ろまけん - ロマンシング剣闘 -

モノリノヒト

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第4部

第21試合 - 天晴と翔

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 天晴は酷く落ち込んでいた。
 失ったギアブレード、空しさを隠し切れないまま続ける日課の動き。

 そんな中、天晴に一通の手紙が届く。


 ──会いたい。


 中身はそれだけだった。
 だが、それで十分だった。

 誰からの手紙か、どこへ向かえばいいのか、天晴は直感的に理解した。

「出かけてくる!」
「ん、おお、気を付けてな」

(少し元気を取り戻したか。
 ユッコちゃん、上手くやってくれたのかな)

 * * *

 天晴はすぐに現れた。
 詳細な情報は一切書いていなかったにも関わらず、である。

 そう、手紙の差出主は、神に愛されていた。

「天晴くん……」
「翔さん……」

 突如、天晴の胸に飛び込む、翔。
 意中の人の望外な行動に、胸が高鳴る天晴。

 普段の自分なら恥ずかしさのあまり絶対に受け止めきれない。
だが、今はその喪失感、虚無感から、自分の胸にいる翔を決して離すまいと両の腕をその背に回す。

 自分より大人だと思っていたその女性の体は、とても小さく、今にも消え入りそうな儚さであった。

 強く抱きしめられた翔は、その安心感から、思いっきり天晴の胸に顔をうずめ、声を押し殺して泣いた。

 大声で泣かなかったのは、彼女の唯一の誇りがそうさせたのだろう。
 円卓の騎士のリーダー、アーサーとしての誇りがである。

 * * *

 海辺で抱き合う男女。

 ともすればロマンティックな絵の題材になりそうなものであるが、二人の胸中はお互いを思い合うよりも、別々の思いが支配していた。

 ──どれだけの間、そうして抱き合っていたのだろうか。

 翔が落ち着いたと判断した天晴が、腕に込めた力を緩める。
 そして、ゆっくりと離れる翔。

「……ごめんね、かっこ悪いとこ、見せちゃった」
「そんなこと、ないです。
 翔さんは……その……」
「ん……?」

 泣きはらして腫れぼったい目、声を押し殺していたためか、真っ赤に染まった顔、儚さを封じ込めたような淡い笑顔。
 そのどれもが、天晴にとっては綺麗に思えた。

(翔さんは、綺麗です)

 ただ、それを口に出す勇気は、天晴にはなかった。

「ごめんね。私自身の事で、ちょっと耐え切れない事があって。
 天晴くんに会いたくなっちゃって」
「う、嬉しいです。俺なんかを頼ってくれて」

「やっぱり天晴くんに、チームに来てほしかったな」
「それは、なんか、すみません……」

「ごめんごめん、すぐ剣闘に繋げちゃうの、多分悪いクセだね。
 せっかく作った円卓の騎士も、バラバラになっちゃった……」
「……どうかしたんですか、良かったら、俺、聞きますよ、話……」

「ありがと……自分でもね、よくわからないの。
 身勝手だって言われて、今までのどんな行動が身勝手だったのか、何がいけなかったのか、全然わからなくて、失敗しちゃったなぁって気持ちだけがいっぱいで」
「……」

「ごめんね、天晴くんには関係ないのに」
「そんな事ないです。せっかく誘ってくれたチームの事ですから、まったくの無関係だとは、思ってないです」

「優しいんだね……。
 いつの間にか、一人前のデュエリストになったって事なのかしら」
「……」

 一人前のデュエリスト。
 そんな大層な存在にはなれていない。
 天晴は自らの未熟を恥じていた。

「私、どうしたらいいのかな……」
「えっと……俺なんかが言っていいことじゃないかもしれないんですけど……」

 少しだけ怯えた目で天晴を見つめる翔。

「翔さんは、そのままでいいと思います。
 だって、今までそのままやってきて、みんながついてきてくれたんでしょう」
「……」

「下手に対応変える方が、ヘンですよ。
 そりゃ失敗したところは、直さなきゃいけませんけど。
 そういうのって、人から指摘してもらわないとわかりませんし」
「……うん」

「バラバラになったって言ってましたけど、円卓、解散しちゃったんですか?」
「ううん、ガラハドとトリスタンは残ってくれたよ」

「翔さんと合わせて、三人ですね。
 いいじゃないですか、三人って一番力が出る組み合わせだって、うちのおじさんが言ってましたよ」

「そう……あの塚原日剋が言うなら、間違いないかもね。
 ……ううん、天晴くんの言う事だから、素直に聞けたのかも」

 翔の口から、店長の名が出てくるという違和感に未だ天晴は気付かない。

「そういう時、支えてくれるのがチームメンバーなんじゃないですかね。
 なんか、ちょっと、俺も思うところがあって」
「天晴くんも? チームに入るの?」

「いえ……実は、翔さんにチームに誘われたあの日、別のチームからも誘われたんですよ。
 しかもその人が、よく知ってる人だったから、戸惑っちゃって」
「へぇ、天晴くんを誘おうなんて、身の振り方をわきまえないチームがあったものね」

