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第5章
第二七話
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〈テスタメント〉最後の日。街が壊されてはかなわんと、場所はシェルター付近のひとけない岩場。
審判であり立会であり観客である跡永賀とソフィアとタローは、そこから少し離れたところにいた。ハンナも気にしていたようだが、大勢のファンに囲まれては思うように身動きが取れなかった。
「普通さ、こういうの男女逆じゃないかって思うんだ」
「男女逆転してるお前が言うなよ」
ソフィアに跡永賀は嘆息する。
「父さん、装備の方は」
「やれるだけのことはやった。後は本番でうまくいくかどうかだな」
「そっか」
二人の装備は、最初とはだいぶ様変わりしている。色こそ今までどおりだが、初見な武装が散見された。
トウカの手には銃と盾が握られ、マントに隠れているアーマーにはあらゆるところに溝が走っている。
ルーチェの手には大型の――まるで大砲の銃身に拳銃のグリップを合体させた――兵器が握られている。翼はすでに発現し、いつでも飛べる段階にあった。ちなみに銃とは言うものの、厳密には違う武器である。魔法射出機と名付けられた銃のようなそれは、魔力か魔石でもって目標を攻撃する。弾丸にあたるものにまでは手が及ばなかったらしく、風魔法の応用で鉄の塊を飛ばすに留まっているらしい。つまり、現実世界の銃とそこまでの違いはない。
『ルールはいるかしら』
『一つだけ。最後に立っていた方が勝ち』
『それで充分ね』
向かい合った二人は互いに銃口を向ける。
躊躇なく、引き金は引かれた。
「始まったか」
二人の第一射は、ルーチェはかわし、トウカは受け止めた盾を飛ばされた。
「あの盾役にたってなくない?」
「そうでもないぞ。あかりちゃんの魔法射出機は、三重粉砕を想定した兵器だからな。盾一枚で済んだのは大成功だ。冬窓床の魔法射出機は、狙撃銃をモデルに取り回しやすくしたものだが……いかんせん命中率が悪いな」
「遠距離じゃ姉さんが不利ってこと?」
「そうなるな。どうも接近戦というか、ガチンコの方が得意らしいんでな」
「でもさ、あかりに近づくのって難しくない?」
跡永賀の言葉を肯定するように、ルーチェは飛び上がり、天を舞う。銃を片手に、剣を出す。
「そこら辺は対策済みだよ」
トウカの方から風が吹いたかと思うと、彼女の体は宙に浮いていた。そしてそのまま、マントをはためかせルーチェに肉薄する。
「フライングアーマー。アビリティの〝飛翔〟を擬似的に再現する鎧さ」
「わーお」ソフィアは感心したように空を見上げる。「バトルものって、気がつくと空中戦がメインになってるもんだけど……これはなかなか」
「置いてきぼり感がハンパないな。元からだけど」
天空の世界、二人が衝突と反発を繰り返す。タロー特製のおかげで、今度は剣が折れることはないだろう。
弾切れになったらしい銃をトウカが放り捨てる。強力なのだろうが、当たらなくては話にならない。そして何度目かの斬り合いの時、
「あっ、姉さんがあかりを掴んだ」
「そのまま翼を斬り落として……」
「頭を掴んで……」
ゴオオと空気を押しつぶす音とともに、トウカはルーチェを大地へ激突させた。周辺に撒き散らされる土煙と衝撃。
「やったか」ソフィアが手に汗を握る。それに跡永賀は、
「ああ、そうだな。『やってねえ』よ」
立ち込める煙の中、何かが飛び出した。トウカだ。腹に鉄球を抱え、そのまま岩の壁に体をめり込ませる。
「あかり、至近距離で撃ったな」
「あーあ。フライングアーマー壊れちゃったか。やっぱり細工すると鎧そのものの耐久力は落ちるな」
追撃にルーチェは魔法射出機を発射。トウカはとっさにそばに落ちていた盾を拾い防ぐ。盾は再び宙を舞ったが、砲弾から身を守ることには成功した。
「ジリ貧だな。このまま押し込まれる」
