日本と皇國の幻争正統記

坐久靈二

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第三章の登場人物・用語集

登場人物 その六

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 こうこく皇族

⦿かみせい

・生年月日:皇紀二六五六年(西暦一九九六年)五月十三日(第三章開始時三十歳)
・登場:第二十八話『ひる
・退場:第七十話『たそがれどきてんくうさささん

※その他プロフィールについては第二章の当該項目を参照

 神聖大日本こうこく第一皇女にして、貴族院議員。
 その権力は絶大で、彼女の怒りを買うと閣僚であっても政治生命を絶たれてしまうなど、事実上こうこくの政治を牛耳っている。
 根っからの権威主義者で、強者の論理を振り翳して相手に服従を迫るが、貴種としての誇りからか潔さも方々で垣間見せており、その立ち振る舞いはさきもりわたるから一定の敬意を持たれている。
 こうこく最強のどうしんたい操縦士であるひろあきらばかりか、自身の弟である第二皇子・しやちかみまでもむざむざと戦死させた内閣と遠征軍・国防軍両大臣を叱責し、辞任させた。

 嘗ては水から戦場に出ていたこともあり、皇族の中でも特に強い力を持っている。
 とはいえ、どうしんたいの操縦士としては素人で、さきもりわたるのカムヤマトイワレヒコと戦った際はその弱みを突かれて相打ちに持ち込まれた。

 その後は瀕死の重症を押して革命動乱の鎮圧に参加したが、妹である第三皇女・こまかみらんどうじようふとしの虜にされてしまうのを防ぐ為に彼女を殺し、その責任を取る形で自身も己の心臓を無理矢理止めて絶命した。


⦿かみえい

・生年月日:皇紀二六五八年(西暦一九九八年)一月一日(第三章開始時二十八歳)
・登場:第十二話『せいけつ

※その他プロフィールについては第一章の当該項目を参照

 神聖大日本こうこく第一皇子、即ち皇太子。
 文武両面に於いて他と一線を画す素養を持っており、「絶対強者」と呼ばれている。
 こうこくで運用されているどうしんたいは専ら彼が考案した物。

 開戦当初は父を傷付けたうることと彼女を逃がしたさきもりわたる、そしてそんな彼らを使っていた日本国に怒りを覚え、新型のちようきゆう量産機と特別機を新たに生み出したが、開戦後間もなくして違う世界線の日本人同士で殺し合う状況に胸を痛めるようになった。
 また、同じ頃に弟である第二皇子・しやちかみが戦死してしまい、大きく揺れ動くことになる。

 その後、革命動乱で姉と妹、そして父を喪ったことにより次期じんのうとしての明確な使命感に覚醒。
 どうじようそうせんたいおおかみきばの信念を問い質しながらも、連合革命軍の賊を次々と誅殺し、あっという間に議会を開放して動乱を終わらせてしまった。

 革命動乱鎮圧後は事態の早期収束と復興を最優先し、日本国とは停戦する様に内閣に求めているが、同時に政界の行く末も憂えており、思い付きで選挙に出て首班指名を目指そうとしている。

 人間性としては非常に子供っぽい反面、「自分が助けたいと思った相手に対しては何処までも甘い」と評される程身内に対する情に厚い。
 だがそれは「日本人」であれば自身の肉親を死に追い遣った相手にすら発揮され、相手の事情を都合良く解釈しようとする程に常軌を逸した寛大さを見せる。

 その本質は、自身にとって好ましいと思った相手を自己と同一化する感性にあり、「こうこく」や「日本人」を自身と同一化して自己愛に包括しているが故にとことん甘いのである。
 父からはその力に喚起される一方で危険視もされており、長らくしんを封じられていたが、崩御を機に自らその封を破った。


⦿しゃちかみ

・生年月日:皇紀二六六〇年(西暦二〇〇〇年)十月二十日(第三章開始時二十五歳)
・嫌いなもの:自分
・登場:第二十八話『ひる
・退場:第六十五話『こうきょ

※その他プロフィールについては第二章の当該項目を参照

 神聖大日本こうこく第二皇子にして、国防軍大佐。
 こうこく最強のどうしんたい操縦士を目指しており、現状その称号を持つ士官学校の同期、遠征軍のひろあきら少佐にライバル意識を抱いている。

 皇族の中でもしんに乏しいことに劣等感を抱いており、加えて皇族であるが故に叶えようと思えば大抵のことが叶ってしまう環境も苦々しく思っている。
 その為、自身の存在価値を証明する為には軍人として大成するしか無いと考えている。

 の戦士を受け、国防軍人でありながら遠征軍の硫黄島制圧作戦に参加。
 こうこく最強のどうしんたいであるきよつきゆうどうしんたい・タカミムスビを駆って猛威を振るい、さきもりわたるちようきゆうどうしんたい・カムヤマトイワレヒコを追い詰めるも、最終的には敗死。
 結果的に、わたるの手で殺された最初の人物となってしまう。

