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第参章:八束市の支配者
02:素朴な疑問
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「……なんだ?」
「ありがとうございます。こちらなのですが、リビングのガラス棚に置かれた古い書物の中から見つけました」
胡涅とは違い、味覚にあったのか、ペロリとそれを平らげた祖父に、胡涅はカバンの中から取り出した一枚の写真を見せる。
口元をぬぐって、それから目を細めてその写真をみた堂胡は、次の料理を運ばせるために胡涅のスープ皿も一緒に下げさせていた。
「私に似ているような気がするのですが、これは誰ですか?」
スープを残してしまったことは申し訳ないが、不味いものは仕方ない。来年からは店を変えてもらおうと、胡涅は手を伸ばした堂胡にテーブルの上から一枚の写真を手渡す。実際は堂胡ではなく、隣にいた名前の知らない黒スーツの男の手がその写真を受け取っていた。
「ああ、そんなものがまだこの世に残っていたのか」
それはあまりに一瞬だった。
堂胡が写真をチラッと見て認識するなり、指先を少し上げる。
「ちょ、なにするの?」
写真を受け取ったスーツの男が、ビリビリとそれをやぶり始めていた。
思わず椅子から立ち上がったせいで、空虚な物音が響いたが、片手で実行を許可した堂胡もまさか胡涅がそんなに怒るとは思っていなかったのか、慌てて空気を取り繕おうとしていた。
「これ、興奮すると身体に障る。こんなもののために、興奮するんじゃない。お前が体に不調をきたすとなれば、あの家ごとどうにかせねばならんくなる」
「どういう意味?」
食欲はすでにゼロといえる。いらないと目だけで食事の提供を拒んだ胡涅とは対照的に、目の前に運ばれた前菜の場所をあけて、堂胡はわざとらしい咳をこぼした。
「出来ることなら話したくない。こうして、目の前に存在しているだけマシかもしれんが」
「はなしが全然見えないんだけど」
怪訝な顔をした胡涅の表情を知りながら、堂胡は前菜を食べ、メインディッシュを運ぶように命じた。胡涅はもちろん「いらない」と告げる。
その間にも堂胡はワインを口に含み、のどを鳴らし、ようやく「藤蜜は生きねばならん」とハッキリと口にした。
真剣に見据えてくる目が怖い。
それでも、何も知らずに生きてきた頃に比べれば、堂胡のその瞳を真っ直ぐに受け止められるほどにはなった。
「私は、生きなければならない?」
それは、なぜ。
あえて生きることを義務付けられる理由が見当たらない。いや、生まれながらに病弱で、将来の見通しがたたない人生を孫が送っていれば、心情としてそういう口調になるのかもしれない。けれど、なぜだろう。祖父のはずなのに、堂胡からそういう感情を受け取ったことがないといえば、世間は「不孝もの」と罵倒するだろうか。
「写真のことは忘れろ」
それは、なぜ。
自分と似た容姿をしている写真の中の二人に、心当たりがあるとすれば、それはひとつしかない。今まで一度も見たことがない父と母。名前も知らない。手がかりは、そこにいる祖父の従者に破られて、ゴミとして捨てられてしまった。勝手に、何の許可も、心の準備さえも、もらえないまま。
「おお…っ…藤蜜」
祖父は時々、胡涅のことを「藤蜜」と呼んでは、痛々しく傷ついた素振りをみせる。今回は感激に頬を紅潮させているが、いったい誰を重ねているのか。
小さい頃は、それが愛称なのだと信じて、呼ばれることを嬉しく感じていたことがある。藤蜜という響きに、懐かしさを覚えたことも否定しない。
「私は藤蜜ではない」
自分の口から、これまで出したことのない低い声がこぼれて、勝手に空気を凍らせた。
「気分が悪いので、今日は帰らせてもら……」
そこで立ち去れたらどれほどよかったか。体の向きを変えたそこには、前菜に続いてメインディッシュらしい肉料理を持った若い従業員がいた。可哀想に、捨てられた子犬のような顔で、胡涅を見つめている。
「………はぁ」
いらないと告げたのに。のどまで出かかって、胡涅はやめた。
理不尽なことには馴れている。他人に八つ当たりして発散するほど子供ではない。何より、料理人含めて、ここにいる従業員たちに非はないのだと、胡涅は自分に言いきかせた。