「いや、そうはならないよ。あれの装弾数は三発までだから。高火力・精密性を追求したらそこが犠牲になったんだ」
はたして、ルーチェは銃を地に置いた。
二人はよろよろと歩き出し、やがて手が届くようになると殴り合う。お互い、剣はどこかにいってしまっていた。
「赤山嬢は別にしても、まさか長女があんな風になるとはなぁ」
「強くなったな、冬窓床。いろんな意味で」
感慨深そうにつぶやく兄と父の横で、跡永賀は冷や汗を流していた。まったくもって、どうしてこうなった。あのおとなしい幼なじみが、自分の彼女を殴っているとは。こんな展開になると誰が予想できただろうか。
「お前はああなるなよ」
「ぷるる?」
主人に抱かれたモモは不思議そうにするばかり。
『いいかげん! 諦めなさいよ!』
『それはこっちのセリフ!』
トウカの拳がルーチェの頬にめり込んだかと思えば、ルーチェの拳がトウカの顎をとらえた。純粋な力で単純に殴るトウカの一方で、力は劣るかわりに効果的な手をルーチェは打っていた。
『あんたのせいで、何もかもめちゃくちゃよ。ずっと前から好きだったのに、あんたが余計なことするから!』
『ずっと前から好きだった? 私だってそうよ! 初めて見た時から気になって、だから好きになってほしくて、ここまで自分を磨いてきた。誇れる自分になれるようにがんばってきた!』
「知ってた?」とソフィア。
「初耳だ」と跡永賀。
『何もしないで、ただ与えられてきただけのあんたに、私の何が負けてるって言うのよ!』
トウカの鉄拳がルーチェの鎧を貫き、そのまま腹を打つ。ルーチェはうめいたが、それでも倒れなかった。
『だったら、いいじゃない。あんたは、跡永賀にこだわらなくても! あんたは他の男を選べるけど、私には跡永賀しか、私を選んでくれたのは跡永賀しかいないのよ! なんでよりにもよって、あんたみたいなのが私の好きな人を選ぶのよ!』
ルーチェの肘鉄はトウカの鼻をとらえ、さらに肝臓を狙って鋭い蹴りが炸裂する。しかしトウカはふらついただけで、すぐに構えを取った。
二人が拳を振り上げる。避けることも受け流すことも考えていない。ただ、相手を倒すことしか考えていない体勢だ。
『これで!』
『全部!』
『終わり!』
『ケリをつける!』
『あんたを!』
『私が!』
『倒す!』
『勝つ!』
その瞬間、跡永賀は目をそらした。とても直視できるものではない。ゆえに、その程度は音で察するしかないが――――
人が出す音とはどうしても思えなかった。
再び目にした戦場に、二人の姿はなかった。
「あっちと」
「そっちな」
兄と父に示された方を見れば、右と左、遠くに煙が舞っていた。跡永賀の曖昧な記憶を頼りにすれば、どちらにも大きな岩があったはずであった。それが瓦礫の山と化し――
「どっちもぶっ飛んで、そのまま瓦礫の下敷きに、な」
「清々しいくらいのダブルKOだったよ」
踏み留まる力も残っていなかったのだろう。そのまま相手の殴る勢いに飛ばされて……跡永賀は身震いを止められなかった。
どちらにも動く気配は感じられない。どう見ても相打ちだ。
「あれは下手に助けない方がいいね。そっとしておこう。蘇生魔法覚えてないし」
「さて、仕事の後始末してくるかな。それから父さんは母さんと合流するけど……お前はどうする?」
「俺は……」
跡永賀は自身の腕にある〈心つなぐ鍵〉に目を向ける。残された時間は少ない。
それなら、
「ここにいるよ。二人が心配だしね。ゲームが終わるまで見守っていたい。それしかできること、なさそうだし」
「ちゃんと〝お別れ〟は済ませたのか?」
「いいよそんなの。知り合いとしか会ってない……どうせリアルに帰ればまた会えるんだから」
そう言ったら、父は眉をひそめ、兄は「やっぱり、まだ気づいてないのか」とため息。
「…………?」
「跡永賀、説明……インストールは受けているだろ」
父の言葉に、ますます跡永賀は首を捻る。続く兄の言葉で、ようやく気づいた。
