日本と皇國の幻争正統記

坐久靈二

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第三章の登場人物・用語集

登場人物 その七

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 叛逆勢力

⦿どうじょう ふとし

・生年月日:皇紀二六三五年(西暦一九七五年)四月二十九日(第三章開始時五十一歳)
じゅつしきしん:本文に記載
・登場:幕間二『どくものたち

※その他プロフィールについては第一章の当該項目を参照

 こうこく最大の叛逆組織「そうせんたいおおかみきば」の首魁であり、しゆりようДデーを名乗っている男。
 日本国とこうこくの戦争でこうこくが追い詰められたのを機と見てこうこく中の叛逆勢力を結集し、「連合革命軍」を結成、全土で蜂起した。
 その正体はヤシマ人民民主主義共和国政府の首魁であったどうじようきみじゆつしきしんの能力で自分の魂を孫に転生させた存在。
 嘗て国家運営に挫折し、国を奪い返された経験から日本人を憎み、国家を奪うことを願い続けていた。

 彼は三つのじゆつしきしんを持ち、第三の能力で、管理下に置いていたこまかみらんの本来のしんを徴収し、更に第二の能力にこまかみしんを使ってこうこく全土で自分の許可の無いしんの使用を禁じた。
 それでも尚、しきしまかみせいといった生身でも超人的な強さを持つ者に苦戦を強いられるが、第一の能力で魂を転生させる器を生む為の洗脳効果を利用して二人の皇族を死に追い遣り、更にはじんのうの大往生もあって革命成就まで後一歩の所まで漕ぎ着けた。

 しかし、自体に顕れたかみえいの前では為す術無く、一転して万事休すの状況に追い込まれるが、はつしゆうの一人であるいつきの能力で難を逃れ、日本国へと逃亡した。


⦿なわ げん

・生年月日:皇紀二六三五年(西暦一九七五年)六月三日(第三章開始時五十一歳)
・登場:幕間四『せいもとに』

※その他プロフィールについては第二章の当該項目を参照

 そうせんたいおおかみきばの参謀役。
 その正体はヤシマ人民民主主義共和国政府の一員であった久地縄穂純が、どうじようきみの能力で孫に転生した存在。
 おおかみきばの最高幹部「はつしゆう」の中では比較的良心的な人物と思われているが、どうじようふとしにやや盲目的に追従しているところがある。
 革命に失敗し、はつしゆうの一人であるいつきの能力で日本国へと逃亡した。


⦿わたり りんろう

・生年月日:皇紀二六五四年(西暦一九九四年)十月十日(第三章開始時三十一歳)
・登場:第四話『理不尽』

※その他プロフィールについては第一章の当該項目を参照

 そうせんたいおおかみきばの最高幹部「はつしゆう」の一人で、さきもりわたるを拉致した上に監禁して暴行を加えた因縁の相手。
 わたる達の脱出を防げず、襲撃に失敗して以来行方を眩ませていたが、連合革命軍の蜂起を機に再びおおかみきばとして活動することとなった。

 消息を絶っていた時期に自身を鍛え直しており、国会議事堂ではしきしまと互角の戦いを演じるが、かみせいには通じなかった。
 嘗てのトラウマからか、かみえいが現れた際はその恐ろしさを逸早く察知していた・
 革命に失敗し、はつしゆうの一人であるいつきの能力で日本国へと逃亡した。


⦿はな たま

・生年月日:皇紀二六五四年(西暦一九九四年)十二月三十日(第三章開始時三十一歳)
・登場:幕間二『どくものたち

※その他プロフィールについては第二章の当該項目を参照

 そうせんたいおおかみきばの最高幹部「はつしゆう」の紅一点。
 おおかみきばでもナンバー3の戦士で、じようさそり最強の戦士だった嘗てのはたに対抗意識を燃やしていたが、現在のしきしまの前ではしん無しでも手も足も出なかった。
 嘗て自分を追い詰めたとおどうあやを相手に勝ち誇るも、革命には失敗。
 いつきの能力で日本国へと逃亡した。