「…………」
炉伯からチョコレートを受け取っておけばよかった。朱禅にワガママを言って、遅刻してもらえばよかった。
小さな後悔が胸をついて苛立ちが募る。
「…………」
反抗期と呼ぶには、遅すぎるだろうか。
胡涅は倒れた椅子を起こしてくれた別の従業員にお礼も言わずに腰を下ろし、結局目の前に置かれた冷めた肉料理をじっと睨み付けた。
「お祖父様は」
結んだ唇をそうして開いた瞬間、先ほどまで興奮していた堂胡の瞳が一瞬にして、光を閉ざしたのがわかった。
興味が失せたといわんばかりに、高揚した雰囲気まで一掃されている。
胡涅は、そこに気付かないふりをして言葉を続けた。
「お祖父様は、私の父と母を憎んでいらっしゃるかも知れないけど、私は知りたい……です」
美味しそうに運ばれてきた肉を口にしながら「知る必要はない」と堂胡は一括した。
わかりきった返答に、また胡涅の口からダルい息がまろびでる。
食欲を完全に失っていた。
手をつけない胡涅の様子を毎度のことだと思っているのか。堂胡はとてもよく食べる。もう結構な年齢だと思うが、胃袋が丈夫なのだろう。実際は何歳か知らない。
小さな頃からの記憶でも、祖父は祖父のまま、艶のある髪、健康な歯、シミがありシワもあるが、世間一般の老人とは明らかに違う。杖は見せかけ、強靭な足腰をしている。何か秘訣でもあるのか。年を取らないというのであれば、肉をほうばる内臓にも納得がいく。
「何か変わったことはないか?」
これが最後の質問。
ひとつめ、体調に変化はないか。
ふたつめ、最近どうか。
みっつめ、何か変わったことはないか。
どれも似たような質問だが、聞き方を変えて、いったい何を知りたいのか。
「特にありません」
能面のように冷めた視線で、胡涅は人形みたいに座ったまま答えた。
口を汚す目の前の老人に、朱禅や炉伯との関係は明かさない。彼らとの関係は変わった。それを告げて、離されるわけにはいかない。
「体調や周囲に何か変化があれば、すぐに知らせろ」
「……わかっています」
「お前だけではないぞ」
安易に朱禅と炉伯のことを言っているのだろう。以前、二人がふざけて首筋につけてきたキスマークを見つけたときの堂胡の顔。あれは笑えた。あやうく、引き離される一歩手前まで怒らせはしたが、前任の保倉医師が止めてくれたことを思い出す。
「来月の定期検診まで待つ必要はない。わしはいつでもいい」
その言葉を信じた日が懐かしい。胸に渦巻くどす黒い感情に蓋をして、胡涅は口を閉ざし続ける。来月の検診も果たして意味があるのか疑わしい。それでもまた一ヶ月後に、検診を受け、意味のないこの食事会に参加しなければならない。
「はい、お祖父様」
憂鬱だ。実に憂鬱だ。人は持たないものを欲しがるというが、何が恵まれているのか、何が幸せだと思うか。それは他人には到底計り知れない。
生活費という面で、衣食住が保証されているところが一番大きいと理解していても、飼い殺されている違和感がずっと拭いきれないでいる。
愛ではない、なにか。物心ついた頃から感じていた違和感。堂胡は本当に自分の祖父なのか。
「…………」
肉を平らげた老人以外に頼る先がないのだから仕方がない。朱禅や炉伯とも離れたくない。
四六時中監視されているのを知っている。夜景を見に行きたいと夜中に家を出ただけで、拉致誘拐だと警察騒ぎになったこともあった。怪しい動きを見せれば、即座に街ごと厳戒態勢で捕まえにくるだろう。
そうすれば今度こそ逃げられない。
なぜか、そんな気がする。
それこそ執着めいた重苦しいものが、まとわりついている気がする。
「一口くらい食べなさい」
「……はい」
渋々、フォークとナイフを手にとって、元から一口サイズほどしかない大きさの肉を欠片サイズに切り取って、胡涅は破片を口に含む。
まずい。が、食べられないほどではない。
最初から堂胡と運ばれてきた肉のサイズが違うので、頑張れば食べきれない量ではない。
でも、もういらない。
胡涅は形だけ堂胡に合わせて座り続ける。
食事をしない孫を気にかけてくれている。
そう思いたい。期待したい。愛があって、そうしてくれていると信じたい。たったひとりの家族であり、家業を継ぐ唯一の孫娘として、大切にされていると思いたい。
いつか「見合い相手だ」と、知りもしない男を紹介される日が来るのだろう。
