日本と皇國の幻争正統記・好色秘伝

坐久靈二

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外伝『恥辱の中で媚笑んで』

補 下

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ねえさま、本日もぼくのこの端ない陰茎をいっぱい負かしてください。そ、それと……」
「それと?」

 御姉様は優しくわくてきほほみを浮かべている。
 ぼくは顔を真っ赤にしてかたを飲み、膝を立てて股を開いた。
 必然、ぱっくりと大口の開いたこうもんあらわになった。

ぼくのいやらしい雌穴オマンコをいっぱい愛してください」

 ぼくの懇願に、御姉様の口角が上がる。

「つまり、これですね?」

 彼女は長い黒髪を託し上げ、首元の留め具を外す。
 そして帯を緩め、お召し物を脱いで一糸まとわぬ神秘的な裸体を露わにした。
 とりわけ神秘的なのは、彼女の普通ではない股間である。

「これが欲しくてたまらないのですね?」

 御姉様の股間にそびつ、男にもまれなほど巨大な逸物オチンポ様。
 両性具有、それも女性的な肢体と男性的な逸物オチンポを極限レベルで併せ持つ稀なる神性。
 それを誇らしげに見せ付ける姿は異様ではあっても少しも彼女の美しさを損なっていない。

「あああ逸物オチンポ様……。御姉様のご立派な逸物オチンポ様……♡ 下さい♡ ぼく雌穴オマンコに下さい♡ 沢山抱いてください♡」
もちろんですよ。わたくしも御前が欲しくなって呼んだのですから」

 そう言うと御姉様はぼくの貧弱な陰茎オチンポたくましい逸物オチンポ様を圧し当ててきた。

「さあ、ずは二人比べっこしてみましょうか」

 二人の男性器が圧を持って密着し、擦り合わされる。
 迫力を持って伝わる重量感とは、すなわち敗北感。
 いとしの女性と、勝ち目のない男性器勝負をするという倒錯した愉悦。

「アァッ、あぁアンっ♡」
「まあいやらしい手付きで自分の肥大化した乳首を触って……。それは雌性を認めるという敗北宣言ですか?」
「あんっ、あんっ♡」
びた声で鳴いても駄目です。きちんと負けなさい」

 御姉様はそう言うとたわわに実った自らの乳房をみしだき、股間のかぶと合わせをさらに激しくする。
 同じ条件できっちり負けさせる。
 彼女は優しいようでその実絶対に言い訳の余地を残さない冷厳な人でもあるのだ。

「あアッ! イクッ♡」
「早い決着ですね。良いですよ、負けてイきなさい!」

 御姉様の命ずるままに、という趣きでぼく陰茎オチンポを震わせ、全身をけいれんさせながら射精した。
 たけだけしい逸物オチンポ様に貧弱な尿道を抑え込まれたがゆえに勢い良く発射することはできず、閉め切っていない蛇口の漏水のような情けない射精だった。

 ぼくはそれを長く長くめ、余韻に浸る。
 御姉様の細い指がそっとぼくの髪に触れる。

 不意に、ほうけたように開いたぼくの口へと唾が垂らされた。
 御姉様の甘い甘い唾。
 きつぼくを欲して口内にまったじようよく

「落ち着きましたか?」

 天使のたてごとの様な優しい声がぼくを優しく包み込む。
 ぼくはそれにただ無言でうなずくことしかできなかった。
 彼女はそんなぼくに対し、目を細めて微笑んでくれる。

 優しい人、でも……。

「では、いよいよ本番としやみましょう。はやほぐす必要はありませんね」

 御姉様は容赦の無い人だ。
 彼女の巨大な逸物オチンポ様をすんなりと受け入れられるまでに拡張されたぼく雌尻穴ケツマンコがそれを端的に示している。
 物腰は柔らかだが、やると言ったことに対してノーの回答は無い。