⦿ いつき

・生年月日:皇紀二六五〇年(西暦一九九〇年)三月五日(第二章開始時三十六歳)
・登場:第二十九話『しき
・退場:第七十二話『鎮圧』

※その他プロフィールについては第二章の当該項目を参照

 そうせんたいおおかみきばの最高幹部「はつしゆう」の一人。
 嘗て摂関家当主の一人であるたかつがい夜朗に雌にされ、以後女装して女性的な言動を取るようになった。
 顔を知っている相手の許に自分や味方を送り込む能力を持ち、おおかみきばの計画では要所要所で重要な役割を果たしている。
 革命に失敗した際にもその能力で自分以外のはつしゆうを逃がし、自身はかみえいを相手に啖呵を切るも、戦って勝てる筈も無くあっさりと誅殺されてしまった。


⦿こんごう さとる

・生年月日:皇紀二六五〇年(西暦一九九〇年)八月二十六日(第三章開始時三十五歳)
・身長:一七九センチ
・体重:七五キロ
・血液型:A
・一人称:おれ
・特技:どうしんたいの操縦
じゆつしきしん:弐級どうしんたいを召喚し、仲間と入れ替える。
・登場:第六十九話『かくめい
・退場:第七十一話『そうじん

 そうせんたいおおかみきばの中から精鋭を集めて作られた別働隊「じようさそり」の最高幹部「しちようしゆう」の一人。
 入院していた第一皇女・かみせいを国会議事堂まで連行した。

 元々はどうしんたいの操縦士だったが、前回の蜂起でひろあきらと戦い、トラウマを植え付けられてどうしんたいに搭乗出来なくなってしまっている。

 しかしそれでも能力を駆使して革命に貢献し、同じしちようしゆうの二人を国会議事堂に呼び出した。
 最期は呼び出した二人と共にかみえいに挑みかかったが、呆気なく敗北して跡形も無く消し飛ばされた。


⦿ はつ

・生年月日:皇紀二六五六年(西暦一九九六年)四月十四日(第三章開始時三〇歳)
・身長:一七〇センチ
・体重:胸八五・胴五九・腰八六
・血液型:B
・一人称:あたし
・登場:第七十話『たそがれどきてんくうさささん
・退場:第七十一話『そうじん

⦿とう きょうすけ

・生年月日:皇紀二六五七年(西暦一九九七年)五月十五日(第三章開始時二十九歳)
・身長:一八二センチ
・体重:八〇キロ
・血液型:AB
・一人称:おれ
・登場:第七十話『たそがれどきてんくうさささん
・退場:第七十一話『そうじん

 じようさそりの最高幹部「しちようしゆう」。
 同じしちようしゆうこんごうさとるの能力で国会議事堂に呼び出されたが、特に見せ場も無くかみえいに誅殺された。


⦿くさ みつろう

・生年月日:皇紀二六五七年(西暦一九九七年)三月九日(第三章開始時二十九歳)
・身長:一八〇センチ
・体重:八八キロ
・血液型:O
・一人称:おれ
・登場:第七十話『たそがれどきてんくうさささん

⦿つき 

・生年月日:皇紀二六五九年(西暦一九九九年)二月十六日(第三章開始時二十七歳)
・身長:一四九センチ
・体重:胸七七・胴五一・腰七八
・血液型:B
・一人称:ぼく
じゆつしきしん:任意の場所から場所へ隠し通路を作る。
・登場:第七十話『たそがれどきてんくうさささん

 じようさそりの最高幹部「しちようしゆう」。
 他の仲間とは別で動き、じんのうを国会議事堂に連行した。
 しかし、その際にじんのうによって感化されており、崩御の後は連合革命軍への協力をやめた。
 その後、この二人の処分を巡ってかみえいが気紛れに特赦を出そうとする騒動が起こる。


