。何年もなかった発作を起こして、意識がなくなる寸前、彼らの雄を貪り、血肉に噛みついてしまいたかった。
「あ、そっか。昨日」
点滴が途中で抜けた記憶を思い出す。
朱禅に馬乗りになってキスをせがんだ記憶まで一緒に甦ってきて、胡涅はわかりやすくベッドへ突っ伏した。
「ねぇ、炉伯」
「なんだ?」
頭を撫でてくれる大きな手が、添い寝するために隣に寝そべった。
そうであることが当然の行動に、胡涅は炉伯にすり寄って、匂いを肺いっぱいに吸い込んで、落ち着く鼓動を感じながら小さく思いを吐き出す。
「私って変なのかな?」
「んー?」
「炉伯のキスも、朱禅のキスも、前まではそれだけで満たされて、こうして腕の中にいると安心して、幸せなのに、それは変わらないのに、最近ね、全然足りないの」
「………ほぉ」
「もっと、もっとほしい。欲しくて、欲しくて、ときどき朱禅と炉伯が自分の一部になってしまえばいいのにって、食べたくてたまらなくなる。触れるだけじゃ足りないの」
なくなっては困るのに、目の前にいると名前のない欲が沸き起こる。
「変な主人でゴメンね」
半分泣きそうで、半分笑う胡涅を抱き締める炉伯の顔はよくわからない。わかることは、胡涅の髪を撫でて、現れた額にキスを落としたことだけ。
「だとよ、朱禅」
胡涅の額に唇を置いたまま、炉伯がもう一人の男の名を呼ぶ。
いつからそこにいたのか。
炉伯とは反対側のベッドが少し沈んで、わかりやすく顔をしかめた朱禅が座っていた。朱禅も着崩れない完璧なスーツ姿でそこにいる。
「我らの気も知らず、小娘が」
声で怒っていても、実際に怒っているわけではない。いや、目は笑っていないから内心は怒っているのかもしれない。
それでも、炉伯から引き剥がし、自分の方へと引き寄せる朱禅の力は壊れ物に触れるほど優しくて大きい。
「胡涅」
呼ばれるまま顔だけを向けて、降り落ちてくる朱禅の唇を受け止める。ほんのりチョコレートの味がするのは、寝起きのココア用に朱禅が口に含んでいたのだろう。
甘い液体が口移しで流れ込んでくる。
そういえば一度、街の自販機でココアを見つけて買ってもらったことがあるが、あれはまずくて飲めなかった。
「我らの作ったもの以外を口にするな」
朱禅に怒られた記憶がココアと直結して流れ込んでくる。ココアが好きだと思っていたのに、朱禅と炉伯が作るココアが好きなのだと自覚させられたのは、もう何年も前のこと。
「貸せ」
「え、缶のココアってそのまま飲んじゃダメなの?」
「それが正しいかも知れぬが、胡涅の知るそれとは別物だ」
「なにそれ、意味がわかんな…ぃ…ッ…」
ある意味「記念日」と呼べるファーストキスの味は、ココア味だと言っておこう。自分で飲むと不味かったのに、朱禅に口移しで飲まされたそれは、やたら美味しくて、結局全部飲みきった。
それを見ていた炉伯も、いつの間にかもう一本買っていて、今度は自分の番だと、問答無用で二本目のココアを飲まされた。以来、ココアは口移しで飲むものとなっている。
「………ッ、ん」
朱禅と炉伯から交互に朝のココアをもらう。ぬるくて、甘い。満たされていく不思議な感覚に、精神までまろやかに落ち着いていく。
「眠れ」
「…………ぅん」
おやすみと、両サイドからこめかみにキスを受けて、絡めていた指先をそれぞれにかじられて少し笑う。起きたばかりなのにもう寝るのかと、時計もきっと驚くだろう。
それでも瞼はとっくに閉じかけている。
ココアもチョコレートも、大好きで落ち着く味なのに、いつも睡魔がやってきて、胡涅はそれに抗えない。無抵抗に、青と赤が見下ろす中で、静かに眠りについていくだけ。
「頃合いか。待つ身は随分と長く感じるもんだな」
かじった胡涅の指を舌で舐めた炉伯が呟く。すっかり眠った胡涅を見つめる炉伯の瞳が、同じように胡涅を眺める朱禅の方へ流れていく。
「幾千年生きる我らにとって、たった数年など瞬きのうちだと笑っておったくせに」