今回はそうではなかった。
せめてもの救いだと、胡涅は堂胡が食べ終わるまで、そこから微塵も動かなかった。
「ありがとうございます。こちらなのですが、リビングのガラス棚に置かれた古い書物の中から見つけました」
胡涅とは違い、味覚にあったのか、ペロリとそれを平らげた祖父に、胡涅はカバンの中から取り出した一枚の写真を見せる。
口元をぬぐって、それから目を細めてその写真をみた堂胡は、次の料理を運ばせるために胡涅のスープ皿も一緒に下げさせていた。
「私に似ているような気がするのですが、これは誰ですか?」
スープを残してしまったことは申し訳ないが、不味いものは仕方ない。来年からは店を変えてもらおうと、胡涅は手を伸ばした堂胡にテーブルの上から一枚の写真を手渡す。実際は堂胡ではなく、隣にいた名前の知らない黒スーツの男の手がその写真を受け取っていた。
「ああ、そんなものがまだこの世に残っていたのか」
それはあまりに一瞬だった。
堂胡が写真をチラッと見て認識するなり、指先を少し上げる。
「ちょ、なにするの?」
写真を受け取ったスーツの男が、ビリビリとそれをやぶり始めていた。
思わず椅子から立ち上がったせいで、空虚な物音が響いたが、片手で実行を許可した堂胡もまさか胡涅がそんなに怒るとは思っていなかったのか、慌てて空気を取り繕おうとしていた。
「これ、興奮すると身体に障る。こんなもののために、興奮するんじゃない。お前が体に不調をきたすとなれば、あの家ごとどうにかせねばならんくなる」
「どういう意味?」
食欲はすでにゼロといえる。いらないと目だけで食事の提供を拒んだ胡涅とは対照的に、目の前に運ばれた前菜の場所をあけて、堂胡はわざとらしい咳をこぼした。
「出来ることなら話したくない。こうして、目の前に存在しているだけマシかもしれんが」
「はなしが全然見えないんだけど」
怪訝な顔をした胡涅の表情を知りながら、堂胡は前菜を食べ、メインディッシュを運ぶように命じた。胡涅はもちろん「いらない」と告げる。
その間にも堂胡はワインを口に含み、のどを鳴らし、ようやく「藤蜜は生きねばならん」とハッキリと口にした。
真剣に見据えてくる目が怖い。
それでも、何も知らずに生きてきた頃に比べれば、堂胡のその瞳を真っ直ぐに受け止められるほどにはなった。
「私は、生きなければならない?」
それは、なぜ。
あえて生きることを義務付けられる理由が見当たらない。いや、生まれながらに病弱で、将来の見通しがたたない人生を孫が送っていれば、心情としてそういう口調になるのかもしれない。けれど、なぜだろう。祖父のはずなのに、堂胡からそういう感情を受け取ったことがないといえば、世間は「不孝もの」と罵倒するだろうか。
「写真のことは忘れろ」
それは、なぜ。
自分と似た容姿をしている写真の中の二人に、心当たりがあるとすれば、それはひとつしかない。今まで一度も見たことがない父と母。名前も知らない。手がかりは、そこにいる祖父の従者に破られて、ゴミとして捨てられてしまった。勝手に、何の許可も、心の準備さえも、もらえないまま。
「おお…っ…藤蜜」
祖父は時々、胡涅のことを「藤蜜」と呼んでは、痛々しく傷ついた素振りをみせる。今回は感激に頬を紅潮させているが、いったい誰を重ねているのか。
小さい頃は、それが愛称なのだと信じて、呼ばれることを嬉しく感じていたことがある。藤蜜という響きに、懐かしさを覚えたことも否定しない。
「私は藤蜜ではない」
自分の口から、これまで出したことのない低い声がこぼれて、勝手に空気を凍らせた。
「気分が悪いので、今日は帰らせてもら……」
そこで立ち去れたらどれほどよかったか。体の向きを変えたそこには、前菜に続いてメインディッシュらしい肉料理を持った若い従業員がいた。可哀想に、捨てられた子犬のような顔で、胡涅を見つめている。
「………はぁ」
いらないと告げたのに。のどまで出かかって、胡涅はやめた。
理不尽なことには馴れている。他人に八つ当たりして発散するほど子供ではない。何より、料理人含めて、ここにいる従業員たちに非はないのだと、胡涅は自分に言いきかせた。
「…………」
炉伯からチョコレートを受け取っておけばよかった。朱禅にワガママを言って、遅刻してもらえばよかった。