「ここにあるアイテムは持ち帰れないんだ。当然、モンスターもな」
「…………そんな」
気づけた。
気づいてしまった。
「ぷるる?」
逃れられない別れに。
審判であり立会であり観客である跡永賀とソフィアとタローは、そこから少し離れたところにいた。ハンナも気にしていたようだが、大勢のファンに囲まれては思うように身動きが取れなかった。
「普通さ、こういうの男女逆じゃないかって思うんだ」
「男女逆転してるお前が言うなよ」
ソフィアに跡永賀は嘆息する。
「父さん、装備の方は」
「やれるだけのことはやった。後は本番でうまくいくかどうかだな」
「そっか」
二人の装備は、最初とはだいぶ様変わりしている。色こそ今までどおりだが、初見な武装が散見された。
トウカの手には銃と盾が握られ、マントに隠れているアーマーにはあらゆるところに溝が走っている。
ルーチェの手には大型の――まるで大砲の銃身に拳銃のグリップを合体させた――兵器が握られている。翼はすでに発現し、いつでも飛べる段階にあった。ちなみに銃とは言うものの、厳密には違う武器である。魔法射出機と名付けられた銃のようなそれは、魔力か魔石でもって目標を攻撃する。弾丸にあたるものにまでは手が及ばなかったらしく、風魔法の応用で鉄の塊を飛ばすに留まっているらしい。つまり、現実世界の銃とそこまでの違いはない。
『ルールはいるかしら』
『一つだけ。最後に立っていた方が勝ち』
『それで充分ね』
向かい合った二人は互いに銃口を向ける。
躊躇なく、引き金は引かれた。
「始まったか」
二人の第一射は、ルーチェはかわし、トウカは受け止めた盾を飛ばされた。
「あの盾役にたってなくない?」
「そうでもないぞ。あかりちゃんの魔法射出機は、三重粉砕を想定した兵器だからな。盾一枚で済んだのは大成功だ。冬窓床の魔法射出機は、狙撃銃をモデルに取り回しやすくしたものだが……いかんせん命中率が悪いな」
「遠距離じゃ姉さんが不利ってこと?」
「そうなるな。どうも接近戦というか、ガチンコの方が得意らしいんでな」
「でもさ、あかりに近づくのって難しくない?」
跡永賀の言葉を肯定するように、ルーチェは飛び上がり、天を舞う。銃を片手に、剣を出す。
「そこら辺は対策済みだよ」
トウカの方から風が吹いたかと思うと、彼女の体は宙に浮いていた。そしてそのまま、マントをはためかせルーチェに肉薄する。
「フライングアーマー。アビリティの〝飛翔〟を擬似的に再現する鎧さ」
「わーお」ソフィアは感心したように空を見上げる。「バトルものって、気がつくと空中戦がメインになってるもんだけど……これはなかなか」
「置いてきぼり感がハンパないな。元からだけど」
天空の世界、二人が衝突と反発を繰り返す。タロー特製のおかげで、今度は剣が折れることはないだろう。
弾切れになったらしい銃をトウカが放り捨てる。強力なのだろうが、当たらなくては話にならない。そして何度目かの斬り合いの時、
「あっ、姉さんがあかりを掴んだ」
「そのまま翼を斬り落として……」
「頭を掴んで……」
ゴオオと空気を押しつぶす音とともに、トウカはルーチェを大地へ激突させた。周辺に撒き散らされる土煙と衝撃。
「やったか」ソフィアが手に汗を握る。それに跡永賀は、
「ああ、そうだな。『やってねえ』よ」
立ち込める煙の中、何かが飛び出した。トウカだ。腹に鉄球を抱え、そのまま岩の壁に体をめり込ませる。
「あかり、至近距離で撃ったな」
「あーあ。フライングアーマー壊れちゃったか。やっぱり細工すると鎧そのものの耐久力は落ちるな」
追撃にルーチェは魔法射出機を発射。トウカはとっさにそばに落ちていた盾を拾い防ぐ。盾は再び宙を舞ったが、砲弾から身を守ることには成功した。
「ジリ貧だな。このまま押し込まれる」
「いや、そうはならないよ。あれの装弾数は三発までだから。高火力・精密性を追求したらそこが犠牲になったんだ」
はたして、ルーチェは銃を地に置いた。