 自身の劣等感の根源となっている兄に対して、表層意識では憎々しく思っているが、本心では兄として慕っていた。


⦿たつかみ

・生年月日:皇紀二六六四年(西暦二〇〇四年)十月三十日(第三章開始時二十一歳)
・登場:第十六話『さっそうたるひめ

※その他プロフィールについては第一章の当該項目を参照

 神聖大日本こうこく第二皇女。
 さきもりわたるら拉致被害者を帰国させるべく尽力した恩人。
 こうこくが武力による手段で異なる世界戦の日本を吸収している現状を良く思っておらず、日本国との開戦にも反対していた平和主義者。
 その為、軍事的成果を求める第二皇子・しやちかみとは折り合いが悪い。

 父が伏せった際に開かれた会議では開戦に反対したが、それありきで物事を運ぼうとするごくやすに押し切られてしまい、更にはじんのう不在のこうこくしんの供給を担う役割を押し付けられ、動きを封じられてしまった。

 その後、革命動乱でしんを封じられてしまい、こうこくはインフラ面で危機的状況に陥った。
 彼女自身はときかど竜胆りんどうの先導でそうせんたいおおかみきばしゆりようДデーことどうじようふとしに差し出されてしまった。

 革命動乱の後は皇位を継承した兄・かみえいしん供給の役割が交代した為、彼女自身は以前より自由な身となっている。


⦿みずちかみけん

・生年月日:皇紀二六六六年(西暦二〇〇六年)十二月二十五日(第三章開始時十九歳)
・登場:第二十八話『ひる

※その他プロフィールについては第二章の当該項目を参照

 神聖大日本こうこく第三皇子。
 第二皇女・たつかみとは歳と考え方が近いことから仲が良く、会議では姉と共に開戦に反対したが、結果として姉と同じくしん供給の役割を押し付けられてしまった。

 革命動乱でしんを封じられてからは自身と恋仲にあった侍女・ときかど竜胆りんどうの助言に従い、たつかみにも逃げるように促したが、ときかどは既にそうせんたいおおかみきばに通じていた為、姉と共にしゆりようДデーことどうじようふとしに差し出されることになってしまった。

 革命動乱の後は皇位を継承した兄・かみえいしん供給の役割が交代した為、彼も姉と同じく以前より自由な身となっている。


⦿こまかみらん

・生年月日:皇紀二六六九年(西暦二〇〇九年)十一月十三日(第三章開始時十六歳)
・登場:第二十八話『ひる
・退場:第七十話『たそがれどきてんくうさささん

※その他プロフィールについては第二章の当該項目を参照

 神聖大日本こうこく第三皇女。
 開戦直前、帰国しようとしていたさきもりわたる達に襲い掛かったが、うることによって返り討ちに遭い、しんを失っていたところをそうせんたいおおかみきばに捕まっていた。
 その後、しゆりようДデーことどうじようふとしじゆつしきしんによって皇族のしんを利用され、こうこく中でしんの使用が出来なくなる原因となってしまった。

 革命動乱の最中で、しきしまの手によってどうにか奪還されるも、直後にどうじようが別の能力を発動。
 再びとらわれの身になりかけたところで姉のかみせいに懇願し、辱めを受ける前に心臓を貫かれて絶命した。

 良家の末娘にありがちな甘やかされて育った我が儘娘で、学校では支配者然として振る舞っていたが、一方で教師に聖跡を贔屓されることを良しとしない、自分の支配下でいじめを許さないなど、独自の矜持は持っていた様子。


⦿おおとりかみだい

・生年月日:皇紀二五六六年(西暦一九〇六年)一月二十九日(第三章開始時百二十歳)
・登場:第四十一話『こうぞく
・退場:第七十話『たそがれどきてんくうさささん

※その他プロフィールについては第二章の当該項目を参照

 神聖大日本こうこくの帝「じんのう」。
 嘗て革命で奪われた国を取り戻し、現在の神聖大日本こうこくを築き上げた偉大なる君主。
 その力は絶大で、こうこくの強大な国力は彼のしんに因って支えられていると言っても過言ではなかったが、日本国との開戦直前にうることとの戦いに敗北し、しんを失ってしまっていた。

 その後、長らく眠りに就いていたが、第二皇子・しやちかみの戦死とほぼ時を同じくして目を覚ました。
 しかししんが戻ることは無く、その後もこうこくは厳しい情勢下で日本国と戦うこととなっていたが、第一皇女・かみせいまでもがしんを失ったことを機に叛逆勢力が動き出し、革命動乱が起きてしまう。

 動乱の中、自身の死期を察した彼は嫡男のかみえいに全てを託し、世界中の人間が見守る中で処刑されずに寿命を迎えるという最期を遂げた。
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