日本と皇國の幻争正統記

坐久靈二

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第二章『神皇篇』

第四十七話『世紀の申子』 破

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 飛行機の上からくもたかくもが滑走路上で始まろうとしている戦いを見下ろしている。
 死者とのかいこうと別れを終えた残光が、砕け散った金剛石ダイヤモンドぎんぱくの破片に乱反射し、混凝土コンクリートの舞台に長く留め置かれている。

で良かったのですか、にいさま?」

 そんな中、くも兄妹の妹・が兄・たかに問い掛けた。
 彼女はさきもりわたるしんを貸し与えた。
 結果、彼は第三皇女・こまかみらんとどうにか独力で戦えるだけの強大なしんを得たのだ。

 しかし、実は貸し与えられるしん量を兄妹で比較すると兄の方が大きい。
 更に、兄は三回まで貸し与えることが可能だ。

が貸してしまったら、御兄様はそれに重ね貸しすることは出来ません。しかし、御兄様が二回分、三回分貸し与えることは出来ます。あのお姉さんに対抗するにはしんだけでは足りなそうですよ」

 実は今までたかが同時にしんを貸与する場合は必ず別々の相手に行っていた。

 そもそも、基本的にしんは本人のものだけを自由に扱うことが出来る。
 例外はあるが、少なくとも生身の上ではそれが原則である。
 しんとは内なる神性であり、己の中に神をみいすことによって超常的な力を得るのだ。
 つまり他者のしんとは、己以外に見出された神であり、これをほしいままにするのは神への不敬に等しく、がましいのだ。

 この二人がしんを貸し与えた時、貸与相手の中には二人分のしんが混ざる。
 たかは己のしんを貸与相手のしんに限りなく近付けることによってそのはかりを相手に委ねる。
 しかしこれが三人分のしんとなるとく混ざらなくなってしまうのだ。

 つまり、からしんを借りてしまったわたるは、その効果が切れるまでたかから追加でしんを借りことは出来ない。
 そんな選択の理由を尋ねるの問いに、たかが答える。

「多分、さきもりわたるさんはぼくの重ね貸しに耐えられないゆ」
「耐えられない、ですか……。確か大き過ぎるしんが暴走すると、全身から血が噴き出て死んでしまうんですよね」
「うん。それに、今回はちゃんの様な気がする。こっちはなんとなくだけど……」
「そうですか……」

 二つ目の根拠については無いに等しかったが、それでもは納得した。
 兄妹の第六感は強大なしんに裏付けられている。

「御兄様がそういうなら、きつ当たっていますね……」

 二人はそれ以上言葉を交わさず、わたるこまかみの戦いを見守る。

    ⦿

 わたるこまかみは同時に動いた。
 わたるは光線砲を、こまかみやじりとうてきをそれぞれ放った。
 二人はそれぞれ、これまた同時に相手の攻撃を紙一重でかわし、互いに向かって行く。

「おおおッッ!!」
「チィッッ!!」

 接近したわたるは零距離での射撃を狙い、砲口をこまかみの額に当てようとする。
 対するこまかみは鏃をつかんだ指を出し、砲口に押し当てた。
 この状態で光線砲を撃つと、鏃に反射して暴発してしまうのは間違い無い。
 わたるは仕切り直しを余儀無くされたが、こまかみはただ防御しただけではなかった。

「銀河の果てまで飛んで行け」

 こまかみは膝を振り上げ、わたるに蹴りを見舞おうとする。
 おおよそ人間の領域を大きく超えたらちがいの速度を持った蹴りが放たれた。
 しかしわたるはこれも辛うじて躱す。
 汗を飛び散らせながら、わたるは後ろ跳びで距離を取る。

「危ねえ……!」

 間合いを離したわたるは三度光線砲でこまかみを狙う。
 こまかみもまた鏃を投擲する。
 結果は最初と同じだった。
 二人は互いの中点を軸に円を描く様に走って様子をうかがう。

 恐るべきはこまかみである。
 わたるがただ光線砲を構えて撃つという簡単な動作を行う一瞬に、こまかみは武装しんで鏃を形成し、振りかぶり、勢いを付けて投げ付けるという二手三手多い動作を行う。
 更に、二人が互いの攻撃を躱したのがほぼ同時ということは、投擲された鏃の速度は光線砲とほぼ同じ、亜光速ということだ。