「瞬きの内に失うなんざ御免だ」
ぎらついた青い瞳に、そう大差ない赤い瞳が喉の奥で小さく笑うのも無理はなく、「将門之助か」と朱禅は炉伯に付け加えた。
「たしかに、あれは厄介だな」
「目覚めのときまで待つつもりだったが、悠長なことも言っていられないだろ?」
「あの人間が邪魔立てするのであれば、我らも先手を打つべきか」
「まあ、今のうちに手籠にしちまえば、んなもん関係なくなるだろ」
「貴様も中々に悪党だな」
「据え膳喰わぬは男の恥よ」
互いにそっと寄り添って、胡涅を挟んで口角を歪める。
「壊れぬと良いがな」
朱禅の赤に、胡涅の髪を撫でる炉伯が写っていた。
「むしろ、壊すってのはどうだ」
「血が騒げば、あるいは」
「ふっ、はは。悪党はどっちだよ」
炉伯が息を吹き出して笑ったせいで、胡涅が迷惑そうに寝返りを打つ。それを二人して見つめながら、束の間の安寧に微笑んでいた。
起きればまた、愛らしいワガママを囀ずるだろうその唇に、噛みつきたい衝動を押さえながら。
首筋というより鎖骨に近い場所に、炉伯の額がぶつかってくる。以前、キスマークとやらを反動でつけられた際、胡涅は『お祖父様』から炉伯と接近禁止令を一ヶ月もくらったので、どれだけ盛り上がっても身体に印をつけるのは禁止にしている。
「…ッ…ん…」
痕跡を残すだけがキスじゃない。離れるなんてあり得ない。だけど、これだけじゃ、全然足りない。
「炉伯……っ、炉伯、ろはッンん」
男女の営みは、きっとたぶん、想像よりもずっと激しいに違いない。布越しでもこんなに気持ちいいのだから、彼らの素肌に触れればきっと、もっと、満たされるはず。
「んな声、出してんじゃねぇよ」
収まらない熱をどう発散しようかと、無理矢理キスで誤魔化した炉伯が、苛立ちを含んだ声で離れていく。
離れなくていいのに。名残惜しい気持ちに、もてあそばれた心が軋む。
「炉伯」
「ん?」
「キス、ありがとう」
「…………おう」
女にも性欲はある。それでもまだ処女。大事にとっているわけではないけれど、生まれたときの環境から今日に至るまで、残念ながらそういう関係は誰ともない。
一度だけ、好奇心から自分の秘部に触れたことはあるが、何かが違う気がしてすぐにやめた。
「…………おいし」
口内に残る炉伯の味が、とても美味しい。美味しいというのは、食事と同じように、空腹を満たすのと同じ意味合いであり、ときどき無性に食べたくなる。
他の人とキスをしてもそうなのかは知らない。
胡涅の人生の中で、キスをするのは朱禅と炉伯。彼らだけで、彼ら以外にキスすることを彼らから許されていない。理不尽だが、彼ら以外とキスすることもないため、結果的に守っている形になっている。けれど、最近、キス以外が欲しくて欲しくてたまらない。
特に、昨日。何年もなかった発作を起こして、意識がなくなる寸前、彼らの雄を貪り、血肉に噛みついてしまいたかった。
「あ、そっか。昨日」
点滴が途中で抜けた記憶を思い出す。
朱禅に馬乗りになってキスをせがんだ記憶まで一緒に甦ってきて、胡涅はわかりやすくベッドへ突っ伏した。
「ねぇ、炉伯」
「なんだ?」
頭を撫でてくれる大きな手が、添い寝するために隣に寝そべった。
そうであることが当然の行動に、胡涅は炉伯にすり寄って、匂いを肺いっぱいに吸い込んで、落ち着く鼓動を感じながら小さく思いを吐き出す。
「私って変なのかな?」
「んー?」
「炉伯のキスも、朱禅のキスも、前まではそれだけで満たされて、こうして腕の中にいると安心して、幸せなのに、それは変わらないのに、最近ね、全然足りないの」
「………ほぉ」
「もっと、もっとほしい。欲しくて、欲しくて、ときどき朱禅と炉伯が自分の一部になってしまえばいいのにって、食べたくてたまらなくなる。触れるだけじゃ足りないの」
なくなっては困るのに、目の前にいると名前のない欲が沸き起こる。