⦿おと せい→「しんえいたいてんのう」の当該項目を参照


⦿にのまえ けん

・生年月日:皇紀二六五七年(西暦一九九七年)五月十五日(第三章開始時二十九歳)
・身長:二一一センチ
・体重:一三五キロ
・血液型:A
・外見的特徴:筋骨隆々
・一人称:おれ
じゆつしきしん:相手に攻撃を加える時間一秒につき一〇割だけ膂力を増す
・登場:第七十一話『そうじん

 連合革命軍に参加した叛逆組織の一つ「しませきしよくかくめいぐん」随一の戦士。
 皇族を皆殺しにすべくかみえいに挑むが、全く歯が立たずにあっさり誅殺された。
 因みに、うることかみえいと初めて出会った時に近衛侍女の手で斬られた叛逆者は彼の同志である。


⦿⦿


 しんえいたいてんのう

⦿りゅういん しらゆき

・生年月日:不明
・登場:第十二話『せいけつ

※その他プロフィールについては第一章の当該項目を参照

 第一皇子・かみえいの近衛侍女の一人。
 しかしそれとは別に、日本とこうこくを争わせようと暗躍する謎の四人組「しんえいたいてんのう」の頭目としての顔も持ち、「広目天」や「ひめさま」などと呼ばれている。
 彼女を始め、しんえいたいてんのうは何かしら不死身の性質を持っているらしく、暴徒の手でバラバラにされても平然と復活して見せた。

 表向きはかみえいの中心として振る舞っており、第二皇子・しやちかみ戦死の咎で三人の閣僚を粛正しているが、本心ではかみが政権を握る時の為に無能な閣僚を排除する意図で動いた。
 また、革命動乱の鎮圧には殆どやる気を見せなかったが、これはじんのうかみえいに代替わりさせる為である。

 日本国とこうこくは停戦に向かう流れとなったが、それを良しとせず、まだ何かを企んでいるらしい。



⦿おと せい

・生年月日:不明
・登場:第二十一話『おおかみからす

※その他プロフィールについては第一章及び第二章の当該項目を参照

 そうせんたいおおかみきばの首領補佐。
 しかしその実態はおおかみきばを影から操るしんえいたいてんのうの一人で、「増長天」と呼ばれる。
 さきもりわたる達に語ったところによると、奈良時代にけのひろむしに拾われた孤児で以後千二百年以上生き続けているらしい。
 開戦後はおおかみきばに蜂起の機を窺わせ、革命動乱を引き起こす遠因を作ったが、自身はそこに関与していない。
 日本とこうこくが停戦に向かうと、それを防ぐべくつきしろさくと共に日本国へ向かった。



⦿つきしろ さく

・生年月日:不明
・登場:第二十話『うんめいふた

※その他プロフィールについては第一章及び第二章の当該項目を参照

 こうこく全内閣総理大臣・のうじようづきの秘書だった男。
 その正体は「しんえいたいてんのう」の一人で、「多聞天」と呼ばれている。
 開戦に向けて様々な工作を行い、けんしんが自殺する原因を作った男だが、開戦後は特に目立った動きを見せていなかった。
 日本とこうこくが停戦に向かうと、それを防ぐべくおとせいと共に日本国へ向かった。



⦿うる みつなり

・生年月日:西暦一九〇一年(皇紀二五六一年)七月十七日(第三章開始時百二十四歳)
・登場:第一話『ごうりん

※その他プロフィールについては第二章の当該項目を参照

 嘗てじんかい廻天派の一員としてさきもりわたるうることの高校を襲ったテロリスト「猫面の男」。
 その正体は「しんえいたいてんのう」の一人「持国天」にして、うることの曾祖父・ごくさぶろう
 そしてじんのうに帰国を促し、しんせいだいにっぽんこうこく建国の切掛を与えた張本人でもある。

 次男の伯爵・ごくやすを裏から操り、日本国とこうこくの戦争を勃発させたが、その後の息子の失態に愛想を尽かし、りゆういんしらゆきによる粛正から助けようとはしなかった。
 日本とこうこくが停戦に向かった今は、りゆういんと共にこうこくに残って工作を企てている。
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