「あ、翔さん、そういうところかもしれないです。
 今、俺を勧誘したチームを心の中では見下していましたよね、それが言葉に出てました」
「え、ウソ……ごめん」

「まあ、知らないチームなんで今はいいですけど……。
 勧誘を受けたのはラグナロクってチームです」
「ええっ、ラグナロク!?
 剣島最強のチームよ!
 という事は、天晴くんの近くに"も"、ラグナロクからの回し者がいたって事……」

「それは、ちょっとわからないんです。
 その人は、俺が剣闘を始めるずっと前から、俺と仲良くしてくれてましたし、偶然かもしれません」
「そ、そうなの……」

「……その勧誘を受けた後、同じラグナロクのロキとかいう奴に、ギアブレードを壊されました」
「!?」

「もう、わけわかんないですよ……。
 味方にならないなら倒すって、そんなバトル漫画の敵役みたいな事、現実にする人がいるなんて」
「天晴くんも、大変だったんだ……。
 そんな時なのに、来てくれて、ありがとう」

 * * *

「へっへっへっ、いつまでイチャついてんだ、君ら~?」

 海辺で話す二人に近づく、恰幅かっぷくの良い男。

「何か用?」

 毅然きぜんとした態度で対応する翔。
 その顔は、デュエリストのアーサーとしての顔つきであった。

「そう怖い顔するなよぉ~、それだよ、そ・れ。
 君たちも剣闘士なんだろ~?
 ちょっと相手してくれよぉ~」
「……」

「どうせなら、そこの彼女を賭けて、君とやりたいなぁ~。
 ね~、いいでしょ~?」

 相手が天晴を指名してきた。
 しかし、天晴にギアブレードはない。

「俺は丸腰だし、彼女を渡すつもりはない。
 大事な話をしてるんだ、帰ってくれ」
「ほぉぉぉ、怖いねお兄ちゃん!
 ギアならあるじゃない、そこの彼女のがサ」

 男はアーサーのギアブレードに視線を落として言った。

 へらへらとした顔で嫌らしい目線を翔に向ける男。

 実はこの男、ただの軽薄な男ではない。
 大会参加の常連である正道のグラディエーターである。

 遠目からでも、アーサーのギアブレードより、自分のギアブレードが優位に立てる事を見抜き、女日照りだった彼は、こうしたナンパを強行したというわけである。

「天晴くん、こんな奴、やっちゃって。
 私のギアブレード、あなたになら、預けられるわ」
「か、翔さん、何言ってるんですか」

「おやぁ~? 彼女の前でかっこつけたくないのかなぁ~?
 それとも自信がなかったりして! プププ」

「あんな安っぽい挑発に乗るの、嫌かもしれないけど。
 天晴くんがバカにされるの、なんだか凄く許せないの。
 お願い、私のために戦って、勝って」
「う、いや、その」

 そういうところがわがままだと思われる原因なんじゃ……と思ったが、とても口に出せる状況ではない。

「相手はしてあげるから、ちょっと待ちなさい!」
「へっへっへ、美人なキミとのデート、楽しみにしてるよぉ~。
 あっ、そうだ。特別ルールがあるんだ」

「特別ルール……?」
「俺はサ、デュエリストとかいうガラの悪い奴らとは違う、正道のグラディエーターだからね、普段は防具をつけてヤるわけ。
 でもデュエリストって何でもアリなんだろ?
 そんなごろつきの喧嘩みたいな事されたら、困っちゃうんだよね~。
 フェアプレイ、フェアグラディエイトがモットーなのサ!」

「……内容は」
「防具はつけない。だけど、ルールは正道の剣闘準拠だ。
 攻撃や腕が身体に当たったら反則、もしくはタイムを取る。
 もちろん、パンチ・キック・サミング・投げ技、全部反則だよ」

(結構苦しいわね。デュエリストとして何でもアリの無茶な戦い方をしてきた天晴くんには、急に正道のルールに適応するのは難しいかも)

「天晴くん……」
「わかりましたよ、翔さん。
 人のギアブレードで戦うのって、凄く抵抗感あったんですけど、よく考えたら俺、ずっとおじさんのギアブレードで戦ってたんです。
 しかもこれ、翔さんのギアブレードですもんね。
 大切に使わせてもらいます」