小さな後悔が胸をついて苛立ちが募る。
「…………」
反抗期と呼ぶには、遅すぎるだろうか。
胡涅は倒れた椅子を起こしてくれた別の従業員にお礼も言わずに腰を下ろし、結局目の前に置かれた冷めた肉料理をじっと睨み付けた。
「お祖父様は」
結んだ唇をそうして開いた瞬間、先ほどまで興奮していた堂胡の瞳が一瞬にして、光を閉ざしたのがわかった。
興味が失せたといわんばかりに、高揚した雰囲気まで一掃されている。
胡涅は、そこに気付かないふりをして言葉を続けた。
「お祖父様は、私の父と母を憎んでいらっしゃるかも知れないけど、私は知りたい……です」
美味しそうに運ばれてきた肉を口にしながら「知る必要はない」と堂胡は一括した。
わかりきった返答に、また胡涅の口からダルい息がまろびでる。
食欲を完全に失っていた。
手をつけない胡涅の様子を毎度のことだと思っているのか。堂胡はとてもよく食べる。もう結構な年齢だと思うが、胃袋が丈夫なのだろう。実際は何歳か知らない。
小さな頃からの記憶でも、祖父は祖父のまま、艶のある髪、健康な歯、シミがありシワもあるが、世間一般の老人とは明らかに違う。杖は見せかけ、強靭な足腰をしている。何か秘訣でもあるのか。年を取らないというのであれば、肉をほうばる内臓にも納得がいく。
「何か変わったことはないか?」
これが最後の質問。
ひとつめ、体調に変化はないか。
ふたつめ、最近どうか。
みっつめ、何か変わったことはないか。
どれも似たような質問だが、聞き方を変えて、いったい何を知りたいのか。
「特にありません」
能面のように冷めた視線で、胡涅は人形みたいに座ったまま答えた。
口を汚す目の前の老人に、朱禅や炉伯との関係は明かさない。彼らとの関係は変わった。それを告げて、離されるわけにはいかない。
「体調や周囲に何か変化があれば、すぐに知らせろ」
「……わかっています」
「お前だけではないぞ」
安易に朱禅と炉伯のことを言っているのだろう。以前、二人がふざけて首筋につけてきたキスマークを見つけたときの堂胡の顔。あれは笑えた。あやうく、引き離される一歩手前まで怒らせはしたが、前任の保倉医師が止めてくれたことを思い出す。
「来月の定期検診まで待つ必要はない。わしはいつでもいい」
その言葉を信じた日が懐かしい。胸に渦巻くどす黒い感情に蓋をして、胡涅は口を閉ざし続ける。来月の検診も果たして意味があるのか疑わしい。それでもまた一ヶ月後に、検診を受け、意味のないこの食事会に参加しなければならない。
「はい、お祖父様」
憂鬱だ。実に憂鬱だ。人は持たないものを欲しがるというが、何が恵まれているのか、何が幸せだと思うか。それは他人には到底計り知れない。
生活費という面で、衣食住が保証されているところが一番大きいと理解していても、飼い殺されている違和感がずっと拭いきれないでいる。
愛ではない、なにか。物心ついた頃から感じていた違和感。堂胡は本当に自分の祖父なのか。
「…………」
肉を平らげた老人以外に頼る先がないのだから仕方がない。朱禅や炉伯とも離れたくない。
四六時中監視されているのを知っている。夜景を見に行きたいと夜中に家を出ただけで、拉致誘拐だと警察騒ぎになったこともあった。怪しい動きを見せれば、即座に街ごと厳戒態勢で捕まえにくるだろう。
そうすれば今度こそ逃げられない。
なぜか、そんな気がする。
それこそ執着めいた重苦しいものが、まとわりついている気がする。
「一口くらい食べなさい」
「……はい」
渋々、フォークとナイフを手にとって、元から一口サイズほどしかない大きさの肉を欠片サイズに切り取って、胡涅は破片を口に含む。
まずい。が、食べられないほどではない。
最初から堂胡と運ばれてきた肉のサイズが違うので、頑張れば食べきれない量ではない。
でも、もういらない。
胡涅は形だけ堂胡に合わせて座り続ける。
食事をしない孫を気にかけてくれている。
そう思いたい。期待したい。愛があって、そうしてくれていると信じたい。たったひとりの家族であり、家業を継ぐ唯一の孫娘として、大切にされていると思いたい。
いつか「見合い相手だ」と、知りもしない男を紹介される日が来るのだろう。
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