 だが、二人の表情は逆に平静を保つわたるに対していらちを表するこまかみ、といった様相を示している。
 それもそのはず、同じ紙一重で躱したといってもわたるは完全に鏃を回避出来ているが、こまかみは光線砲が服や髪にかすめていた。
 わたるは経験からこまかみの攻撃の軌道を読めたが、こまかみは行き当たりばったりで対応しなくてはならなかった。
 接近戦で蹴りを回避出来たのも、わたるには人外の格闘技術の持ち主を知っていたからだ。

「ムカつくし! だったらこれでどうだ!」

 こまかみは両手に一杯の鏃を構えた。

そうしんあめのはやのかなやじりひろ

 両手全ての指間、計八個の鏃がわたるに投擲された。
 いな、それだけではなく、何度も、何重も大量投擲が繰り返される。
 余談ではあるが、「八」という数字には「単純に数が多い」という意味もある。

「ぐうッ……!」

 最初のうちは回避出来ていたわたるだが、数が多過ぎてどうしても被弾してしまう。
 一発が肩を掠めたことで足止めを食らい、そのまま鏃の集中砲火を受けてしまった。
 わたるの居た地点に撃ち込まれた鏃がつちぼこりを上げ、彼の姿を完全にんだ。

「やったか!」

 こまかみが勝利を確信した野もつか、土埃の中から一筋の光が彼女の肩を貫いた。
 さきもりわたるは健在、姿をくらましつつ光線砲を撃ったのだ。
 この時ようやく、こまかみは土埃の中に金剛石ダイヤモンドと銀箔が混じっていることに気が付いた。

くそ!」

 更に、土埃が晴れると同時にわたるは日本刀を構えてこまかみに刺突した。
 こまかみは思わず鏃で受け止める。
 わたるかさず連続でこまかみに斬り掛かる。
 もつとも、この攻撃自体は光線砲よりもはるかに遅いので、こまかみにとって回避するのは容易だった。

「面倒臭いな、もう!」

 こまかみは拳打を放ち、わたるの日本刀をった。
 更に連撃で、全身を発光させて圧を放つ。
 わたるたまらずはじばされたが、吹き飛びながらも狙いを定めて発射した光線砲がこまかみほおを掠めた。

「しつこいんだよ! ちよざいばっかりして! わたしさまの方がずっと強いんだから大人しく負けろよ、雑魚ざこ!」

 こまかみは明らかに焦っていた。
 ここまでの戦いを見てもわかるとおり、実を言うと彼女にはからほとんど無い。
 それはひとえに、圧倒的なしんのゴリ押しで事足りる皇族であるが故に戦う術を全く磨いてこなかったためだ。
 彼女達皇族の教育係である第一皇女・かみせいはこう述べている。

『高貴を極めし皇族たる者、下民相手に小細工をろうすることなかれ。ただ力! 力! 力で圧倒すべし!!』

 その教え故、こまかみは力押しの戦い方を変えない。
 てのひらに光の球を形成し、手を突き出すと同時に力を解放してわたるに向けて照射する。

「消し飛べ!」

 しかし、わたるこまかみの攻撃に砲撃を合わせた。
 二つの光が衝突し、激しい爆発を起こす。
 わたるは爆煙を突っ切り、こまかみへと一気に接近した。

「誰かがってた言葉だが、強いやつが勝つんじゃない、勝った奴が強いんだ」

 わたるは今一度日本刀を形成し、こまかみ目掛けて振り上げる。
 こまかみはこれを楽々躱すが、二の太刀、三の太刀とわたるは追撃を放つ。

「こんな蚊が止まる様な剣技らうか……ん!?」

 ふと、こまかみは周囲の異変に気が付いた。
 いつの間にか、彼女の周囲には奇妙なものが散らばっている。
 彼女を取り囲む様に、しこきらめく物体が転がっている。

「これは……さっきの大玉が防がれた時の……!」

 そう、こまかみが気が付いた様に、彼女はいつの間にか追い込まれていた。
 わたるしんを貸し与えられる直前、こまかみは確かに彼を追い詰めていた。
 その時、わたるを救ったのは巨大な鏡の障壁だった。
 それはこまかみの攻撃によってバラバラに砕け散ったのだ。