「変な主人でゴメンね」
半分泣きそうで、半分笑う胡涅を抱き締める炉伯の顔はよくわからない。わかることは、胡涅の髪を撫でて、現れた額にキスを落としたことだけ。
「だとよ、朱禅」
胡涅の額に唇を置いたまま、炉伯がもう一人の男の名を呼ぶ。
いつからそこにいたのか。
炉伯とは反対側のベッドが少し沈んで、わかりやすく顔をしかめた朱禅が座っていた。朱禅も着崩れない完璧なスーツ姿でそこにいる。
「我らの気も知らず、小娘が」
声で怒っていても、実際に怒っているわけではない。いや、目は笑っていないから内心は怒っているのかもしれない。
それでも、炉伯から引き剥がし、自分の方へと引き寄せる朱禅の力は壊れ物に触れるほど優しくて大きい。
「胡涅」
呼ばれるまま顔だけを向けて、降り落ちてくる朱禅の唇を受け止める。ほんのりチョコレートの味がするのは、寝起きのココア用に朱禅が口に含んでいたのだろう。
甘い液体が口移しで流れ込んでくる。
そういえば一度、街の自販機でココアを見つけて買ってもらったことがあるが、あれはまずくて飲めなかった。
「我らの作ったもの以外を口にするな」
朱禅に怒られた記憶がココアと直結して流れ込んでくる。ココアが好きだと思っていたのに、朱禅と炉伯が作るココアが好きなのだと自覚させられたのは、もう何年も前のこと。
「貸せ」
「え、缶のココアってそのまま飲んじゃダメなの?」
「それが正しいかも知れぬが、胡涅の知るそれとは別物だ」
「なにそれ、意味がわかんな…ぃ…ッ…」
ある意味「記念日」と呼べるファーストキスの味は、ココア味だと言っておこう。自分で飲むと不味かったのに、朱禅に口移しで飲まされたそれは、やたら美味しくて、結局全部飲みきった。
それを見ていた炉伯も、いつの間にかもう一本買っていて、今度は自分の番だと、問答無用で二本目のココアを飲まされた。以来、ココアは口移しで飲むものとなっている。
「………ッ、ん」
朱禅と炉伯から交互に朝のココアをもらう。ぬるくて、甘い。満たされていく不思議な感覚に、精神までまろやかに落ち着いていく。
「眠れ」
「…………ぅん」
おやすみと、両サイドからこめかみにキスを受けて、絡めていた指先をそれぞれにかじられて少し笑う。起きたばかりなのにもう寝るのかと、時計もきっと驚くだろう。
それでも瞼はとっくに閉じかけている。
ココアもチョコレートも、大好きで落ち着く味なのに、いつも睡魔がやってきて、胡涅はそれに抗えない。無抵抗に、青と赤が見下ろす中で、静かに眠りについていくだけ。
「頃合いか。待つ身は随分と長く感じるもんだな」
かじった胡涅の指を舌で舐めた炉伯が呟く。すっかり眠った胡涅を見つめる炉伯の瞳が、同じように胡涅を眺める朱禅の方へ流れていく。
「幾千年生きる我らにとって、たった数年など瞬きのうちだと笑っておったくせに」
「瞬きの内に失うなんざ御免だ」
ぎらついた青い瞳に、そう大差ない赤い瞳が喉の奥で小さく笑うのも無理はなく、「将門之助か」と朱禅は炉伯に付け加えた。
「たしかに、あれは厄介だな」
「目覚めのときまで待つつもりだったが、悠長なことも言っていられないだろ?」
「あの人間が邪魔立てするのであれば、我らも先手を打つべきか」
「まあ、今のうちに手籠にしちまえば、んなもん関係なくなるだろ」
「貴様も中々に悪党だな」
「据え膳喰わぬは男の恥よ」
互いにそっと寄り添って、胡涅を挟んで口角を歪める。
「壊れぬと良いがな」
朱禅の赤に、胡涅の髪を撫でる炉伯が写っていた。
「むしろ、壊すってのはどうだ」
「血が騒げば、あるいは」
「ふっ、はは。悪党はどっちだよ」
炉伯が息を吹き出して笑ったせいで、胡涅が迷惑そうに寝返りを打つ。それを二人して見つめながら、束の間の安寧に微笑んでいた。
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