「大切にしてくれるのは嬉しいけど、相手のギアを体で受け止めちゃダメよ。正道では反則になるの」
「え、そうなんですか」

 ──それからカードの使い方は……。
 と、様々な内容をレクチャーしていく翔。

「お、なんだ、面白そうなことやってるじゃないか」
「ギャラリーかな? ちょうどいいや。
 今から俺と彼が正道の剣闘をするから、反則がないかジャッジしてくれないかい?」

「へえ、面白そうじゃん、やるよ」

 タイミングよく現れたギャラリーの男が、審判役に決まった。
 もちろん、これも男の策略のひとつである。
 二人はグルであった。

(カードの使い方なんて聞いてるよ、彼女の方は結構手練れっぽかったけど、男の方は、ずぶのど素人! 儲けたなあ~。
 今夜は楽しくなりそうだ、ウププ)

 * * *

「さ、始めようか。まずは名乗るんだ、知ってる?」
「それぐらいは」

「じゃあ、俺から名乗るから、次いで名乗ってね。
 審判が剣闘開始って合図したら、スタートだから」
「ああ」

 恰幅の良い男と、天晴のバトルが始まる。

 ──ゴゴォォォォ……。
 ──フィィィィィン!

「俺、渋井丸拓雄。これでもちょっとは名の知れた剣闘士なんだぜ。
 流派は北辰一刀流」
「夜宮天晴。流派は、蕎麦屋とわり」

(ぷぷ、蕎麦屋ってなんだよ)

「剣闘開始ィ!!」

 ──ピッ。
 ──ピッ。

(確か、これが剣速を上げるカードだっけ)

「ほらほら、ぼーっとしてると、斬っちゃうよ!」

 カード効果を確かめながら準備していた天晴に、突進する渋井丸。
 天晴は思わず横薙ぎで対応する。

(軽い、振りやすい!)

 思わぬスピードにぎょっとする渋井丸だが、彼も名門流派、北辰一刀流の使い手である。

「せりゃぁ!」
「うっ!」

 切り落とし。
 北辰一刀流使いが多用する、攻防一体の技。

「有効!」
「ちょっと、ギアが地面についてないのに、有効はないわよ!」
「いや、一瞬ついた。有効!
 両者、元の位置に」

(フゥ~、危ない危ない。ナイス判断だぜ相棒!
 それにしても、こいつ素人の割に力があるな~)

 ──ピッ。

(あのスピード、超レアカードの"ハヤブサ"だよね~。
 あの女の子、やっぱりガチでヤる子だったんだな~。
 でも、もうすぐ俺と楽しくヤるんだけどね、ウププ)

(有効って、まずいよな。
 有効は何回とっても一本にはならないけど、判定に持ち込まれたら負けるやつだ、これ。

 攻めないと。

 この剣速のカードは、いい感じだ。今度はこっちから攻める!)

 天晴の鋭い踏み込みから繰り出される、一閃。

「ひょえっ!?」

 大会常連の渋井丸ですら、一瞬焦りを覚える速度。
 だが。

(!? 剣速が、緩やかに、お、遅くなる!?)
(も~らっぴ!)

 再びの切り落とし。
 ギアブレードが地面につく。

「有効!」
「くっ、今度は文句ないわ……」
「クク……両者、元の位置について」

(何をされたんだ……? カードか!
 どんなに強くて便利なカードでも、対応するカードを使われたら終わりなんだ。
 だからカシャカシャしてたのか……!)

 デュエルの世界に身を投じてから、初めて公式ルールに近い形でのバトル。
 期せずして新型ギアブレードを使い、カードの真価を知った天晴。

 だが、天晴の進化はとどまるところを知らない。
 普通とは違う、斜め上の選択をする。

(つまり、カードは一度しか使えない)

 ──ピッ。

(カードを入れ替えたか~。
 ま、ハヤブサ程のレアカードなんてないだろうから、剣速はさっきのが最高速。
 もう見慣れたから、平気だもんね)

「はっ!」

 果敢に飛び込む天晴。
 悠然と構える渋井丸。

 天晴の攻撃は、下からの切り上げ。
 本来、このような見え透いた攻撃は回避すべきである。
 だが、切り落としに絶対の自信を持つ渋井丸は、これを好機と見た。

「いっただきぃ!」

 刹那、天晴のギアブレードが消える。

「うおっ、すっげ!!」
「ええ!?」

 本人からは消えたように見えても、周りから見ている審判と翔には、その鮮やかな剣捌きが、しっかりと見えていた。

 空を切り落とす渋井丸のギアブレード。

(え? え?)

 天晴のギアブレードが重力加速度を加えて渋井丸のギアブレードを"切り落とし"た。

 ──ピーン。

「やったぁ! 天晴くんの勝ちぃ!」

「あ、ありえない……。
 大会常連の俺が、ずぶの素人に……」
「大会常連……?
 あのさ、出るだけなら誰でも出来るんじゃないの? 知らないけど」

「ガーーーーン!」

 
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