 つまり、その破片が今、こまかみを取り囲んでいる。
 わたるは光線砲を構えた。
 こまかみは悟った。
 今、彼女にはわたるの砲撃を躱す空間が残されていないのだ。

「ま、待て!」

 気付いた時にはもう遅い。
 もちろんわたるは確信を持ってこまかみをこの場所に追い込んだのだ。
 砲口がこまかみに向けられ、一筋の光が放たれる。
 こまかみは直接の射撃こそ辛うじて躱したものの、四方八方を取り囲む鏡に反射してじゆうおうじんに駆け巡る光はどうしようも無かった。

「あああああああッッ!!」

 洗練されたしんは破壊したい対象のみを破壊する。
 に貸与されて強大なしんを得たわたるもまた、鏡には反射しこまかみだけにダメージを与える術を身に着けていたのだ。
 こまかみすべ無く大量の光線に貫かれ、ボロボロになってその場に倒れ伏した。

「……悪く思わないでくれ。こっちも生き残る為に必死なんだ」

 わたるは一人静かにそうつぶやくと、能力を解除して手から光線砲ユニットと日本刀を消した。
 戦いはわたるの作戦勝ち、といったところだろう。
 しかし、決して楽に勝った訳ではない。
 わたるはその場に膝を突いた。

「ぐっ、さっきの鏃の乱れ打ちが結構堪えたな……」

 同時に、わたるは全身から力が抜けていく様な感覚を抱いた。
 力を失う、というよりは強化が元に戻ったといったところか。
 によるしん貸与の効果が切れたのだ。

「後ほんの少しでも戦いが長引いていたら終わっていたってことか……。ギリギリだったんだな」

 わたるもとくも兄妹がふわりと舞い上がり、ゆっくりと降下してくる。
 どうやら二人は何処どこからともなくこの空港へ飛んできたらしい。
 相変わらず不思議な兄妹である。
 わたるは振り返って彼らを迎えた。

さきもりわたるさん、無事なのですか?」
「ありがとう、ちゃん。助かったよ」

 わたるは気の抜けた表情でほほみかける。

たか君もよく来てくれたな。後はことさえそろえば帰国出来るぞ」

 あんの表情を浮かべるわたるだが、すぐに目を見開いて硬直した。
 何やら嫌な気配を背後から感じたのだ。
 それは彼にとって信じたくない事実だった。
 大量の光線砲を受けてズタボロになったこまかみが、それでもふらつきながら立ち上がってきたのだ。

「帰国は……させないって言ってんじゃん……!」

 わたるきようがくの中振り返り、くも兄妹をかばってこまかみと相対した。
 こまかみは前傾姿勢で、余裕の無い表情を浮かべて上目遣いでわたるにらんでいる。
 重い足取りで一歩、わたるに迫る。
 瞬間、こまかみはバランスを崩して倒れそうになるも、何とか堪えた。

「よくもやってくれたよね、さきもりわたる。止めを刺されていたら殺されてたし。でも、貴方あなたは甘いよ。破壊工作なんか出来る器じゃないよね。それだけは信じてあげるよ」

 もう一歩、こまかみは足を前に出した。
 今度は力強く混凝土コンクリートを踏み締める。
 心做しか、彼女の体力は少しずつかいふくしている様に思える。

「気付いた? わたしさましんは下々の民とは次元が違う。恢復力も別格じゃん。後少しもすれば、貴方あなたわたしさまに与えたダメージは全快する。それで、そっちはどうする? 今度はそっちの男の子がしんを貸しちゃうのかな?」

 こまかみの言う様に、戦いを継続するにはたかからしんを借りるしかないだろう。
 しかし、問題はこまかみのこの恢復力である。
 次も、また次も、止めを刺しきれなければ戦いをまた振り出しに戻される。
 対するわたるには、あと三回しかチャンスは無いのだ。

「尤も、こっちはしんを借りる前につぶせばいいだけじゃん! 消し炭にしてやるよ!」

 こまかみは掌を振り被り、光の球を手にまとった。
 早くたかからしんを借りなければ、強大なしんの解放により三人とも消し飛んでしまう。

 だがその時、こまかみの背後から何者かが彼女の手首を掴んだ。
 力強く握り締められたこまかみは腕を動かせず、光の球も不発のまま消滅した。

貴女あなたは……!」
「そこまでよ、こまかみらん

 うることが紫紺のホルターネックレオタードを身に纏い、こまかみの背後に無表情で立っていた。
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