 優しい支配、穏やかな絶対的服従……。

「どうぞ……」

 ぼくが自ら膝を抱えると、御姉様は微笑みを浮かべたまま一切の遠慮無く一気に逸物オチンポ様を奥まで挿入した。

「んほオァッッ!!」

 あまりの衝撃にぼくは素っ頓狂な声を上げ、出したばかりだというのに陰茎オチンポから精液を漏らしてしまった。
 瞬殺のトコロテンである。

「早速お漏らし……。相変わらず入れる瞬間耐えられないんですねえ。どれだけ拡張してあげてもこれだけは治りません……」
「おぉっ……、アぉぉっ……」

 とてつもない、張り裂けるような異物感にぼくは手足をガクガクと震わせてもだえることしかできない。
 高貴なからを蹴ってしまわないように、などという配慮もままならぬほどぼくは下腹部の苦痛で精一杯だった。

 御姉様の腕がぼくの脚を抑え込む。
 彼女は立ち振る舞いこそたおやかだが、その実かなり力が強い。
 それこそ、いかにひ弱な小男とはいえ脚の動きを腕だけで封じてしまう程に。

 御姉様は珍しく表情にたたえる微笑みを消し、能面のようにぼくを見下ろしている。
 ぼくはその瞬間、先程まであれだけもんぜつしていた異物感を忘れるほどの恐怖を覚えた。
 御姉様がぼくの粗相を、無礼を怒っている。

「ごめっ……んな……ざいィっッ……!」

 必死に謝罪の言葉を紡ぐ。
 それを受けてか、彼女はまた微笑みをその表情に戻してくれた。

「辛いでしょうが頑張りなさい。最初はゆっくり動いてあげますからねぇ……」
「はい、すみません。ありがとうございます」

 不思議と、異物感が安らぎに変わっていた。
 何か大いなるものに隙間をくまなく埋めてもらっているような、不思議な充足感。
 
「では、動きますよ」
「はい……」

 ゆっくりと、いたわるような動きで逸物オチンポ様が引き抜かれていく。
 ぼくはその刺激にこうこつとすると共に、挿入された異物感が楽になっていくことに一抹の不安を覚えた。
 抜かれてしまう切なさについ声が漏れる。

 そして完全に抜けてしまうか否かというところで、再びそれはぼくの中に入ってきた。
 今度は再び隙間を満たされる至福と、腸壁を圧しひろげられる辛苦が同時に襲ってくる。

 ぼくがいやらしいきようせいをあげながら正に雌の如く腰をくねらせるので、御姉様も興奮してきたらしい。
 時折抑えられずについ動かす勢いが増してしまうようで、そのたびにぼくあらがえずにざまな絶頂を迎え射精した。

 それは愛し崇拝する人に生殺与奪を委ねるよろこび。
 ああ、キモチイイ、タマラナイ……。
 ずっとこうしていたい……。

 だがそれでは御姉様が満足できない。
 そしてぼくも次第に「モット」 を求めてしまう。
 お互いの気持ちが通じたことを、御姉様はすぐさま察知した。

「では、そろそろ本格的に求め合いましょう」

 ぞくり、と背筋が電気が走る。
 許容不能の快楽の津波が、来る。

「ほォらっッ!」

 掛け声とともに激しいピストンが開始され、御姉様の巨大な逸物オチンポ様がぼくの中で暴れ回る。

「あああアアーッッ!! ああああアァーッッ!!」

 最早ぼく陰茎オチンポから常時トコロテン状態で精液を垂れ流し、の焦点を失い狂ったように歓喜の叫びを上げる雌人形と化していた。
 逆三擦り半状態で絶頂する雌尻穴と三擦り半以下で射精する最弱の存在が今のぼくである。

「情けないですねえ! みっともないですねえ! 端ないですねえ! ないですねえ! でもわいいですねえ! 素敵ですねえ! 愛おしいですねえ! 狂おしいですねえ!」

 御姉様に激しく求められている。
 それだけでぼくはとてつもない多幸感に包まれる。
 そして今や、腰を動かすのは彼女だけではない。

「自分から動いて、偉いですよぉ! わたくしがイくまで休まず続けてやりますから好きなだけイキ狂いなさい! 出来もしない我慢なんて要りませんから! アハハハハ!!」
「ああああああああああああああああああああああーッッッ!!」

 ここは屹度天国に一番近い場所。
 弱いぼくは今最高の幸福の中にいます。

 恥辱の中でほほんで、そこに何を得ましたか?
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