二人はよろよろと歩き出し、やがて手が届くようになると殴り合う。お互い、剣はどこかにいってしまっていた。
「赤山嬢は別にしても、まさか長女があんな風になるとはなぁ」
「強くなったな、冬窓床。いろんな意味で」
感慨深そうにつぶやく兄と父の横で、跡永賀は冷や汗を流していた。まったくもって、どうしてこうなった。あのおとなしい幼なじみが、自分の彼女を殴っているとは。こんな展開になると誰が予想できただろうか。
「お前はああなるなよ」
「ぷるる?」
主人に抱かれたモモは不思議そうにするばかり。
『いいかげん! 諦めなさいよ!』
『それはこっちのセリフ!』
トウカの拳がルーチェの頬にめり込んだかと思えば、ルーチェの拳がトウカの顎をとらえた。純粋な力で単純に殴るトウカの一方で、力は劣るかわりに効果的な手をルーチェは打っていた。
『あんたのせいで、何もかもめちゃくちゃよ。ずっと前から好きだったのに、あんたが余計なことするから!』
『ずっと前から好きだった? 私だってそうよ! 初めて見た時から気になって、だから好きになってほしくて、ここまで自分を磨いてきた。誇れる自分になれるようにがんばってきた!』
「知ってた?」とソフィア。
「初耳だ」と跡永賀。
『何もしないで、ただ与えられてきただけのあんたに、私の何が負けてるって言うのよ!』
トウカの鉄拳がルーチェの鎧を貫き、そのまま腹を打つ。ルーチェはうめいたが、それでも倒れなかった。
『だったら、いいじゃない。あんたは、跡永賀にこだわらなくても! あんたは他の男を選べるけど、私には跡永賀しか、私を選んでくれたのは跡永賀しかいないのよ! なんでよりにもよって、あんたみたいなのが私の好きな人を選ぶのよ!』
ルーチェの肘鉄はトウカの鼻をとらえ、さらに肝臓を狙って鋭い蹴りが炸裂する。しかしトウカはふらついただけで、すぐに構えを取った。
二人が拳を振り上げる。避けることも受け流すことも考えていない。ただ、相手を倒すことしか考えていない体勢だ。
『これで!』
『全部!』
『終わり!』
『ケリをつける!』
『あんたを!』
『私が!』
『倒す!』
『勝つ!』
その瞬間、跡永賀は目をそらした。とても直視できるものではない。ゆえに、その程度は音で察するしかないが――――
人が出す音とはどうしても思えなかった。
再び目にした戦場に、二人の姿はなかった。
「あっちと」
「そっちな」
兄と父に示された方を見れば、右と左、遠くに煙が舞っていた。跡永賀の曖昧な記憶を頼りにすれば、どちらにも大きな岩があったはずであった。それが瓦礫の山と化し――
「どっちもぶっ飛んで、そのまま瓦礫の下敷きに、な」
「清々しいくらいのダブルKOだったよ」
踏み留まる力も残っていなかったのだろう。そのまま相手の殴る勢いに飛ばされて……跡永賀は身震いを止められなかった。
どちらにも動く気配は感じられない。どう見ても相打ちだ。
「あれは下手に助けない方がいいね。そっとしておこう。蘇生魔法覚えてないし」
「さて、仕事の後始末してくるかな。それから父さんは母さんと合流するけど……お前はどうする?」
「俺は……」
跡永賀は自身の腕にある〈心つなぐ鍵〉に目を向ける。残された時間は少ない。
それなら、
「ここにいるよ。二人が心配だしね。ゲームが終わるまで見守っていたい。それしかできること、なさそうだし」
「ちゃんと〝お別れ〟は済ませたのか?」
「いいよそんなの。知り合いとしか会ってない……どうせリアルに帰ればまた会えるんだから」
そう言ったら、父は眉をひそめ、兄は「やっぱり、まだ気づいてないのか」とため息。
「…………?」
「跡永賀、説明……インストールは受けているだろ」
父の言葉に、ますます跡永賀は首を捻る。続く兄の言葉で、ようやく気づいた。
「ここにあるアイテムは持ち帰れないんだ。当然、モンスターもな」
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